海外の渡航先の場合、雨季と乾季がはっきり分かれている地域が思っている以上に多い。そういう場所を選択した場合、乾季に行けばたとえ普段の行いがとんでもなく悪い人が行こうが、天気は連日ほぼ快晴になる。その逆も然り。先のタヒチのツアーの場合も、知人は旅先から帰って来て雨季だったと知ったそうだ。ご本人の事前リサーチ不足といえばそれまでなのだが、誰か行く前に「雨季だよ」とひとこと言う人はいなかったのかな…と人事ながら思う。タヒチが雨季の時期に乾季のビーチは他にいくらでもある。ツアーを扱っている代理店の人間はそれを重々承知の上で、タヒチの乾季の快晴ビーチのパンフレット見せて紹介したんだろうなと勝手に想像。雨季のビーチに大金はたいて行っていただける貴重なお客様な訳だから、その気持ちわからなくもない。
彼らは決まって雨季の晴れ間を強調するが、どの時間に土砂降りになるかは予測不可。帰国日空港に向かうバスの中で晴れて、アンコールワット境内にいるときに土砂降りという状況を避ける手段はない。そしてもしそうなった場合、それは「普段の行い」のせいではなく、「雨季に来ている」せいなのだ。逆に言えば乾季に行けばそういうことに気を使う必要は全くないということでもある。 とはいえ、私自身もそうだがやはり「行きたい時がベストシーズン」ということは確かにある。雨季と知った上でその独特の味を楽しむつもりが最初からあれば問題はない。だが実際はインターネット上の海外旅行体験談も「雨季なのに晴れました」報告はあっても「ずっと雨だった報告」は自慢にならないので少ない。渡航先のマイナスイメージを一切排除したいいことづくめの営業トークを否定はしないが、旅行者の立場に立って本当のことを言うサイトがもっとあってもいいような気はする。 補足:タヒチの雨季は12月から3月くらいまで。12~1月は特に降水量が多い。今現在タヒチは乾季真っ只中。2月頃はびー旅ドットコムでも紹介のピピ島、プーケットなどタイをはじめとするアジアのビーチが乾季で連日快晴。ピピ島詳細はこちらへ 雨季その2はこちらへ |