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エベレスト街道 個人トレッキングガイド 2014

びー旅ロード128エベレスト街道トレッキング

個人で行くネパールヒマラヤトレッキング



エベレスト街道トレッキングマップ

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エベレスト街道 個人トレッキングガイド 2014年版everest highway trekking


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エベレスト街道トレッキング Everest Highway Trekking

2013年12月23日(月)

エベレストを見に行くネパールのヒマラヤのクーンブ地方サガルマータ国立公園内の絶景街道を「エベレスト街道」という。びー旅は2006年立ち上げ早々本編第2回でこのエベレスト街道を「カラパタール情報」として公開している。情報の元になった実際の訪問は03年、04年。

2013年12月現在現地物価が急激に上がっているのでそれにあわせた2014年版最新の格安個人手配トレッキング情報。しかし当初06年の公開では所要日数:日本からの往復で14日以上、旅費総額:12~4万円(日本からの往復航空券込)としていたが、2014年版では所要日数は変わらず14日。旅費総額も12~15万円とかかる総費用はあまり変わらない。主な理由は以前は最安でも日本からカトマンズに8万円かかったフライト代がエアアジアの登場で5万円ほどで往復できるようになったので現地物価上昇分が相殺されるため。

カラパタール情報    ネパール情報     09年版エベレストを見に行こう
エアアジアでネパール     中国東方航空でネパール    ゾンラパス横断2004年
ヒマラヤ安宿カタログ2014


エベレスト街道にはいくつかコースがある。一般的なコースは飛行場のある村ルクラ 2,860mからカラパタール 5545mを約2週間かけて歩いて往復するルート。他にゴーキョピーク 5,360mというもうひとつの絶景ポイントやエベレストベースキャンプ 5,337mなどを目指してのトレッキングが一般的。それ以外にもルクラからナムチェ 3,440mまで往復、ルクラからタンボチェ 3,867mまで往復といった軽めのトレッキングもある。

トレッキングの手配方法は大まかに3通り。①日本からツアー、②カトマンズ手配のツアー、③完全自力トレッキング。

カラパタール往復トレッキングの場合、①の日本からのツアーがもっとも手間なくトレッキングできるが、かかる費用が1人総額30万円~50万円と高い。②のネパールまで自力で行ってカトマンズのトレッキングツアー会社で手配すると航空券含めた日本からの総額で20~30万円。③の完全自力手配トレッキングだと12~15万円。ガイドポーターなしで1日でナムチェからパンポチェまで移動する今回の私のような例では日本から所要10日総額10万円程で往復できる。ただ高山病と高度順化との兼ね合いがあるので山歩き経験があまりない場合は日本から14日、ルクラから最短でも10日くらいの所要はとったほうがいい。

①②はこのサイトで解説の必要はないので省略。ここでは③の自力手配の個人トレッキングの具体的な実行方法とかかる費用を紹介する。個人トレッキングで必要なことは、ツアーや宿を日本から予約せずにカトマンズまでの往復航空券のみで現地入りすること。



レンジョパス メインのトレッキングルートを離れると人は皆無

参考までにエベレストに登頂するには最安でも1人500万円以上のお金と1~2ヶ月の期間が必要。しかしエベレストを展望する絶景ポイントのカラパタールやゴーキョピークまでなら個人で行けば日本から1人総額12万円程で行ける。エベレスト登頂する場合、ネパール政府に支払うエベレストの登山料だけでも2万5千米ドル、250万円。TV番組でエベレスト登頂できるタレントがうらやましい。登山料3万円くらいなら私もきっと挑戦する。でも「エベレストに登るとエベレストを見ることはできない」ということは結構見落とされがちな盲点。



ブプサからルクラへ向かう道 2013年ブプサ宿泊実録はこちら

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エベレスト街道物価2014

ルクラ以降で頼む現地ガイドは英語ガイド1日1200Rp~1500Rp(1Rp=約1円)、ポーター1日800~1000Rpが相場。宿代は1泊100Rp~300Rp。ただ食事代やネット代、充電代が高く、ガイド代除く1日出費総額は1500~3000Rpほどになる。トレッキングなので食べること飲むこと、寝ること歩くこと以外にすることはないのでそれ以外の出費がない。

上に行くほど物価は上がり、私の場合、ナムチェなら1日1,500Rpで済んでいたが、ゴラクシェプやゴーキョでは充電、ネット代が思ったよりかさみ1日3,000Rp(3,000円)くらいかかってしまった。

