ミャンマー格安個人旅行情報 びー旅スタイルで日本から格安にミャンマーに行く
米国制裁解除を受けて民主化へと加速し激変するミャンマー情報
ミャンマーは東南アジア諸国の中でもっとも貧しい国。1人当たりのGDP(PPP平価)で世界159位。アジア最貧国とされるバングラデッシュやネパールよりも順位は低い。GDPランキングでアジアから1国だけ最貧アフリカ諸国ゾーンに食い込んでいる。 ヤンゴンは発展めざましいバンコクからは直線距離で578km、プーケット694kmよりも近い。なのになぜ最貧なのか。その理由はここ10年間米国から制裁対象国とされていたからに他ならない。 ●東南アジア諸国の1人当たりGDP 2010年IMF
|
バガン ティロミンロー寺院 |
「購買力平価で計算した1人当たりのGDP」とは乱暴に言えばその国の国民の平均年収と思っていい。ミャンマー人はマレーシア人の約12分の1の年収しか得ていないということだ。さらに突っ込めばタイの7分の1の賃金で労働者を雇用できる背景があると見ることもできる。米国企業がタイより賃金の高い中国沿岸部から工場撤退させるのには理由があるのだ。
上の表は現地物価を反映させるためにPPP購買力平価を用いて比較している。PPPとはPurchasing Power Parity の略。「ある国で、ある価格で買える商品が、他国ならいくらで買えるかを示す交換レート」。地元目線での現地物価の補正を鑑みて計算している感じか。角度を変えれば国別現地物価ランキングと言い換えられないこともない。ちなみに日本は24位、
33,805 US$で韓国25位より上だが台湾20位より低い。その他の国の一人当たりGDPランキングはこちらへ
後日追記 2013年4月発表の2012年IMF一人当たりのGDPでミャンマー躍進159位(834.60 US$)。ネパール167位(626.17)とバングラデッシュ160位(817.95)を抜き、カンボジア157位(933.61)にせまる。米国制裁解除が2012年11月なので今後ミャンマーの経済発展は急成長が予想される。
ラオスよりカンボジアより物価が安いはずのミャンマーなのに、なぜか外国人観光客は現地物価の恩恵を受けながら旅がしにくい。 国を挙げて「外国人からは外国人料金を取ろう」という姿勢が出来上がっていて宿泊も移動もさほど安くならない。たとえばヤンゴンのゲストハウス個室一泊の宿代5US$(425円)~とカオサンの個室100B(280円)~より高い。ヤンゴンでは宿が売り手市場気味なので天狗になった一部のゲストハウスが1泊15$になったりもしている。 ヤンゴンにも地元の方が宿泊する激安宿はあるが外国人不可の場合もある。市バスは200ks(20円)~と地元の方と同じ地元料金で乗れるがタクシーは外国人だとかなり高めに請求される。 |
空港から市内までのタクシー料金などは高めの値段が通常料金として定着しているので、一般観光客はそれにあらがいにくい。ちなみにヤンゴン国際空港の場合、空港から市内までの料金は、タクシー800円、市バス30円といった具合。ただ地元食堂の地元定食(写真右)は外国人も地元民も関係なくそこそこ安い。片言でいいのでミャンマー語をしゃべれるようにしておけば地元料金適用の可能性はぐっと上がる。
●面積 676,578平方km(日本の約1.8倍)
●人口 6,242万人(2011年,IMF推定値)
●時差 日本時間 -2時間半
●公用語 ミャンマー語
●首都 ネピドー Naypyidaw
ヤンゴンは旧首都 2006年10月遷都
●宗教 90%が仏教徒
●電源 丸ピンB / B3 / C 電圧220~240V 50Hz
PC電源やデジカメ充電の場合、丸ピン対応電源アダプターは必要だが変圧器は不要。
●季節 5~10月雨季 10月~2月が旅行に適する
●電話 国番号 95
日本からは 001 - 010 - 95(国番号)
- xx(ゼロを取った市外局番)- 相手番号
●ビザ 必須。観光の場合空港でアライバルビザは取れないので事前取得する必要がある。日本ではミャンマー大使館が28日シングルビザを発行。申請料3,000円。詳細はミャンマー大使館のビザページへ。 周辺国でも取得できる。バンコクでの取得実録はこちらへ。
