ミャンマー鉄道コートーン入国ダウェイ経由ヤンゴンへ

コートーンからヤンゴンまでミャンマー南部移動2014MYANMAR RAILWAY

ミャンマー鉄道ダウェイからヤンゴン 682km

2014年4月19日（土）

2014年2月ミャンマー南部を旅してきました。タニンダーリ Tanintharyi 管区南端にあるタイ国境の町コートーン Kawthaung から入国し、そこから陸・海・空路利用し北上してダウェイ、ミェイ、イェー経由でヤンゴンまでの旅です。写真右はモーラミャインからモッタマ（ヤンゴン方向）への橋。線路の左側は一般道路。

私が以前2012年にミャンマーを訪問した際、南方面の鉄道は、外国人にはモーラミャイン Mawlamyine までしか解放されていませんでした。

今回の旅の途中でダウェイ Dawei にも寄るので、「もしモーラミャイン以南の鉄道が外国人に解放されているなら乗りたい」との希望がありました。結果は2014年2月時点では外国人にも解放されておりダウェイ（Dawei Port駅）からヤンゴンへの区間での乗車が実現した次第です。

ミャンマー最南端のダウェイポート Dawei Port 駅　この1つヤンゴン方向前にダウェイDawei駅があります。ダウェイポート駅からさらに南方にも線路は引かれ駅もありますが、2014年2月現在列車の運行はありません。

ミャンマー南部鉄道　料金と時刻表

ミャンマーの鉄道ですが、地球の歩き方にも書かれている通り非常に難儀な乗り物です。バスと比べてみればよく分かると思います。

①乗り心地が非常に悪い。
車両はボロボロ、シートもボロボロ。上級クラスでもエアコン無し。窓にガラスが無い車両、夜間でも室内灯すら点かない車両が多々あります。線路の補修がほとんどなされていないため、上下動を伴いながら走ります。

現地で話をした欧州人はジャンピング・トレインだと評していました。以上の点により、ほとんど修行レベルの乗り心地となっています。一方長距離バスはそのほとんどがエアコン車で、新しい車両も多く満足できる乗り心地です。

ミャンマー鉄道南線外国人料金表　　ダウェイポート～ヤンゴン時刻表　　ヤンゴン～モーラミャイン料金表
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②所要時間が長い

メンテナンス不足が原因で、速度が出せません。その結果、所要時間が長くなっています。上の写真を見て下さい。ヤンゴン駅に掲げてあった南方方面の時刻表と運賃表です。昼間の列車である89up列車（真ん中の表の左から2番目）の時刻表を見て下さい。Yangon発07:15 - Mawlamyine着16:50、所要時間9時間35分。実際は、これ以上の時間がかかっています。それに比べ長距離バスの所要は7時間弱です。

③運賃が高い

列車には外人運賃が設定されているため、割高になっています。外人運賃はUS$でしか払えません。同じ写真の左の運賃表を見て下さい。YangonからMawlamyineまで、Upper ClassでUS$14≒K13,720。この最上クラスでも、先に書いたようにエアコン無しのボロ車両。外人運賃の無いバスがK5,500程度で運行されているので、2倍超の価格です。

より大きな地図でミャンマーを表示

さすがにOrdinary Classになると国を問わず激安になるようで、US$5≒K4,900。このクラスは木製座席でタイの3等並みだが、車両がボロな分だけもっと劣ります。これでバスよりほんの少し安くなる程度で、他の条件を考えるとまだ割高感が残ります。

以上の事より、高い・遅い・ボロいの3重苦を背負っているのが列車の現状です。暑季に乗ると、車内の灼熱も伴い、最悪の乗り物と化します。特に好きで無い限り、お勧めはできない乗り物です。それでも、私はせっせと乗っていますが。(笑)　画像左はミャンマー国鉄乗車券　Dawei - Ye。

1円 = 9.4146 ミャンマーチャット
1 MMK = 0.10622円 (2014/04/16)

バンコクからヤンゴンまで2014

モーラミャインからモッタマ（ヤンゴン方向）への橋に向かうミャンマー鉄道

ミャンマー国内線フライトと船　ミェイク経由ダウェイ

コートーンから鉄道駅最南端の町ダウェイまでの今回の私の移動は Kawthaung → Myeik が飛行機、 Myeik → Dawei は船でした。

Myanmarの国内線には現在、国内線主力という捉え方をすれば、次の6社が就航しています。Air Mandalay, Yangon Airways, Asian Wings, Air KBZ / Myanma Airways, Air Bagan　
/より左の4社は既に私は搭乗済みで、右の2社は未乗でした。今回、その未乗2社には乗るつもりで出発したのですが、Myanma Airwaysは航空券の購入が難しく、どうしたものかと考えていました。それがKawthaungにて旅行代理店を覗いたところ、予想外にMyanma Airwaysが路線就航しており、航空券も買えるという事で、飛びついた次第です。

