2014年4月14日(月)
2011年7月3日にバプーオンの工事が終わって小回り定番ルートに変化が出てきたので最新のアンコールワット小回りルートの回り方解説。
以前はバイヨンのあと瓦礫のバプーオンはとばして象のテラス、ライ王のテラスに行くのが一般的だったが、バプーオン裏側のスリーピングブッタを回ってピミアナカス
Phimeanakas からプレアパリライ Preah Palilayを回るいい感じの森の遊歩道ができた。このルートは前からあったがバプーオン改修が完成して以前よりずっとテンション上がっている。
アンコールワット周辺には他に遺跡が45以上散在している。それらの見所を観光客が効率よく回る定番ルートは2つある。それが小回りコース(Small
Circuit)と大回りコース(Grand Circuit)だ。写真右上は小回りコースのタプローム。その中でもこの小回りコースがアンコールワット遺跡観光のメインルートになる。観光が1日しかできない場合はこの小回りルートを回るのが一般的。ガイドなしで現地のトゥクトゥクを利用して自力でアンコールワットとアンコール遺跡小回りルートを回る順路の例。
アンコールワット観光は乾季(12月~3月)に行くほうがいい。カンボジアの雨季(5月~10月)はずっと曇、時々豪雨ということ感じ。「雨季でも大丈夫です」と紹介するサイトもあるが、私は観光目的の訪問の場合全然大丈夫ではないと思う。ただもともとの遺跡が強烈なので、初めてなら雨季でも衝撃は受けるかもしれないが、乾季訪問のテンションには到底及ばない。雨季について詳細はこちら。
カンボジアの雨季に対して初めての訪問者にどのような答え方をしているかでそのサイトの良心と信用度が決まるような気はする。渡航先のマイナスイメージを一切排除したいいことづくめの営業トークを否定はしないが、旅行者の立場に立って本当のことを言うサイトがもっとあっていいとも思う。
ここでの小回りツアー解説は、個人でトゥクトゥクやバイクタクシーを雇ってガイド同行なしで自力ツアーする場合の解説。遺跡観光ルートはドライバーが熟知しているので「スモール:小回り」か、「グランド:大回り」かを指定し、出発時間を言えばホテル前ピックアップで定番コースを回ってくれる。 しかしトゥクトゥクドライバーは同行ガイドはしないので遺跡前の駐車場で客を待っているだけ。たとえばアンコールワットの場合、遺跡中心部の第3回廊までは遺跡前の駐車場から800mあり、そこまでは訪問客のみで歩いて回らなければならない。ただその分自由がきくので遺跡内は自由に歩きまわれる。ポイントさえ抑えておけば団体ツアーよりテンションはずっと高い。 |
トゥクトゥクは宿泊のホテルやゲストハウスにその宿のお抱えのツアールートを熟知したドライバーがいるので宿のフロントに頼むのが一般的。左の写真にあるようなホテルのフロントに頼むドライバーなら簡単な英語が通じる。今でもシェムリアップ郊外で地元民を乗せているクメール語オンリーの地元バイタク使えば1日5$チャーターで遺跡を回れるが今回はそういう役に立たない情報は省略。トゥクトゥクの場合、2014年4月現在アンコール遺跡小回りルート1日15US$、大回り18US$が相場。1台あたりの料金なので複数人数いれば1人当たりは安くなる。トゥクトゥク確保の詳細はこちら
トゥクトゥクには6人以上乗れる大人数用もあるが基本2人~4人乗り。2人乗りが一般的で4人だと若干狭い。1人で乗ればふんぞり返って移動できる。また事前に宿予約の際に宿のトゥクトゥク予約も同時にすれば空港往復送迎が無料になったりする。
小回りコースも大回りコースも基本はアンコールワットとアンコールトムが目玉。その他の遺跡をどう回るかでその2つに分かれる。
両コースの出発点は右の地図下、緑の丸点Aのシェムリアップ。青い線は小回りルートの一般的なコース、右のルートでトータルの道のり30.3km。右地図Aはシェムリアップのオールドマーケット。まずアンコールワットに行く途中、入場券売り場によって入場券(1日20US$、3日40US$、7日60US$
)を買う。そして最初に右の地図Bのアンコールワットに向かう。トゥクトゥクはお堀の外の駐車場で待機しているので降りて自分で境内へ向かう。大勢の観光客が流れているのでその人の流れに沿って境内に向かう。
遺跡に行く前にトゥクトゥクの色やドライバーの顔をおぼえておかないと戻ってきた時にたくさんのトゥクトゥクがいて若干戸惑う。たいてい向こうが見つけてくれるのだが。はぐれた場合遺跡内の別のトゥクトゥクで戻ってこれるが料金は二重になる。遺跡前駐車場からアンコールワットまでの観光往復所要は1~2時間。
