びー旅ドットコム 第7回エジプト |
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白砂漠マッシュルーム 高さ5m |
さっき銀行で3万円替える。245US$と120円。1万円が82$いってない?くそレートに唖然。砂漠で日本円変えられそうにないし、そんなに金かからんとは思うのだが、要らん気をもむのもいやなので3万かえる。カイロの空港で日本円からエジプトポンドにもう少し買えるつもり。カイロ到着は深夜の1時とか。タクシー使ってしまいそう。 |
今飯食い終わり残り飛行時間は1時間40分を切る。一番最初のアエロフロート搭乗から比べると雰囲気はずいぶん変わった。始めてヨーロッパに行ったときだから8年位前か。おととしのモスクワの空港もそのときと比べるとかなりデンジャラスな雰囲気が減ったなと思っていたが、ロシア語しか話さない若い兄ちゃんだったフライトアテンダントも普通のチョイ若めのきちんと英語を話すお姉さんになってるし、機内はまだややきたなめではあるのだがずいぶんましになったと感心する。 プリン系のデザートが微妙にすっぱくてもともとそういう味なのか腐ってるのか判別できないような味でやや不安を感じる。モスクワの空港でトイレに行く時間位はあるからいいけど。電池後3時間弱。これだけ使ってもまだ半分も使ってない。
教訓。モスクワの空港で長時間過ごすのにはユーロが必要。コカコーラの500ミリリットル が1ユーロとある。前は1$だったような気がするのだが。クレジットカード使えるのだが34ルーブルとか言われてもどれくらいぼられてるのか見当もつかん。ただのどが渇いてどうしようもないので泣く泣くクレジットカードでコーラ500ミリリットル購入。おそらくとんでもないぼりぼりレートであることは間違いない。おととしのギリシャで残ったユーロが家にあったはず。そこまで気が回らんかった。 モスクワまでのフライトでは思いのほか寝れた。実質飛行時間9時間56分。そんなに長くは感じなかった。機内に日本語のアナウンスが流れ日本人のスタッフが一人だが乗り込んでいた。ちょっと拍子抜けする。 とにかくここでこうしてコンセントつかえるってことはパソコンでかなり暇つぶしは出来るってことだ。空港内無線LANの電波はあるがいつものパターンの有料無線ラン。ネット使いたきゃ金払えの画面が出てその先は金払わなきゃ通せんぼ。全部ロシア語なので詳細不明。出発ゲートがこの時間になってもまだ決まってない。無駄に動き回っても疲れるだけなので座り込み難民スタイルがもっとも正しいすごし方と見た。一応英語でのゲート案内はしてるようだしね。 Booking.com |
空港から市内へは疲れてるのでタクシーでもいいかとも思うが空港に着くとそうでもなかったのでバスを使う。驚いたのは市内行きのバスターミナルに日本人ばかり10人以上あふれていることだった。前回訪問のときは旅行者は僕一人だったのに。半年前にバックパッカー向けの某掲示板に「深夜に空港からバスでカイロ市内に行く方法」を書き込んだせい? |
モスクワ~カイロ間で日本人大学生バックパッカーにはさまれる形になったのでそれとなく話をしているうちに僕が書き込んだローカルバス情報そのままの内容を話してる。ネットの力ってすごいんだね。しかし深夜のカイロの空港バスターミナルに日本人観光客があふれる光景は笑える。 今回は結構バスを待つ時間は長く30分以上は待ったが彼らと旅の話しで盛り上がってたのであまり長くは感じられなかった。バスの中でもずっと団体の中の一人としゃべってたのであっという間に市内についた感じだった。タフリール広場について彼らを引き連れて歩く日本人観光客ガイドの気分も味あわせてもらい、ちょっと優越感。「じゃあ、縁があったらまた」ってひとり団体さんから離れて無人の通りの闇にかっこよく消える。