びー旅ロード 2009 No.024
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エベレストを見に行こう

ツアー50万円、個人手配旅行12万円+ほんの少しの旅のワザ


ゴラクシェプからロブチェへ向かう瓦礫の氷河から 左の山はヌプツェ。

◆エベレストを見に行こう    2009年6月5日(金)  前のびー旅ロードへ
個人旅行と、ツアー旅行との価格の差が大きい国や地域がある。この価格差は地域によって大きく変わる。どちらが安いかは状況によっても違ってくる。閑散期なら個人旅行のほうが安くなる場合が多いが、ハワイやグアムなど人気の観光地ではツアーの方が安かったりもする。

ただその中にどういう行き方をしても個人で行った方が確実に安くなる観光地というものが世界各地にある。

ウユニ塩湖エンジェルフォールセレンゲティリオのカーニバル等々。

カラパタールから見るエベレスト8,848m

大まかに言ってツアーで行けば60万円なのに自力で行けば20万円といった観光地だ。個別の情報はびー旅.com本編で紹介しているので省略。詳細はそれぞれのリンク先へ。

その中にネパールの「カラパタール」も含まれていることを最近気がついた。カラパタールとはヒマラヤ奥地のエベレストを展望する絶景地として知られる。頂上の標高が5545mあるのでツアーを組んでもすべてのツアー参加者がそこにたどり着けるかわからないというエキセントリックな場所だ。


タウチェ
先日日本からのツアーを見つけて価格を探すも、クリックしてもクリックしても肝心の「いくらかかるか?」という情報にたどり着けない。「日程の詳細なんかどうでもいいのでいくらかかるかをまず知りたい」と思うのは私だけ?しつこく探してようやく確認。2週間前後のツアーで燃油込総額40~50万円。なかなか料金にたどり着けない理由もこの金額を知り納得。個人で行けば12万円で行けるのだから、ウユニやエンジェルフォールと同格の強烈な個人旅行とツアーの価格差だ。

カラパタール周辺のクーンブ地方は宿が特に安く、山小屋シングル1泊120円だったりする。ツアーでは高山病でカラパタールまでたどりつけない場合も料金が高額のままというのも若干痛々しい。

ちなみにベストシーズンは11月。9月まではヒマラヤはほとんど雲の中なので、計画するなら10月以降が好ましい。ヒマラヤへの旅を掲げているツアーは大手でもあるが、大抵ポカラ拠点のゆるめのトレッキング。

JTBのヒマラヤ周遊ツアーでインド周遊も含めて燃油別11日間488,000円~。エベレスト方面のクーンブエリアはセスナフライトのみ。山愛好家が高齢者に多く、高山病の懸念ある標高まで行く時には健康診断書が必要だったりすることを考慮すれば、トラブル必至のカラパタールトレッキングはやりにくいのかもしれない。


 カラパタール頂上への激坂 空気は地上の半分以下なので結構きつい。

代わりに活躍するのが「秘境ツアー専門会社」。私は「世界遺産」という言葉とともにこの「秘境」という言葉もあまり好きではない。「秘境」ってどこ?という素朴な疑問いまだにあるし、ここがそうだと具体的な地名あげられても、「え?そうなの?」と思うこと度々。「秘境じゃないじゃん。周りに観光客ウジャウジャじゃん」という場合もあったりする。私の知らない秘境は世界のどこかにあるのだと思うが、ネットで検索してでてくるツアーでは多分たどりつけない。

エベレストを見に行くカラパタールトレッキングは、エギーユデュミディ(フランス)やユングフラウヨッホ(スイス)のように簡単にロープウェーや鉄道で山頂まで行けないので、徒歩で数日かけてカラパタールまで行く。

ABCの袋でヒマラヤ2003年ペリチェ

そこへの行き方は大きく3つに分けられる。一つは完全ツアーで日本から50万円出しての殿様ツアー。二つ目は自力でカトマンズまで行って現地のツアー(カトマンズ発12万円~)を利用する部分個人手配旅行。三つ目が現地で自力で山までの航空券(あるいはバス)手配、宿もガイドも自力手配(カトマンズ発総額3~4万円)のびー旅.comで紹介している完全個人旅行。

