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アフリカATM
ガーナ、トーゴ、ブルキナファソのATM
西アフリカのATMから日本のクレジットカードで現地通貨を引き出す
西アフリカ ガーナ 首都のアクラは海岸沿いにある アクラ、ジェームズタウンのビーチ
「ここ」で利用できて、「そこ」でできないはずはない。「ここ」とはアフリカ。「そこ」とはそれ以外の土地。海外ATMの話だ。不便な地というイメージの土地で問題なく利用できるのに、そこよりずっと進んでいて便利なはずの定番観光地でそれが利用できないはずがない。
ツアーもない、ガイドブックもない。個人旅行がしにくいといわれる西アフリカで快適にATM利用ができるのだから、利用できない国はたぶんない。できないとしたらそれはおそらく国やATMの問題ではなくて利用する側の個人の問題。
今回2011年11月~12月の西アフリカ放浪でガーナやトーゴで複数回の両替と現地ATMの利用をした。先日カード会社からATM利用分の請求が来たので現金レートとの比較を公開する。
アフリカにATMなんてあるのか?あっても日本のカードが使えるのか?西アフリカは特に情報が少なく、私自身も渡航時不安を抱えての現地入りだった。 |
西アフリカ ガーナの首都 アクラ中心トゥードの雑踏
ATMはこの通りを出た所、奥の通り沿いの銀行にある |
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結果から先に言ってしまえば、ATMはあらゆる場所にあって、ほかの国と同じように使えた。利用に関しても帰国後の請求書を確認する限り特に何の問題もない。都市部から離れた結構な田舎にもATMがあってVISAマークがしっかりついていた。24時間営業のATMも多い。ほかの国同様どこでも現地通貨がおろせるといった感じ。山の中や砂漠では無理だけど。違うところは小銃を持ったセキュリティがいたりすることくらいか。
現金両替とのレートの比較は以下のとおり。西アフリカでは日本円はほとんど両替できないので羽田でUS$に換えて現地で両替した。羽田では5万円を米ドルに替える。633US$と6円。1$=79円、100$=7900円として計算する。レートで比較しても意味ないのでカード会社の金利を含め、1万円で最終的にいくらの現地通貨を手にできるかを比較している。 |
ガーナでの両替とキャッシングの比較 2011年
ATM利用場所 |
引出額 |
請求額(内金利分) |
1万円換算 |
11/10 コトカ国際空港 現金 |
155GHS |
100$=7,900円(0円) |
196.20GHS |
11/10 コトカ国際空港 ATM |
200GHS |
10,351円(196円) |
193.21GHS |
11/23 アクラ トゥード ATM |
300GHS |
15,082円(210円) |
198.91GHS |
11/23 アクラ トゥード ATM |
100GHS |
5,159円(107円) |
193.83GHS |
GHS=ガーナセディ 1万円換算とは1万円がいくらの現地通貨になるかの額
西アフリカ トーゴ ロメのATM |
上の表での比較では「1万円でいくら現地通貨が手にできるか」が右端の1万円換算。電子決済レートでは現金よりもずっとこちらに有利なレートになっているがカード会社の金利込みの比較でないと意味がないので表示金額はその金利込みで計算している。
どちらが得になるか、私はてっきりカードの楽勝かと思っていたが意外にもガーナでは現金両替といい勝負。コトカ国際空港に限って言えば現金両替のほうがATMより得という結果になる。今思うにガーナの空港の現金両替は良心的だった。これは今回の私の場合の例で、キャッシングする日によって日割り金利も変わるし、レート自体も変わる。
ただ今回のアフリカATM利用は、できるときにしておかなければという危機感があったので〆日間近にキャッシングをする余裕がなく上の表の11/10のキャッシングは日割り金利47日となっている(年15%)。 |
キャッシングの実質レートが悪くなったのはそのせいもあるかも。それでも1万円下ろして金利200円なら日本国内での銀行の時間外手数料と変わりない金額だ。アフリカのATMにはタイ150Bやインド200RpのようにATM手数料承諾画面は出てこなかった。 |
ブルキナファソ、ワガドゥグの劇場
トーゴ・ブルキナファソでの両替とキャッシング比較 2011年
ATM利用場所 |
引出額 |
請求額(内金利分) |
1万円換算 |
11/13 アフラオ国境 現金 |
24,000CFA |
60$=4,740円(0円) |
50632CFA |
11/13 ロメ ATM |
100,000CFA |
16,506円(293円) |
60584CFA |
11/17 ロメ ATM |
50,000CFA |
8,068円(130円) |
61973CFA |
11/18 ロメ ATM |