トレッキング中のびー旅のページ制作と転送がなく、毎日のようにステーキを食べていなければゴラクシェプでも1日2000Rp以下で済んでいたと思う。またルクラより手前のジリ~ブプサ間は10年前の物価のままで宿は1泊シングル50Rpから。食事代も安く、1日宿代食事代込みで300~500Rpですむ感じだった。ジリではペットボトルコーラ500mlが80Rp、ゴラクシェプで450Rpという状態。



この景色に1日3,000Rp(3,000円)は私は許せる。ゾンラパスから見るヌプツェ。



トリブバン空港のエアアジアX

日本からネパールの航空券2014年

現地物価の高騰を相殺しているのが日本からネパールへのフライト。数年前まではなかったエアアジアや中国東方航空の格安便があって、04年当時はバンコク経由で往復8万円はかかっていた航空券代が2014年現在は往復約5万円位から行けるようになっている。

ただエアアジアのプロモはいつでも誰にでも確保できるようになっていなかったり、経由便で時間がかかるのも難点。ただプロモでなかったとしても、タイ国際航空で成田発バンコク経由割引運賃でも10万円以上かかる航空券よりは十分安い。また一時BB Airways が日本からカトマンズへ直行便を飛ばす話があったが延期状態。2013年12月現在日本からカトマンズへの直行便はない。

以前の定番だったバンコクまで行って、カオサン手配のビーマンバングラやドラックエア利用でも日本からの総額だと最安8万円くらいにはなってしまう。バンコク発の航空券は日本から手配すると高いので現地に入って自力確保が必要なので現地の滞在費用もかかる。バンコクやクアラルンプール経由で行く場合はそこを経由地と考えるより、途中観光ができると考えたほうが旅の内容はだいぶ変わる。


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ゾンラパス


トリブバン国内線ルクラフライト

カトマンズのトリブバン国内線空港からルクラへのフライトは2013年12月現在片道162US$。以前のような格安チケットが出回っておらず安くなってもせいぜい3$くらい。徹底的な外国人料金が設定されていてネパール人はルクラまでの同じフライトが4000Rp台、インド人は8000Rp台に設定されている。

ただ後述のバスでのクーンブ入りはかなり効率が悪いので162US$の価値はあると私は感じた。帰りの便はオープンで買えるが、ルクラの航空会社の窓口でのフライト前日のリコンファームがいる。

ルクラへのフライトはタラエア、シタエア、シムリックエアの3社がある。タラエアはイェティエアラインと同じ会社。「イェティ」フライト時代に起こしたルクラでの着陸失敗炎上事故のイメージのついた同社がこの路線だけ炎上事故イメージ払拭のため「タラ」と名称変更した。他のネパール国内線は「イェティ」のままで飛んでいる。



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ローカルバスでのクーンブ入り

少し前まではジリまで行ってそこから歩いてルクラへ向かうのが一般的だったがここ数年でクーンブ地方周辺の道路事情が激変して状況が変わる。

カトマンズからジリよりさらにルクラよりのデウラリ Deurali やバンダール Bhandar へのローカルバス2013年10月末開通。デウラリ1日1本(運行しない日もあり)所要10時間、960Rp~。

さらにバスで行けるルクラへ最も近い村はパプル Phaplu。位置はジュンベシとヌンタラの間でルクラまで3日でいける。ここには空港もありトリブバンからの定期フライトもある。ファプルーと表記されることもあり。写真右上はプラノバスパークからジリへのローカルバス、525Rp。

カトマンズからルクラまでバスとトレッキングで行く場合、ジリ経由ルクラだと片道所要7~10日かかる。私の場合カトマンズからジリまでバスで所要10時間半。ジリからルクラまで所要8日、合計総所要9日かかった。ジリとキンジャでそれぞれ2泊するなど先を急ぐトレッキングはしなかったのだけれど。標高が2,000~3,500mなので最初なめてかかっていたが、思ったより大変で、連日富士山ひとつ越えるようなトレッキングに山篭り特訓状態だった。ただメタボ解消ややせるには絶好のルート。



夕焼けローツェ Lhotse 8,516m

ヒマラヤ安宿カタログ2014

エベレスト街道周辺峠(Pass)越えルート

またメインのエベレスト街道以外に周辺の峠越えルートがあって味のあるトレッキングルートになっている。峠といってもそのルートがほぼ4000~5000m超の標高があるので、通過するのにはエベレスト街道通常ルートより若干気合がいる。

