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海外旅行と予約 現地ホテルの事前予約は必要か

びー旅ロード110 海外旅行と予約

海外旅行を格安にするための選択分岐点

宿の予約、現地ツアーの予約、鉄道やバスの予約についてreservation


ガーナ アクラ駅の地元民用鉄道 この列車の日本からの予約はできない   次のびー旅ロードへ

個人旅行を格安にするための選択分岐点

一般的な海外個人旅行に予約はつきもの。個人旅行なのですべてがお膳立てされてない分、自分で宿の手配をせねばならない。しかし、より安くを求める海外「格安」個人旅行になると話は違ってくる。そういう旅には現地への航空券以外の予約が必要ない。というより行き先が物価の安い国で「格安」にこだわるなら、ホテルも現地ツアーも日本からの予約をしていくべきではない。予約という行為が「格安」という部分を台無しにしてしまうからだ。

「予約」が成り立つのは受け付ける側の国や観光地に「予約」という概念がある場合に限られる。途上国での現地の外国人無縁の1泊200円の宿に宿泊する場合、そこでは「予約」というシステム自体がなかったりする。

ここから先の内容は日本からの海外旅行ツアーで旗の後をついていくタイプの旅行者向け情報ではない。「海外旅行が初めて」とか「現地語どころか英語も話しません」とか「盆暮れ正月GWの決まった期間に先進国や定番観光地を旅行する」というタイプの旅行者には何の得にもならないピントのずれた情報になる。人によっては「絶対にまねしないでね」情報になるので、そういう場合は決して自分の旅に取り入れたりせずに「珍しい生き物の生態ドキュメンタリー」と捕らえて読むほうがいい。



バンコク洪水の時になぜか洪水エリアを放浪 狙っていったわけではないのだが


現地宿を「予約」するかどうかで旅の内容が変わる

海外個人旅行はそれを実行する気さえあれば現地語も英語も必要なく、50kgの荷物を携行していても、現地ATMがうまく使えなくても何の問題もなく旅ができる。ただその旅の内容が変わるだけだ。

しかしそういう場合、無理に個人旅行をするよりも日本からすべてお膳立てされたツアーに参加するほうが面倒はないとも思う。旅に刺激や切なさなどを求めず、ただ単に快適さを求めるなら日本からのツアーがもっとも適している。とはいえ温室ツアーは刺激の少ない旅になりがちなのも確かなのだが。

海外個人旅行で「格安」に焦点を当てた場合、旅の方向性を決める要素がある。

現地語をどの程度話すか、荷物をどれだけ少なくできるか、現地の熱病や食中毒菌に立ち向かえる健康な体があるか、修行に耐えるガッツ(72時間地元民用3等列車に乗車できるなど)があるか。それでその旅行者がどれだけテンションのある地元目線の格安旅行ができるかをおおまかに判別できる。これらの問いにすべて「できる」「ある」と答えられるなら、予約なしの現地入りの旅はおそらく何の問題もなく快適にすむ。写真右上はベナンの首都コトヌー、宿の前の路上サッカーチームの少年たち。彼らの会話はフランス語。アフリカの1泊960円の宿は日本からの予約はできない。




ゾンラパスのツォーラピーク ヒマラヤの山小屋も日本からの予約は一般的ではない

そしてそれらのなかのわりと重要な要素に「宿の予約をせずに現地入り」とういうものがある。途上国や一般的でない観光地に行く場合、この「予約」というシステムから逃れられない限り本当の意味での格安旅行は難しい。

これは「先進国か途上国か」というより、旅先として「ゆるいか、ゆるくないか」による。たとえば…

私の場合、南米、アフリカ、中東では現地の宿を予約することはまずない。リオデジャネイロもカラカスもナイロビも西アフリカの各都市もホテルの予約は一切しないで現地に入った。

それで何の問題もなく現地の地元民向けの安宿の確保ができた。この予約をしないスタイルで私は宿が見つからずに野宿した経験はまだない。途上国の1泊200円の地元宿に予約というシステムがないのは、単価が安過ぎて間に入るものに儲けが出ないので現地ツアー会社やホテル予約サイトからも相手にされず、カード払いにも縁がない。予約を受け付けたとしてもキャンセル逃げされた場合、逃げた客から予約金もキャンセル料もとる手立てはなく宿が丸損する。そんな状況で予約客は相手にせず先にそこに居座って毎日現金を支払っている客が優先されることは自然なことだ。

この状況は宿だけでなく、地元の方と同じ料金で乗る鉄道や長距離バス、現地ツアーも同様。それらを日本から予約をしようとすることに無理がある。もちろん現地料金からかけ離れた日本人料金を払うなら、それをウハウハでやる現地の方はたくさんいるので予約は問題なくできるのだが。



エジプト 白砂漠のマッシュルーム 砂漠のオアシスの安宿も予約は一般的ではない

Booking.com

予約が必要な観光地はどこ?

