びー旅ロード 2011 No.070 海外蚊対策
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外国製虫除けスプレー
効くがべたつくし臭いが強烈

海外蚊対策 海外旅行と蚊

海外で蚊に刺されないために マラリア・黄熱病・デング熱対策

蚊取グッズ 日本製と現地製 効くのはどっち?



アマゾンではソリモンエス川のほうが蚊が多い。ネグロ川の水にはタンニンが含まれているため。

◆海外蚊対策 2011年9月5日(月)   前へ   次へ
熱帯性気候の地域に行く場合に「蚊」に対する対策がいる。深夜に安宿で刺されて痒くて眠れない状況を避けるという以外に、マラリアや黄熱病、デング熱などの蚊が原因でかかる深刻な病気を避けるためにも軽くは流せない。それらの疾病の最大の防御法は予防接種ではなく、単純に蚊に刺されないようにすること。

海外での蚊取対策は蚊取り線香や、ワンプッシュ蚊取り、虫除けスプレーなど方法もいろいろ。最も手軽な対策は短パン、サンダル、半袖にならないこと。肌を出さなければ服が蚊帳の代わりをしてくれる。パンタナールの蚊はTシャツの上からでも刺してくるがそういう特殊な場所以外では有効な対抗策。ただ肌を出さない服装は暑いので実行するかどうかは蚊の被害の深刻さに左右される。

渡航先によっては日本では信じられない数の蚊の大群に遭遇する。マナウス発2泊3日のアマゾンツアーで1日ジャングルでハンモックで宿泊するというツアーがあった。アマゾンのジャングルは広大なので動物の遭遇率が低く、遮蔽物のないセレンゲティのようなテンションは皆無。キョロちゃんのような鳥やナマケモノを遠くに見る程度。ただそんな中でも夕方の数万匹の蚊の乱舞には度肝を抜かれた。

ネグロ川には場所によっては水平線がある。

対抗策はハンモックの蚊帳の中でゆらゆらするだけ。あそこまで行くとに蚊取り線香だの虫除けスプレーだの使うだけ無駄だ。マラリアの有効対抗策が蚊帳というのを実感。ちなみにジャングルでは雨が降ると蚊は地面に叩き落されないようにするため、10m上の木の葉っぱエリアに退避するので雨が降ったほうが蚊には刺されない。


マナウス上流にアマゾン川という川はない。ここはネグロ川


服装を長ズボンにするかどうかはいく場所にもよる。私の場合はタイやカンボジアなどでは短パンにサンダルで行くが、パンタナールやアマゾンへ行くにはとりあえず長ズボンに靴は持参する。パンタナールに短パンサンダルで行って全身200箇所以上刺されまくった経験でそういう格好はやばい…、と身にしみた。先に述べた夕方に数万匹の蚊が乱舞するアマゾンジャングルハンモック宿泊ではパンタナールの経験からそれなりの対策していったのでその時ほどは刺されなかった。


生涯一番蚊に刺されたパンタナール農場ステイ
昼間晴天なら気温50度近くで蚊もおとなしい
アマゾンやパンタナールのような特殊なエリアを含めると話がややこしくなるので、ここから先は一般的な熱帯地域での蚊対策について。

日本製虫除けグッズには相反する二つの通説がある。「日本製の虫除けグッズは効き目が強烈で海外の虫に効果抜群」というものと、「日本製のものは海外の虫には効き目がないので現地のものを使ったほうがいい」というもの。

これは両方とも正しい。蚊取グッズといってもいろいろある。どちらに当てはまるかはものによる。私の経験上ピレスロイド系の蚊取り線香(電気蚊取含)は現地産より効き目あり。安宿の室内で特によく効く。使用すればその手の薬品に耐性のない現地の蚊はポトポト落ちる。電気蚊取の液体薬品が切れると刺されまくるので締め切った閉鎖空間では効果絶大。砂漠や無人島などよほどの僻地でない限り途上国の安宿でもたいてい電気はあるので、私は近年アースノーマットという電気蚊取りを持ち歩いている。それを利用している限り安宿で蚊に悩まされることは今のところない。

