2013年9月8日(日) マカッサルとはインドネシア、スラウェシ島南部の都市。マカッサル空港はスラウェシ島の空の玄関といっていい。正式名称はハサヌディン国際空港 Hasanuddin International Airport という。 ハサヌディンとはかつてマカッサル王国と呼ばれたスラウェシ島南部のゴワ王国(Gowa)16代のハサヌディン王(Sultan Hasanuddin 1631-70)のこと。在位1654-69。ハサヌディン王はゴワ王国の最盛期の王で、香辛料貿易独占しようとするオランダ東インド会社を1654年、1656年の戦いで破る。最終的には1666年北のボネ王国と共闘したオランダに敗れるも今なおマカッサルの英雄とされている。 |
ハサヌディン空港の前に「スルタン」がつく場合もあるが「スルタン」はイスラム国家の王の意味。またマカッサルは別称ウジュンパンダン Ujung Pandang (マカッサル語で椰子の岬の意味)と呼ばれることもある。もともとこの都市の名前はマカッサルだが、1971年にウジュンパンダンに改名され1999年にまた元のマカッサルに戻された。フライトやフェリーの行き先として2013年現在もウジュンパンダンと表示されることがある。ハサヌディン空港の3レターコードはUPG。
マカッサル周辺はサマロナ Samalona 島などシュノーケリングやダイビングのポイントとなるサンゴ礁の海が広がっている。またタナトラジャのゲートにもなる都市。日本からマカッサルへの直行便はなくジャカルタやデンパサールからの乗り継ぎフライトで入るのが一般的。
マカッサルからはバスのみ陸路でスラウェシ島を北上して北部のマナドまで行ける。ダヤバスターミナルで通しのバスチケットが売っている。マナドまで1日1本毎朝7時半発、35万Rp(3,500円)の寝台バス。しかしバスで所要50時間以上かけていかなくてもエアアジアフライト所要1時間半。プロモだと2,500円で行けるのだが。フライト料金のほうがバスより安いが間違いではない。
このハサヌディン空港からマカッサル市内までは約20km。タクシーか空港バスでいくの一般的。それ以外にもペテペテ(ミニバンバス)やオジェック(バイクタクシー)を利用しての市内入りも可能。
大まかな空港~市内片道料金はタクシー800~1,100円(高速代込み)、空港バス200円、オジェック600円、ペテペテ40円。タクシーや空港バスは英語で何とかなるが、オジェックやペテペテ利用はインドネシア語が話せたほうが望ましい。このページを読めば話せなくても何とかなる気はするけれど。マカッサルは本来マカッサル語が使われていてトラジャにはトラジャ語、マナドにはマナド語がある。スラウェシ島の共通語がインドネシア語。スラウェシ島でインドネシア語が通じないことはまずない。
マカッサルのハサヌディン国際空港から市内へもっとも安くいく方法は地元の方々の足「ペテペテ」を利用していくこと。ペテペテとは写真左上のミニバンバスのこと。空港前の通りから市内のマカッサルモール(写真右)まで4,000Rp(40円)で行ける。
このタイプのミニバンバスはインドネシアでいろいろな呼び方をされていて「ペテペテ Petepete 」と呼ぶのはマカッサル周辺でだけ。インドネシアでは一般的に「アンコット
Angkot 」と呼ばれる。ちなみにバリ島では「ベモ Bemo 」、同じスラウェシ島北部のマナドではミクロレット Mikrolet という。
このペテペテは空港敷地内には入ってくることはできず、空港前のプリンティス・クメルデカン Perintis Kemerdekaan 通りにまで出なければ捕まえることができない。空港ビルの出口からそこまで4kmあるので荷物を持って歩くのは現実的ではない。
しかし空港出口からプリンティス・クメルデカン通りまでは空港内循環シャトルバス(写真上の右)が1時間に2~3本間隔で無料運行している。時刻表は左端のとおり。このバスでは大きな荷物があっても特に乗車拒否はされないようだ。しかしペテペテ乗り換え接続部分などでそこそこ歩くのでこの方法で市内に行くには旅に携行する荷物はできるだけ小さくしたほうがいい。 この空港内循環シャトルの空港での乗場は空港出口出て目の前にある公園の階段を上り、左へ80mほどいった公園の中の道に写真下のような乗り場がある。写真ではバスが待機しているが時間帯によってはバスはいなかったりもする。 |
マカッサル空港内循環無料シャトルバスの乗場 このバスは2014年3月より運休中 実録はこちら
