とはいえ寿司や刺身がこれほど世界的に有名になる前は、欧米人にとって日本人は生で魚を食う変わった習性の民族ととらえられていた。現在は世界的に寿司が高級料理として定着してゲテモノ範疇からは脱却しているが、その当事はゲテモノ食いに向けられるのと同等の好奇の目で見られていた。そしてそうした落着案件とは別に、いまだ日本には外国のゲテモノ系食材に負けないものが健在だ。
また「ザザ虫」は清流にいるイメージあるので、うんこにたかる蠅の幼虫をイメージさせる「ウジムシ」を食する方がゲテモノ的には格上のような気がする。なぜか中国ではこのウジムシが高級食材になっているのも一層奥が深い。ただそういうウジムシは清潔に養殖されたウジムシのようだが。 |
15cmほどのサソリをタイで食べたことがある。確か30円くらい。腕の先についているはさみになってないはさみ部分の殻が固く、パキッと割ると中にカニの足の実のように白い肉が入っていた。想像していたほどまずくはなくとりあえず丸一匹完食した。はさみ部分の固い殻はペッとしたけど。
寄生虫が皮膚の下に出てきた時に捕まえようと切開しても、すぐ体の中に逃げるので捕獲は難しいそうだ。ただ感染しても死ぬことはなく駆除剤で治療できるとのことだが、できればあまり体験したくない症状だ。淡水魚の刺身は怖い。私はクモのフライは食うが淡水魚の刺身だけは避けたい。あちらでもコオロギやクモはさすがにナマでは食べないようだけど。有棘顎口虫とドロレス顎口虫は淡水魚、剛棘顎口虫は生の豚肉から感染する。 東京にあるゲテモノ料理専門店で「タガメ」のフライは3,500円?タイやカンボジアで食べれば100分の1くらいの値段で山のように売っている。日本では環境省レッドリストのカブトガニもタイのビーチでは一般食材。 |