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スリン島 格安個人旅行
タイ南部 ミャンマー国境近くアンダマン海の島
クラブリーからスリン島へ
スリン島は国立公園で政府の管理する宿やレストランがある。入島料400B(1040円)
クラブリーとプーケットタウンの距離は約160km |
スリン島とはタイ南部西海岸、アンダマン海シミラン諸島の北、ミャンマー国境近くの島。イーサンの象祭りで有名なスリンとは全く関係ない別の島。ミャンマー国境までは10km。巡視艇も見かけるのでここを政府が管理するのはそういう事情もありそう。正確にはスリン諸島で複数の島がある。主な島は北スリン島と南スリン島。宿泊施設は北スリン島の南側にある。11月~3月が乾季。
シュノーケリングやダイビングの島として知られ、タイ政府の管理する国立公園になっている。国立公園入場料はタイ人、外国人区別なく一律400B。拠点となる町はクラブリー。バンコクからバスで11時間395B。プーケットタウンから4時間。
スリン島はそのクラブリーの最寄の港から60km。ボートはサムイ島やピピ島などにある大型定期船はなく、スピードボートのみ。所要は波がなければ1時間10分。波が荒れていれば2時間以上かかる。
プーケットからのツアーもあるが、遠いので行く観光客が少ない。なので値段設定は高め。日帰りだとミニバンでぶっ飛ばしても160kmあるクラブリーに行くだけで片道2時間半はかかるので早朝に出て夜帰還になる。行って帰ってくるだけの修行ツアー。プーケットからなら日帰りはシミラン島くらいまでが無難。
スリン島には国立公園管理事務所経営のテントとバンガローの宿泊施設がある。 |
テントは小が300B、大が450B。バンガローは1棟2,000B。詳細は下に掲載。テントはトイレシャワー共同。電気はないが近くの街灯が夜10時くらいまではついている。
海は晴れた日の午前中が最もきれい。曇るとテンションはかなりおちる。雨季(4月~10月)は海も荒れがちなので避けたほうがいい。また帰りのクラブリーまでのボートが午後2時発なので日帰りだと行って帰ってくるだけの弾丸になる。ゆっくりビーチを楽しめないので1泊はした方がよさそう。 |
テントの張ってある前のビーチ テントから徒歩10秒
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スリン島はツアー参加オンリーの海外旅行や高級ホテルを泊まり歩く観光客向けの島ではない。リゾート感覚で個人で気軽に行こうとすると結構大変な思いする。
スリン島は外洋にあるので日によって海が荒れる。スピードボートは小さくスピード出すので、運が悪いと2時間海水かぶりながらのロデオ大会になる。なのでどちらかというと船に弱い方向きではない。
陸地からの距離60km。通常ならスピードボートで所要1時間ほどで着く。しかし海が荒れている日は2時間以上になり、転覆するのではないかというような揺れで大波に突っ込みピョンピョン跳ねながら進む。座席にお尻がぶつかり続け、大きなジャンプの時には着水時に腰を浮かせ衝撃吸収しないとかなり痛い。 |
デジカメ壊れたので海底画像があまりない . |
私はそういう状況でボートの一番前に陣取り海水かぶりながら1人ニッコニコではしゃいでいたけど。それでも最後の30分は確かに疲れた。あのロデオ大会は2時間が限界。パソコン無事で何よりだった。私は1人だからよかったがツアー参加しか経験のない連れがいたら「何でこんなところに連れて来たのか」ときっと文句言われる。ただ海は常時荒れているわけではないので行きはびしょぬれにはならないですんだ。 |
スリン島旅行記2011はこちらへ
波が荒いとピョンピョン跳ねるスピードボート 往復1100B~ スリン島行港の国境警備艇
島が近づくと水深が浅くなり海の色がかわる
この浜辺が国立公園入り口でテント代や入場料もこの奥のカウンターで払う。
スリン島旅行記2011はこちらへ バンコク南バスターミナル情報
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宿泊施設は2,000Bのバンガローか300Bのテントしかない。当然だがテントには電気も水道もトイレもない。またテントで寝るとは明け方地面からの冷え込みがきつく寒くて起された。私は後でその存在を知ったが60Bレンタルのマットレスあるのでテント泊なら防寒用に借りた方がいいかも。夕方限定だがテントエリアには蚊も多い。
1棟2,000Bのバンガローは人数がいれば利用価値はありそう。タイ人ファミリーが10人くらいで1棟貸切で使っていた。
食事は入島管理フロント脇にレストランがある。高いがまともな食事ができる。コーラもコーヒーも果物もお菓子類も売っている。 |
