びー旅ロード 2012年 No.82 格安航空券と燃油追加税
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東京からの距離
KL 5320.54
BKK 4584.14
ハワイ 6296.30
グアム 2561.14
マニラ 3030.90
ハノイ 3680.14
サイゴン 4348.37
KL-NDL 3842.91
単位km Google Map 距離計測による

ハワイ格安航空券と燃油追加税

ホノルル往復格安航空券手配 2012

最安表示価格から3倍超の支払いとなる過程実録


カラカウア通りとワイキキビーチ

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◆2012年2月24日(金)格安航空券と燃油追加税     前へ     次へ
燃油追加税とは「航空機の燃料代値上げ分を利用客に支払わせる仕組み」のこと。燃油高騰分を航空会社やツアー会社がかぶらず利用者に負担させる。バスでたとえればバスの運賃以外にバスのガソリン代値上げ分を乗車客が払っている状態。利用者均等に請求されるので、格安航空券のFIX条件で乗っても正規料金と同額の追徴になる。ネット上に表示されている料金より燃油税のほうが高いことも珍しくなくなった。ネット上には往復3千円と出ているのに、燃油税が5万円で実際の支払い金額はその他もろもろあわせて6万円以上になるという例など。

我々が最初に目にする安い金額が予約のやり取りしている間にみるみるつりあがっていく仕組みは利用者側から見れば単なるごまかしぼったくりシステムにしかみえない。「最初と話が違う」状況は何度経験してもやはり不快だ。

アクラ奴隷船桟橋 今は網の修復場。バンコク発西アフリカ行の航空券に燃油税はなかった(込み表示)

売り手と買い手の信頼関係を損ねるこういった仕組みが成り立つのもIATA運賃殿様商売が長年まかり通ってきた航空業界ならでは。客に不快な思いをさせた後で、どうせその料金を取るなら最初からその料金を表示すればいいと思うのは私だけか。

あまりの評判の悪さからJTBやHISはずいぶん前から燃油税込みの総額でツアー料金を提示している。また国内線フライトにはこの極悪追徴の仕組みはない。国際線でもエアアジアにはない。この辺がよりいっそう燃油追加税の胡散臭さをかもし出している。利用者に「なぜ?」という素朴な疑問はわいて当然だ。

ハワイ往復 閑散期格安航空券代金と追加料金の変遷
渡航時期 2003年11月 2008年9月 2012年2月
往復航空券代 32,800円 34,800円 43,000円
燃油追加税税 0円 33,600円 24,000円
米国空港諸税 6,300円 6,610円 5,460円
成田空港使用料 2,040円 2,040円 2,540円
航空保険料 1,500円 750円 1,000円
テロ対策税 350円※ 0円 250円
取扱手数料 0円 0円 3,000円
合計金額 42,990円 77,800円 79,250円
※民間保険料。 合計金額は私が実際に支払った料金。


 ハワイ航空券手配

アラモアナビーチ
先日ハワイ往復航空券を手配する。私がチェックした2012年2月1日時点でネット上でエイビーロードで表示されている最安価格はホノルル往復2万5千円だった。

ハワイまでの燃油追加税はチャイナエアライン23,400円。日系米系32,000円。なので最終的な金額は5万円くらいになるのかと思っていた。しかし今回私が最終的に支払った金額は79,250円。最安表示の3倍以上の金額になる。

ネット表示で2万5千円とあったのはハワイ単純往復できず米国本土までの往復が必須の1ヶ月FIX。背後には5万円の燃油追加税が隠れていて無駄にロス往復して結局支払い総額10万円という「何だそれ?」状態の航空券。

続いて安かった3万8千円の航空券を当たるもこれは2名参加の1名料金とのこと。

1名だと43,000円だという。あの手この手の追加料金。燃油追加税のような理不尽な追加徴収がアリなら、それにかぶせて何でもアリという感じの便乗に見えなくもない。ただ文句ばかり言っていてもどこかで踏み込まなければ前には進めない。チャイナエアラインは燃油23,400円だが米系や日系航空会社だと32,000円になるのでもっと高くなる。結局数件当たって最安提示してきたイーネットトラベルというところにチケット依頼する。成田空港税等含めると最終的な支払い金額は79,250円だった。