しかし実際はその後思うように宿が見つからず、20分近くかけて深夜のカイロをしかられた小学生の顔つきで放浪する。前回泊まって印象良かったセレクトホテルまで結構な距離を歩いて行くも、50ポンドの部屋しかないとのぼったくり対応だったのでおととし泊まったこの宿まで再び歩いて戻ってようやく落ち着く。何でも夕べエジプトサッカーチームのアフリカ代表決定戦とかで市内の宿が運悪くいっぱいになっていたようだ。小腹がすいたのでシュワルマサンドとコーラ12,5ポンドも出してデリバリーで頼む。250円と考えれば腹も立たず。ただ久々のアラブの味は結構しみた。朝のアザーンを聞いてから寝る。朝の5時近かった。到着直後は寒くてシャワー浴びれず。朝の9時には目が覚めた。 出国直前の荷造りで持っていくかどうか迷っていたパーカー、早速初日から大活躍。モスクワの空港でバスで飛行機のとこまでしっかり歩かされてマイナス20度の冷機味あわされたし、エジプト着いても思ったより寒い。バス待ちのときにもお世話になる。深夜のカイロの町徘徊の時にはさすがに汗ばんでたけどね。今もとてもTシャツ一枚ではいられない寒さ。大丈夫か?極寒が予想される砂漠になんか行って。 バフレイヤまでのバスは朝6時と7時の2つと午後6時。今日の6時だと宿代一泊分無駄に払う流れになりそうなので、明日の朝のバスにして、今日はごろごろしようかと思っている。寒い。くしゃみが出る。さっきシャワー浴びるも冷水ではないのだが、決してお湯ではないシャワー浴びる。さっぱりはしたがやっぱ寒い。 |
午後お昼寝でぐっすり眠って20時間に及ぶ移動の疲れを何とか回復させつつある。今日は起きて部屋をシングル20ポンドのシングルに変えてもらい、ちょい部屋でぐでぐでして、その後トゥルクマーンバスターミナルへ行ってバフレイヤオアシスまでの明日のバスチケットを買いに行く。時間があったので歩く。前回と同じ間違った道を通ってさほど難なくたどり着く。「歩き方」にあるトゥルクマーン周辺の地図が微妙に違っていて、その地図を頼った結果、前回と全く同じルートでありがたく遠回りさせられた。7時のバスはなく、8時のアッパーエジプトバス25ポンド(500円)のチケットを買う。帰りも明日迷わず来れるように歩いて帰る。途中市場のようなとこで朝飯兼昼飯のアラブ式アエーシハンバーガー1,5£(単位ポンド:30円)クロワッサンもどき0,5£(10円)、トマト0,5キロ0,5£(10円)等買う。部屋に戻ってそれらを食って暗くなるまでお昼寝。さっき起きだしてコシャリを買いに出歩く。 ここの安ホテルのおっさんから盛んに砂漠ツアーを勧められる。値段は500£(単位ポンド:約10,000円)。バフレイヤまでのバスだけでも40£(単位ポンド:800円)。自力で行けばバス代は25£(500円)。高いので断ると態度ががらりと変わってむくれた対応となる。まあ取り合っても仕方ないので勝手にむくれさせておく。金にならないとわかったとたんごみ扱いか?よっぽどこれまで純粋無垢な日本人パッカーからぼりまくってきたんだろうなと推測する。「何で日本人なのに俺たちにぼられないんだ」って態度。宿変えるのが面倒なのでここに連泊しているがやはり人に勧められるような宿ではないな。ちなみに宿名は「ダハブホテル」。 この時期のエジプトは寒い。Tシャツで過ごせる気温ではない。短パンにサンダルというバンコクスタイルで来なくてよかった。ただ昼間の日差しはかなり強い。唯一イメージどおりのエジプト。雲ひとつない快晴なのだが、別にビーチに来てるわけでもないのでありがたみはない。乾燥してるせいか寒いのにのどがよく渇く。洗濯もんもよく乾く。 コシャリを食うとずっとミートソース風味のゲップが出る。今日のはご飯は入ってなく、マカロニとスパゲティーのみだった。アラブ式ミートソーススパゲッティーって感じだった。腹はいっぱいになるもそんなにうまいって感じでもなし。