マレー鉄道とはマレーシア国鉄(KTMB)の運営するマレーシア国内の鉄道網を指す。
その一方でマレー半島をバンコクからシンガポールまで縦断する国際列車を「マレー鉄道の旅」となんとなく呼ぶ。厳密にはバンコクからマレーシア国境まではタイ国鉄の路線なのでマレー鉄道ではないのだが。これは欧州組に人気の観光列車「イースタンオリエンタルエクスプレス」の影響もありそう。このページでは旅行者に縁の深い後者のバンコク~シンガポール国際列車の「マレー鉄道」について解説。写真右はマレー鉄道ケダー線2等寝台車。
イースタンオリエンタルエクスプレスとは、バンコクシンガポール間を結ぶ外国人観光客用の豪華列車。2週間に1度程度の運行。3泊4日の夜行寝台の旅で1人106万円の席があったりする。実例あげると2016年料金でバンコク発シンガポール行プレジデンシャルスイート3泊4日キャビン1名利用料金10,100
USD(1$=105円計算で106万500円)。一番安いシンガポール発バンコク行シングルキャビン2泊3日で2,900 USD(1$=105円計算で30万4500円)。
ちなみに本家のヨーロッパ、1883年パリ~イスタンブール間で開通したオリエンタルエクスプレスは徐々に営業終了していき、最後に残っていたシュトラスブール - ウィーン間は2009年12月14日にコスト高と高速鉄道網の発展を理由に廃止された。
オリエンタルエクスプレス | びー旅エクスプレス | |
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ルート | バンコク~KL~シンガポール | バンコク~KL~シンガポール |
所要 | 3泊4日 食事付 | 2泊3日~ 食事なし |
料金 | 3,050US$~(約32万円) | 約5,000円~(2等寝台以下) |
予約 | 日本からの日本語予約可。 | 原則現地自力確保 |
便数・その他 | ほぼ2週間に一度。決められた駅以外での途中下車不可 | バターワース直通は1日1便。 途中下車自由。 |
バンコク~シンガポール線マレー鉄道のマレーシア国内路線は、おおまかに二つに分けられる。一つが北部のタイ国境パダンブサールからブキッムルタジャム
Bukit Mertajam (バターワース駅の手前東10kmにある駅、Bukit Tengahとも表記)のケダ線158km。 もう一つがバターワースからブキッムルタジャムでケダ線に合流しクアラルンプールを経てシンガポール国境終着駅のウッドランズまでの西海岸線785kmがある。しかし旅行者にとってはバダンブサールからシンガポールまでは実質直通の1本路線。 |
北部ケダー線(一部西海岸線)は2015年9月8日からクアラルンプール~パダンブサール511kmの高速鉄道旅客輸送を開始。複線電化で所要時間は10時間から5時間と約半分になる。1000mm
の高規格化で、試験走行での最高時速176km、運賃はクアラルンプール~パダンブサール81リンギ(2260円)。以前の運賃からの値上げは33リンギ。2016年現在パダンブサールへはKLセントラルから1日4便、イポー発1便。
またタイ南部鉄道も遠くない将来高速鉄道化が予想される。現在も部分的に高規格化進行中。北部のチェンマイ新幹線は現在日本の新幹線で計画進行中だが、それに次ぐマレー新幹線構想だ。2016年現在イタリアンタイがバンコク近郊のタリンチャンで大規模都市開発中。マレー新幹線の始発はここになるのかと私の勝手な推測。チェンマイ新幹線はバンスー駅が拠点になる模様。
ここで紹介するマレー鉄道バンコク~シンガポール間を利用するに当たって利用者側に必要なものは2つ。一つは片道3泊4日以上、往復6泊7日以上の所要日数。この日数は多いほどいい。もう一つは.チケットの予約なしで外国の寝台車に乗る神経の太さ。 特に後者のチケット予約にこだわらないことが結構重要なポイント。こういう神経の図太さがないと、たとえ代理店に手数料払って予約したとしても、いずれ同様のトラブル(日本ではありえない遅延や乗り継ぎチケットが思うように確保できないなど)にストレスを感じ続ける旅になってしまいそう。 |
ここで紹介する方法も予約しないで現地入りして、前日や当日のチケット自力確保で移動する事を前提にしている。予約がないと不安でしょうがないというタイプの方はこういう国での地元料金での陸路移動自体がむいていない。道中不快な思いをする可能性が高いので予約システムや運行時間のしっかりした先進諸国の鉄道旅行、あるいは先に紹介した106万円の豪華列車を選択した方が無難。
