リペ島とはタイ南部のマレーシア国境近くにある島。マレーシアのランカウイ島の北西40kmにあるリゾート島。拠点となる都市はハジャイ。トランからもクラビからもいけるが若干遠回り。一般的な拠点港はパクバラ(Pak Bara)港。サトゥンのタマラン(Tam Malang )港からもボートはあるが数は少ない。またランカウイ島からの国境越えてのボートもある。 欧州組には知られた有名定番観光地だが日本人にはまだなじみは薄い。2013年5月現在日本からのツアーはなく、個人で行くのが一般的。こういう観光地になると日本人密度はぐっと減る。 |
行った方はご存知と思うが、マレーシアのランカウイ島やペナン島のビーチはあまりきれいではない。雨季にでも行こうものならビーチのテンションはびっくりするほど激低。そこで「もっときれいな海を見たいならもっと金を払おって他の島へ行こう」と、そこから外洋の島へのツアーを案内される。それで訪れるいくつかの島があるが、最後にたどり着くのがタイ国境を越えたリペ島。それなら最初からリペ島に行けばいいのにと私は思う。
リペ島の大きさは縦3km、横1.5kmで「へ」の字の対称形をしている。島の細い部分では320mで島の反対側のビーチに出てしまう。ランカウイ島やペナン島へのツアーはたくさんあるが、クラダン島やリペ島には日本からのツアーがほとんどない。なのでそこに行くにはどうしてもある程度個人で手配する必要に迫られる。
日本からの行き方は大きく2通り。バンコク経由で行くか、クアラルンプール経由で行くか。どちらの場合もハジャイというタイ南部の都市が拠点となる。
ハジャイまで行けばハジャイ発のリペ島ジョイントチケット(通しチケット)がある。それを利用すると港までのバス送迎とリペ島までのボートを一括手配できる。ハジャイからパクバラ港まで約80km、ミニバンバスで所要2時間。パクバラ港からリペ島までは約60km所要1時間。ただ港で待たされる時間が結構長かったりする。ハジャイからリペ島まで往復総額3,500円~。この料金は頼む場所によって若干上下する。
リペ島のホテルもハジャイで予約可。予約できるクラスのホテルは一般観光客仕様でかなりまとも。1泊1,500B(4,800円)位から。バックパッカー向けバンガローは1棟1泊350Bから(2013年5月現在)。
パクバラ港からのボート(写真右)はスピードボートしかない。リペ島直行ではなく、タルタオ島経由。そしてこのルート、ごくまれに海が荒れるとボートが小さいので強烈に揺れる。
パクバラ港~タルタオ島間は内湾なのであまり荒れないが、タルタオ島~リペ島間が外洋になるので日によって海が荒れる。沖に3m以上の波があると、沈没するのではないかというような強烈な揺れになり、小さな子供だとトラウマになりそう。また海が荒れるとボートが進まないので、普段所要60分なのに100分以上かかる。
雨季が特に荒れるが、乾季で天気がよくても荒れたりする。あまり荒れると欠航する事もある。リペ島に飛行場はないので帰りのボートが欠航すると波がおさまるまで島に足止めになる。頭の痛いことだが無理に出港して沈没されるよりはまし。この状況に遭遇するかどうかは運次第。乾季(12月~3月)に行けば遭遇確率は低い。
バクバラ港からのボートはリペ島パタヤビーチに到着する。そこは桟橋のないビーチなので沖のフロートに着岸。そこで桟橋使用量30Bとパタヤビーチまでのロングテールボート送迎片道50Bをとられる。欧州組は結構ここでその小銭をめぐってバトルをしている。帰りはボート代50Bのみ。リペ島にはウォーキングストリートという通りに売店はたくさんあるが、離島料金で高いのでバンコクやハジャイのコンビニでお菓子類は買いだめしていったほうがいい。ATMはパタヤビーチ沿いのホテルの中にある。
リペ島の海はここの写真のとおりランカウイ島やペナン島よりはまし。しかし透明度はさほどないのでダイビングやシュノーケリングにはむかない。潜らなければ十分リゾート気分は味わえる。