コシャリって食べてる途中の皿は残飯そのものだよね。そういやその帰りに2,5£のケーキ買う。まだ食ってない。とにかく腹いっぱい。 明日はバフレイヤだ。ようやくカイロのぼったくりシステムから脱出できる。このシステムからは自力脱出しか方法はなく、おっさんの誘いに乗ってぼったくりツアーに参加する限り旅が終わるまで延々とぼったくり料金を支払わされ続ける。それでも一般的な日本人価格に比べると安いのでお礼を言いながらぼったくられ続けるという間抜けな構造になってしまう。カイロに観光に来てるのにピラミッド無視で砂漠行きかよ。ファンキーだぜ。疲れているのにもう一回行く気は確かにしない。 バフレイヤって温泉があるらしい。いいね温泉。箱根や伊豆の温泉には行く気のしない僕でも砂漠の温泉には興味がわく。 |
おう、今アザーンが始まったぜ。日曜は休みかと思うも甘くはなかった。さっき食べ切れなかったケーキを夜食に食う。そこそこましな味。2,5£、50円ってことを考えるとまた食ってもいいかも。7時にはチェックアウトなのであと2時間ない。短いカイロ滞在だった。セオリーどおり「節約旅行したかったら首都を離れろ」を実践している。「歩き方」による限りバフレイヤもルクソールもアスワンも宿はここよりずっと安い。ちょっと小腹がすく。昨日の残りのクロワッサンもどきとトマトでも食おう。今日もこの時間激寒。カイロっていつも快晴かと思うもさっき夜空に雲がかかっていた。トイレもさっき済ませる。アラブ食での下痢は今のとこなし。トイレットペーパー持ってきてよかった。タイと違ってここで肛門水洗いはきついだろ。ケツ出して乾かしてる間に風邪を引く。アラビア語習得中。なかなか思うように覚えられん。文字が全く読めんのがつらい。
2月13日(月)AM5:11 砂漠の町バフレイヤにいる。昨日のバスの旅は結局5時間はかかったか。着いたのは午後1時を回っていた。バフレイヤに着くまで途中にいくつもオアシスの町があって、「着いたか」と思わせるもまだ先かってパターンが何回か続いて気をもませる。 今は「パラダイス」という安宿。現在断水中。アウトサイドの共同トイレは大が流れず。シングル一泊15£(300円)。部屋のコンセントが壊れているのでひとり起きだして共用スペースのようなところで一人パソコンに向かう。隣り合わせになった日本人ときてそれぞれシングルに泊まるが完全なはずれ宿を引いてしまった。昨日は寒空の中、冷水しか出ない共同シャワー使わされる。もともと某ガイドブックに一泊3,5£(70円)とあったのでバスがターミナルに着くやほかの連中に取られてはならぬとその日本人と2人で急いでここへチェックに来る。バフレイヤの中心都市「バウィーティー」はオアシスのイメージとは程遠く、ただの田舎町。めちゃくちゃでかく徒歩での移動は結構大変。主だった宿はバス停からはかなり離れているも、ここだけは運悪くバス停から歩いて1分ほどの距離にある。日本人の彼の持っている最新版の同じガイドブックにはここが出てなかった理由が今になってわかる。これだけ粗悪な環境オンパレードの宿はガイドブックに載せてはならんだろ。宿泊客は僕ら2人だけ。昨日の午後8時ころか、寝るまでは冷水のみだが水はちょろちょろ出ていたのだが、夜中12時ころしょんべんに起きだした時にはすでに水はでんかった。 Booking.com |