200,000CFA |
32,300円(509円) |
61919CFA |
11/28 ワガドゥグ 現金 |
46,400CFA |
100$=7,900円(0円) |
58734CFA |
CFA=セーファーフラン 1万円換算とは1万円がいくらの現地通貨になるかの額
比べてトーゴやブルキナファソでのセーファーフランでは上の表のように現金両替よりATMのほうがずっと得という結果に。特にガーナ・トーゴ間のアフラオ国境でのぼったくりレートでは1万円替えて1600円も現金両替が損をするという結果に。この時のぼったくりマンは改造電卓片手にあの手この手でさらにごまかそうと罠をかけてきた。なんとかごまかされずに替えてこの極悪レートだった。ガーナセディも陸路国境で両替すると空港とは違うレートになりそう。
ブルキナファソでの現金両替でもパスポートの提示が必要だったり、窓口の係りが延々両替の書類に書き込みしていたりと面倒で時間もかかった。アフリカATMに不安のあった私は5万円も羽田で米ドルに両替したので、それを使いきるためブルキナファソではATMを使えなかった。しかしワガドゥグ市内にはこれでもかというほどATMはあちこちあった。 |
バオバブにはこういう実がなる。ガーナ北部パガ |
西アフリカではどの国でも安宿から徒歩圏内にATMとネット屋があるという場合が多くその快適さにある意味拍子抜けした。アフリカでATM利用できるカードはVISAかMasterと提携したクレジットカードやデビットカード。JCBやアメックスではアフリカATMは使えない。クレジットカードの場合はキャッシング機能を使っての引き落としなので渡航前にキャッシング枠を確保しておく必要がある。 |
西アフリカ ベナン コトヌー 1泊6000CF(960円)の安宿前は少年たちのサッカーコート
今回はマレーシアやタイでもATMを利用した。タイでは相変わらず150Bの現地ATM手数料承諾画面が出てきたが今回の請求でも無視されてカード会社からの150Bの加算請求はなし。しかしレート自体が以前のようによくなく、金利込みの請求額だとカオサンのレートのいい両替屋での現金両替のほうが若干得という感じだった。 |
これこれ、撮ってくれというならじっとしてくれ。 |
少し前に某旅行掲示板で日本人であふれる観光地情報のうんちくを披露する新参投稿者に達人が「偉そうな事を言うならこのぐらい書いてから言った方がいい」といって力いっぱい自慢情報を展開していた。でもその「このぐらい」の自慢の中にぼられネタが含まれていたので、脇から入って正しい現地料金を指摘してあげる。するとご機嫌を損ねたようで「行ってもいないのにガセネタ言うな」と返された。
う~ん、そういわれると返しようがない。誰でも簡単に行けるゆるゆる観光地なのに。そういう地になぜかこの手の達人は多い。でもガイドブック片手にぼられまくりながら旅をする達人を燃え上がらせるのも悪趣味なのでそれ以上取り合わず。 |
自称達人の中にはいまだに「海外でカードを使うのは危険」「現金を持て」「トラベラーズチェックがいい」という方々も多い。それはそれでいいとも思う。大きな荷物を複数抱えて旅をするタイプの旅行者に荷物を少なくする意味を説明することは不毛なことだ。どちらを自分の旅に取り入れるか、判断は人それぞれ。 |
Booking.com
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はみ出し情報 |
- 新しいパソコンに乗り換えてPC環境がガラッと変わる。起動10秒が本当にありがたい。ウィンドウズ7のIE9デフォルトだと前の字体サイズだと字間行間が狭く読みにくい。なので本文の字を大きくする。
- 西アフリカツアーはないと本文で書いたが厳密に言うとなくはない。燃油、空港税、ビザ代諸々含めると2週間ほどで1人総額70~80万円。達人用の値段なのでないのと一緒?
- 西アフリカへは航空券代が高いので個人で行ってもなかなか安くならない。今回の私の場合バンコクから先のアフリカ部分25日間だけなら宿代移動代ビザ代込み総額20万円弱だが、タイ、マレーシアを含めた50日間総額では28万位。
- ちなみに航空券代はエアアジア羽田~クアラルンプール往復38,856円。バンコク~アクラ往復89,700円。バンコク~クアラルンプール陸路往復8,300円と概算してガーナ往復136,856円で行ったことになる。安く行けた事よりバンコク洪水やスリン島のネタ拾えたことのほうがおいしかった。
- 日本人がアフリカでビザのいらない国。南アフリカ、モロッコ、チュニジア、セネガル…。ガイドブックがある国と重なっているのはなぜだ?
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ブルキナファソでページ制作
アクラ ジェームズタウン
トーゴ、ロメの安宿でページ制作。この宿には無料Wifi有。 |
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