バニラエア減便 ANAホールディングス LCC戦略の闇

バニラエア減便 ANAホールディングス LCC戦略の闇Vanilla air reduced flights

行き着くところは運賃値上げ　お見事ビジネス戦略

2012年5月17日（土）

ピーチ2014年夏期2088便を計画減便。6月バニラエア減便150便。「人材不足が原因」とことさら強調しているが本当にそれだけだろうか。

減便した分のフライト需要は先日値上げしたばかりのANAがいただき。ANAホールディングスの描いたシナリオどおり。実にお見事ビジネス手法。エアアジアを利用しての路線のっとり。最初からつぶすつもりでバニラ立上げ。その結果行き着くところが運賃値上げ。しわ寄せはすべて利用者にくる。

日本の空にはLCCは似合わない。この闇を操作している連中はそういいたいのだと思う。確かにそのとおりかもしれない。しかしそれは言い換えると日本独自の航空行政と航空業界の旧態依然の体質を表しているともいえるかもしれない。難点は国際基準の現状にマッチしないこと。

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バニラエア消滅2019

KLIA2と隣接するKLIAエクスプレス空港鉄道駅

搭乗率は94.1％バニラエアはすばらしい

思ったとおりにぼろが出るのは早かった。利権のからむ関係者がのってくれるのも最初の半年ということか。日本の航空業界のLCCをめぐる闇が丸見えなのも滑稽。

以下バニラ就航当初のネット情報。「2013年12月20日に就航した新しいLCC、バニラエアが順調にファンを獲得。12月31日までの搭乗率は94.1％」

今となっては痛い情報だ。エアアジアの作った勢いにのっかっているだけなのに。減便の表向き理由は人員不足としているが搭乗率のジリ貧や、体質そのものなどそれ以外の理由も透けて見える。

つぶれることが前提の会社から従業員が逃げ出すのもわかる気はする。表面をなぞっただけのLCCには従業員だけでなく利用者もついていかない。

バリ島のエアアジア　今はほぼボーディングブリッジになってしまった

Booking.com

エアアジアとバニラエアの違い

一方エアアジアはKLIA2竣工。7月からはバンコクから成田に直行便も飛ばす。バニラやピーチとは対照的な躍進。エアアジアがANAと早い段階で提携をやめたのは正解だったのかもしれない。私のような偏屈をファンとしてひきつけられないただ安いだけのLCCは衰退する。

今時間をかけて手を尽くしてやっている一連の茶番劇は結局独占体制作り上げて価格を上げるというお決まりの稚拙な手法。しかし一方でフライト移動はバスやフェリーと同格の移動の選択肢の一つになりつつある。

「フライトは特権階級のための特別なありがたいもの。だからそれ相応の付加価値のついた料金（ぼったくり料金ともいう）をいただく」という考え方はLCCの席巻するアジア諸国では既に遠い過去のものになっている。日本だけ特別という環境はいつまで続けられるのだろう。

関連リンク
112. ANAとエアアジア　　　 117. エアアジア日本撤退　　　 123. バニラエア
パプアインパクト　　　　 KLIA2　　　　エアアジア予約

バニラエア消滅2019

クタ　ジャランポッピー2

●びー旅つぶやき　バンコク関連情報2014年5月

8:45 2014/05/24

タイでクーデター、戒厳令に夜間外出禁止令。毎度おなじみの定期イベント。反政府勢力の元副首相拘束されたが、私は軍は反タクシンとみる。混乱に乗じて金にもの言わせるのはどちらか明白。それをさせないための先手とも見て取れる。

23日のインラック氏らの拘束はタクシン一族の国外逃亡阻止のためとも言われる。

もし軍が親タクシンなら先日のバンコク閉鎖を黙って見過ごすわけがない。インラック政権ががんばっていた頃のバンコク閉鎖は、「反政府」というより「反タクシン」といったほうがわかりやすい。

11:41 2014/05/16

山田さんより「タイの陸路入国は1回のみで、その後は空路でしかビザなし滞在はできなくなったこと」の追加情報。

→ 陸路入国の際、イミグレで「ＯI」とパスポートにスタンプを押された場合は今後再入国は陸路、空路共に認めないとのこと。「ＯI」とはＯＵＴ / IＮの意味。8月12日以降は更に厳しくなるみたいです。

現在情報が錯綜していますがパスポートに「OI」のスタンプを押された場合は、一時的に入国できないというより今後入国が一切出来ないと思ったほうがよさそうです。特にメーサイ、ノンカーイ、アランヤプラレート（写真右上）のイミグレは厳しくなっているそうです。

山田さん情報ありがとうございます。国境で強烈にごねてトラブルになった場合や、延々ビザランを繰り返す長期滞在組は今後入国禁止というような感じか。もし「OI」スタンプもらったらパスポート変えるしか対応策なし？向こうのシステムに登録されているなら無駄だけど。ビザを取れば入国できるのだろうけどそういう場合の発給条件は厳しそう。

ドンムアン国際空港

11:23 2014/05/14
ちょろさんからの情報。→タイ放浪関係で重大ニュースがありました。５月10日より陸路国境すべてでタイへの再入国不可。陸路タイ入国は1度のみ。

陸路入国1回はできるがその後は空路でしかビザなし滞在はできないという。陸路ビザランを繰り返しての長期滞在ができなくなるようす。ちょろさん情報ありがとうございます。

16:13 2014/05/10
山田さんからの情報。→　2014年5月12日に、新500バーツ紙幣が発行。目の不自由な方でも触るとわかる事や、偽造防止機能も今回印刷されています。もちろん、今までの500バーツも使用出来ます。

さらに3月中旬頃から韓国パスポートでの陸路での出国が不可に。これは韓国のタイ人労働者のビザの規制強化の報復措置。アランヤプラレート国境はこの件でのトラブル多発。もし国境イミグレの列で前に韓国人がいたら要注意（もめて待たされる）。14年5月現在このことは韓国でもあまり知られていない。とのこと。山田さんいつも情報ありがとうございます。

17:44 2014/05/07
インラック首相失脚。タイ憲法裁判所が7日にその手法を違憲と決定。今頃？遅すぎないか？1 月のバンコク閉鎖の時に非常事態宣言など出さずに自ら退陣するべきだったのではなかったのか。なぜ国益を損なうことがわかっていて引きずり下ろされるまでがんばるんだろう。一族の利益がそんなに大事か？しかしその姿勢が多くの人々に反対されているのではないのか。タクシン氏の名前が出てくる時点で政権継続は無理だと私は早々直感した。

そしてその当のタクシン氏の言い分が「昔のことは忘れよう」って。糾弾されている側のセリフではない。怒りのデモに発展するのもわかる気はする。写真右上は2014年2月反政府勢力デモによるバンコク封鎖時のシーロム交差点付近。