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海外旅行とATM 海外で現地銀行ATMを使う

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海外ATM利用法

海外旅行とATM 両替に代わる新しいスタイルATM


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海外で現地銀行のATMで現地通貨を引き落とす

2013年10月7日(月)
海外旅行でのお金の持ち方の選択肢は増えた。ここ数年で世界中にネットワークが張り巡らされ、急速に使い勝手が良くなったのが現地のATMを利用してクレジットカードやデビットカードで現地通貨を引き落とす方法。必要な時に必要なだけの現地通貨を現地で調達できるので余分な現金を持たずにすむ。私の場合、もっぱら現地のATMを利用するので長期の旅の途中で手持ちの現金がポケットに数百円という状況は日常茶飯事。

この状態だと現地のぼったくりマンにも相手にされない。財布を盗られたとしても被害は数百円。なくすものがなければなくなるものはない。写真右は私が実際に利用したインドネシア、スラウェシ島タナトラジャのATM。

ちなみに10年前には私も海外放浪中にクレジットカードは持参していても、1ヶ月現地で生活ができる程度の現金を忍ばせていた。その頃はまだ今のようにシーラス、プラスのATMネットワークが世界中に張り巡らされていなかった。

また最近は現金両替よりも現地ATMを利用したほうが得になることのほうが多い。ただ現金両替と現地ATMのどちらが得になるのかは、利用するカードの種類や国によって微妙に変わる。まれに現金両替のほうが得になる場合もあるので一からげに言い切れないややこしさはある。詳細後述。



バリ島 クタ カルティカプラザ通りの立ち並ぶたくさんのATM群 


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なぜ現地銀行のATMが使えるのか

海外の銀行にお金を預けてもいないのになぜ現地銀行ATMで現地通貨を手にできるのかを簡単に説明。

クレジットカードで海外で「おみやげ」を買うとする。この場合「おみやげ」の代金はカード会社を経由して約1ヵ月後、日本の銀行の自分の口座から引き落とされる。この「おみやげ」の部分が「現地のお金」になった状態がカードによる現地銀行ATM利用なのだ。なので現地銀行にお金を入金する必要はなく、引き落とした金額分はおみやげの代金と同じように約1ヵ月後日本の銀行の自分の口座から引き落とされる。(デビットカードの場合は利用と同時に引き落とし)

そのために海外のATMで現地通貨を引き落とすには日本の銀行に口座を持ち、クレジットカード、デビットカード(プリペイドカードなどいくつかの名称有)、銀行系カードなどのVISAかマスターカード提携のカードを持つことが必要。用意するカードはクレジットカードでなくてもいいがVISAかマスターのマークがカードについていなければ海外の現地銀行ATMは使えない。

またクレジットカードの場合はキャッシング枠の設定をしておかないとならない。写真右はタイ、カオラックのコンビニのATM。

クレジットカードには審査があるので事情でもてない場合はデビットカード系の審査不要のカードも現地のATMは利用できる。しかし手数料が高い傾向があり両替の効率は悪い。シティバンクのような銀行に口座を作ってその銀行のカードを利用する方法もあるが、ネットワークの規模がぜんぜん違う。アフリカや東南アジアの都市部以外ではVISAかマスターのマークがカードについていなければほとんど何もできない。なので最近はシティバンク発行の(クレジット)カードにもVISAかマスターのマークがつくようになった。



インドネシアのATM 10万と書いてあれば10万ルピア札、5万とあれば5万Rp札で出てくる。




西アフリカ ベナンのコトヌー 900円の現地ホテル前は少年たちのサッカーコート

カードと現金両替どちらが得になるのか?