アンコールワットサンライズを見るならシェムリアップはまだ暗い朝5時に出発せねばならない。しかしサンライズ終わると午前中は正門からは逆光になるのできれいなアンコールワットの写真は撮れない。ただサンライズの終わった後の午前中はツアー客が少なくすいている。
池の前からの逆さアンコールワットをきれいに撮るなら昼過ぎ訪問、午後1時~3時くらいのほうがいい。ちゅうた半端な時間の午前中(9~10時)ならアンコールワット素通りでアンコールトム直行もいいかも。素通りして小回り一通り回るとアンコールワットに戻ってくるのは午後2時頃になる。また個人ツアーなので午前、午後と複数回訪問しても何の問題もない。
朝早く起きてアンコールワットサンライズを見ると昼12時頃でへとへとになり、午後遺跡観光する元気がなくなる傾向あり。乾季の遺跡観光場合、土ぼこりの中、炎天下を歩いたり階段上がったりするので遺跡めぐりは結構体力を使う。
次に再度トゥクトゥクに乗り込んで右上の地図Cのアンコールトム(バイヨン:写真下)に向かう。途中に阿修羅の並ぶ南門や夕日スポットのポイントのプノンバケン入口がある。プノンバケン入口にはエレファントライド乗場もある。1頭15~20$くらい。プノンバケンに登るルートとアンコールトムに向かうルートがある。バイヨンからはバプーオンや象のテラス、ライ王のテラスを回ってタケオ経由でDのタプロムへ。 最後にEのバンテアイクデイとスラスランに行ってFのシェムリアップに戻る。上の地図のルートで30.3km。レンタル自転車で回るには若干きつい距離。 |
トゥクトゥクで個人で回る場合、ツアーの総所要は昼食入れて6時間くらい。上のメニューは個人の趣味で自由にカスタマイズできる。
バイヨンからライ王のテラスまではそれぞれの遺跡前にトゥクトゥクを停めて往復してもいいのだが、バイヨンで降りてライ王のテラスまで上の地図のルートで歩くといい感じのテンションのジャングル遺跡トレッキングになる。その場合は事前にトゥクトゥクドライバーにそうしたい旨を告げて、ピックアップのポイントを打ち合わせしておく必要がある。
2011年7月3日バプーオン改修工事が完成したので象のテラス前からピミアナカス往復という以前の定番ルートではもったいない。バプーオンの裏側にはスリーピングブッダという味のある建造物(壁?)もある。
2011年7月3日に完成したバプーオン Baphoun 以前はずっと瓦礫の山だった。11世紀中頃ウダヤーディチャヴァルマン2世建造のヒンドゥ教寺院 バプーオン裏側に巨大な壁が寝た仏陀のフォルムになっているというスリーピングブッダがある。強引に改修再生した感じはあるけれど。
アンコールトム内バイヨンの東口で降りる時、ドライバーには「2時間後リッパーキングテラス Leper King Terrace 前のパーキングで拾ってくれ」と指定してバイヨンに向かう。このバイヨン→バプーオン→ライ王のテラスのジャングルトレッキングコースは約2km、観光しながらの所要1時間半~2時間なので。ぴったり2時間でなくとも支払いは後払いなのでドライバーは待っていてくれる。
ちなみにライ王のライは「癩」のことでハンセン氏病のこと。主な順路はバイヨン Bayon →バプーオン Baphoun →ピミアナカス Phimeanakas
(写真上)→パリライ Preah Palilay →象のテラス・ライ王のテラス。
一番最初に入るバイヨンは東口から入って上階に上がり北口から出る。中に入って上階に上がるとほぼ迷路状態。多分どっちがどっちだかわからなくなるので適当に1階に下りてガイドっぽい人に「エレファントテラスはどっち?」と聞くほうが手っ取り早い。北口からバプーオンまでは徒歩10分。バプーオンは進行方向左側。左に折れずにまっすぐ行くと象のテラス、ライ王のテラスに行く。
アンコール遺跡群の中にもレストランやお土産屋はあるがシェムリアップ市内よりは高い。とはいえチャーハンが5$(500円)、缶コーラ1$(100円)くらい。アンコールワットの境内にも池の脇に食堂が複数ある。トイレもそこにあるが有料。他の遺跡のトイレは入場券を持っていれば無料。遺跡内の売店では交渉で缶コーラはたいてい2000リエル50円になる。しかしお金持ちと判断されるとまけてくれない。クメール語での交渉が効果的。 私は最近、市内や遺跡に行く途中の地元屋台で焼肉弁当(バーイサッチュルーク)を2,000リエル(50円)で買って、昼になったら適当に空いている遺跡で食べる。ピクニック気分で結構いい感じ。 |
らい王のテラス前がトゥクトゥク駐車場になっているので、アンコールトムから遺跡トレッキングする場合はそこで合流するのが一般的。
象のテラスはらい王のテラスからアンコールトム方向へ少し戻ったところにある。
らい王のテラス前の駐車場からはトゥクトゥクに乗ってタケオ、タプロム方向へと小回りルートをトゥクトゥクで進む。