さらに最悪なのはバスで着いて疲れてるさなか、これぞぼったくりって感じの胡散臭い兄ちゃんのうっとうしいガイドの勧誘。この宿の専属っぽい。よくはわからんが泊まった宿の専属ツアーに行くっていう暗黙の了解があるような感じなのだが、その胡散臭い兄ちゃんの提示してきた金額がなんと一人450£(9,000円)。しかもこっちに考える隙を与えまいとの典型的なぼったくりトーク攻撃。カイロのダハブホテルで申し込んだ割高ツアーが500£(10,000円)だからここまで苦労してバスで来た意味ないじゃん。いろいろわけのわからん理由をつけてギャーギャーうるさいので、「少し考えさせてくれ、腹減ってるので飯に行く」といえば「俺も腹が減った、一緒に行こう」と笑わせてくれる展開。しばらく付きまとわれる。 ツアーのジープは一台いくらのような計算をするので、一人で行くと4人分支払わせられる。なのでバスで知り合った彼とツアーを共にすることにしてしばし同行することにする。ぼったくり兄ちゃんの丸め込みトークも彼と2人で聞いていた。一人でならまず相手にしない人種なのだが、日本人の同行者がいると一人の時よりぼったくりに対する警戒感が薄れてしまう。もっと強気で効率よくかわすべきだったなと今反省。バス停付近は観光客料金レストランがぱらぱらと距離を置いて点在するだけで、いつもお世話になっている地元の人の行く安食堂が見当たらない。連れと2人で30分くらい放浪してようやく地元食堂見つける。卵料理とコーラで3£。さっきまでは料理だけで15£って言われてたのに。で、結局この町のはずれにあるガイドブックに一人150£(3,000円)のツアーとあるホテル(Desert Safari Home)を目指す。地図ではすぐそこなのだが飯食ったとこからさらに20分は歩いた。そこでもう一人やはり同行ツアー客を探す日本人にめぐり合い、あっさり3人で今日これから9時発の1泊2日の砂漠ツアー決定。内容はぼったくり兄ちゃんが叫んでいたものと全く一緒のオフロードで一人200£(4,000円)。3人で行くわけだから1台600£(12,000円)?ちょっと高いか?それでもぼったくり兄ちゃん提示のツアーの半額以下。 昨日は結局往復で6キロ近くを距離を歩いて町の果てにあるまともツアーを探し当てたことになる。一時はこんなぼったくりの町とばしてツアーなんか行かずに次の町ファラフラに行こうかとも考えたが、とりあえず納得できる値段のツアーを見つけられてほっとする。町の果てのツアー催行ホテルで3人でしばし語り合って、帰りは3人で地元レストランにて飯を食う。フライドチキン定食。味はこの旅で最高の味。8£。缶コーラ2£。部屋に帰って冷水シャワー浴びたらそのまま朝までぐっすり。今日はこれから砂漠ツアー。道連れも2人出来たし。てっきりいつものパターンで欧米人のツアーのおまけのような感じでもぐりこんでのツアーになるかと思っていたので、意外な展開だ。充電もばっちり出来た。そろそろ準備始めるか。 |
2月14日(水)AM5:27 白砂漠での夜明け前。真っ暗でまたまたキーボードが見えん。さっき狐が足元のすぐそばまで来ていた。3時ころ起きだして砂漠での野ぐそ。そのときは雲はなく、今日は満月だったこと初めてを知る。満月の光はめちゃめちゃ明るく、まっ白な岩が暗闇に浮き出ているさまはどっか他の惑星でうんこしているみたいだった。さらさらの砂の上に穴掘ってする。猫の気持ちがよくわかる体験。当然水はないので冷ための砂で手を洗う。思っていた通りの寒さ。毛布3枚確保した上、この寒さを見越しての準備をしてきたので何とかしのげている。出国直前に持っていくかどうか迷っていたパーカー、持ってきてほんとよかった。 昨日は砂漠に点在する山に3回ほど登った。結構な運動になり飯食って午後9時前には寝ていた。ドライバー兼ガイドの作る飯はかなりうまかった。もっとアスファルトロードが中心のツアーなのかと思っていたのだが、オフロードが中心のまさに砂漠ツアー。温泉にいけなかったとか、わけのわからん売店で時間つぶされてイラついたりもしたが、昨日の後半の白砂漠の現代彫刻のオブジェのような砂漠の無数の岩がすべて帳消しにしてくれた。ただ惜しいのはやはり天気。日差しが差し込むことはあっても丸一日ドン曇だった。白砂漠の真っ白なオブジェ群は濃い灰色のバックにくっきりと浮き出してそれなりの不思議ワールドを展開してはいたのだが。