カードにはクレジットカード、デビットカード、銀行系カードがあり、それぞれサービスが違う。クレジットカードだけに限定しても会社によってそのサービスはかなり差がある。現地ATM利用のほうが現金両替より得になる傾向があるが、利用するカードによってそうでない場合もある。

現地ATM利用して電子決済レートで両替する限り、通常の窓口両替よりは基本的に利用者が得になる仕組みではある。私のもっているクレジットカード利用でのこれまでの経験では、カード会社に取られる金利分含めても現地両替屋窓口での現金両替よりも得になる場合がほとんどだった。そうでなければ私もここまで現地ATMに頼ったりはしない。

しかしそこで生じるおいしい部分が利用者のものにならずに、間に入ったカード会社や銀行がかすめとってしまうケースが最近増えてきた。カード会社も銀行もボランティアではないのでおいしい部分から彼らの取り分をとるのは仕方ない。クレジットカードは金利で、デビットカードや銀行系カードは手数料やレートに細工をすることで取り分を確保する。どれだけ取るかの采配はカード会社や銀行側にある。この辺はようするに間に入ったカード会社や銀行がどれだけ自らの儲けにぎらついているかどうかなのだ。また一方でベトナム、オーストラリアなどはクレジットカード手数料の顧客転嫁を国が法律で認めており、タイでは銀行協会がシーラス・プラスのATM手数料150Bを決めている。国や銀行協会がそのぎらつきをサポートしている状態だ。

一方で日本側のカード会社は手数料やレートや金利などを延々説明しているが、利用者にはそこはどうでもいい。我々利用者に重要なことは「最終的に1万円がどれだけ多くの現地通貨になるか」だ。「手数料」や「金利」などやつらの取り分の名称もどうでもいい。「同じ金額を替えて現金両替より得になるかどうか」が海外ATMの選択分岐点なのだ。いろいろ理由つけて結局現金両替したほうが得になるなら私も現地ATMは利用しない。



インド北部 ムザファルプール

カードの種類による違い

ガーナ北部パガのバオバブ

海外ATMの使えるカードは大きく分けて3種類、クレジットカード、デビットカード、銀行系カードになる。そして現地銀行ATMを使ったネットワークシステムはクレジットカード会社のもの。

PLUS(プラス)がVISA系、Cirrus(シーラス)がMaster系の電子マネーシステム。なので国際キャッシュカードなどの銀行系カードはそのシステムを借りている状態。遠回りになるのであちこちで無用な手数料が取られやすい。最近は現地側手数料を日本円に換算した元金に含めるなど巧妙化して、間に入ったものの手数料徴収がわかりづらくもなってきている。

一方でクレジットカードキャッシングの場合はもともとある自らのネットワークを使っている状態。そしてVISA、Masterともに旅行者の便宜を最優先させるポリシーを持っていて手数料の利用者負担を禁じている。なのでクレジットカードでATM利用するほうが現地で無用な手数料がとられにくい。利用時に現地銀行ATM手数料を画面で承諾してもこのポリシーではねられて実際はとられない場合もある。

クレジットカードは短期間立替になるのでその間の金利が発生するが、1万円引き出して年18%で1ヶ月として金利分は150円前後。なので日本の銀行の時間外手数料を考えれば許容範囲。先にも述べたがこれまでの私の場合、この金利分含めても窓口両替より多くの現地通貨を手にできる場合が多かった。日割り金利を少なくするには、しめ日間近にATM利用するとか、帰国後すぐに繰り上げ返済するとかの小技もある。引き落とし金額が大きい場合はこれらの小技も威力を発揮する。


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クレジットカード会社による違い

クレジットカードを選択すればすべて有利に現地通貨を手にできるかといえばそういうわけでもない。ビザやマスターと提携している「日本側のカード会社」によっても状況は変わる。

あちこちで無駄に手数料を取ったり、換算レートに細工をして不利なレートで計算されたり、海外キャッシング分がデフォルトで低額のリボ設定になっていたりする極悪クレカもあるのでクレジットカードを使えばすべて両替が有利になるともいえない。極悪クレカは年会費無料や審査の甘さで売り込む場合が多い。またプロパーより提携のほうが海外キャッシングに関していえばサービスは悪め。

