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シャルムイッシェーフ ダハブ アカバからヨルダンへ

ペトラ遺跡(ヨルダン)・パルミラ遺跡(シリア)

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意外に思われるかもしれないがエジプトの紅海側の海は世界的に有名なダイビングスポットだ。海の透明度と海底の珊瑚や魚影は世界屈指で、知る人ぞ知るコアなリゾート地になっている。写真右のような感じ。ツアーは安く、個人で行った場合は滞在にも金はかからない。ただし世界屈指なのは海中限定で陸地は下にある写真のような感じなので、あまりトロピカルな雰囲気にはならない。シュノーケリングなり、ダイビングなどで「潜る」という目的がないと魅力は半減する。また冬期は水に入るには微妙に寒い場合もある。私の11月訪問の時は特に問題はなく、水から上がって若干寒いかなって程度だったが、寒くて震えながら海に入ったというような話も聞いた。

ハルガダまではカイロの安宿エリアから徒歩圏内にあるトゥルゴマーンバスターミナルから行く。55£(1,100円)約7時間。物価もカイロより安いが、ここでも日本人料金が設定されているようなので気を抜いていると地元料金の恩恵は受けられない。シュノーケリングツアー参加の場合、朝から夕方までボートでいろいろな見所ポイントを回ってくれる。食事付で10US$。全く同じツアーが日本人料金だと22US$になったりする。ハルガダにもスィガーラのパブリックビーチというビーチがあるがテンション低いのでお勧めはしない。
ハルガダ沖の無人島
ハルガダシュノーケリングツアー

またここからシャルムイッシェーフへフェリー(片道40$)が出ているが、海が荒れて欠航することが頻繁にあるので海路でダハブ方向へ行く時は日程に余裕を持たせた方がいい。私の訪問の時は2日間ハルガダで船が出ず、足止めを食った。紅海というとそんなに海が荒れるというイメージはわれわれ日本人にはないが、予想以上に荒れる。砂漠地方なので天気はいいのだが風が強く、波が高い。2006年2月4日にハルガダ沖で1400人乗りのフェリーの沈没事故も起こっている。


ハルガダの町の様子
ハルガダ陸地側はこんな感じ
 シャルムイッシェーフ・ダハブ

上のような理由からシャルムイッシェーフやダハブ方向の紅海リゾートへ向かうつもりならハルガダ経由でボートで行くよりスエズ運河を通ってカイロからバスで向かったほうが不確定要素が減る。かつてシャルムイッシェーフはやや高級リゾートで一般観光客が訪れ、ダハブはバックパッカーの沈没地として有名で多くの人が訪れた。しかし2004年、2005年と相次いで爆破テロ事件が起きて今はあまり好まれる観光地ではなくなってしまった。

この辺一帯は少し前まで金持ちイスラエル人のリゾート地と化していて、それを面白くないと感じるアラブの人達の格好の標的となっている。訪問の際はそれらを認識した上で十分な注意が必要。私が訪問した時はヌエバーで爆破テロがあって3週間後だったが、ヌエバーの安宿で特に危険を感じることはなかった。町に人は少なかったがボート乗り場付近は人であふれていた。シャルムからヌエバーまでは砂漠の中のバスの旅3時間30分、22£(440円)。


このルートを使ってヌエバー~アカバ間のフェリー利用でヨルダンへ入国できるがこちらのフェリーは揺れなかった。片道45$とエジプト出国税9$がいる。所要時間は実質1時間10分だが港に着いてから下船やイミグレでもたつくのでそういうのを入れると2時間くらいかかる。ヨルダン入国にはビザ(無料)がいるように書いているところもあるが実際は入国スタンプがビザの代わりといった感じだ。

船着場から市内のバスターミナルまで乗り合いタクシーで1D(ヨルダンディナール約150円)。客が4人集まらないと出発しない。急ぐ場合は足りない人数分を払えば出発してくれる。ヌエバーを朝9時に出港のボートに乗ったならその日のうちにワディームーサ(ペトラ観光の基地となる町)まで行ける。だがヌエバー午後2時発に乗った場合、アカバのバスターミナルには午後4時過ぎ到着となるので、その時間のワディームーサ行きのバスは既にない。その場合はアカバで宿をとるか途中のマアーンまで行くかする。午後5時発のマアーン行きのミニバスがあり2時間ちょっとで行ける。1.5D(225円)。マアーンからワディームーサまでは35km、1D(150円)。ヨルダンの道は日本の高速道路と変わりない快適なアスファルトロード。