スリン島の特徴は日本人観光客向けのホテルがないこと。宿泊施設は政府管理のテントとバンガローしかない。ピピ島やタオ島には耐乏生活可能な旅行者向けの格安バンガローもあるが、一方で日本人一般観光客用ホテルも隣接しているのでツアー型の快適滞在もかろうじてできる。しかしスリン島にはその選択肢がない。わざわざ荒波越えて苦行テントサバイバル生活しなくとも、タイにはもっと行きやすくて宿泊施設も充実したピピ島やタオ島があるのだからそちらへ行った方がきっと楽しい海外旅行を満喫できる。 |
クラブリーのスリン島ボート手配できるツアー会社 近くのバンガローは1泊290B
TOM & AM TOUR スリン島往復 1600B 298/3 m.l kura A. kuraburi Pang-nga 82150
Thailand TEL 086-272-0588 / FAX 076-491-385 / Email
tom_am01@hotmail.com
…と書いておきながらいつものお約束でスリン島へ行く方法。「それでも行く」という場合の情報。上にあげた修行要素も生命力さえあれば多分何とかなる。
スリン島の拠点となる町はクラブリー。バンコク南バスターミナルからラノーン経由プーケット行の長距離バスで11時間、395B。カオサンバスで行く場合スリン島に行きたいというと高額ツアーに誘導されるので注意。クラブリーまたはラノーンかパンガーまでのバスのみ手配ならカオサン手配でも安く行ける。逆方向のプーケットタウンからはラノーン行に乗って4時間。料金150~200B。またパンガーから地元系バスがクラブリーまで運行している。
クラブリーの最寄空港はラノーン空港。そこまではスワンナプーム空港からハッピーエアが水金日の週3便運行している。所要1時間半。2850B。かつて飛んでいたプーケットエアは2012年現在運行休止中。ラノーンからクラブリーまではバスで所要3時間だが空港からだと乗り継ぎ待ち時間入れてもっとかかる。ラノーンはタイで最も降水量の多い地域で雨季も長い。
ラノーン経由あるいはプーケット経由のフライトで行っても結局クラブリーまで結構な距離を地元バスで行くことになる。なので割高なローカルフライト使うより素直に南バスターミナルからクラブリーを目指した方が効率はいい。関係ないがハッピーエアとは味のある名前だ。
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苦労して行ってその先に何もないなら行く意味ない
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クラブリーからスリン島までは地元のツアー会社でスピードボート手配する。港まではクラブリーからは車で15分くらい。スリン島までのボートはスピードボートしかなく往復1600B。港までの送迎込み。クラブリーにはツアー会社経営のバンガローがあって1泊290B。ツアー会社はクラブリのバスターミナルからは徒歩3分の距離。クラブリーには宿は少ないがカオラックやラノーンには多数ある。 |
北スリン島のクラティンビーチ 左奥が南スリン島 泳いでいけるが潮の流れが速い
Mu Ko Surin
National Park Khura Sub-district, Amphur Khuraburi Phangnga Thailand
82150 Tel. 0 7647 2145, 0 7647 2146 Fax 0 7647 2147 E-mail
mukosurin_np@hotmail.com
スリン島1泊300Bテントに電気も鍵もない |
ボートは毎朝9時に港を出る。前日ツアー会社のバンガローに宿をとって申し込みをすると翌日朝7時車でピックアップしてくれる。宿はツアー会社の窓口からは徒歩15分。出発の日はツアー会社前まで車で行って無料の朝食済まし港へ向かう。スリン島行ボートが1日1本朝9時発なのでプーケットから行くにしてもバンコクから行くにしても、クラブリーに一泊して翌朝ボートでスリン島という日程が無理がない。帰りのボートは14時スリン島発。
スピードボートは往復1100Bからあるそうだが私は「ツアー」ということで1600B払った。しかしクラブリ手配だとツアーと言っても朝食がついて港までの車の往復送迎までで、スリン島入場料やテント代、シュノーケリングツアー代は別になる。ただこのボート確保だと日帰りしようと数泊しようと自由。入場料400Bは5日間有効。帰りボートが荒波で遅れても到着にあわせてクラブリーまで送迎してくれる。 |
スリン島到着すると船着場から徒歩1分の所に国立公園管理事務所のフロントがあるのでそこで宿泊の手配をする。日帰りの場合は到着早々入場料400B払わねばならないが、宿泊する場合は翌日チェックアウトの時に宿泊代とまとめての支払いでかまわない。 |