●通貨単位 チャット
1 USD = 856.77 チャット (2013/01/14 時点)
1 日本円 = 9.5752 チャット (2013/01/14 時点)
写真左上はシュエズィーゴンパゴダ Shwezigone Pagoda
三井住友VISAカード 海外旅行にクレカ必須。ショッピング、LCCネット予約や海外ATM利用に。 |
エポスカード 年会費無料の丸井のクレカ。海外ATM利用可。海外旅行保険自動付帯。 |
ミャンマーの経済発展を妨げていたのはミャンマー軍政に対して米国がこの10年間制裁を課していたためだ。
ミャンマーが軍政から民政に変わったのは2011年3月総選挙でテイン・セイン大統領を国家元首とする新政権ができた時だったが、民政転換後も多くの軍関係者が政府に居座っていたために米国がそれを事実上承認していなかった。このまま民主化が進むかどうか不透明な状態だったので米国の経済制裁は2011年3月民政転換後も1年8ヶ月続いていた。その1年8ヶ月は米国がミャンマーの民主化が本物かどうかを見極める時期でもあった。
その軍事政権に対する制裁が2012年11月16日、約10年ぶりに解除された。さらに2012年11月19日にオバマ大統領がミャンマー訪問したことで名実ともに米国に民主国家として承認される。
中国は軍政時代からミャンマーと深い経済的なつながりはあったものの、それでも最貧国に追いやられてしまう状況は、いかに米国とのつながりが途上国の経済発展に重要かを示しているともいえる。
民主化が進んで外国人旅行者を取り巻く環境が変わっていることは確かだが、その一方でただ単に旅行者に対して便乗値上げしているようなケースも多い。ヤンゴンを例に取れば沖縄ゲストハウスの1泊15$などまだかわいいほうで、某ホテル予約サイトを通してのパークロイヤルホテル1泊1万6000円には唖然とする。 ヤンゴンやマンダレーで外国人用の格安宿泊施設情報が少なく、あまり出回っていないのでネット上で格安をキーワードに探すと宿の確保がスムーズに行かないということはあるかもしれない。ただ現地には外国人宿泊可能な地元宿は結構たくさんある。現状はただ単にその情報がネット上に出回っていないだけ。宿に細かい注文をつけないのなら予約なしの現地入りでも当日確保ができないことはまずない。 |
ただヤンゴンは安宿がカオサンのように固まっていないのが難点。そういう町での宿の当日確保のポイントとしては午前中に現地について宿探しをすることか。午前中に宿探しをすると気分的に楽。よく日が暮れてから陥る「今日の宿を何とかせねばならない」という圧迫感がない。午前中なら良心的な安宿を自力で見つけ出して確保することも容易だし、通常ホテルやゲストハウスは午前中にチェックアウトで空きが出る場合が多い。午後、特に夕方暗くなってからだと足元を見たぼったくりに遭う可能性も高くなる。
新しいミャンマー国旗
ミャンマー国旗は2010年10月21日に変更された
2012年11月16日、米国がミャンマーの軍政時代の制裁大半を解除。解除は約10年ぶり。オバマ大統領が19日に米国大統領としては初めてミャンマー訪問。今後さらに民主化へ加速の様相。
PLUS対応ATMはミャンマー大手3行と提携し、13年1月12日から稼動。一方Cirrus対応ATMは12年11月から既にミャンマーに導入されている。
ロイヤルホワイトエレファント Royal White Elephant Hotel
1泊 4,200円~ 予約はこちら
M.G.M ホテル ヤンゴン
M.G.M Hotel 1泊 4,700円~
予約はこちら
ホテル ウィンザー ヤンゴン
Hotel Windsor 1泊 5,800円~
予約はこちら
クローバー シティー センター
Clover City Center Yangon
1泊 6,400円~ 予約はこちら
このセットが350ks 約35円
ヤンゴンの町の風景
ヤンゴン スーレーパゴダ
マハバンドーラゲストハウス2014年3月の料金。雑居ビルの3階4階にある。個室は常に満室状態
サービスエリアの少年から買った紅芋チップ200ks。約20円。
ヤンゴンからのバス料金。外国人用ツーリストバスなので宿泊の宿前ピックアップ。0を1つとれば日本円。