エアアジアがバンコクからリペ島までの通しチケットを扱っている。航空券とバスとボートが一括手配できるものでエアアジアはこれを「アイランドトランスファー」と呼んでいる。バンコクからハジャイまでの往復航空券とハジャイ空港からパクバラ港(右写真)までの往復送迎と、リペ島までのボート往復がすべて込みになってエアアジアのサイトから予約ができる。
このジョイントチケットは日本人向けでなく現地の旅行者仕様なので料金も安い。値段は往復燃油空港税込みで2万円くらいから。バンコクからの片道トータル所要約6時間。ハジャイ市内にはよらずハジャイ空港から送迎バスでパクバラ港に直行する。エアアジアの予約サイトで出発を「バンコク」にすると行き先の中に「リペ島サンライズビーチ」(画像左)が出てくる。残念ながら日本からの通しチケットはまだない。
なので日本から予約してリペ島までいくもっとも効率方法は、バンコクまで自力で行って、そこからエアアジアのアイランドトランスファーというリペ島ジョイントチケットを利用することだ。
2013年5月現在エアアジアは羽田や関空からバンコクまでの直行便は出していないが、クアラルンプール経由バンコク行のフライスルー便は出ている。今後ドンムアンから日本へのエアアジアフライト直行便の話も出ている。バンコク滞在後にリペ島に向かう場合には別途自力予約が必要。バンコク~ハジャイのエアアジアフライトは1日7本あり片道4,000円位から。所用1時間20分。
バンコクから長距離バスや鉄道(写真左上)でハジャイまで行って、ハジャイの現地ツアー会社でジョイントチケット手配してリペ島へ行く方法もある。ハジャイ行バスはバンコク南バスターミナルサーイタイマイから所要14~15時間。列車はホアランポーン駅から所要15時間~。列車は2時間の遅延は日常。鉄道やバスで行く場合、できるだけ日本からの予約はしないで現地に入って、当日や前日に駅やターミナルの窓口での自力手配がもっとも効率がいい。現地格安交通機関の現地料金予約は日本からはできない。理由はこちら。ソンクラーン前の混雑時期に「2等寝台の下段しかダメ」のようなわがまま言わない限りたいてい当日確保できる。
バンコク → リペ島 | ||
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バンコク→ハジャイ空港 | エアアジアフライト | 6:40 ? 8:00 |
ハジャイ空港→パクバラ港 | バス | 9:00 ? 11:00 |
パクバラ港→リペ島サンライズビーチ | スピードボート | 11:30 ? 12:30 |
リペ島 → バンコク | ||
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ホテルから沖の船着場へ | ロングテールボート | 13:00 ? 13:30 |
リペ島→パクバラ港 | スピードボート | 13:30 ? 14:30 |
パクバラ港→ハジャイ空港 | バス | 15:00 ? 17:00 |
ハジャイ→バンコク | エアアジアフライト | 19:20 ? 20:50 |
リペ島はタイなのだがマレーシア国境沿いにありバンコクよりクアラルンプールのほうが近い。直線距離でクアラルンプール~リペ島462km、バンコク~リペ島810km(グーグルマップ距離計測による)。
なのでバスや列車を使う場合はクアラルンプールを拠点にしたほうが長時間移動の修行にならず、所要時間は少なくて済む。
クアラルンプールからハジャイ経由リペ島行の実録 マレーシアからタイへいく方法
クアラルンプール経由だとエアアジアで日本からクアラルンプールまで格安にいけるメリットがある。またクアラルンプールからハジャイやクラビまで格安エアアジアフライトも複数便出ている。
ただクアラルンプール経由だとリペ島まで一括手配はできないので一つ一つ自分で予約してハジャイまで行く必要はある。またクアラルンプール経由だと距離は近いが若干ワイルドな要素が増えるので、日本からきっちり予約して手間をかけずに行くならバンコク経由でエアアジアのアイランドトランスファーを利用したほうが行きやすい。
鉄道やバスで自力でハジャイまで行った場合、ハジャイのツアー会社でリペ島までのジョイントチケットを手配する。ジョイントチケットとは港までの送迎とスピードボートが込みになった通しチケット。