逆にチケット現地確保の余裕のある体勢であればきっと味のある旅になると思う。時間をかけて途中下車のゆるい旅ができる日にちが取れるならなおさら。びんぼっ旅が楽しめるかどうかのポイントは相手が原因での旅先での不具合にキーっとならず「気にするな」と笑える気持ちが旅行者側にあるかどうか。常時クレーム体勢の上から目線の旅は観光客料金払っていれば可能だが、地元料金の場合、言葉にハンデのある偉そうにしている外国人は善良な一般の方からは無視される。ニコニコで寄ってくるのは小銭目当てのぼったくりマンだけ。
バンコクからシンガポール方向へ向かう場合、シンガポールまでチケットは通しでは買えない。一般車両の場合、タイ~マレーシア間はそれぞれの車両が国境を越えての相互乗り入れ状態になっていて、それぞれがここまでしか乗り入れられないという限界点がある。これは2週間に1度、同じ車両でシンガポールまで行くオリエンタルエクスプレスだけは例外。
なのでオリエンタルエクスプレスのように一度予約したらすべてOKというふうにはならず、途中下車しての乗り継ぎチケット自力確保が必要になる。しかしこれはバンコクからバターワースより先、シンガポール方向に行く場合に限って。行き先がバターワースより手前の場合には直行便に乗れば乗り継ぎは必要はない。
マレー鉄道の路線の途中にはサムイ島、ランカウイ島やペナン島など有名なビーチリゾートがたくさんあるので途中下車全くなしだと惜しい気もする。ただ鉄道駅からビーチリゾートまでは離れているので下車するならそこ以降で2~3泊は欲しいかも。1泊だといって帰ってくるだけになってしまう。
このルートでは知っておいたほうがいい治安情報がある。ハジャイより東南のタイの深南部といわれる地域は外務省の渡航延期勧告エリアになっていることだ。09年秋以降もだいたい1ヶ月に1回くらいのペースで聖戦戦士の爆破テロが起きている。過去ハジャイでも何度かあったようだ。軍や警察を狙ってピンポイントで起きるので予測不可能。バンコクにはない危険があるので何もできないよい子タイプの旅行者の禁断エリアになってる。 その一方でスンガイコロクがビザランツアーの定番ルートになっていて、ホアランポーンから1日2便スンガイコロク直通もでているので誰でも簡単に行ける。なので今も普通にゆるめのビザランが行われている。 |
最近はハジャイでのセキュリティーが厳重になったので聖戦戦士の活躍はハジャイ周辺では以前ほど活発ではない様子。観光客に縁のない田舎の方で1ヶ月に1回くらいの周期で活動を続けている。ハジャイを鉄道で素通りする。あるいは駅周辺で1泊する程度ならさほど深刻な問題はないような気はする。もし本当に危険なら同じルートをたどるオリエントエクスプレスも多分運行中止している。私個人はびんぼっ旅スタイルを自然にに受け入れられる旅行者にさほど危険なことはないと思う。この町に長期滞在して聖戦戦士と友達になろうという気は起さない方がいいとも思うが。
イースタンオリエンタルエクスプレスのエンブレム
タイ側2等寝台車 寝台車は横になれるので楽でいい。2等にはリクライニング席もあるが寝台車ほどよく眠れない。翌日の疲労の度合いがぜんぜん違う。
タイ車両の2等寝台車。昼間はこの状態。
カメレオン トラベラーズロッジ
Kameleon Travellers Lodge
エアコンダブル トイレシャワー共同 プードゥーセントラル前 1泊1室1,440円~
詳細はこちら
セブンナイトイン
Seven Nite Inn
ファンダブル1泊1室 952円~
無料Wi-Fiあり、朝食付 トイレシャワー共同 詳細はこちらへ
バビロン ゲストハウス
Babylon Guest House
ファンツイン 1,115円~
ブギッビンタン格安宿 シャワー付。無料Wi-Fiあり、朝食付
詳細はこちらへ
ステップイン ゲストハウス
Step Inn Guest House
ファンダブル 1,334円~
トイレシャワー共同 無料Wi-Fi
プードゥーセントラル路地裏
詳細はこちらへ
OYO Rooms Cheras Maluri
オヨルームズ チェラスマルリ
エアコンダブル 1,308円~
トイレシャワー付、無料Wi-Fi LRTマルリ駅800m
詳細はこちらへ
クアラルンプール
スカイ ホテル ブキッ ビンタン
1泊4000円くらいから
予約・詳細はこちらへ
クアラルンプール