関係ないがハワイ航空券とは全く別に、2月17日エアアジアのプロモにひっかかって半年以上先の予約をしてしまう。クアラルンプール経由バンコク行きのチケットを燃油込みの往復総額31,000円。これと比較すると今回のハワイはいいようにぼられまくりの敗北感。

ハワイは4泊6日のツアーの設定金額が航空券より安かったりするのでツアーの選択もあったが7泊9日の滞在でツアー参加して1人部屋追加料金払うと微妙に個人手配のほうが安い。その結果航空券手配での個人旅行となる。


 

プノンペンからシェムリアップへのボートの屋上 現在もこのボートは運航しているがスピードが速くなったので屋上には乗れない。
航空券代は予約の翌日に全額支払うように要求される。クレジットカード払いできるとのことだがWEB上にその旅行会社の支払いシステムなし。電話口でカード番号告げる海外地元ホテル予約と同じやり方。日本でこのスタイルは初めてだったので若干不安感じ、指定銀行ATMでの振り込み選択する。

しかし同じ銀行のATMなのに振込み手数料420円?何でやねん。アフリカATMでもATM手数料は取られなかったのに。

しかも某三井住友銀行まで足を運んでATMで操作をして、支払い直前にならないと手数料が必要なことも具体的な金額もわからない。たいした金額ではないがそのやり方にカチンときたのでわざわざ銀行まで行って支払い寸前でATM振込みはあきらめる。

窓口取引でもないのに同じ銀行内のATM振込みで手数料が必要な意味が私にはよくわからない。そしてその後、旅行会社に電話してその電話口でクレカ番号告げてカード払い。

もちろんカード払いの場合は余分な手数料はなく、逆に約8万円分のクレカポイントがたまる。先日カード請求確認したが特に問題なく必要な分だけ引き落とされていた。


エアアジア羽田バンコク料金 燃油税はない
KL経由だとバンコクはハワイより遠い
ちなみに私がメイン取引している某三菱東京UFJ銀行ではネットバンク登録をしているのでこれまでの航空券の支払いは、家から一歩も出る必要なく自宅のパソコンからネット上で手数料なしで振込みができた。今回振込先の指定銀行が私のネットアカウントのない某三井住友銀行しかなかったことが災いした。

ハワイでの滞在ホテルは日本から国際電話でロイヤルグローブに予約を入れた。このホテルは安すぎてホテル予約サイトにひっかからないのでホテル直に電話予約が必要。こちらは予約時にカード番号要求されず。今回はレンタカーも日本からネット予約した。

ドイツに続いてイタリアもエネルギー政策転換で原子力から火力に移行して燃油高騰しているのはわかる。2010年の7月~9月には燃油税が一時消滅した事実もある。ただ高騰したなら高騰したで最初からそういう料金で表示すればいいだけなのではないか。高い料金でも納得して払うのか、納得いかないまま払うのかその差は大きい。

私は燃油追加税という仕組み自体が利用者を基本的なところで馬鹿にしているように思えてならない。安く乗っているやつらからなんとか追加料金取れないかと「赤信号みんなでわたれば青信号」方式で発生したようにも見える。

どんなに言葉巧みに解説されても、エアアジアやバージンブルーが燃油税なし(というか燃油込みの総額表示)で予約を取り、そして実際に運行して利益がでているという矛盾に納得のいく回答は、私の知る限りどこからもされていない。




はみ出し情報
  • ハワイページを新しいソフトで作り直したらフルCSSで時間がかかって閉口。このコラム書く時間がなくなってしまった。ようやく再開。ネタはなぜかたくさんある。
  • 2月7日ワイキキの地元系ホテルロイヤルグローブ予約する。1泊約4,600円。クレカの番号告げる必要なく支払いは当日でいいとのこと。予約にかかった国際電話通話料金4分240円。
  • 12年2月14日ハワイのダラーレンタカーを日本から予約する。1日37$。約3000円。エコノミー車のリテールプラン。この値段には自賠責(PP)と車両保険(LDW)、州税が込みという。利用実録近日公開。
  • 今度のあたらしいノートPCには液晶画面の上にWEBカメラがついていてスカイプでTV電話ができる。さらにウィンドウズログインの際にWEBカメラでの顔認証でログインできる。SSDで10秒で起動の上に顔認証とPC環境激変。

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