テント前のビーチ テントからここまで徒歩10秒
フロント脇にレストランや売店もある。チケット制でフロントでチケット買ってそれで支払いをする。シュノーケルツアーも水中眼鏡やフィンレンタルもフロントで頼む。左の料金表左下だと昼、夜の定食が200B、220Bと高いが、ほかのメニューもあり肉野菜炒めぶっ掛け飯100B。
ソムタムとフライドチキンとカウニャウで総額120B。無料の飲料水あり。コーラ30B、コーヒー20B。ポテトチップスやチョコなどお菓子類もある。 |
スリン島2011年12月の料金 タイ語でも同じ値段表記。 |
TOM & AM TOURの無料朝食 食券とソムタム定食 ソムタム70Bチキン40Bカウニャウ10B
テントに電気はないが近くに街灯があり22時ころまでは真っ暗にはならない。夕方蚊の来襲があるので防虫対策はした方がいい。テントの場合トイレ・シャワーは共用。お湯は出ないが塩水ではない。
テント泊の場合、貴重品防犯対策は実質皆無。上のテント、チャックは閉まるが鍵はなし。ただこの島には国立公園の管理側の人間と訪問客しかいない。またここに来るタイ人観光客は1人400Bの入場料や往復1600Bのボート代を普通に払う富裕層なのであまり人の荷物に興味を示すタイプではない。私はパソコンもお金もパスポートもテントにおきっぱなしでツアーに出かけていた。それらを持ってシュノーケリングはできないので。
シュノーケルツアーは午前10時と午後14時の2回あって1回100B。フロントで事前予約して時間になったら船着場へ行く。シュノーケリングギアは事前にフロントで借りておく。24時間レンタルで眼鏡とフィンで160B。ポイントは左の写真のような感じ。100Bツアーでは所要3時間ほどで近場の2ポイントしか回らない。島を周遊するなら何人かでボートを1日チャーター(2500B)する方がいいかも。3時間くらいで交渉すれば多分もっと安くなる。
左地図でテント宿泊施設は北スリン島の南側。南スリン島にはシージプシーのモーガン族という地元漁民の村 Morgan Village もある。 |
スリン島地図 撮影失敗 読めればいいか… . |
スリン島旅行記2011はこちらへ
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テント前が右の写真ようなビーチなのでレンタルギア一式あればそこでもシュノーケリングはできる。ただ時間と場所によって流れが川並みに速くなるので注意がいる。試しに流れの速いときに逆らって泳いでみたがフィンがなければ前に進めない速さだった。
流れの速い海や増水中の川など強い流れの中で泳ぐ場合、逆らうとおぼれるので流れに逆らわず流されながら泳ぐのがコツ。流された時の参考に。
午前中のビーチが特にきれい。このビーチまでテントから10秒。夜は波の音を聞きながら寝る。スリン島は島の標高はそこそこあるのでスマトラ地震の時も島での津波犠牲者はいなかったそうだ。大きな地震があったらそのままテントでゴロゴロせずに島の山の頂上に向かってダッシュすることをお勧めする。
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お知らせ |
- 西アフリカからの帰り、タイ南部ビーチでゆるゆる過ごそうと迷い込んだのがスリン島だった。帰りのKL発羽田行エアアジアに間に合わせねばならないので全然ゆるゆるにならなかった。
- 上の海底画像撮影の後にデジカメTG-610浸水でぶっ壊れる。5m潜水可と聞いていたのに。おかげでバンコク以降の当日公開ができなかった。保証期間内だったので帰国後無料で修理する。
- 上の写真を撮ったシュノーケリングツアーはスリン島発2時間ほどで100B。250円。1日2回催行。
- デジカメ壊れたので海底画像があまりない。お魚はじっとしてないので思いのほか素潜りでの撮影は難しかった。西アフリカから過激な移動が続き、時差ぼけ睡眠不足で息が続かないのも災いした。
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スリン島 テント前ビーチ
バンコクからクラブリーまで
11時間 395B(約1,000円)
スリン島1泊300Bのテント
バンガロー1棟2000B
クラブリのバンガロー1泊290B
スリン島朝のクラティンビーチ
魚の撮影は難しい
ツアーで手軽にいけるプーケット パトンビーチには独特の味あり。海の色は見ての通り。それでもパタヤやペナン島よりはまし |
プーケット パトン どちらの
ビーチ選択かは趣味による
パタヤ化が進むピピ島
スリン島で記念撮影
バガン
ニューデリー
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