びー旅ロード 2010 No.046
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マイレージ特典航空券

タダでバンコク スターアライアンス、スカイチームFFP比較


 成田空港のユナイテッド機

◆2万マイルバンコク往復 10年7月6日(火) 前へ 次へ
先日デルタのマイレージでバンコク往復航空券を2万マイルで手配する。かかった費用は成田とバンコクの空港税4580円のみ。ネット予約の場合は発券手数料2,000円も不要、燃油追加税がかかるような意地悪もされず。マイレージのタダ券でバンコクへ行くのはこれで5回目。NW時代の2万5千マイル以外はすべて2万マイルで往復している。

現在私の加入しているFFP(マイレージ)はユナイテッドとデルタとアエロフロート。日系のマイレージには全く縁がない。もともとの運賃が高く、さらに「割引運賃で70%のマイル」に時代に取り残され感が漂う。

またマイレージサービスはいたるところで「このポイントがこうかわる」系のどうでもいい煩雑な提携情報交えた指南サイトがたくさんあるが、いつまでたってもたまらない方法だったり、貯めるためにかなりの出費が前提だったりと本当に得になる核心を紹介しているところは少ない。

ハワイ上空 .

サービスを提供している航空会社側も、枝葉を多様複雑にしておいしい部分になかなかたどりつけない工夫をしている風にも見える。何で「バンコク往復2万マイルで行ける」という情報がユナイテッドやデルタのサイトではっきりわかりやすく出ていないのか不思議。それだけそういう条件でマイルを使って欲しくないということか。


ユナイテッド航空BKK2万マイルセーバー特典の日程はネットで確認できるが FFPIDで入らなければおいしい条件のものは出てこない。10年7月4日検索

ただこの手の情報は他人に教えても何の得にもならず、自分の競合者が増えるだけなので、賢明な利用者は口外しない傾向もありそう。おいしい思いをしている方々は「あそこのマイルは最悪だ」のネット上の風評をニコニコしながら受け流すだけ。本当の所はびんぼっ旅君のようなお人よし個人サイトから情報を得るしか他に方法はなさそう。「お人よし」は角度を変えると「賢くない」とも言う。

マイルを使う時、個人的にありがたいのがスターアライアンス(UA)とスカイマイル(DL)のバンコク特典航空券。両者とも成田発だと2万マイルから無料でバンコク往復できる。

スカイマイルで成田~ソウル(あるいは台北)往復必要マイルが2万5000マイルで、バンコク(シンガポール)往復2万マイル(UA限定)というのは飛行距離2倍以上と言う点から考えるとここだけ激トク感が際立っている。成田~ソウル片道1,356マイル、バンコク2,887、シンガポール3,328マイル。2万マイルはサンパウロ往復(約2万2000マイル)1回で貯められるマイル数。バンコクでも4回行けば1回ただで行ける計算。

ただこの2万マイル特典航空券はエアアジアのプロモ席と同じで、用意されている数が限られていて、予約が埋まり次第消えてゆく。デルタの場合、バンコク往復必要マイルには3段階あり、2万、4万、6万マイル。

当然2万マイル席は閑散期に多く出現し、競争率も激しい。バンコクの赤シャツ騒動のような観光客をしり込みさせるイベントは2万マイル席獲得には好条件になる。FFP(マイレージ)のIDがあればそれぞれの空き状況をネットで確認できる。ANAの場合同じバンコクで3万から。10年7月現在。なのでUAやDL利用して2万マイルでバンコクに行くには早めの予約が必要。空いている日にスケジュールをあわせる融通も利くほうが確保しやすい。私のIDで入った場合、7月4日チェックでユナイテッドで2万マイル席が出てくるのは最短翌11年1月、デルタで今年10年9月だった。

私はコンチネンタル航空がスカイチームだった頃、コンチで南米によく行き、メキシコ格安便デルタもよく利用していたのでスカイマイルの総マイル数はUAよりは多め。なので入るIDにより出てくる席が変わる可能性もあるかも。ただ両者に4ヶ月もの差があるので、それを差し引いてもデルタの方が少ないマイルで取りやすいといえそう。


  2万マイル利用可能席、窓側最前列、デルタは15A~ ユナイテッドは32A~ 上の画面はデルタのマイレージ特典航空券予約画面の座席指定ページ

またデルタの場合、特典航空券の予約を自社のネットですると発券手数料無料だが、電話ですると2,000円かかる。UAは自社ネット無料、電話20US$、窓口30US$。またUAのセーバー(2万マイル)バンコクは12,000マイル+100US$でも確保できる。

予約の際、特典航空券でも全くのただと言うわけでなくバンコクや成田の空港使用料などが請求される。今回私の場合4580円。ネットでクレジットカード決済可。ネットの場合予約と同時に発券され座席指定もできる。

また変更・キャンセルにはUA、DLどちらも150US$がかかってしまう。この点から実質FIX航空券だと思っていた方がいい。タダ券予約してそのキャンセルで150$はちょっと痛い。その場合マイルは元の口座に戻される。