ハジャイ駅前のツアー会社で買って片道700B。キャサイツアーまで行けば片道600B。ハジャイからパクバラ港までは80kmほどある。ソンテウで80kmの距離を2時間かけて自力で行くこともできるが、パクバラ港でボートチケット買うとリペ島片道650Bとなぜかハジャイ発より高くなる。
キャサイツアーとはハジャイの地元ホテルキャサイゲストハウスの玄関口にあるツアー会社(写真左)。リペ島のみならず、バンコクやクアラルンプールまでのバスチケットも扱っている。キャサイゲストハウスはハジャイ駅から徒歩10分、1泊200B~。地図はこのページの上のグーグルマップでハジャイ部分の拡大で詳細位置表示される。ハジャイの駅前の徒歩5分以内のホテルやツアー会社はあまり外国人旅行者に好意的でないのでできるだけ利用しないほうがいい。
キャサイゲストハウス CATHAY GUEST HOUSE
ファンシングル 200B ファンダブル 240B 双方トイレシャワー付(2013年5月更新)
93/1 NIPHAT U THIT 2 ROAD HATYAI SONGKHLA
TEL:074-243‐815 FAX:074-354-104
格安個人旅行するなら予約しないで現地へ行くべきといいつつ、日本から予約のできるリペ島のホテル紹介。日本から予約できるランクのホテルはバックパッカー向けのボロ宿ではないので1泊4,000円以上を高いと思わないのなら日本から予約して行くのも手。リペ島はランカウイ島から流れてくる金払いのいい欧州組観光客が多いので安めの宿が少ない。ハジャイのツアー会社でも1泊3,000円くらいからのまともなホテルを予約できる。 ホテルといっても基本バンガローという1棟建ての小屋に宿泊する場合が多い。1棟の料金なので2人で宿泊すれば一人当たりは半額になる。 |
リペ リゾート Lipe Resort
バンガロー1棟 約4,000円~
日本からホテル予約サイトのエクスペディア通して日本語予約ができるリペ島のバンガローホテル。キャンセル料、手数料無料。パタヤビーチのビーチフロント。シーズナリティがあり乾季のピークシーズンは1棟1万円以上になる。
朝食付き、 無線ワイファイあり。
イディリック コンセプト リゾート
Idyllic Concept Resort
1棟1泊 1万円~
サンライズビーチのバンガロー
一般観光客仕様の快適エアコンバンガロー。船着場のあるパタヤビーチの反対側で沖にクラ島が浮かぶ。ウォーキングストリートも近い。
以下のような安バンガローが複数ある。パタヤビーチから島の奥方向へ10~20分ほど歩いた場所に点在している。予約があまり一般的でないので当日行って空いていれば確保する。満室のことが多いのでその場合は1泊1000Bを覚悟すれば周辺宿で多分空きが見つかる。
●アートガーデンゲストハウス
ダブル 1泊 350 THB
パタヤビーチのリペリゾートの島の奥方向500mにある。部屋数が少なく満室多し。
●サウスシー South Sea (写真右)
バンガロー1棟 400THB~
ビーチからやや離れた丘の手前にあるバックパッカー向けバンガロー。
●シーサイドリゾート
バンガロー1棟 600B~ パタヤビーチフロントのバンガロー 他のビーチ沿いのバンガローはほとんど1000B以上。サンライズビーチ方向にも1泊800Bのビーチフロントのバンガローはある。
宿の予約なしでの現地入りの場合、リペ島の大きさは縦3km、横1.5kmなので歩き回れない距離ではないが荷物は少なくしておいたほうがいい。予約なし現地入りに不安があるなら日本からネットで、あるいはハジャイからツアー会社を通して予約できる。1泊1500Bくらいから。
リペ島のウォーキングストリートにたくさんあるツアー会社でリペ島発のシュノーケリングツアーを申し込める。1日ツアーには550Bのプログラム1と、650Bのプログラム2があってそれぞれまったく別の島を回る。潮の流れはポイントや時間によってかなり急になるので注意が必要。