個々のカードによって仕組みが違うので、「私の場合」がそのまま他の方に当てはまらない。現金両替より得になるかどうかは、実際に一度海外で使ってみて手数料と金利込みで1ヵ月後のカード会社からの請求がどのくらいになるか調べることがもっとも確実。今までのここでのコラムの実例からもわかるように現金両替より得か損かはカード会社からの請求後の計算ですぐ判明する。そして普段から信頼できる良心的なクレジットカードを見つけておくことが海外旅行ATM利用でのカードの無駄のない持ち方。


極悪クレカ海外ATM利用実録とその罠の回避法

海外クレカの持ち方

海外を放浪する時、私はビザ1枚とマスター2枚のクレジットカードを持ち歩いている。常に使う1枚は財布に。そして残りの2枚は財布とは別に荷物の中に紛れ込ませている。

財布に3枚とも入れておくと財布がなくなったときに身動きができなくなるのでカードは必ず2箇所以上に分けて保管する。2枚以上あれば1枚が紛失や盗難でなくなっても何とか切り抜けられる。また海外での紛失、盗難時の連絡先も事前に調べておくといざと言う時にあわてずにすむ。写真右はクアラルンプールLCCT出口のATM群。

ごくまれに途上国のATMでカードが飲み込まれて出てこなくなることがある。その確率は極めて低く、宝くじの3等が当たるくらいの確率。私にはまだその経験はない。そういう場合はじたばたしてもしょうがないので日本のカード会社に電話してそのカードを止めてもらう。

飲み込まれたカードが出てきて手元に戻るまでは結構面倒で時間がかかる。途上国の場合電話のみですまない場合が多く、ATMを管理する銀行に出向いて手続きが必要だったりする。取り返すまで数日かかることもあるようなので、電話で解決しそうになかったら深追いしないでさっさとカードを止めて、そのカードは捨て2枚目のカードを別のATMで利用したほうがいい。宝くじの3等が2回続けて当たる確率は多分極めて低い。ちなみにハワイなどでは飲み込まれない(差し込む)タイプのATMなのでその心配はない。またいったん止めたカードの復活は面倒で時間がかかる。帰国しての手続きが必要なので止める時にはその覚悟で。


クレカ利用の公衆電話に注意

海外の空港や街中でよく見かけるクレジットカードで国際電話ができる公衆電話があるが、これが結構曲者らしい。現地から日本へ2~3分の電話で帰国後カード会社から5,000円の請求があったりするようだ。その例は結構多く複数の被害をとある旅行掲示板で目にした。

公衆電話なのでこちらに証明できる通話の記録がなく、そういう金額提示されても抵抗ができない。

電話会社からカード会社を含めて複数の会社が間に入ってそのどこかがぼったくっているのだろうが、カード会社に苦情を入れても、それを判明させるのに半年の調査期間がいるとのこと。調査はしても料金が戻ってくる確率は低い。手持ちのパソコンでスカイプ利用すれば無料でできる海外通話。スカイプアウトで一般電話にかけても3分なら30円程度。海外でクレカ利用の公衆電話は利用しないことが最善策。写真上はカイロ国際空港。



ナイジェリア国境への乗り合いタクシー コトヌー~セメクラケ2000F(320円)


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インドネシアATM 2013

●びー旅つぶやき 1:33 2013/10/05

五本木の丸正が9月に閉店して安いスーパーが近くになくなった。仕方なく3年ぶりくらいに祐天寺の「サンワ」に行く。おお、安いやんけ。でかめのキャベツ1個189円、サンマ1匹98円。

改装して天狗料金になった学大東急ストアより3割くらいは安い。丸正より安いかも。家から若干歩くのが難。1kmくらいなんだけど。ングラライ空港からクタまで5kmは嬉々として歩くのに自宅周辺だとその元気が出ないのは何でだ。このへんだとあと中央町の「つかさ」もある。ダイエー碑文谷の2階も穴場。ローカルな話題で失礼。写真右上は九寨溝、五彩池。土日は人が多い。今年2013年の国慶節の混雑は強烈だったらしい。