ペトラ遺跡 エド ディル
ヨルダンのペトラ遺跡 1日入場料11D(1650円)






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ハルガダからのシュノーケリングツアー
ハルガダからのシュノーケリングツアー(10US$昼食付)で訪れる無人島


ヨルダン-ペトラ遺跡 シリア-パルミラ遺跡

ヨルダン ペトラ遺跡1 ヨルダン ペトラ遺跡2
ペトラ遺跡 山の上にあるエド・ディルと谷底にあるエル・ハズネ、その他円形劇場などの多数の遺跡が点在


ヨルダン方向へ

海さえ荒れなければハルガダからヨルダンへのフェリー出発点のヌエバーまで1日で行ける。朝ハルガダ出航出来れば夕方ヌエバーに到着する。ただその時間に乗り継げるボートはないのでその日はヌエバー泊になる。翌日午前9時と午後2時にボートが出る。

ヨルダンにはぺトラ遺跡をはじめとする数々の遺跡や死海など結構見所は多い。このルートで放浪する場合、旅行者はイスラエル側につくのかアラブ側につくのか選択を迫られる。ご存知のようにアラブ圏とイスラエルは大変中が悪く、特に仲の悪いシリア、レバノンといった国ではイスラエルに入国した形跡がパスポートにあると入国を拒まれる。ヨルダンまでは大丈夫なのだがその先シリア経由で陸路でトルコへ抜ける場合、イスラエルには入国できない。入国の際のスタンプチェックはかなり念入りに調べられる。イスラエル側でもそれに気を使って空路入国の場合はスタンプを別紙に押してくれるそうだが、入国スタンプなくてもヨルダン~イスラエル国境のヨルダン側の出国スタンプがあるだけでだめらしい。イスラエル側ではそういう入国制限はしていないので先にアラブ圏を回って最後にイスラエルによるという手もある。ただしそのパスポートを更新するまでシリア、レバノン等には入国できないことをお忘れなく。そう頻繁に訪れる国ではないとは思うが。

シリア入国にはビザが必要。私は日本でとった。大江戸線六本木駅から徒歩7分のシリア大使館で2700円。ヨルダンの首都アンマンからシリアのパルミラ遺跡にはダマスカス経由の1泊2日で往復できる。2004年11月実際に私が往復した。ビザ代もったいないが、アテネからの帰国便に間に合いそうもなかったのでエアの安いアンマン~アテネ便(片道170D:約25,500円)を利用するために強行した。

ヨルダン ペトラ遺跡 エド ディル
ヨルダン ペトラ遺跡 エド・ディル


シリア大使館
東京都港区赤坂6丁目19番45号 03-3586-8977

夕方のパルミラ遺跡
夕方のパルミラ遺跡

早朝アンマンをたてば夕方明るいうちにパルミラにつく。パルミラ遺跡は一部除いて基本入場料は要らない。また宿から歩いて入場できる。パルミラで一泊して次の日の午前11時までに発てば同じく夕方にはアンマンに到着できる。私の場合は到着日の夕方と、次の日早朝から朝の9時頃まで遺跡を放浪できた。その時の写真が下の写真。アンコールワットの1000年以上前にできた遺跡というからファンキーだ。ピラミッドはもっと前なんだけどさ。シリアの乾燥ナツメヤシは干し柿のようでうまい。

   
アンマンからパルミラへの移動時間と料金 2004年11月
アンマン~ダマスカス 乗り合いタクシー(3h) 1台28US$~
バス(4.5h) 325SP(715円)
 
ダマスカス~パルミラ バス(3h) 75~115SP
(165~250円)
乗り合いタクシーは1台の料金なので複数人数いればその数で割った料金となる。



2008年シリア国境ビザ取得情報           旅ログシリアパルミラ遺跡

早朝のパルミラ1
シリアのパルミラ遺跡は早朝には人っ子一人いなかった。


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早朝のパルミラ2
パルミラ遺跡には物悲しさと切なさのようなものが漂っていて記憶に焼きつく。

パルミラ周辺の砂漠


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