提示の通り3つ目が最も安く、特にバンコク経由でタイにいったん入国して自力でカトマンズ往復航空券手配する方法で行けば、バンコクでの観光入れて、日本から2週間半から3週間、総額12~3万円くらいで行ける。日本からカトマンズへ直行する場合(厳密には経由便だが)は2週間で何とかなるが、カトマンズ直行の航空券が高いので総額は14~5万円くらいになってしまう。

最安で行くバンコク経由の場合、バンコクでチケット確保のため数泊の覚悟がいる。最安希望なら日本からの所要日数は最短でも2週間半は必要。バンコク発のチケットは日本からネット手配だと高額な日本人料金になる。特にカトマンズ行などは日本からカトマンズへ直行するのと変わりない料金になるので、バンコク発のネパール行チケットを日本からネット手配する価格的なメリットはない。間に入る手配会社の手数料が高いことが原因。ネット表示は一見安いが燃油税方式の+TAX分で最終的に支払う金額は高額日本人料金になる。カオサンの本当に安い国際線チケットはネットでは確保はできない。実際に店頭に赴くしか今のところ確保の手段はないのだ(間に手配会社の入らないエアアジア自力手配除く)。バンコク経由カトマンズ行格安情報詳細はこちらへ

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はみ出し情報
  • シェルパガイドの自力手配には最低ルクラまで自力で行かねばならない。ルクラ以降にはフリーのガイドがたくさんいる。カトマンズから手配する場合は現地のツアー会社利用か、このページの下に表示のガイドの携帯電話に英語での依頼か必要。
  • 9月までは雲の中のヒマラヤだが10月に入ると晴れる日も多くなってくる。ヒマラヤトレッキングのシーズンがやってくる。9~10月は雲がまだ多いので山方向のフライトは頻繁にキャンセルがある。9月以前の訪問ならそのつもりでいたほうがいい。
  • 学大駅前の八百屋でマンゴスチン6個で600円!(≧д≦)  ニンジンやキャベツは安いのに…
  • インフルエンザ騒動の続きは彼奴らの元気の増す今冬以降にもちこしされそう。

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チベット名チョモランマ Chomolungma ネパール名サガルマータ Sagarmatha


エベレスト カラパタールに50万円かけて行く価値は微妙だが、12万円なら行く価値は十分あるような気はする。

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2003年アンちゃんにガイド頼む。ヌプツェ7,861m
現地のツアーはカラパタール往復ツアーがカトマンズのタメルで申し込める。1200US$(約12万円)くらいから。日本人料金で1500US$(15万円)。日本からのツアーの金額50万円を考えると強烈さは薄れるが、個人で行けばカトマンズ発でカラパタール往復350$(3万4000円位)で行けるので高いかどうかの判断は微妙。私はこの1500$という値段を聞いて最初は「とんでもないぼったくりだ」と怒りがわいたが、日本からのツアー料金を知って怒りのテンションは下がった。ただ、カトマンズまで自力で来れるならそこから先の自力手配はさほど難しくはないような気はする。

完全自力手配の個人旅行をする条件は「気まぐれさ」を楽しむ気構えが旅行者側にあること。ツアーで行っても天候や高山病で途中断念の可能性のあるこのルートなら特にこの「気まぐれさ」が望まれる。宿もガイドも現地手配になるので、それらの手配に対して「行けば何とかなるさ」のゆるさを持てないとこのタイプの旅はし辛い。

思わぬトラブルに思い通りに日程が進まないことで「キーッ」とならずに「いいじゃないか」と笑える姿勢があれば個人旅行は多分楽しめる。途中でよるバンコクも、カトマンズも、ルクラやナムチェも十分味のある観光地だ。また、できれば自分の最低限の意思を伝えられる英語会話力もあったほうがいい。

最近カラパタール周辺で携帯電話の基地局ができてガイドと携帯で連絡がとれるようになった。ただ受信側にも海外ローミング代のかかる日本からの通話はできない。カトマンズまで行けば現地のガイドに携帯電話で直接連絡が取れる。

