格安クアラルンプール個人旅行情報

クアラルンプール基本情報2017

2016年6月5日（日）公開

2010年12月9日エアアジアXの羽田就航で、クアラルンプールをゲートとしての周辺国格安訪問がクローズアップされて久しい。クアラルンプール発着のエアアジアほかLCC航空券は日本発着の航空券よりずっと安いので、自力手配で格安旅行をする個人旅行者にクアラルンプールは避けて通れない重要拠点になった。

しかしマレーシアはASEANの優等生国家。2015年IMF統計1人当たりGDPランクはマレーシア64位。タイ91位、インドネシア118位、カンボジア156位、ちなみに日本26位。なので首都のクアラルンプールの物価は日本よりは安いが周辺国（シンガポール除く：上の統計で7位）よりは高め。クアラルンプールの安宿のコストパフォーマンスはバンコクやプノンペンには劣る。2016 年6月現在トイレシャワー共同のシングル35リンギ（910円）から。1円 = 0.03833 MYR / 1 MYR = 26.0908 円　2016/06/04 5:57

1リンギ＝ 8.6659 THB（2016/06/04）のレートから考えるとトイレシャワーなしのシングルで35リンギ（303THB、910円）とそのコストパフォーマンスは微妙。 マレーシアの地元系安宿には窓なし独房が少なくない。40リンギ出しても窓なしの独房だったりする場合もある。

2016年現在このページの右欄に紹介があるように、トイレシャワー付、朝食もついてWi-Fi無料の1泊1000円前後の宿が予約サイトから日本語で予約できるようになっている。なので無理に予約なしで行って現地独房宿当日確保するより、その辺を利用するのも効率はよさそう。1000円前後の宿はトイレシャワー共同のこともあるので要事前チェック。

マレーシア基本情報　2018年版
国名	マレーシア
国土面積	329,847平方Km　日本の約90%
人口	27,468,000人
公用語	マレー語
宗教	イスラム教が国教　多民族国家で他宗教もあり
時差	日本マイナス1時間
電源	240V　50Ｈｚ　プラグタイプB・BF・B3
雨季･乾期	地域による。 クアラルンプールは6.7.8月が雨が少ない
ビザ	入国時90日の観光ビザ発行（実質スタンプのみ）

マレーシア情報　　　　ザスターオンライン　　　　フリーマレーシアトゥデイ



RapidKL Rail の運営するクラナジャヤ線（Laluan Kelana Jaya 旧プトラLRT）のパサールスニ駅

クアラルンプール市内交通

クアラルンプールには高架鉄道LRTやモノレール、近郊鉄道、市バスが格安料金で縦横無尽に走っている。タクシーもメーター制で、料金交渉が必要な観光客用のボリタク除けば安い。 クアラルンプールの市バスは1.1リンギ～と基本有料だが、2012年からKL中心部を無料で循環する通勤客用バス「GoKL」が運行している。読みは「ゴーケイエル」。2016年現在4路線。チャイナタウンからブギッビンタンへは、このバスのパープルラインを使って無料で行けるようになった。

クアラルンプール市内交通案内サイト　https://www.spad.gov.my（マレーシア公共陸運委員会）
マイラピッド公式サイト　https://www.myrapid.com.my/


Booking.com

クアラルンプールのタクシー　メーター料金

クアラルンプール、チャイナタウンのジャランプードゥーの2種類のバジェットタクシー。左に停車しているのがカモ待ちタクシー　右が流しのタクシーで外国人にもメーター使ってくれる可能性高い

クアラルンプールのタクシーは基本メーター制。2015年4月1日より値上げした。2016年6月現在一般的なバジェットタクシーの場合、最初の2kmまでの初乗り料金が3リンギ（78円）。その後200mごとに25セン（6.5円）。23時～6時まで深夜料金で5割増し。

チャイナタウンからKLセントラルまで4km乗っても昼間でちゃんとメーターで行けば5.5リンギ（143円）と日本の首都圏タクシー初乗り2kmまで730円と比べれば夢のような金額（2017年1.16km、460円になるらしいが）。

クアラルンプール　チャイナタウン

ただしドライバーに英語で話しかけると「カモがやってきた」とメーターを使わない料金交渉営業モードスイッチの入るドライバーも少なくはない。乗る時に「メーターOK？」と確認して、英語で数字を返して来たら他を当たるというやり方が効率的。メーターで現地料金で乗るには簡単なマレー語覚えていた方がいいかも。現地のぼったくりマンが外国人をカモとみるかどうかの分岐点の一つは現地語を話すかどうか。 ちなみにチャイナタウンからKLセントラルまで4kmを安宿街入口でカモ待ちするタクシーの言い値は10～15リンギ。

とはいえ15リンギは390円。ぼられても小銭なので、この辺はゲーム感覚でバトルを楽しむスタンスの方が疲れないと思う。参考までに私はマレー語を勉強したことがないので、現地ではインドネシア語で済ませている。笑顔でゆっくりしゃべればほぼ通じる。

クアラルンプールタクシー料金検索


◆機内持ち込み可のキャリーバッグ

　　　　　　
　19,980円（税込）　　14,040円（税込）　　　9,720円（税込）　　　10,260円（税込）

機内持込みOKキャリーバッグはこちらへ
すべての荷物をこれだけにまとめられれば到着後預け荷物を待つ必要もない。持込可能な荷物サイズは各航空会社ごと決められている。基準は座席上の荷物棚に収納できる程度かどうか。

◆クアラルンプール　市バス　長距離バス　空港バス

The Bus Network Revamp (BNR)


