このページで取り上げている国境のタイ側深南部3県ではタイ政府に反目するパタニ分離独立運動イスラム過激派組織が近年タイ国軍や警察に対して爆破テロを頻発させており多数の死傷者も出ている。2013年4月現在なおその活動はおさまっていない。スンガイコロクを含めたこれら国境のタイ側、深南部3県には外務省から渡航延期勧告のでているエリアなのでできるだけ立ち入らないほうがよい。Rita Riyantoさんの実感では「この国境越えはマレーシア語かタイ語のどちらかで会話ができないと、越境は難しいです」とのこと。
パタニ分離独立運動詳細はこちらへこんにちわ。Rita Riyanto です。ご無沙汰しています。マレーシアとタイ間の国境の話題が出ましたね。国境の話題となれば、私からも一言。こんな国境もあります。
その前に、もちろん私もタイ深南部3県の事情は理解しています。よって、この国境は一般の方にお勧めできるものではありません。しかしまあ、こんな国境もあるという事で投稿してみます。
マレーシアのランタウパンジャン Rantau Panjangと、タイのスンガイコロク Sungai Kolok 間の国境は、昔から有名ですね。OTOさんも何回かこの国境を越えられています。あそこは川が国境で、橋を渡って越境する事はご存知の通りです。
あの川はその上流部も下流部も、あの辺一帯の国境となっています。そして、画像右上のようにRantau Panjang - Sungai Kolok
国境から直線で約20km上流部に1ヶ所、約25km下流部に1ヶ所の国境越え地点が存在します。
馬側=ブギッブンガ Bukit Bunga、泰側=ブケタ Buketa
ここにも橋が架かっており、歩いて越境できます。
外国人制限はありません。
このページの一番上の画像は国境の橋です。
通行する車はランタウパンジャン Rantau Panjang 国境(左写真)
の2割程度でガラガラです。
歩いて越境するのは私くらいなものです。
写真上は橋の中央から見た川です。
3年ほど前までは橋が無く、奥に見える小船で越えていたそうです。
スンガイコロク駅のタイ国鉄車両
スンガイコロク国境のコロク川 Kolok River
下流部の国境
馬側=プンカランクボール Pengkalan Kubor、泰側=タクバイ Takbai
ここは河口部で川幅が広く、橋は架かっていません。船に乗って越境します。ここも外国人制限はありません。
上の写真は国境越えのフェリーです。車の他に、国境貿易のリヤカーが乗っています。写真下は国境越えの客船です。写真右は国境越えの渡し船です。船はこの3種類が運行しており、どれでも乗船可です。
2004年10月25日、ナラティワート県タクバイ警察署周辺における抗議デモを警察や軍が制圧し,逮捕者を移送中に多数がトラックの中で圧死した事件。その後10月25日には過去数年間連続してタイ南部国境県で爆弾事件が発生している。パタニ分離独立運動詳細はこちらへ。
2012年9月10日~13日
私がこの国境を越えた時のルートは以下の通りで、泰深南部には深入りしていません。
Kota Bharu - Tanah Merah(泊)
Tanah Merah - Bukit Bunga - 国境 - Buketa - Waeng - Sungai Kolok(泊)
Sungai Kolok - Takbai - 国境 - Pengkalan Kubor - Kota Bharu(泊)
以下は国境の越え方です。
マレーシア北部コタバルの南40kmの町タナムラ Tanah Merah の街を出発点にします。 (1)Tanah Merah ~ Bukit Bunga村へ Tanah Merahのバスターミナルから、City LinerバスのNo.16、Jeli行き(写真左上)に乗る。バスの時刻表は右上を参照。 下車するのは、ブギッブンガ Bukit Bunga 村。 運賃はRM3.50。所要時間は39分(実績値)。 バスの右窓から外を見ると、国道上には1km毎にキロポストが立っているのが見える。「イポー Ipoh 297km」のポストを越えたすぐの所が ブギッブンガ Bukit Bunga村。 GPSを持っているのであれば、以下の位置で下車。北緯5°49分58.21秒 東経101°53分59.95秒 |
(2)ブギッブンガ Bukit Bunga 村~ ブギッブンガ Bukit Bunga イミグレ地点へ
上記地点に、写真左のイミグレを示す看板が立っている。そこに三叉路があり、右手に入った1kmの所にイミグレがある。三叉路にはバイタクの詰め所と思われるものがあったが、私の訪問時は無人だったので、歩いて行った。
(3)越境