同行の日本人学生2人とも、なんか悪ガキ遊び友達みたいな感じで一緒にはしゃいでいる。 この先の予定はまだ迷っている。砂漠ツアーがずっと曇りって結果になったしまったのでもう一度晴れる日を待って参加するって手もある。ただどうもこの3日間同じような曇り空ってことはこの時期はこういう天気が多いのかも。ファラフラに行くにしても、バフレイヤに戻ってもう一度このツアーに参加するにしても、ずっとこの天気が続く可能性もなきにしもあらず。それならばハルガオアシス経由でルクソール、アスワンと先に進んだほうが賢い。同行の2人の話を総合すると、ルクソールの遺跡群はたいしたテンションではなく、あの辺でいいのはアブシンベル神殿だけ…みたいな感じだ。特に40ポンドも払って見たツタンカーメンの墓は強烈にしょうもなく、石投げてガラス割ってやろうかとさえ思ったとのこと。そういう感じらしいので残りの日数考えると、ルクソールはとばしてアブシンベルのみをピンポイントで攻略するって言うのもまたありかもしれない。砂漠の真ん中で真っ暗な中、日記書けるのはありがたい。今ようやく空が白みかけてきた。夜明け待ち。少し腹が減った。こんなに寒いのに、しかも砂漠なのにハエがいる。どうやって生きているのだろう。やっぱ観光客の落し物で何とかやってるのか。今まで持っていたイメージの砂漠とは違うことだらけだ。 |
バスはさっきまで混んでたが今はガラガラ。荷物を手元に置かねばならない事情があるのでローカルバスの狭い座席に荷物と座るのはきつい。だんだん暗くなってきた。またキーボードが見えなくなる前に一通り書き終えとこう。値段はバフレイヤ~ダフラ片道40£(800円)。ちょっとぼられてる気がするのだが距離は600km位あるし、文句を行ってもいいことは何もないのでおとなしくぼられてやる。ファラフラ通り越してダフラまで行くのはなんとなくで、のってしまってからファラフラ2時間半、ダフラプラス4時間って距離の差を知る。ツアーから帰って15分くらいでバス停に向かったので昼飯も食ってない。カイロで買ってずっとリュックに入っていた50pt(単位ピエストロ:10円)のパンで飢えをしのぐ。車窓の風景はかなりファンキー。ようやくイメージどおりの砂漠が出現しおったぞ。 砂漠ツアーのミーハー度はファラフラを超えるとぐんと減る。今ようやく日本人密度の減った砂漠の奥地に来てそれを実感する。このバスも日本人は僕一人、外国人観光客もおそらく僕一人。 |
ダフラに着くのはおそらく午後8時ころ。とにかく砂漠ツアーの疲れを取りたい。砂漠での一夜はテントも何もない砂の上にマットレスを引いて寝る。一応ついたてのようなもんを車の脇に立ててくれてるのだが、その狭いスペースで6人は寝れんだろって狭さ。結果ただの砂の上に寝たほうがましと判断する。毛布をうまい具合に3枚確保し何とか寒さをしのぐ。車内はかなり暗くなる。いつもの旅らしくなってきおったぞ。
昨日ダフラについたのは7時半過ぎ。1時20分にバフレイヤを出たので6時間半ってとこ。すでに真っ暗で知らないアラブのオアシスの町を真っ暗になってから一人放浪するどきどき感しっかりと味合わせてもらう。ガーデンという安宿目指すも、そういった状況と砂漠ツアーから帰ってすぐの移動で気が弱くなってたせいもあって最初に見つけた「アンワール」という極めて不快なはずれ宿に決めてしまう。 |