蚊取線香系でも電池式蚊取りを屋外などオープンスペースで使った場合、効果はあまりなかった。ただ電池式でも宿の中など閉鎖された空間で使った時には問題なく効果があった。ただ一方で1996年にピレスロイド(蚊取線香)耐性の蚊が確認されている事実もあるようだ。

比べて虫除けスプレーなどの肌に直接かけるタイプの蚊取グッズは日本のものは海外に対して効果が薄い。人体に無害で蚊にだけ有害という薬は殺虫効果が強くなるほど作るのが難しくなるため。


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ディート(DEET ジエチルトルアミド)。日本では薬事法の制限があるのでDEETの濃度は12%以下。日本で一般的に販売されている虫除けスプレーは効き目が弱いといわれるのはこの点から。日本の薬事法のしばりのない海外の虫除けスプレーはディートが30%以上含まれているものもある。ディート詳細はこちら

海外の強めの虫除けスプレーを使うかどうかはおのおのの判断。ただディートの濃度が人体に与える影響とマラリヤや黄熱病にかかる深刻さの度合いを天秤にかければおのずと答は出る。DDTを頭からかぶるよりは多分まし。日本ではどんなに蚊に刺されまくっても痒くて寝られないだけでマラリアや黄熱病で死ぬ事はない。

ネグロ川周辺のジャングルに住む方々は、近くにコンビニも薬局もないので蚊取線香も虫除けスプレーも買えない。ところがしっかり現地の蚊とり対策はあった。ジャングルの木に生息するある種のアリの体液が虫除けになる。木の幹に巣を作る体長2mm程のそのアリの巣を見つけて、まず木の皮をひっぺがす。そして慌てふためく数千匹の巣に手をぺたっとおく。数秒で手は数百匹のありまみれ。そうしてサンオイルをぬるようにそのアリを腕の上ですりつぶして虫除けローションの代わりにする。

最近タイではスプレーでなくこのローションタイプが主流。臭いがまとも。薬屋やコンビニで120円程。

私も試してみたがなるほど蟻酸なのか虫除けスプレーのにおいがした。はわせるのは肘までくらいにしないとそのままアリの巣に手をおいたままじっとしていると体中アリまみれになる。また腕時計をして這わせるとうまくすりつぶせないのでアリさんにかまれる。小さいアリだがアマゾン産なので毒も強め。


ボウフラはこのタンニンが苦手。カラオ川周辺に蚊は少ない。エンジェルフォールの水はこの赤い水。



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途上国の強力な殺虫剤には人体にも悪影響ありそうな農薬に近いフレイバーのものもある。例えば1940年代以降イタリアのマラリアを根絶したDDT。日本でも戦争直後子供のシラミ取りに使われていた。日本では71年全面禁止となった極悪?殺虫剤。発がん性もあり環境汚染も引き起こす。その他にも「虫にも有効だけど人間にも有効」という、パラチオンやBHC(ベンゼンヘキサクロリド)という現在先進国では使われていない強力殺虫剤もある。

ただ人体や環境への配慮から途上国でDDTが使われなくなったらせっかく減ったマラリアの死者が再び急増するという状況に。やむなく近年DDTの使用が復活した。ピレスロイド薬品つきの蚊帳の援助よりもお金がかからない分、マラリア対抗策として途上国には浸透しやすい。

2011年DDTは中国やインドで製造され、途上国に輸出されている。ただ中国は2014年目標でDDTの生産、使用をやめることを約束している。日本へは輸入禁止。現地の効き目のある殺虫剤の背景にはこういう事情があることも知っていた方がよさそう。

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タイの蚊取り線香10本入り50円


タイ製も外見は日本製と変りなし



マレーシアの安宿で日本製蚊取活躍中。日本で買うものは100V対応。220V地域では原則要変圧器。
   


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