レオ パレス ホテル
1泊 3800円くらいから
予約・詳細はこちらへ
クアラルンプール
アラマンダホテル
1泊 1700円くらいから
予約・詳細はこちらへ
車内販売 タイ側
車内販売の料理
マレーシア車両2等寝台上段(写真上は下段)には窓がある。タイ車両2等寝台上段には窓がない。
ランカウイ島のハイビスカス
●びー旅つぶやき
1:01 2016/06/09
クックドゥの青椒肉絲にはまっている。久々に作るとうめえ。肉の筋に沿って肉を切るのは面倒なので糸になってないけど、ちゃんと片栗粉もまぶす。
最近トマトやキュウリが安くなって連日食べられる。季節もあるのだろうが、ここ1~2年トマトなんて高くてとても買う気しなかった。昨今の庶民の果物離れも明らかに値段の高騰だ。それらは別に小銭出せば買えるのだが、トマト1個3円とかであっちで食うと日本のスーパーで98円で買う気がしない。それが若干改善されてきている。とはいえ大衆野菜や果物が庶民に食べにくい状況はやっぱりおかしい。「食べたいけど高いので我慢する」と高値が潜在消費をかき消している状態だ。
庶民生活を無視して「消費税はあげるべきだった」と力説する政治家が鬼に見えるのは気のせいか。「消費税増税分=社会福祉分」となんで勝手に決めつけるんだ。それ以外の本体に無駄は全くないのか。小さい政府構想はいつも立ち消え。権益者が自己の権益を削る行為は難しい。政務調査費問題でみなさん怒るのは無用な部分の削減が十分されてないまま消費税増税に走ろうとするからなのだと勝手に思う。
13:06 2016/05/29
消費税増税見送りが昨夜発表された。半年前からわかっていたことが予定通りになっただけ?上手に作ったシナリオの出来レース見ているようで脱力感。伊勢志摩サミットうまく使ってアベノミクスは失敗ではなかったアピールを盛んにしている印象受ける。しかしたくさん刷った札束は必要なところには回っていかなかった。「失敗だったから消費税増税見送り」とみられるのだけは避けたいのが見え見え。
集票マシンで政権維持して庶民いじめの政策を続けているが、声なき一般市民は「消費しない」ことでNOを突き付けているのに気付くべきだ。逆進性のある消費税が日本の少なくとも今の現状にあっていない。軽減税率システム導入に莫大な税金使うことは本末転倒に感じるのは私だけか。消費税増税延期でなく中止を検討すべきでないのか。その前に無用な議員等減らすことが先ではないのか。税金でこの世の春を謳歌している痛い輩のニュースばかり昨今目立つ。
少し前に騒がれた地域振興券(プレミアム商品券)に多額の税金が使われたが景気浮揚効果はほとんどなし。既得権益者に税金が流れ込んでいるだけ。その場しのぎの帳尻合わせのために庶民が苦しめられ、人口が減っていく国は寂しい。
バターワースでバンコク行の通しチケットは買えず、国境迄しか買えない。国境でバンコク行を買いなおす。なので事前予約は不可。2010年9月実録はこちらへ。
バンコクからバターワースまでチケットは2等エアコン寝台のみ。片道上段1120B(2,912円)、下段1210B(3,146円)。1等や2等座席、3等はハジャイまでしかない。
2010年頃クアラルンプールからハジャイまでは1日1便64~129リンギ。クアラルンプールからシンガポールまでは1日2~3便、34~149リンギだった。
バンコクからバターワースまでHISで日本から手配だと片道14,800円。自力手配の約5倍。日本から予約だと途中下車もできず時間にがんじがらめの旅となる。バンコク発だと高額手数料を払ってもKLやシンガポールまで通しで買えないので結局途中から自力手配となる。
アコンカグア イグアス アコンカグアヤフー店 Iguazu 36L 6,980円(税込) |
タイ深南部マレーシア国境スンガイコロクの街並みでは聖戦戦士対策のタイ軍兵士がいる。ハジャイやパダンブサールにはいない。東海岸ではタイとマレーシアの鉄道はつながっていない。
マレー鉄道 タイ側3等座席。2010年頃長距離列車の3等自由席は297B(772円)、スラタニ~ハジャイ、2等リクライニングで176B(458円)。ハジャイからアロースターまで3等90B(234円)こういう感じで乗り継いでいけばバンコクからシンガポールまで5,000円かからない。
マレー鉄道普通列車の旅
タイ側の車窓 マレーシア国境へ
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