ガイドブックに紹介されていた「ガーデン」という安宿はそこから歩いて約一分のとこだったのに。よくあるパターン。最初30£って言ってたのを20£にしたので「まあいいか」って展開。しかしこれは大きな誤算。そこはうっとおしいぼったくりシステム完備のダメダメホテルだった。シャワーにお湯が出ないってとこまでならいつものこと。ただホテルのうさんくさいにいちゃんが、こっちがルクソールに行こうとしてるのを気づくと、やたらとルクソール行きの乗り合いぼったくりツアーを押し付けてくる。こっちは疲れて腹へっていらついてるのに、「ハルガからルクソールへのバスはない。ルクソールへは俺たちのツアーじゃないといけない」的な、いつものうっとおしいパターンのカモ勧誘のせりふのオンパレード。無垢な欧米人が横でそのツアーを申し込んでる値段を聞くと550£(11,000円)。話にならないので断る。するとそれが気に入らなかったらしく腹いせにガラガラのホテルの隣の部屋でドンドコ夜中に騒音による嫌がらせをを始める。「疲れてるんだ。静かにしてくれ」のせりふで何とかやむが、イラつきはかなりいっぱいいっぱいだった。 宿の前のアエーシ(エジプト風激安地元パン)サンドもしょぼいポテトサンドで2£。砂漠ツアーを終えてから飯を食う暇がなかったのでチキン定食腹いっぱいと思ってたのにますます気分はダウン。500g1£(20円)のみかんとぼりサンド3つで飢えをしのぎ早々寝る。 今朝は朝5時のアザーンに起こされる。何の気なしに手持ちのガイドブックのハルガのページを見ているとハルガ行きのバスが朝の6時発と出ていることに気づき、大急ぎで荷物をまとめる。こんな不快な宿は一刻も早く出ねばならんと思ってたとこにどんぴしゃのタイミング。まだ暗いうちにホテルの扉の鍵を開けてもらっての脱出。バス停までは歩いて10分くらいか。とにかくオアシスめぐりではよく歩かされる。アッパーエジプトのでっかいバスを予想していたんだが、1分待って現れたのは10人乗れない程度のミニバン。車窓は昨日のようなぺんぺん草も生えない火星のような風景ではなく、やや地球に戻ってきた感じの風景になる。最初5£って言ってたのだが、払うときになって10£の請求。2時間半、200キロの距離、周りのアラブのおっさんばかりの車内で小額の金めぐってバトルするのもだるいのでおとなしく払う。まだ朝のうち9時前にハルガにつく。バス停からこのホテルまで送ってやるとその運ちゃん5£の請求。断って自力で歩いて見つけたら、さっき僕らが通ってきた道の途中にそのホテルはあった。町に着く前にこのホテルに行きたいと連呼してたので、途中で降ろさずにわざと遠くのバス停につれってて金まきあげようという泣かせてくれる手口。砂漠ロードはぼったくりロードなのだと実感。 このホテルのおっさんがドアを開けて日記かいてたらひょっこり現れたので、コーラを頼む。5階のここまでわざわざ運んできてくれる。瓶コーラ一本1£。乾燥してるせいかやたらとのどが渇く。ありがたい。今日は念願のローストチキン定食にありつく。ホテルのすぐそばにこの旅初のローストチキン屋。しかもハーフサイズ。飯と、サラダと、トマトスープがついたセットで13£。迷わずがっつく。 今日は銀行で両替もする。かなり歩いたとこに銀行が点在していて、50$替えて286,25£。いまいちピンとこん。そういやエジプト来ての両替はこれが2回目。到着したすぐ後に、日本円で1万円替えてからここまでまだ1回も両替せずにすんでいる。今日でもう6日目だよ。連日ぼったくられているのになぜか金は減らない。エジプトってすごいとこ? 1週間に一度金曜日の朝にルクソール行きの電車が出るってのはどうもはっきりしない。今日観光局で聞いたらそんなものないという。2日待って結局アスユート経由になるんじゃ意味ないじゃん。2日待ってる間にアスワンまで行けちゃうしね。ってことで明日朝アスユート行き決定。いけたらそのままルクソールまで行っちゃうかも。今日久々にたまってた汚れもんの洗濯をする。寒いんだけど乾燥してるので乾きは早い。移動とツアーで落ち着きのない日々が続いたが、ようやくここへ来てゆっくり出来た。オアシスにいるのにばたばたしすぎだぜ。しかし砂漠がこんなに寒いとこだとは。おととしのシリアの砂漠でわかってはいたのだが、あそこだけ特別なのかと思ってた。ここも昼間でもTシャツ一枚ではいられない。今も部屋でパーカー着てパソコンに向かっている。 |