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バンコク南バスターミナル
サーイターイマイ タリンチャン
タリンチャンに移動した南バスターミナル情報 2012年版
BKK南バスターミナル Southern Bus Terminal (Sai Tai Mai) タリンチャン
◆バンコク南バスターミナル 2011年12月31日(土) 前へ 次へ |
バンコクには長距離バスターミナルが3つある。北、東と南ターミナル。北がモーチットマイといい、東がエカマイ、南をサーイターイマイという。どれもバンコクの中心部から離れていて旅行者には行くのが面倒でわかりづらい。中心部の渋滞を避けるためにこの構造はしかたないのだけれど。
大まかに北はチェンマイなどの北方向、南はプーケットなどの南方向という区切りはあるが例外も多数。北ターミナル発着のプーケット行も結構たくさんある。パタヤ行は東が最も本数が多いが、南からも北からも出ている。 |
タリンチャン バンコク南バスターミナル . |
バンコク南バスターミナルはカオサンから橋を渡って西方向約12kmのタリンチャンという地区にある。現地ではサーイターイマイと呼ばれている。2007年11月にピンクラオ地区より引越しをしてそれまでより5kmほど遠くなった。エカマイやモーチットと違って地下鉄やBTSで行けないのが難。スクンビットやカオサンから行く場合は511番バスが便利。24時間運行。昼間の本数は多いが深夜は1時間に1本ペース。料金は10B~40B。スワンナプーム国際空港からは556番バスが直通。34B。5~22時運行。 |
バンコク市バスルート検索 サーターイマイ2011年12月実録
バンコク南バスターミナルの乗り場 |
南バスターミナルは主にスラタニ、クラビ、プーケットなどの南方向、ナコーンパトムやカンチャナブリーなど西方向へのバスがメイン。
プーケットへはタイ湾東海岸側を行くものと、アンダマン海西海岸周りで行くものと2系統ある。タイ湾づたいでスラタニ、パンガー経由の方が所要は短く約12時間。西海岸アンダマン海づたいは15~16時間かかる。西海岸沿い行はミャンマー国境近くを南下するので検問複数あり、カーブの続く山道もある。ただ単にプーケットへバスで行くなら東海岸経由のほうが効率はいい。
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西海岸のアンダマン海方向にはラノーン、スリン島、シミラン島などの日本人観光客にはあまり縁のないコアな観光地があるのでそれらが目的の場合で個人で行く場合のルートになる。スリン島の拠点クラブリーまで11時間、シミラン島の拠点カオラックまで12時間。プーケットタウン15時間。 |
サーイターイマイ バンコク南バスターミナル 2011年12月9日撮影
実際に南バスターミナル発の長距離バスを利用してみて、外国人観光客がプーケットやスラタニに行くならカオサンバスを利用した方が効率いいかなと感じた。
カオサンバスとはバックパッカーの集まる安宿街カオサンロード近くの道端発の外国人ツーリストバス。チケットはカオサンのツアー会社で手配する。ローカルバスと違って閑散期に安く、混雑期に高くなるシーズナリティがある。それでもたいてい南ターミナル発の地元バスより安い。
南部行の客を混載して途中分岐点で長々と待たせる欠点もあるが、外国人用なので確保にも移動中にも英語が通じる。しかし残念ながら日本語は不可。 |
西海岸を南下するプーケット行長距離バス 所要16時間 |
カオサンバスは時期によってローカルバスよりかなり安くなるのでタイ人もちらほら利用している。利用割合は欧米7割、タイ人2割、日本・中国・韓国1割。一方南バスターミナルは外国人観光客仕様になっておらず、わずかな英語表記はあるもののタイ語が読めてしゃべれないといろいろ効率悪そう。バスの利用割合はタイ人9割。タイ語がしゃべれなければ利用できないわけでもないのだが、単にプーケットにバスで行くという場合、効率から言えばカオサンバスに軍配が上がりそう。
ただ南ターミナル発の地元長距離バスは1日に何本もあるが、カオサンバスは通常1日に1回のみ。複数便あっても同じ時間に出る。到着時間を考慮して行き先ごとに出発時間が決まっている。なので現地に深夜着ということはない。チケットは前日予約の翌日発が一般的。プーケット方面南部行カオサンバスのように夕方発の夜行で空きがあれば当日手配も可。 |