プログラム1はリペ島から近隣のラウィ島 Koh Rawi 、アダン島 Koh Adangと途中にある小さな島ヒンガム島 Koh Hin Ngam
(写真左)に上陸し、ラウィ島のビーチにもよる。その他アダン島、ヤン島 Koh Yang 周辺のシュノーケリングポイントを回る。9時半にパタヤビーチ出発して夕方4時半に帰ってくる1日ツアー。
プログラム2はトン島 Koh Tong と周辺のリンカオ島 Koh Ling Kao、ヒンソーン島 Koh Hin Sorn、サワン島 Koh
Sawang 、サガイ島 Koh Sagai 、ルゴイ島 Koh Lugoi 、ブル島 Koh Bulu 、サムアン島 Koh Samuang
周辺のシュノーケリングポイントを巡る。どちらも昼食付、シュノーケリングギアレンタル料込み。ロングテールボートという木造船に乗って8人ほどの混載多国籍ツアー客状態で島巡りをする。残念ながら海の透明度や珊瑚の状態はいまひとつ。半日ツアーもあってそちらはサンセットクルーズになっていて400B(2013年5月の料金)。
2013年4月発表の2012年IMF一人当たりのGDPでミャンマー躍進159位(834.60
US$)。ネパール167位(626.17)とバングラデッシュ160位(817.95)を抜き、カンボジア157位(933.61)にせまる。米国制裁解除が2012年11月なので今後ミャンマーの経済発展は急成長が予想される。
ちなみに日本が13位(46,735.72
US$)と前年比4位上昇。ただ欧州組の庶民は夏休み1~2ヶ月が普通。日本の一般企業勤務で2ヶ月休暇取る人は見たことないので、がんばっているのに成績いまいちの状態か。
経団連のいいなりに円安政策に消費税値上げ、一部の大企業のみが潤う政策は短期的つじつまあわせには効果的。消費税増税すると輸出戻し税があるので輸出系大企業には莫大な金が流れ込む。しかし今本当に金が必要なのはそこじゃない。日本の庶民の若者じゃないのか?
一部の富裕層ではない庶民、とりわけ若い世代が豊かでなければ少子化の歯止めはかからない。結果長期的に国力が衰えていく。若い頃遊んでいて老後苦労するのは納得できるが、若い頃苦労して老後も苦労するのは傍で見ていても痛々しい。昨今の政府の政策、根本的なところでボタンのかけ違いがある気がする。念のために言っておくが、このサイトの掲載写真は実年齢より若く見えるが私は「若い世代」ではない。
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リペ島行スピードボート リペ島まで波が荒れてなければ所用60分だが、荒れていれば100分かかる。スピードボートは2階建てがあったり何種類かあるが値段は片道600B~と同じ。
2013年2月私が宿泊したリペ島の宿 アートガーデンゲストハウス1泊 350 THB パタヤビーチのリペリゾートの島の奥方向500mにある。リペリゾート前のビーチから最短距離を直行すると途中獣道になるので注意。
リペ島の1泊350B(2013年5月料金)の地元民家改造宿アートガーデンゲストハウス 二人でとまれば一人175B タイ人画家のギャラリーも兼ねている。
リペ島ではドミでも200B。
ハジャイからパクバラ港行のミニバンバス。ハジャイからリペ島まで通しジョイント600バーツ。
タイ南部ビーチのボートルート
出発地をバンコクにすると出てくるアイランドトランスファーの行き先
リペ島発のボート料金と時間 2013年1月現在。文字が小さくて読みにくい場合は Ctrl 押しながら + 押すと拡大できる。元に戻すには Ctrl 押しながら 0 を押す。
パタヤビーチ沿いではシーサイドの600Bバンガローが最安。
パタヤビーチ沿いのこのバンガローは1泊2,000バーツ このくらいの料金を覚悟すれば当日でも宿は見つけやすい。島内を歩き回らねばならないが。
パタヤビーチのエアアジアのぼり。リペ島からもエアアジアのアイランドトランスファーの予約はできる。
リペ島ウォーキングストリートの唐揚げとマンゴー。
リペ島発の2つの1日シュノーケリングツアー プログラム1が550B。プログラム2が650B。