エベレスト街道周辺の峠越えには主に3つあり、チュクンからロブチェに抜けるコンマラパス khongma la pass 、ロブチェからゴーキョに抜けるゾンラパス zongla pass(チョラパス chola pass 写真右)、ゴーキョからルンデ、タメとフェリラプチェの裏を回ってナムチェに抜けるレンジョパス renjo pass がある。



雪のレンジョパス 雪道装備せず、ガイドポーターなしでは若干きつかった

これらのルートは年によって降雪が多い時があり、結構な坂道がアイスバーン状態になるので、そういう年には雪道装備(アイゼンやストック、ピッケルなど)が必要になる。2013年10月には大雪があってゾンラパスやレンジョパスはルートの広範囲が雪で覆われた。

もともと峠越えルートは雪のあるルート。しかし04年のゾンラパスの雪道は全体の1割程度だったが、13年には全体の4割が雪で覆われている感じだった。冬に向かう場合、一度大雪が降るとその後その雪が溶けず部分的に氷になるので最低限雪道で滑らない靴は必須。右の写真は雪で覆われたレンジョパスとエベレスト。奥がゴーキョ方向、手前がレンジョパス方向。この辺で標高5000mくらい。

なのでこれらの峠越えルート横断の際には事前情報確認必須。ただ雪が少なければエベレスト街道の通常ルートと変わらない装備で問題ない。またカラパタール単純往復をガイドなしで行くようなトレッカーでも、これらの峠越え(特に大雪の年)にはガイドやポーターはいたほうがいいような気はする。

峠越えルートは降雪の具合で難易度も所要時間も激変する。ガイド、ポーターは事前予約しなくても、現地(ゾンラパスの場合はロブチェやゴーキョ)で当日手配できる。2013年12月現在、現地通貨払いでガイド1日1,200円~、ポーター1日800円から。このルートのガイド・ポーターは日本から予約しようとすると特に料金が跳ね上がる。



ゾンラの宿

ゾンラパスはカラパタールとゴーキョピークの両方をナムチェまで引き返すことなく見て回れるので最近特に人気があり欧州組トレッカーを中心に往来が急増。ゾンラやタクナックの宿もここ数年数で増えている。以前(04年頃)は冬季閉鎖されていたが今は大雪にでもならない限り通年通過できるとのこと。


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●びー旅つぶやき

20:13 2013/12/19
全日空12年年3月から国内線の運賃値上げ。羽田~大阪間片道24,600円が26,800円に、羽田~沖縄間42,900円から46,800円にと9%の値上げ。

往復93,600円払って沖縄にはとても行く気はしない。去年片道6,680円で行ったのに。消費税増税後さらに値上げの可能性もあるとか。「行き着くところは運賃値上げ」の予測どおりの展開。一方で春秋航空日本、14年5月末から成田拠点に高松、佐賀、広島へ就航。



ロブチェ 2014年現在宿は1泊50Rpから。最近できた手前の宿は1000Rpと高い。


127. LCCの間違った使い方  びー旅Top  ロード2013 129. プドゥセントラル
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●びー旅つぶやき

0:10 2013/12/17
いつも情報いただいている山田さんからエアアジアX、日本~バンコク直行便情報をいただいた。

タイ発エアアジアXですが10月末に政府認可が出たようです。就航地は、まだ国名での発表ですが、日本、韓国、オーストラリアです。就航都市はまだ発表されていません。就航先都市名で発表されいるのはモスクワだけです。A350型機とA330型機を大量発注しているようです。

…とのこと。就航都市の発表待たなくても行き先はだいたい決まっている。待ちに待った羽田(成田)~ドンムアン直行便就航も近い?

ヒマラヤ安宿カタログ2014







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ゴラクシェプ付近


ヤクステーキ食べながらびー旅ページ制作。ヤクステーキの味は食べる場所でかなり変わる。



チョラツェ ゾンラパスで

ヒマラヤトレッキングルート


ダクチュの宿1泊50Rp


ヒマラヤ天然ミネラルウォーター
ペーター水と呼ぶ。翌日下痢せず


ガイドポーターなしで放浪したので荷物は自分で持つ。パソコン入り


ゆでたジャガイモ50Rp(50円)、塩で食う。マヨネーズ忘れた。


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ロブチェから見るヌプツェ ガイドなし1人トレッキングの場合、山の神様との対話は1対1。


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