イミグレは広い敷地を有し、入口には写真右の検問所がある。歩いて行くと珍しがられ、いろいろと話し掛けられる。そこを入り、100mくらい歩くとイミグレの施設がある。人のレーンは無いので、オートバイのレーンにて出国スタンプをもらう。日本人が歩いて越境するのが珍しいのか、ここでもしばし雑談となる。
国境には橋が架かっている。その中央部には、ランタウパンジャン Rantau Panjang 国境と同じように、写真左のお約束のプレートがある。橋を渡ると、そこはブケタ
Buketa 国境 のイミグレ。(写真下)こちらは入国と出国のイミグレ小屋があるだけの質素なもの。通常のイミグレカードに記入してスタンプをもらう。陸路国境なので、15日しかもらえないのは同じ。そのすぐ向こうに兵士の姿が見えるのが、深南部のお約束。
(4)ブケタ Buketa ~ スンガイコロク Sungai Kolok の移動
ブケタ Buketa からは公共交通機関は無い。まずは、イミグレで待ち構えているバイタクで、ブケタ Buketa ~ ウェーン Waengと移動する。言い値はRM7.0のところ、TB60に値切る。これが高いのか、適正なのかは自信が無い。
直線距離で10kmほど。ボロオートバイの限界までスピードを出して、所要時間17分。
ウェーン Waeng ~ スンガイコロク Sungai Kolok 間にはソンテウあり。便数は少ない。ウェーン Waeng の乗り場には、屋根付きベンチ付きの立派な待ち合い場所ある。時刻表もあったが、全然違う時刻に出発した。(満員待ちはぜず、2人乗せただけで出発した)。スンガイコロク
Sungai Kolok の駅前に到着する。運賃はTB30、所要時間は27分(実績)。スンガイコロク Sungai Kolok では、これまたお約束の
Asia Hotel 亜洲旅社に宿泊した。
(1)スンガイコロク Sungai Kolok ~ タクバイ Takbai の移動
この区間は、ソンテウで結ばれている。乗り場は駅前でなく、駅前大通りを50mほどスンガイコロク Sungai Kolok 国境方面に進んだ所。写真左下のソンテウに乗る。国境地帯だけあって、タイでありながらアルファベット表記がされている。ここのソンテウも、満員待ちをせず、3人を乗せただけで出発した。降りるのは、タクバイ
Takbai のイミグレ地域の門(写真右下)を通った後。ここは終着点では無いので、油断すると他の場所まで連れ去られる。運賃はTB40、所要時間は57分(実績)。
(2)越境
ソンテウを降り、少し歩くと写真上のイミグレ小屋に着く。写真左の右側に見えている赤屋根は、川向こうのマレーシア側の建物。ここで通常の出国をする。地元の人は、パスポートを使わず、越境証で越えている人が多い。この国境は、そこそこ通行量が多いので、写真右にあるようにイミグレ新館が建設中だった。
フェリーに乗って川を渡る。運賃はTB6、所要時間は9分(実績)。
桟橋から上陸すると、そこはプンカランクボール Pengkalan Kebor。マレーシアらしい大型のイミグレ施設(写真左)がある。ここも車のレーンはあるが、人のレーンは無い。車のレーンで入国した。通常のマレーシアの入国通り、90日間のスタンプがもらえる。
(3) プンカランクボール Pengkalan Kebor ~ コタバル Kota Bharuの移動
イミグレ施設を抜けると、City Linerのバス(写真下)が待っている。No.27とNo.19がいるが、途中の経由地が違うだけで、どちらもコタバル
Kota Bharu 行き。運賃はRM3.5、所要時間はNo.27乗車時で43分(実績)。
ページ公開日2013年4月29日 画像は2012年9月11日~12日撮影
いつも情報いただいている Rita Riyanto さんからの気合の入ったタイ・マレーシア国境情報。私はこの2つの国境の存在は今回の投稿情報で初めて知りました。あまり旅行者が大勢訪れるエリアではないのでまだネット上にも情報は少ないようです。Rita
Riyanto さん貴重な情報ありがとうございました。
プンカランクボール・タクバイ国境地図タイ語版。
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スンガイコロク駅前発パッタニー行ロットゥー。乗車客は地元の方のみ。
スンガイコロク屋台のマトンカレー
アコンカグア イグアス アコンカグアヤフー店 Iguazu 36L 6,980円(税込) |
ブギッブンガ・ブケタ国境友情橋(Bukit Bunga - Ban Buketa Bridge)のプレート
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