びー旅ロード 2011 No.056
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海外旅行と携帯電話

海外旅行インターネット利用の罠

1日10万円… 海外ローミングパケット通信の恐怖



2012年現在ハワイではほとんどのホテルがWifi無料提供している

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◆海外旅行と携帯電話 2011年2月4日(金)  前へ  次へ
海外旅行には日本製の携帯電話やスマートフォン持ち歩きはむかない。特に海外でインターネットをするなら日本から持っていく情報ツールは携帯電話ではなく、ノートパソコンの方がいい。世界基準から置いて行かれた日本の携帯を海外に持っていくと、料金を含めたシステム上、利用者側にいろいろ面倒が生じる。特にスマートフォンの海外利用には高額請求の強烈な罠がある。何も知らずに利用すると1日のネットやメールだけで帰国後10万円以上の請求が来たりするらしい。

海外でのインターネットに携帯電話のパケット通信とローミングが絡むと高額になることが原因。最近のiPhoneなどの携帯電話はネット接続のWifi(ワイファイ:無線LAN)が切れると自動的にパケットに移行する仕組みになっていてこちらの意図に反して高額の通信代が発生する。国内向け通常パケット定額制も国際ローミング利用すると対象外。

ポカラWifi無料のゲストハウス

海外旅行で携帯電話やノートパソコンなどの持参の情報ツールでインターネットにつなげる方法には2つの方法があり、ひとつがWifi(ワイファイ)や有線による現地のプロバイダ経由の接続で、これが海外でノートパソコンを使った場合の接続。この方法でネットやメールをする限り通信料はバンコクのネット屋で1時間80円、宿提供のWifi使えば24時間つなぎっぱなしで無料。ネット屋利用ならノートパソコンもいらない。


ペナン島ババGH1泊1,200円はWifi 無料だが部屋にコンセントがない
そしてもうひとつが携帯電話を使った携帯回線を使ったインターネット接続でこちらが高額になる。国内でも泣き寝入り高額請求の話は聞くが海外では請求も強烈で桁外れ。そんな利用したつもりがなくても帰国後数十万円以上の請求があったりする。

最近のスマートフォンにはインターネット通常回線へのWifi接続機能もありその機能を使う限り通信料が高額になる事はない。これは一見高額パケットの呪縛から開放されたかのようにも見えるのだが落とし穴は健在。

格安なWifi接続には特別な設定が必要だったり、Wifi接続していてもいったん切れると自動的に高額な海外ローミング携帯回線に切り替わったりする。

そしてその切り替えが利用者側にわからない所がスルドイ。ネット上にある実際の例で最もきついなと思ったのは、持っている本人の意図に反して情報端末がかってに高額なパケット通信をし続けると言うこと。それで帰国後数十万円の請求はかなり痛々しい。

それに対する問い合わせの対応が「知らなかったあんたが悪い」というのもハッピーな対応だ。現地のローミング会社から請求あってのことなので携帯会社も微妙な立場というのはわかるけど…。どちらにせよ私ならそんな恐ろしい端末海外でとても持ち歩けない。そういう意味ではノートパソコンは自ら努力して設定しない限り高額の携帯回線に接続することはないので安心して持ち歩ける。

海外の一般的Wifi(無線LAN)54Mbpsで、携帯回線は3Gでさえざっとの平均3.6Mbps。10倍以上の差。現地のインターネット回線があるのに、高額の海外ローミング使って、速度も遅い携帯回線で通信する意味がない。ちなみに海外でのインターネット利用の料金は以下の順。

ホテル無料Wifi<現地ネット屋<現地有料Wifi<国際ローミングパケット通信

一番安いホテル提供の無料Wifi(無線LAN)を利用するには持参のノートパソコンがいる。なので海外へ行くならノートパソコンを持っていくのがびんぼっ旅流。携帯端末はできるだけ持っていかないほうがいい。どうしても携帯持つというなら3,000円程度の携帯を現地購入する。

シェムリアップのダラゲストハウス1泊700円は宿泊者に24時間Wifi無料提供

海外のSIM入れ替えタイプの携帯は日本以外でたいていどこでも使える(日本で使えねえのかい!と突っ込み入りそうだが)。3~4バンドは若干高いが、帰国後10万円請求されることを思えばずっとまし。