この空港循環無料バスの終点(折り返し地点)がプリンティス・クメルデカン通り Perintis Kemerdekaan との交差点。この交差点は五差路になっていてプリンティスクメルデカン通りのさらに奥の左方向へ向かう通りがタクシーが使う市内へ向かう高速道路入口。
ペテペテ乗場は手前の左方向へ向かう通りのプリンティスクメルデカン通り脇(写真下)で「マカッサルモール MAKASSAR MALL 」行のペテペテを捕まえる。その空港前の乗場はスディアン
SUDIANG と呼ばれマカッサルモール行きペテペテの始発点(折り返し点)。昼間なら5分おきひっきりなしに空色のミニバンがやってくる。方向は空港を背にして左方向が市内。フロントガラス上に紫地に白文字で「MAKASSAR
MALL - TERM. REG. DAYA - SUDIANG」と表示されているペテペテが市内へ行く。
ドライバーにはインドネシア語しか通じないが「マカッサルモール」連呼すれば多分乗せてくれる。マカッサルモールは終点。そこまで4,000Rp(40円)だが、たまに外国人料金5,000Rp(50円)取られることもある。支払いは降りるときの後払い。所要1時間15分。雨が降ったり渋滞したりすると1時間45分になったりもする。
ペテペテルートは高速道路は使わず若干渋滞するプリンティス・クメルデカン通りとウリップスモハルジョ通りを通って市内へ向かう。このページの上にあるグーグルマップオレンジ色のラインが高速道路で、下の黄色いラインがプリンティス・クメルデカン通り。 このペテペテは空港前のスディアン Sudiang からマカッサルモールの20kmを折り返し運転で運行している。空港から5kmほどのところにタナトラジャ行他北方面、クンダリ行東方面長距離バスの発着するダヤバスターミナル Daya Bus Terminal (写真左端)がある。 |
ダヤバスターミナルはバス通りのプリンティスクメルデカン通りから若干離れてわかりにくい場所にあるがバスターミナルの前まで客を拾いに行ってくれる。市内行ペテペテの最終折り返し地点はマカッサルモール脇の通り。マカッサルモールから市内1泊850円の安宿イットインホテル(写真左)までは徒歩20分程度。ベッチャで1万Rp。マカッサルモールから市内各方面行きのペテペテに乗り換えることもできる。マカッサルモール徒歩5分ほどのところにはロスメン(写真左下)もある。要インドネシア語。
空港通りとプリンティス・クメルデカン通りの五叉路交差点。左奥方向が高速入口へ向かう。
空港バスはジャカルタと同じダムリ社のバス。写真右はマカッサル市内へ向かうプリンティスクメルデカン通りの空港バス。
この空港バスの乗り場は空港1階出口前の右端。到着階は2階なので空港ビル2階出口出て右方向へ行って1階へ降りる。乗場には左の表示がある。市内まで片道2万Rp(200円)。チケットは乗り込んで車掌から買う。
ルートは高速道路は使わずペテペテと同じプリンティスクメルデカン通りとウリップスモハルジョ通りを通って市内へ向かう。最終バスの時間は早く夜間着フライトには対応していない。
同じ1階出口には料金表を持ったタクシーの客引きがたくさんいる。こちらは24時間対応。市内の場所によって料金は変わるがだいたい800円くらいから。高速代別。100円だけど。メーターで行っても若干安い程度なので800円ならまあ許容範囲か。オジェック(バイクタクシー、写真左)は1階出口前の公園の階段上がって駐車場前の通りまで行けばドライバーが客待ちしている。オジェックはホテルの前まで行ってくれるのでホテルの住所さえわかっていれば歩かずにすむ。雨降るときついけど。
マカッサル市内のタクシーはメーター制。初乗り5,000Rp。しかし空港から乗る場合は左の表示のように若干高めの定額制になっている。右も左もわからない状態でメーターで行って遠回りされるよりはましかも。空港タクシーには英語が通じる可能性が若干高くなる。
タクシーはペテペテ(プリンティス・クメルデカン通り)とは違う高速道路を時速120kmで飛ばす。所要30分かからない。高速料金ゲートは2箇所あって、7,500Rpと2,500Rp。別途支払いが必要。
メーターで行けば市内→空港の場合、イットインホテル前から空港まで21kmの距離走って73,000Rp。730円。高速料金とあわせて総額830円(2013年5月)だった。
ペテペテや空港バスは深夜・早朝便対応していないのでそういう場合、特に出発の場合などはタクシー利用のほうが無駄がない。
上で紹介した行き方の反対をたどればいいだけ。具体的には…
ペテペテの場合、徒歩がベッチャかペテペテで「マカッサルモール:写真上」まで行く。上の写真の中央やや右の建物の下に空港手前4kmのスディアンまで行くペテペテが通る。