カオサンバス利用法はこちら
サーイターイマイ ターミナルビルの裏にも乗り場があり、全部で70番線くらいまである。
カオサンバス ジョイントチケット利用実録
カオサンバスクラビ カオサンバスサムイ島 カオサンバスタオ島 シェムリアップ
市内からタクシーで100Bも余分に払ってターミナルまで行って、わかりにくいチケット自力手配しての南部行なら手取り足取り案内係が面倒見てくれるカオサンバスのほうがずっといい。プーケット行もそうだが、ピピ島やタオ島などはカオサン手配だとボート代込。自力でローカルバスとボート別々で行くより大幅に安くなる。
…と書いておきながらその南バスターミナルでのチケット確保の仕方。行き先がピピやサムイ、タオならカオサン手配がいいが、西海岸のシミランやスリンなら状況が若干変わる。シミランやスリンは政府が管理する国立公園でどちらかと言えば多くの人が押し寄せる観光地ではないのでぼったくり設定になりがち。カオサン手配でもダイビングツアーなどでいいなりになっていると結構な金額になってしまう。 |
チケット売り場は実質3階だがファーストフロアと案内される |
Booking.com
ミャンマー国境沿いを南下するラノーン経由プーケット行き |
カオサンやスクンビット通りから南ターミナルに行くには511番市バスが効率がいい。本数も多くエアコンバスで快適。カオサンから所要30分。ほか30、159などもある。タクシーなら80B弱。所要20分。人数がいればタクシーもよさそう。
カオサンから市バスに乗る場合、カオサンから王宮方向に出た大通りのラチャダムナンクラン通りにバス停がある。カオサンから行って手前車線は反対のスクンビット方面行。タナオ通り出口の信号を渡った反対車線に乗り場がある。そこから乗車で橋を渡って所要30分。 |
以下、南ターミナル行市バス511番ルート 24時間運行 10~40B
Paknam, Crocodile Farm, Samutprakarn, Sukhumvit Rd., Bangna, Phrakhanong,
Eastern Bus Ter., Thonglor, Nana Sukhumvit Plenjit Road, Science Museum Bangkok Planetarium
Ratchaphasong, Phathumwan, Urupong, Mision Hospital, Yommarat, Phanfa,
Democracy Monument, Bang Lam Phoo (Khao San), Phrapinklao Bridge, PATA Departmentstore, Somdej Prapinklao Road, Cheo
Phraya Hospital, Eye Ear Nose Throat Hospital, Baromratchonni Road, Southern Bus Ter. |
チケット売り場はこんな感じ これはモーチット2 上の写真のスリンはイーサンのスリン
ターミナルは大きいのでチケット売り場はわかりにくい。一番大きなメインの建物の3階にチケット売り場がある。入り口でチケット売り場の場所を聞くと「チケット売り場はファーストフロアだ」とカタコト英語で案内されるが、タイではヨーロッパ方式で2階を「ファーストフロア」という。加えて中2階のような所があるので日本人の感覚でいえば3階がチケット売り場。チケットカウンターはたくさんあるも案内係のような人がいて行き先を告げれば窓口を教えてくれる。行き先の名前にはタイ語も日本語も関係ない。チケット売り場の上の階がフードコートになっている。 |
プーケットやスラタニなどにはバスは複数の会社が頻発しているので時刻表を気にすることはない。チケットを買う時に次のバスと指定すれば30分後のバスに乗り込める。12時間かかるプーケットには夜行バスも多い。「日本からバスの予約したい、どうしても時刻表がほしい」という場合はこの移動法はむかない。
注意が必要なのはバスに乗る時間。例えばスリン島の拠点クラブリーに行く場合、バンコクからの所要11時間なので午後3時のバスに乗れば現地到着は深夜2時。宿のあてがない場合など宿を求めて深夜のゴーストタウン徘徊となるので現地には明るいうちに到着するよう出発時間に配慮がいる。