反対に沖縄やハワイ、バリ島、ソウルなどでは私も事前に宿の予約をする。理由は簡単。それらの観光地では予約というシステムがあたりまえになっていて安宿であっても予約がスムーズにいくから。日本人定番観光地はいつも混雑していて人気のある安宿の当日確保もしにくい。なので日本から予約したほうがコストパフォーマンスのいい優良宿に効率よく泊まれる。

また行き先が沖縄やハワイなら「危険だから私にお金を払いましょう」と間に入って儲けようとする輩の入り込む余地もない。誰もがそこが危険じゃない事を知っているからだ。

予約するかどうか微妙になるのは上にあげた両極の中間に位置するバリ以外のインドネシアやタイやインド、カンボジアなどの国々。しかしこれらの国々でも「格安」旅行を望むなら日本から宿や現地ツアーの予約をしていくべきではない。

1泊200円の宿には予約という概念がないのにそこを無理に予約しようとすると、そういうの専門のぼったくりマンが登場し、間に入ってがっちり手数料をとろうとする。そしてそれがトラブルにつながったりもする。山手線に乗るのに外国人が外国から山手線の乗車券を予約しようとしている状態に似る。ぼったくりマン諸氏は200円の宿を日本からメールや国際電話で予約をしようとしている時点でその旅行者を「おいしいカモ」と判断する。



イグアスの滝 アルゼンチン側


宿の予約をしないで現地入り

「予約」が一般的でない物価の安い地域で「予約」というキーワードを出すとお金持ちと判断される傾向がある。途上国にはお金持ちからはお金持ち料金を取るという自然な慣行があるので現地物価を反映させた格安料金が適用されにくい。黙っていれば日本人料金を払う客に地元料金提示する意味がない。

なのでそういう地域で現地物の恩恵を受けながら旅をするには現地の宿を予約せずに現地に入ることがまず第一歩になる。

予約をせずに現地に立ち回るにはできるだけ混雑時期をはずしたほうが宿探しは楽になる。また現地で自力で格安地元宿を確保するには現地語、いや最低限英語が必要になるし、宿を求めて深夜の町を徘徊することにもなるので荷物が多いと大変だ。

予約をしないで現地に入ると、そこで言葉が通じなかったり荷物が多かったりすると自分が困るので、自然と格安スタイルも身についていく。写真左上はインドニューデリー。リクシャも地元バスも日本からの予約はできない。


混雑時期に行ってもその地の安宿情報があれば宿が確保できないということはまずない。コストパフォーマンスが悪くなる程度。思うように確保できないところから味のある体験に遭遇できる。それをおいしいと感じるかどうか個人差はあると思うが。

繰り返すがこのスタイルが楽しめるかどうかは旅行者による。一度実行すればむいているかどうかすぐわかる。その旅が終わる頃には「楽しいか、楽しくないか」というはっきりとした形で回答が出る。

もしむいているかどうかを試すなら比較的安全で現地の方も日本人に好意的なタイやカンボジア、インドネシアなどがいいかもしれない。当然狙うのはホテル予約サイトに登場する一般観光客向けのホテルではなくて、1泊3,000円以下のびー旅本編で紹介されている写真下のような地元宿。きっとツアーでは決して味わえない未体験の世界が広がる。人によってだけど。写真右上はタイ南部クラダン島のテント泊。国立公園内なのでテントなのに1泊900円と高い。目の前の海が帳消しにしてくれるけど。装備はすべてレンタルで最初から宿泊できる状態に設置されている。

地元宿の例

ラオスドンデット1泊110円      バンコク1泊360円      トラン1泊600円

Booking.com


●びー旅つぶやき 18:11 2013/05/10

エアアジアジャパン、2013年7月3日より東京(成田)~台北(桃園)線の運航開始。5月10日18時から5月13日23時59分まで片道2,980円プロモ発売。空港税含めると預け荷物なし機内食なしで往復総額 9,520円。フライト期間は13年7月3日~10月26日。

18:59 2013/05/09
ミャンマー初のLCC、Golden Myanmar Airlines 先日までネット予約はできなかったのに、現在ホームページで予約ができるようになっている。バンコクからヤンゴンへのフライト40 US$~、ヤンゴン~マンダレー36US$~。

エアアジアがバンコクからネパールのカトマンズへのフライトを週2便で就航させている。KLからは前からあったがバンコクからも飛ぶようになる。ただ便数が少ないのでプロモがなくバンコクから往復4万5千円~とあまり割安感はない。これならカオサン手配のBGやGMGやドラックエアのほうが安いのではないか。日本からネパールへは中国東方航空が上海、昆明経由の激安フライト飛ばしているので使い勝手は微妙。バリ島クタのロスメン、タマンアユⅡは最近まで電話予約しかできなかったのにいつの間にかホームページができ、メールで予約もできるようになる。各国情報が日単位で変わっている。びー旅の更新が大変だ。



スイス ヨーロッパ放浪の時も私は宿の予約はしなかった 単に面倒くさいというのもあるんだけど


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ベネズエラ カナイマ湖 カラカスではチャイナタウンの安宿を深夜に宿のおじさんたたき起こして当日確保。カラカスからは地元バスでマルガリータ島経由でシウダーボリバルへ。カナイマの宿も現地で当日確保。普通はシウダーボリバルかプエルトオルダスで現地ツアーを予約する。私はカナイマまでいってティウナでエンジェルフォールツアー予約した。



シリア パルミラの夜明け カラカスやパルミラに行くときには最新の外務省の安全情報に目を通しておくべき。



リオデジャネイロ サンボドロモ SETOR6で リオの宿も現地で当日確保。リオのカーニバルチケットはコパカバーナのツアー会社で買った。カーニバルチケットは日本からも予約できるがびっくり料金になる。



ハワイはなぜか宿の予約する。だってせっかくのハワイなのにユースのドミにとまりたくない。アラモアナビーチで

ここまではっきりと画像公開したら今後悪いことできなくなっちまった。する予定ないのでいいか。



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