しかしながらAir Baganには乗れませんでしたし、今年から新たにYadanarpon Airlinesというのが就航しており、全社搭乗には至りませんでした。

Myeik→Daweiを船で移動した理由は、出発時刻です。Myeikを出発するバスは、聞いた限り全ての会社が午前4時発となっていました。私は極端に朝が弱く、早起きがとても苦手です。午前4時出発と聞いて、断念しました。料金的には、外人料金の無いバスの方が魅力的だったのですが。参考までに、Myeik→Daweiの料金を示します。航空機、船には外人料金があるのが悩ましいところです。

●Myeik→Daweiの料金 2014年2月

移動方法	外国人料金	ミャンマー人料金
航空機(UB)	US$75	K36,000≒US$36.73
高速船	US$25	K13,000≒US$13.27
バス(AC, 横3席)	K10,000	K10,000≒US$10.20
バス(AC, 横4席)	K8,000	K8,000≒US$8.16
バス(NonAC, 横4席)	K6,200	K6,200≒US$6.33

高級な横3席シートのACバスに乗っても、料金はUS$10.20。それが船になると外人料金が適用されるので、US$25。約2.5倍ですね。

1円 = 9.4146 Kyats ミャンマーチャット　1 MMK = 0.10622円 (2014/04/16)

Dawei Port 駅から南方を見たところ　線路も駅もあるが2014年現在列車は走っていない。

タニンダーリ Tanintharyi 管区南端コートーン Kawthaung 対岸はタイのラノーン

Kawthaung入国アライバルビザとパーミッション

コートーン Kawthaung から入国すると決めていましたので、周辺国で取りました。ビザは通常の観光ビザ、シングルの28日間有効のものです。ビザは私も興味がありますので、Kawthaungのイミグレで確認したのですが、

①Kawthaungで取れるビザ（パーミッション）は、Kawthaung 及びその周辺にしか滞在できない。タイ側からのビザランの場合はこのパーミッションのみで済む。

②Yangon 等へ行きたければ、Myanmar国外のMyanmar大使館で事前にビザを取得しなければならない。

と言われました。

ミャンマー鉄道　モーラミャインで

Dawei-Ye間の列車交換　Dawei Port駅からYe駅間は一日に一便しか列車がありません。その一便の列車が交換する様子です。この駅の駅名板はあったのですが読めません。GPSの記録があるので、位置は判るのですが。

ダウェイやミェイ外国人の泊まれる安い宿

ダウェイDawei やミェイ Myeik には現地のホテルにUS$10から泊まれます。Myeik で私が泊まった宿は、Dolphin GH（写真右）という所です。名前はゲストハウスですが、内容はホテルです。料金は以下の通り。

外人料金・緬人料金
シングル　US$25・ K15,000
ツイン　　US$40・ K25,000
AC、ホットシャワー、朝食付き、Wi-Fi無し。

イミグレ対策（下に詳細）として、事前に最低ホテルの名前を知っておく必要があり、Net検索で出てきたのがこのホテルだけだった、というのが泊まった理由です。街で会った西洋人は、Kyai Pyun Hotel、Fan部屋、US$10、やや臭し、に泊まっていると言ってました。

ダウェイのガーデンホテル US$10～　　　　　　　ダウェイのダイアモンドクラウンホテルUS$22～

Dawei で私が泊まった宿は、最初の1泊がGarden Hotelです。この宿は、YangonにあるGarden GHと同じ経営です。料金は以下の通り。（緬人価格は聞き忘れました）安い部屋 US$10 ツイン、Fan、トイレ･水シャワー共同、朝食無し、使えるWi-Fi有り。高い部屋 US$30 ツイン、AC、冷蔵庫付き、トイレ･温水シャワー付き、朝食無し、使えるWi-Fi有り

Dawei2泊目、3泊目は、Diamond Crown Hotelです。旧館シングル US$22 AC、トイレ･温水シャワー付き、朝食付き、使えないWi-Fi有り。旧館ツイン US$35 AC、トイレ･温水シャワー付き、朝食付き、使えないWi-Fi有り。Garden Hotelの方が旅行者の要望を知っており、情報を持っています。

イェー Ye の Sei Kan Tha GH

イミグレ対策として宿泊ホテル名を知っておく

ごく最近まで、ミャンマー政府は多くの地方都市を外国人に開放していませんでした。今でも全ての都市を開放している訳ではありません。

開放された都市でも、訪問の交通機関は飛行機か船に限られ、列車・バスは認められていませんでした。その理由は、外国人が勝手に行動する事を制限できるからです。つまり、飛行機か船であれば、出発地と到着地さえ押さえておけば、外国人の移動を管理できるからです。

列車やバスは途中で降りてしまえるので、その利用が認められていませんでした。具体的には、乗車券を売ってもらえません。不用意に外国人に販売した緬人は、当局から罰を受けます。

このような移動方法が制限された都市では、飛行機や船が到着するとイミグレ係官が現れ、パスポートとビザをチェックし、どこのホテルに宿泊するかまで問い質します。外国人はこの時申告したホテル以外に泊まる事はできません。これらの理由から、地方都市に行く場合、到着時に宿泊ホテルが決まっている必要がありました。