●びー旅つぶやき 1:50 2013/10/04

出国までの短期間でスポーツクラブ入会する。03年04年のヒマラヤ訪問時はたいした高山病にならなかったのに、08年のカラパタール登頂時、メタボと運動不足で登って以前より一歩進んだ高山病でやばかった。山の神様はメタボの体を受け入れてくれないようだ。なので今のうちに運動不足解消と心肺機能回復をしておく。

8月の健康診断でいつもどおり高血圧症と診断されたが、運動始めて数日たつと最高血圧が170→108と劇的に下がる。今の私に必要なのは薬ではなくてただ単に運動なのだと痛感。5000m超える高地では高山病で食欲なくなり、飯を食わずに連日過激な低酸素トレーニング。ヒマラヤ山篭り放浪は修行の一面もあるがメタボ解消にも最適。

巷では富士登山が脚光浴びているが私はまだ富士山に登ったことがない。先日ディズニーランドの入場料が6,200円と知ってひっくり返る。私はまだディズニーランドにも行ったことがない。成田行く途中に横目で見るだけ。日本では引きこもりなのでメタボになる。



エベレストと2ショット

●びー旅つぶやき

20:51 2013/09/30
エアアジア、2013年10月1日よりドンムアンよりシェムリアップへ就航。プロモ片道2,220B~。若干高めだが気分の悪いPG独占に風穴あいて健全な競争状態に。カオサンバスの危機か?右はグリーンシートのない07年のアンコールワット。

10:41 2013/09/29
ようやく時間のとれる環境になる。出国カウントダウン体制。また現地からの当日情報公開が始まる。7月~9月はどこへ行っても混んでいるし、航空券高騰するので毎年おとなしくしている。前回の帰国からはまだ3ヶ月くらいなのにもう何年も前の遠い過去に感じる。海外放浪のウラシマ効果は生体時計では確かにありそう。

先日びー旅の旅雑貨ネットショップでヒマラヤ産アンモナイトの化石が売れる。商品発送には宅急便よりゆうパックのほうが安いのだと知る。ネパールでまたいろいろ仕入れてこようっと。ネットショップのせいでエアアジアで預け荷物申請せねばならない。



123. バニラエア    びー旅ドットコム    びー旅ロード2013    125. ネパールに安く行く
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私が実際に利用したガーナ、アクラの中心部トードゥ地区のATM。写真撮っていたらマシンガンを持ったセキュリティーに撮るなと注意された。帰国後の請求は現金両替よりATM利用のほうが若干得だった。



ブルキナファソ、ワガドゥグの両替所。ATMより両替のほうが損になり長時間かけてわけのわからん書類をトロトロ作るので時間もかかる。窓口では英語不可、要フランス語。



トーゴ ロメの私が実際に利用したATM 約1ヵ月後のカード会社からの請求は現金両替よりも得だった。アフリカ諸国では特に陸路国境での両替レートは強烈に悪い。



トーゴ、ロメのATMのある銀行。トーゴの正式名称はトーゴレーゼという。公用語はフランス語。



ガーナ北部、ブルキナファソ国境のパガ郊外のバオバブ





インド北部、ムザファルプールの私が実際に使ったATM。私のカードでは現金両替よりもATMのほうが同じ日本円をより多くの現地通貨に替えることができた。



インドネシア、セラム島、マソヒの私の利用したATM。ここでも現金よりも得に現地通貨を確保できた。


韓国ソウルインチョン国際空港出口のATM。私のカードではATM利用のほうが窓口両替より得だった。


ハワイワイキキのATM。クレジットカードだと現地銀行のATM手数料は取られない。私の場合はカード会社の金利分含めてもATM利用のほうが得だった。


ワイキキのATM カードは飲み込まれずに差し込むだけ



クタのサーフショップで




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