機材もBKK便はUAよりDLの方がいい

それぞれのマイルの有効期限はデルタ24ヵ月後の月末まで。ユナイテッド18ヶ月。また2万マイルのバンコク便は成田発しかない。

Booking.com

びー旅蛇足情報
  • ここでのマイレージ情報は「私の場合はこうだった」の実録情報。すべての人に当てはまるガイドブック的な良い子向け情報ではないので了承を。
  • 「FFP特典航空券」って長くてややこしい。「マイレージのタダ券」の方が的確に伝わるような気も…
  • デリーイン、コルカタアウトのバックパッカー定番ルートのオープンジョーチケット。日本から往復1万8000円で手配。東京~広島の新幹線片道料金より安くインド往復?運び屋をするわけでもない。ネタばらし前半の半分は今回公開のとおり。後半は近日公開。カオサン手配でインド行はもう古い?
  • 海外格安放浪は旅費の節約というよりゲーム感覚に近い。わからない人にはどんなに説明しても理解不能なコアな世界。そしてそういう世界は日本を出ると無数に待ち受けている。それがわかる者に対してだけ…。
  • エアアジアXの羽田就航の噂が出始めている。茨城空港と同じ展開の可能性も大。KL~ロンドンのエアアジアX便のように就航しても他社と差のない料金にはなりそう。


エベレストを見に行こう
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◆ユナイテッド航空 マイレージタダ券 バンコク往復2万マイルの例

      

ユナイテッド航空のセーバー(2万マイル)バンコク特典ネット予約画面 FFPのIDでログインした方がいい条件が出てくる。タダ券席はDLより条件悪目。UAバンコク便にいい席がないのはANA、エアカナダ共同運航のせいか。以前ANA>UAのカーストは強烈でANA地上職員はUA格安便客を虫のように扱っていた。最近はネット上の風評気にしてか以前ほどではなくなった。

FFP=「Frequent flyer program」の略 マイレージサービスのこと


成田空港第一ターミナル 南ウィング チェックインカウンター
特典航空券の利点は行きと帰りの間隔のあいた航空券を短期往復航空券と同じ条件で確保できる所。一般的に下の表にあるような格安航空券検索で出てくる最安チケットは1週間くらいの短期のFIXが多く、長期になるほど高くなる傾向がある。成田~バンコク11日間FIXだと最安往復29,800円なのに、45日FIXだと49,000円といった具合。例えば45日FIX確保でバンコク燃油税往復9000円や空港税など諸税5,000円をプラスすると最安手配ができたとしても総額63,000円以上になってしまう。

特典航空券の場合、席さえ空いていればこれが無料になるのだから利用価値は高い。航空会社側からはもっとも使って欲しくない使い方だとも思うが。

意地の悪い見方をすれば、航空会社が望むマイル消費は期限切れ、提携ホテルやレンタカー利用、閑散期のアップグレード、6万マイルでのアジア圏往復、さらには小額の電子マネーへの移行やマイルの寄付。各航空会社のサイトでは利用者に肝心なことそっちのけでこれらの紹介が力いっぱいされている。エアアジアのフライトがデルタの特典になっていて味を感じる。数千円のチケット交換でマイル使うか、数万円のチケット交換で使うか、それぞれ自由だ。デルタと提携していてもエアアジアのフライトでマイルはたまらないとの但し書きに「やっぱり」と思う。


◆デルタ スカイマイル マイレージタダ券 バンコク往復2万マイルの例


UAよりも近い日にちでたくさんの2万マイル席が出てくる。ただ入るIDにより出る画面が変わる可能性あるかも。10年7月4日検索
左が行き、右が帰り。緑が2万マイル 黄色4万、赤6万マイル。最新ではないが24時間だいたいの状況を自宅で確認できる。


それぞれのマイレージグループにもここ数年いろいろ動きがあった。06年4月アエロフロートのスカイチーム参加。07年4月日本航空がワンワールドに加盟。08年6月コンチネンタルがUAと包括提携で、スカイチームからスターアライアンスへの移行。09年10月1日ノースウェスト(NW)とデルタ(DL)の合併など。

私はもともとデルタのFFP参加だったのでNWとの合併は、特に意識することなく便利になっただけ…程度に思っていたが、NWからデルタのFFP乗換組の方々に不満がいろいろとある様子。日本人にはアジア便の多かったNWからデルタFFP乗換組が多い。マイル時効なしが2年の制限がつくなどNW時代のおいしい条件がDL移行でなくなったことが原因らしい。NWの台所事情での合併なのでデルタにあわせるのは仕方ない気もするのだが。

ただデルタのサイトのマイレージに関する情報はわかりづらい。何で日本発の特典航空券チャートなどがないのだろう。デルタの特典航空券でバンコク2万マイルで行けることはFFPのIDがなければ個人サイトから仕入れるか直接デルタのコールセンターに電話入れて聞くしか知る方法がない。

メキシコ イスラムヘーレス ガラフォン国立公園.

2004年3月私はカンクンインメキシコシティーアウト、往復44,800円のデルタの航空券でメキシコへ行く。米国通過の挨拶料など航空券の税込総額で6万円ちょっとにはなったが。それでも新型機導入記念とかで通常マイルプラス5000マイル余分にもらえた。最近はそういうデルタの格安便はなりをひそめた。南米路線安くなるのを待っているがなかなか以前のようになってくれない。たった1回往復のマイルでバンコク行けるおいしい路線なのに。


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