フロントガラス上に「MAKASSAR MALL - TERM.REG.DAYA -SUDIANG」と表示されているので、そのスディアン行きペテペテに乗る。「空港へ行く」というと乗せてもらえないので「ダヤ」「スディアン」を連呼すれば乗せてくれる。ペテペテ内ではインドネシア語しか通じないが行き先名に言語の違いなど関係ない。
空港前のスディアンは終点、折り返し地点なので降りる場所はその折り返す場所。ごくまれに客が少ない場合、スディアンまで行かずに途中で折り返す場合もある。途中で同乗客がすべて降りてしまい、車内に一人の状態になったら「空港へ行きたいのでスディアンまでいって欲しい」旨をインドネシア語でドライバーに伝えておく。繰り返すが「空港」という言葉を乗るときにいうと乗せてもらえない。
降りた場所から徒歩1分で空港内循環無料バスの乗場(写真右上)に行ける。バスが待機している場合もあるが、そうでなくとも10分も待てば空港行バスが現れる。4kmなので歩いてもいいんだけど。
タクシーの場合は1泊3,000円くらいのホテル前に待機しているタクシーに頼むとハサヌディン通りのデルタホテル前からで定額10万Rp(1,000円)になる。ただこのタイプのタクシーには英語が通じる。流れているタクシーでメーターを使えば同じ距離が73,000Rpになるがドライバーには英語は通じない。私の宿泊したイットインホテルの場合、フロントのおじさんがホテル前の通りまででて流れているメーターOKの地元タクシーを捕まえてくれた。ただそのフロントおじさんにはインドネシア語しか通じないのだが。
22:09 2013/09/04
ホノルルのアラモアナショッピングセンター改装工事中。5月頃から続いていて現在進行中。何も夏休み期間中にやらなくても。工事の影響で一部ザバスのルートも変更されている。
ホノルル空港バスのロバーツバスが片道13$、往復25$に値上げ。日本語予約サイトまでできやがった。ザバス2.5$はそのまま。ころころ変わる現地事情。更新が追いつかん。
21:48 2013/09/04
2013年8月28日、外国人越境可能なミャンマー~タイ陸路国境が追加された。ミャワディ・メーソット国境(Myawady-Mae Sot)とティーキー・ブーナムロン国境(Htee
Khee - Phu Nam Ron)。今までのタチレク・メーサイ国境(Tarchileik - Mae Sai)、コートーン・ラノーン国境(写真左 Kawthaung
- Ranong)とあわせて4つの陸路国境が外国人に越境可能になった。
さらにこれらの陸路ポイントからヤンゴンやマンダレーに抜けることも正式にミャンマー政府から認められることになった。2013年2月コートーン訪問の時、国境では観光ビザ取得してヤンゴンに行けるとイミグレのおじさんはいっていた。政府の公式発表が後追いしている感じ。またこれらの国境でもタイの滞在期限が切れているとしっかり1日500Bの罰金取られるそうだ。
マカッサル市内の自転車タクシーベッツァー Becak。近距離のみ。料金交渉制で外国人だと2km100円くらいから。スラウェシ島はジャワ島より物価が高い。当然だがおじさんには英語は通じない。
びー旅ロード2013トップ
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131. メーソット・ミャワディ国境
空港内循環無料シャトルバス
空港内循環無料シャトル車内
ペテペテもゆるきゃら名になりそう
It Inn Hotel
1泊85,000Rp 850円。ファン部屋、トイレシャワー付。
JL. Bontolempangan No.54
TEL : 0411-913-0580
予約電話要インドネシア語
ダヤバスターミナル住所と電話
ダヤバスターミナル
空港バス、市内まで2万Rp200円。
空港前のオジェック Ojek 。空港バスやペテペテが終わった時間帯ではバイクタクシーのオジェック が最安。交渉制。私の場合は空港から市内のホテル前まで13年5月、6万Rp(600円)だった。終バスなくなり交渉も弱気。しかも21kmは若干お尻の痛くなる距離。
マカッサル空港1階で待機中の市内行きダムリバス。
空港のタクシー料金。マカッサルモールまでは87,000Rp(870円)。高速料金1万Rpは別途必要。メーターで行くのとほぼ同じ料金。
市内から空港に到着のメータータクシーのメーター。市内Bontolempangan 通りのイットインホテルから73,000Rp。高速代2,500+7,500Rpは別途。撮影失敗で料金部分見えず。
マカッサル~アンボン、ガルーダ国内線フライト