九寨溝の五花海。画像加工してるわけでなく実際もこういう色をしている。 |
九寨溝(きゅうさいこう)とは 九寨溝情報へ 中国四川省、成都の北450kmにある山岳景勝地。 標高2000mから3000mの山の中にここの画像にあるような透明度の高い湖がいくつもある。かつてチベット族の9つの村(寨)があったのでそう呼ばれる。 成都パンダ基地とは 成都パンダ基地情報へ 成都の北15キロの郊外にあるパンダの保護、繁殖のためにつくられた施設。われわれ観光客にとってはパンダ専門の動物園といっていい。私はここで3つどもえでじゃれあう異様にハイテンションで攻撃的なパンダを見ることができ、持っていたパンダのイメージが変わった。 桂林とは 桂林情報へ 中国広西チワン族自治区北東部にある観光地。 山水画でよくみるニョキッと出た山が林立する不思議風景が有名。上の2つとは距離も離れていて関連性は何もないが個人的趣味でこの3つを効率よく格安旅行する方法を紹介する。 |
旅にかかる費用と日数 旅行総日数:12日くらい 費用総額:約9万円(日本からの往復航空券代込み) この日数と費用総額は、成田発で香港ー桂林ー成都ー九寨溝といったルートで、桂林と九寨溝と成都パンダ基地の3つを観光した場合のもの。桂林だけなら6日7万円。九寨溝とパンダ基地の2つなら6日で8万円(2008年4月)といったところ。また中国国内に観光に行く場合、15日を越える滞在にはビザが必要。ここで紹介する旅のルートはビザの要らない15日以内で中国中南部の見所を回るというもの。 |
07年夏以降、九寨溝人気からか成田発成都への格安航空券に安いものがなくなっていた。9月25日になってアシアナ航空の57,000円というのが出現した。その後12月13日45,500円、08年4月5日36,000円となっている。07年9月20日には成田発最安が中国南方航空、広州乗り継ぎ76,800円だったことを思えば半額以下のダウン。防寒対策はいるが今九寨溝に安く行くには絶好の機会かもしれない。福岡発アシアナの成都行も安いので九州在住の方は香港経由より成都直行の方が効率はいいかも。しかしこれらの航空券も燃油税等で最終支払い金額は2~3万円加算されることを忘れずに。 日本各地からの香港や上海への格安航空券も健在。ここにあげてあるような短期間放浪タイプなら香港に3万円くらいで往復した場合桂林、九寨溝を回って12日間9万円弱といったところか。07年秋までは九寨溝に安く行くためには中国国内の安い宿や移動手段を最大限に利用しなければならないような状態だったが、今はまた日本から成都経由で九寨溝に安く行きやすくなっている。成田から九寨溝目当てに成都にエアで直行しても少し前ほどは高くはならないようだ。格安海外旅行には「高い時に行かないで安くなるのを待つ」という姿勢も必要。 |
九寨溝 五花海 |
大まかな旅のルート フィックスの格安航空券で香港まで行き、そこから列車とバスで桂林まで行く。香港の空港から桂林へ直通バスもある。桂林で漓江下り現地ツアーに参加してヤンシュオに数日滞在後、再び桂林に戻って国内線の夜間割引フライトで成都までエアで行く。成都からは再びバスで九寨溝まで往復し、余った時間をパンダ基地訪問に当てる。九寨溝の南には黄龍という見所もある。 帰りは成都から香港へ直接入るとエア代高いので、深センまでエアで行き、深センの空港から香港へ戻る。深センの空港から香港の安宿重慶マンションまでは2時間半で行ける。 |
深セン~桂林はバスで片道18時間、成都~九寨溝は11時間かかる。エアもあるが高い。 |
中国で格安個人旅行をするために 私が実際に中国を放浪する前に一番不安だったのは、「中国で個人の格安旅行ができるのか?」という疑問にあまり明確な答えがえられなかったことだった。当事のガイドブックの宿情報では一番安い宿でも200元(3000円)以上していたし、それ以下の安い宿は外国人は泊まれないなどはっきりしない情報ばかりで、「中国の旅ってそんなに金がかかるの?」っていう印象だった。 だが実際に2006年9月約2週間放浪してみて十分個人で格安旅行ができるという結論に至った。シングル1泊20元(300円)のボロ宿に泊まり、1食1.7元(25円)の中国版うどんを食って旅をすることができた。物価にいたっては内陸部の地方の庶民物価はタイよりずっと安く、カンボジア並みといった感じだった。ただ「安宿外国人不可」の決まりは、地域によって対応はまちまちで、九寨溝、桂林などでは地元の人と同じように安宿に泊まれたが、成都では北駅付近の無数にある安宿にはすべて断られた。20元とかの安宿の外国人宿泊は厳密には違法だという話も聞いたが定かではない。要は「部屋ありますか?」との問いに「あるよ」といってくれれば現実には宿泊可能だ。(2006年9月時点での価格) 桂林1泊20元(300円)の地元宿 TV付トイレシャワー共同。 毎朝食ってた1杯1.7元(25円)のクイッティヤウもどきの汁ビーフン ひとつだけ中国を節約個人旅行するために必要なことは「中国語」(普通話:プートンホア)をある程度しゃべれるようにしていくということ。安宿、安食堂では地元語が基本で、共通言語として普通話が使われる。当然のことだが日本語や英語は全く通じない。地元語とは桂林なら桂林語、成都なら四川語といった中国語の方言。中国語の共通語である普通話とは全く違う。 もちろん中国人と同じようにペラペラにしゃべる必要は全くない。だがここで紹介するタイプの旅をする場合、最低限の自分の意思を伝えるだけの中国語(普通話)の習得は必須。
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ベストシーズン 桂林は漓江に水量が多い4月から10月まで、九寨溝は7月から10月とされているが1年中観光は可能。天気さえ良ければそれぞれの季節にそれなりのよさがあるので、ピピ島やカラパタールのようにはっきりこの時期がベストだとはいいづらい。また成都や桂林といった内陸部の天気は曇っていることが多い。特に成都では晴れていても霞がかかったような天気で、青空が青くなく白い。 九寨溝は2000m以上の山なので山特有の変わりやすい天気。ただ晴れればハワイのような抜けるような真っ青な空になる。晴れ待ちに数日とるなど余裕を持って日程を組んだほうがいいかもしれない。冬はかなり冷え込むので防寒対策が必要。 |
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