次の遺跡はトマノン tommanon とチャウサイテボーダ Chau Say Tevoda。この二つの遺跡は道を挟んで双方に対面している。さらに700m先にタケオ
Ta Keo (写真上)がある。それらの遺跡はトゥクトゥクを遺跡の前に停めてそこから徒歩で往復する感じ。タケオ遺跡は階段が急で大人向けジャングルジム状態。それぞれの遺跡前に売店や屋台があるのでカンボジアでの食事6$を高いと思わないならそこで食事をとるのもいいかもしれない。
タケオからさらに700m進むと巨木が遺跡を包み込むタプロムがある。タプロムは表入口で待ってもらって往復する方法と、反対側の裏口に回ってもらってそこでピックアップしてもらう方法がある。
遺跡の中は迷路状態でいい感じの大人向けのアスレチックコースになっている。タプロムは写真上のように巨木が絡まる遺跡としても有名。撮影ポイントではいつ行っても人であふれている。
タプロムの次はバンテアイクデイ、Banteay Kdei(写真右)。入口の反対側にはスラスランがある。
スラスランのあとにプラサットクラバンというレンガ造りの遺跡あるがそれまでの遺跡に比べるとテンションはいまひとつ。多分へとへとで見る元気はなくなっている。シェムリアップに戻るのも再度アンコールワットに戻るのも個人チャーターなので自由。夕方になるのを待って夕日のプノンバケンという手もあるが混んでいるだけでテンションいまいち。
スラスランSras Srang この画像は2001年頃 2014年の今はなぜかこの雰囲気はない
●雨季(5月~11月)を避ける
雨季の曇天がバックだと遺跡が真っ黒に移る。雨季に行くとサンライズ曇天の写真を青く画像加工して満足する悲しい展開になる。1月~2月頃は連日快晴で雲ひとつない空になることが多い。撮影のみならず遺跡ツアーのテンションも全く違う。
●13時~15時頃に訪問する
右のような写真を撮るには午後13時~15時訪問がベスト。午前中は逆光になるので遺跡はきれいに撮れない。アンコールワットの日の出(サンライズ:写真下)はツアーのテンションとしては独自のものがあるが、写真を撮ると当然遺跡そのものは逆光で真っ黒になる。日の出ショットは1枚あればいいショットで、何枚取っても同じような写真にしかならない。サンライズを見たらすぐ次の遺跡に行って午後2時頃また戻ってくるという手もある。
境内の中も露光不足でテンションの高い写真が取れない。午後16時を過ぎるといい感じの夕暮れの雰囲気になるがやはり露光不足で遺跡撮影には向かない。
20:11 2014/04/10
14年2月27日楽天カード使ってLCCTの空港のATM利用で現金が出てこなかった。出てきていないのに画面で打ち込んだ400リンギ分をカード会社から不当に取られる災難に遭遇。先日その不当徴収分が戻ってきた。いったん口座から引き落とされるも、その後引き落とされた分が後日入金されていた。楽天カードの対応も完全とはいえないがまあ許容範囲。もし戻ってこなかったらけちょんけちょんにけなしてやろうと思っていたのに残念だ。
これで落着?と思いきや実はまだ完全決着していない。私は空港のATMで何回トライしても現金が出てこないのでそのあと手持ちのわずかなリンギでバスで市内へ行って市内のコンビニATMで300リンギを下ろした。その300リンギは出てきたので楽天カードで400リンギと同時に請求されていた300リンギはその出てきた300リンギだと思っていた。しかしコンビニで使ったのは楽天カードでなくセディナカードだったのだ。先日セディナの請求書見てそのことに気づく。LCCT出口のATMで現金が出てこなかったので別のATMで何度か引き出しそうと楽天カードを使って再度打ち込んだ300リンギ分も不当請求されていたのだ。ああややこしや。
あわてて再度その旨楽天カードに連絡。300リンギはまだ戻ってきていない。確認したら300リンギのほうだけ現在異議申し立て中とのこと。戻ってきたのはマレーシアの銀行ATM(銀行名不明)利用分。戻ってきていないのはHSBC香港上海銀行ATM。現在不当請求700リンギのうち400リンギだけが戻ってきた状態。戻ってきた400リンギも利用者が申告しなければ引き落とされたままで戻ってこない仕組みになっている。帰国後のクレカの請求書チェックは必須だ。
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ピミアナカス遺跡の階段は急
ライ王のテラス The Terrace of the Leper King
象のテラス Elephant Terrace
タプロム
遺跡に絡まる巨木
タプローム遺跡で記念撮影
プレアヴィヒア まだ軍が国境で対峙していた頃。2012年7月18日両国軍は撤退したので2014年現在はこの状態にはない。