クアラルンプールには大きく3種類のバスがある。市バス、長距離バス、空港バス。

市バスは近距離なら1.1リンギ（28.6円）と安い。長距離バスでもクアラルンプールから国境越えたタイ南部ハジャイまで片道533kmのバスが50リンギ（1300円）、ジョホールバルのラーキンバスターミナルまで片道340kmを35～50リンギ。こういう値段と比較するとKLIAから市内まで片道55kmを70リンギで行く空港タクシーの値段は微妙。

写真右はチャイナタウン発着の空港バスのスターシャトル。KLIA2から市内チャイナタウンまで10リンギ、市内からKLIA2は12リンギ。市内側乗り場は Mydin Jalan Tun Perak。1円 = 0.03833 MYR / 1 MYR = 26.0908 円　2016/06/04 5:57

●一般市バス料金表
長距離バスはターミナル内売り場のチケットカウンターでチケットを事前に買うが、市バスは乗り込んでから車掌からチケットを買う。チケットカウンターでは英語は通じるが、市バス内では地元タクシー以上に英語は通じない。

通常の有料市バスの料金は距離によって左のように料金区間が決められている。ゾーン区分の詳細はこのページの下を参考に。

◆GoKL　クアラルンプール無料バス

2012年から市バスに無料バス「GoKL」が登場。パープルライン（写真右）を使って安宿街に近いパサールスニ（チャイナタウン）からブギッビンタンへ無料で行けるようになった。

路線図は以下。チャイナタウンでの乗り場はパサールスニ駅の下。巡回路線で山手線のように同じところを回っているので見知らぬ遠くへ連れ去られる懸念もない。

●無料バスGoKLルートマップ

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無料市バス GoKL ルート情報

Service Line	GREEN	PURPLE	RED	BLUE
ルート	KLCC-Bukit Bintang	Pasar Seni-Bukit Bintang	Jln Tun Razak Bus Terminal-KL Sentral	Jln Tun Razak Bus Terminal- Bukit Bintang
総運行距離（km）	7	9	13	12
バス停数	14	15	21	20
運行バス総数	7	9	9	9
1日平均運行数	123	123	123	123

The GoKL

無料でブギッビンタンに行けるバス、GOKLパープルライン、パサールスニ駅前乗り場

クアラルンプール空港から市内まで　Kuala Lumpur

クアラルンプールの国際空港は2つあって、KLIA（Kuala Lumpur International Airport）とKLIA2。大まかに言って大手航空会社空港と格安航空会社空港。羽田発のエアアジアが到着するのはKLIA2。

大手航空会社で日本から入る場合はKLIAに到着する。市内から60kmと遠い。市内のKLセントラルまでのKLIAエクスプレスという空港鉄道があり5時から24時まで15分感覚で運行。55リンギ。ノンストップで28分。KLIAから市内への空港バスは10リンギ。前払いチケット制タクシー（70リンギ～）で行くと高速飛ばしても60分かかる。

羽田から到着するKLIA2も同様に市内からは遠く、同じくKLセントラル駅から空港間でのノンストップバスが出ている。黄色のアエロバス9MR、赤いスカイバス9.9MR。詳細は次のページへ。


スターシャトル公式サイト　　　アエロバス公式サイト　　　スカイバス公式サイト



The Bus Network Revamp (BNR)

チャイナタウンの最寄り駅は高架鉄道プトラLRT線「パサールスニ」。マレー語で「中央市場」の意味でこの名前は各地にある。高架鉄道の正式名称はLRTだが、駅にその表示はなく「Rpid KL」の看板がある。KLセントラル駅から一駅、1リンギ。PUDUセントラルからは徒歩圏内。 パサールスニ駅から安宿までは徒歩5分～。2016年現在良心的で清潔な安宿はグローサーズイン（元バックパッカーズトラベラーズイン）。ファンドミ15リンギ、ファン個室35リンギ。トイレシャワー共同。他の安宿に比べると清潔。

他レッドドラゴンホステル、フィーラーズイン、ダディーズホームなどに1泊35リンギのシングルがある。宿の周辺には地元定食屋もたくさんあり、だいたい飲み物入れて9リンギくらいから。24時間営業のマクドナルド徒歩2分。ビッグマックのセットが9.75R（約270円）

クアラルンプール蛇足情報

クアラルンプールに観光地としての見所なんてあるのか？これみよがしのビル群見て楽しいか？イスラム国家の厳格なイメージあるし、今まで微妙に行こうという気分にならなかった。麻薬持ってるだけで死刑の法律があるというのがタイやカンボジアにはないピリ辛感を感じさせてくれる。

ところが実際訪問してみると思ってたより味があって居心地がいい。周辺都市ほどではないがそこそこ格安生活もできる。イスラム国家なのに昼間っからチャイナタウンでおっさんが酒食らっているのも好印象だった。多民族国家なのでイスラム教は国教なのは確かなのだが、華僑系は仏教徒でインド系はヒンズー教だったりする。チャイナタウンにはインド系も多く、本格マトンカレーがうまい。

私はヨルダンやシリアの訪問時に現地で結構楽しい思い出があるので、その時の印象からイスラム国家やイスラム教徒に違和感はなく、むしろ親しみを感じる。厳格なイスラム教徒の皆様はとてもまじめで旅行者に親切だ。エジプトの観光客でごった返す遺跡エリアのように、観光地として害されている地域は別だが。クアラルンプールのチャイナタウンでは、華僑系仏教徒に気を使ってか、1日5回のアザーンの早朝部分だけなかったので拍子向け。夕方は元気いっぱいのボリュームだった。

パサールスニ駅の高架鉄道クラナジャヤ線（プトラLRT）。「Rapid KL」は運営会社。

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クアラルンプールマップ

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