ガイドはなくてもカラパタールまでは行けるが、部分的に道がわかりづらい場所があったりするので初めての場合はいたほうが無難。カトマンズ手配だと割高で、シェルパではなく高地に不慣れなネパール人がガイドになったりする。飛行機でルクラまで行ってそこ以降で手配すれば安く上がる。

「エベレスト街道」とも呼ばれるカラパタールまでの道は基本1本道だがたまに分岐点あったり道がなくなったりする。「行き」の場合、ナムチェを出る時、プンキテンガからタンボチェへ登る坂道の選択、タンボチェからパンポチェへ向かう時、ゴラクシェプ手前の氷河の瓦礫などが道を間違えやすい。氷河で道がなくなった時は下の写真のように小石が積まれている道が正しいルート。山道の中にもカラパタールへ向かう道からそれ、別の谷に向かう道もあったりするので、獣道のようなルートに迷い込むこともある。

03年04年ガイド頼んだアンチュルデン氏 08年ガイドポーターなし

「違うな」と思ったら引き返すほうがいい。またどちらで行ってもエベレスト方向に行くのだが、ディンボチェ行とペリチェ行の分岐点もわかりづらい。

以下に紹介するのが私が以前世話になった現地ガイド。パンポチェ在住のシェルパ(写真上)。ガイド費用は食事付宿泊費つきで1人1日20$。2011年現在私が以前聞いたアン氏の携帯番号、メールアドレスともに通じなくなっているので、現在はパンポチェ上村まで直接行っての訪問依頼が必要。

パンポチェは自分で荷物を背負っての自力トレッキングがきつくなる頃の村なので、そこまで自力で行ってそこからアン氏に依頼という方法は効率のいい選択。逆に言えば山歩き経験のある方にはタンボチェくらいまではガイドは必要なく十分自力で行ける。

ルクラにいるフリーのガイドを安く雇ってもガイドの宿泊費やガイドの食事代の名目で要らぬ小銭の出費が増えたりもする。また1日のガイド代安く値切っても、ルクラから依頼すると高度順化宿泊などで無駄に日数かかるので結局トータルで高くなる。

アン氏の自宅はパンポチェ上村ヒマラヤンロッジ(写真右)の隣。普通の民家で看板などはないが、上村は小さいのですぐ見つかる。パンボチェからならカラパタール往復は3~4日なので費用は3日なら60$で済む。またゾンラパス横断でカラパタールとゴーキョピークの両方を回る際には信頼できるガイドはいたほうがいいので宿代込み1人1日20$の利用価値は大きい。

当然この場合、カトマンズからルクラまでの往復フライト(200US$~)は別額で、カトマンズでの自力手配が必要。ルクラへのフライトは日本からも予約はできるが、現地(主にタメル)で前日手配の方が安い。客数にあわせてフライト便数を調整するので翌日の便が確保できないということはない。

パンボチェのアン氏自宅はここから徒歩30秒

ただこのルートはルクラが雲の中という状態になればすぐにキャンセルになる不確定要素の多いフライトルート。9月10月は特に天候によるキャンセルが多い。雲の中の飛行場に突っ込んで事故という例も過去にあるので、このキャンセルは仕方ない。もちろんツアーで行っても日本から予約してもこの状況は変わらない。晴れればヒマラヤ遊覧飛行も兼ねる。

ネパール政府公認ガイド
アン‐チュルデン Ang Chuldem Sherpa
住所:パンポチェ ソルクーンブ ネパール 詳細ページはこちらへ


瓦礫氷河で道がなくなった時の目印       トレッキングはヨーロッパ組が多い。ロブチェからゴラクシェプへの激坂。


パンポチェからカラパタールに向かって左がペリチェ、右がディンボチェ。  パンポチェ坂上、標高約4000m 奥がパンポチェ

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ゴラクシェプ近く、瓦礫氷河の道で夜明けを迎える。写真の山はプモリ 7,161m。

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