チケット確保すれば「何番線に行け」といわれる。タイ語で言われる場合もあるがその番号は日本人に読める数字でチケットにも書いてある。ターミナル表側には10番線くらいまでしか乗り場がないが、建物に入って反対側に出れば70番線くらいまでの乗り場がある。
タイの地方都市から南方面へバンコクを素通りしていく場合などは、その地方都市から南バスターミナル行でバスを確保した方がいい。例えばパタヤからプーケットへ行く場合、パタヤからエカマイに行くとそこから余分な金払って渋滞市内をトロトロ横切って行く羽目になる。 |
クラブリーとプーケットタウンの距離は約160km |
パタヤで南バスターミナル行に乗れば中心部の渋滞を避けて高速使って南ターミナルへ直行するので時間も費用も節約できる。パタヤ→エカマイ113B、パタヤ→サーイタイマイ113B。距離は30km近く遠いのに南も同じ値段。エカマイからサーイタイマイまでタクシーで行けば150B。渋滞にはまったり遠回りされればそれ以上かかる。市バス511で行けば安く行けるが所要1時間以上の覚悟がいる。 |
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びー旅蛇足情報 |
- カオサンからサーイターイマイまで直線距離で約8km、道のりで12km。ラチャダムナンクラン通りの橋を渡る西行511番バス利用が便利。
- 旅をしている最中、デジカメの故障で取り出せなかった画像が取り出せたのでその画像で南バスターミナル情報公開。でも自分で書いていてなんとなく思う。こんな情報いったい誰が使うんだ?私の旅からあまり人の役に立つ情報は出てこない。
- 12月中旬のスワンナプーム空港訪問で空港のオーロラビジョンで運行休止になっているAE2などの120B空港バス(エアポートエクスプレス、34B市バスとは別)の情報が流れていた。復活したのかなと思うも実際運行はしておらず。「動いてないのに宣伝すなっ!」と思う。
- カオサンからサーイターイマイへ行く市バス511番は反対側スクンビット方向へずっと乗っていればサムットプラカーン クロコダイルファームへも行ける。カオサンからは所要1~2時間と渋滞具合による。入場料大人300B、子供200B。高ぇぞ、その価値あんのか?でも多分ガーナ、パガのクロコダイルポンドよりはまし。
- スワンナプーム空港からのパタヤ行バス、頻発しているのはジョムティエン行。ホテルエリアに行く場合スクンビット通り道端下車でそこからバイタクかソンテウ利用する。ただモーチット2から空港ビル1階へ立ち寄る道端でないパタヤ北バスターミナル行きも1日4本ある。どのみちそこからソンテウなんだけど。
- スワンナプーム空港1階からは1日1便朝8時15分ノンカイ行も出ていて432B。チケットも1階で売っている。1階でチケット買って待っていればバスが来ればお声がかかる。アランヤプラテート行もある。
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空港1階の張り紙 2011年12月
●地元系バス乗車時の注意
南バスターミナル発バスに乗る場合、車内の冷房が強烈なので上着などの防寒対策が必要。
足元におけない大きな荷物は下の荷物スペース行きになる。私はすべての荷物を小さくまとめて足元におくようにしている。
エアコン車なら車内にトイレはあるが汚い。3時間に1度くらいにサービスエリアによるのでそこでした方がまし。サービスエリアトイレ利用には3Bの料金必要。ノンエアコンバスや近距離バスにはトイレがないこともある。カンボジアやラオスで一般的な草むら立ちションはタイではあまりみかけない。
サービスエリアには長い時には30分ほどよる。停車時間確認にはタイ語が必要。同乗者が食事しているようならあわせて食事をする。指差しオーダーでおかずを選ぶぶっ掛け飯(写真下)が30B(75円)。車内のトイレ事情を考えると下痢をしないようなものを食べる方がいい。
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途中サービスエリアの食事は
30Bとカオサンバスより安め
カオサンバスだと40~60B
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