タイやマレーシアではさらに値段に厳しい出稼ぎ外国人は母国の家族との通話にネット屋でウェブカメラ付のスカイプを使っている。もちろん10万円程度の請求など屁でもないわというセレブな方々には日本の携帯所持は問題ない。下へ続く→

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びー旅蛇足情報
  • 国際電話を無料でする方法。スカイプと国際電話はこちらへ
  • 海外滞在にノートパソコンがあれば携帯電話は不要?10年後には国際ローミング通話は時代遅れとなりそう。2012年3月スカイプでハワイから日本へ無料国際電話の実録はこちらへ
  • 今回の例のように帰国後携帯代10万円請求とまで行かなくても日本のケータイを海外で利用すると思ったよりお金がかかることは覚悟した方がいい。利用の可否は便利さと料金のつりあいの問題なので判断は人それぞれ。
  • 私は前回国際携帯解約後ここ2年ほど携帯電話を持っていなかった。最近不便を感じてまた持ち始めた。メールもネットもできない通話のみのケータイだが月額支払い総額で968円。自分からかける事がないので定額通話料越えることもなし。

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実は私もかつては国際携帯を旅先に持参していた。当事のボーダフォンから国際携帯が出たとたんそれに飛びついたひとりだった。確かにモルディブの離島ビーチから日本に携帯がつながった時には便利だなとは思った。エジプトシナイ半島の田舎町からオーストラリアの知人につながった時にもすごいもんだなと思った。その時は3分のたわいない話に2,000円程の請求。

ただせっかくの国際携帯も当事の私の渡航先のベネズエラやネパール(04年)、パプアニューギニアではつながらなかった。圏外ではなく通信システムに互換性がないため。そういう場所では目覚し時計やデジカメやビデオカメラ、ミュージックプレイヤーとして使っていた。

携帯カメラで撮ったペトラ遺跡 携帯カメラで撮ったカナイマ湖

そのころに持っていたボーダフォン(ソフトバンク)の国際携帯は5年ほど前に解約した。便利だったが通話料が高かったのが解約の理由。便利さと価格がわりにあっていないと感じたから。それでも私のモルディブ訪問時は、通話のみだったせいか先に紹介の例ほど強烈ではなく、1ヶ月の総額請求で1万円いってなかった。


 携帯カメラで撮ったコルコバードの丘
国際携帯は日本の番号が海外どこでもそのまま使えるメリットはある。しかし反面、①渡航先で市内通話をしても国際料金をとられる。②着信にも高額なローミング代がかかる。③現地の安いローミング選択にはいちいち設定がいる… などの欠点もある。しかしこれらの欠点も冒頭の高額パケット被害例の前にはかすんでしまう。

こういう事情の背景には日本の携帯電話の通信システム(3G)が、世界基準(GSM)と違ったものになっている事情がある。08年統計で携帯電話の82%はGSMで「日本対世界」という感じ。最先端ではあっても世界市場では芳しくなく、巨額の開発コストに市場収益が追いつかない1人だけ先走り状態。日本以外でも周波数帯の区切りはあるが世界中で使える国際携帯も日本だけで使えない。そういう日本からその国独自仕様の携帯電話を持ち出すということが1日10万円という現地ローミング会社の活躍を生む。銀座をにぎわす中国人観光客の不満。「何で世界中で使える私の携帯電話が日本だけで使えないの?」

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<2011/2/28追記>私は海外では携帯電話の定額パケット制はなくなるのかと思っていたら、あまりにも非人間的ぼったくりシステムだったためか、ソフトバンク2010年7月21日、NTTドコモは2010年9月1日よりパケット海外定額制始めているようだ。AUは11年3月から追随。要事前申請。1日4万円分が1980円になるとのこと。 …って安いか?1日でしょ?それにそれまでは1日4万円(約20万パケット)だったって事自ら公言していることにならないか?定額申請忘れたら4万円のままというのも強烈。ただ申請しても適用の国が限定され、対応事業者も限定される。定額適用対象外はいまだ1日4万円って事。話は違うがスマートフォンでスカイプ使って高額海外ローミングって?矛盾感じないのかな…

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