Sambor Prei Kukサンポープレイクック旅行記
コンポントム発現地ツアー8ドル 所要3時間
アンコールワットより400年古いクメール遺跡
サンボープレイクックとはカンボジア中央部にある都城遺跡。7世紀初頭イシャーナバルマン1世が建てた真臘(チェンラ)の都イシャーナプラとされている。八角形の祠堂やインドのドラビダ様式に影響を受けたソンボー様式とよばれる煉瓦造の遺跡が多く残る。アンコール遺跡群より400年以上前のクメール建築遺跡。シェムリアップの南東約170km。コンポントム市から東へ約30km。
18:54 2015/02/07 現地時間 コンポントムの宿で扇風機に吹かれパソコンに向かう。気温29度で乾燥している。脇にアイスコーヒーとポテチ。今腹いっぱい晩飯食ってくる。顔なじみになったおばちゃんが強烈な大盛りにしてくる、ありがたいんだけどメタボによくない。せっかく腹引っ込んだところなのに。昨日やかましかったバーの音楽は今日はない。代わりに遠くでお経のような声が聞こえている。お経なら全然OKだ。逆に味あっていい感じのゆるゆる。 今日朝バイクタクシーをチャーターしてサンボープレイクックに行ってくる。コンポントムの宿からバイタク往復チャーター8US$、遺跡入場料3US$で合計11ドルの現地自力ツアー。そこそこ味あっていい感じだった。所要は行きと帰りのバイク所要がそれぞれ1時間。遺跡にいた時間は1時間で合計3時間。 |
今日朝サンボープレイクック往復してくれる地元バイタクを地元マーケットあたりで捜索する。外国人用のドライバーが英語ペラペラのトゥクトゥクは往復チャーター16US$が相場のようだ。値切って13ドルにまでなる。
市場で地元民しか相手にしていないようなバイタク選んで声をかけるが地元バイタクでも10ドルといってくる。10人くらい声かけて最安だったバイタクにそのままホテルに行ってもらい準備して遺跡へ。結局英語を全くしゃべらない完全な地元民相手のバイタクでなく簡単な英語を話すお兄さんバイタクが最安8$で依頼を受けてくれた。グーグルマップで事前に調べた感じだとコンポントムからサンボープレイクックまで片道22kmと出ていたのだが、バイタク連中は35kmあるといっていた。実際乗ってみて確かにそのくらいあるなという印象。ただ途中の風景がえらく味があって退屈はしなかった。
19:13 2015/02/07 現地時間
遺跡までは片道約1時間。若干の悪路あるもほぼ舗装道路。1時間のバイク後部座席は若干疲れる。それでもカメラ片手に画像撮りまくる。シェムリアップでは決してお目にかかれないカンボジアの素顔が見られるローカルツーリングの様子はこのページの通り。
遺跡ゲートでチケット購入。3ドル。リエルで払って12000リエル。そこからバイクで1分ほどで遺跡にたどり着く。森の中でどこに遺跡があるのかわからない。英語しゃべる中学生くらいの子供がこっちだと案内してくれる。方向だけわかればいいので「ごめんね。私は君にお金払えないんだ」と最初に告げるとあっさり退散してくれた。
そのままその子を引き連れて無駄話しながら遺跡を回ると最後にガイド代として金を請求されるお決まりのパターン。ガイド代に小銭を払いたくないというより、せっかくの遺跡完全1人独占のチャンスをぶち壊してほしくないという気持ちのほうが強い。
遺跡には観光客皆無。地元の方も入口にしかしないので完全なプライベート遺跡。人のいない遺跡はやはりいい感じ。サンボープレイクック遺跡は時間に崩れていくかつて栄華を誇った建築物のもの悲しさが残っていてアンコール遺跡群にはない雰囲気がある。ここは日本が修復作業を手助けしているというが2012年までとのことでもう期限は切れている。 しかし、あのいい感じの崩壊遺跡をテーマパーク的にきれいに修復してしまうと台無しだと感じるのは私だけだろうか。崩れないような最低限の補修だけにしてほしいと他人事ながら思う。ああいう過ぎ去って滅びた切なさの残る遺跡がカンボジアからどんどんなくなっていく感じがする。 サンボープレイクック遺跡は100以上の遺跡群が三つのエリアに分散しているとのことだが、それを隅から隅まで見て回る気は最初からない。 |
なので一通り見て回って1時間。遺跡のパターンが同じなのでプレアヴィヒア寺院にかかった時の時間は必要ない感じだった。
サンボープレイクックにはシェムリアップ発のツアーが出ていて誰にでも簡単に行くことができる。ただ日帰りツアーで160US$と私の今日の自力ツアーの20倍の料金がかかる。
加えて日帰りの場合片道3時間以上の車の移動があり遺跡滞在は1時間という修行ツアー。翌日疲れてそれ以降の観光に支障出る場合もありそう。
ベンメリアやクバールスピアン、プノンクレン、コーケー、サンボープレイクックはシェムリアップのツアー会社やゲストハウスが「達人ならここへ行こう」と盛んに営業してくるおいしいドル箱遺跡の側面を持つ。しかし小銭を払えばだれでも行けるのでツアー参加者本人が思うほどの達人効果はない。
ちなみに達人度合いを示す日本人料金ランクでは先の5つの中ではサンボープレイクックが最も高額。プレアヴィヒア寺院は国境問題未解決のため大手はツアーを催行していない。針が降り切れてランク外状態。
そんなサンボープレイクックに安く行く方法は観光の拠点をシェムリアップでなく、コンポントムに置くこと。コンポントムに最低1泊して翌朝自力でトゥクトゥクを手配する方法がかかる費用を劇的に安くする。コンポントムに宿泊さえすればシェムリアップの高額ぼったくりツアー会社はカモに手を出すことが全く不可能になってしまう。たとえコンポントムでぼられるにしてもシェムリアップでぼられるよりはずっとまし。 ただシェムリアップからはコンポントムへ現地のバスを使って自力脱出は不可欠。脱出を高額ツアー会社に相談したり移動を頼むようなハッピーな方法をとると、シェムリアップからぼったくり料金でツアー参加するのと同じ費用がかかってしまう。彼らはそう簡単においしいカモは逃さない。 |
コンポントムを拠点にするとプリアカン Preah Khan of Kompong Svay やコーケー遺跡 Koh Ker など他の遺跡にも個人で回りやすくなる。ただこのスタイルの旅は向き不向きがあるので、合わない方はこんなサイト参考にしないで、シェムリアップの日本人宿で同行者募集するか、日本人専用ツアーに日本人料金払って参加したほうがいい。
日付 30日目 | 出費詳細 | 宿代 | 合計 |
---|---|---|---|
2015年 2月7日(土) 快晴 |
朝バーイサッチュルーク3000 サンボープレイクックバイタク32000 入場料12000 チップ1$ 地元定食5000 アイスコーヒー2000 バーイサッチュルーク3000 ポテチ3000 アイスコーヒー2000 | Sakun Lalita Guesthouse 6US$ | 62000R+7$ 日本円合計 2617円 |
1円 = 35.0070リエル / 1 KHR = 0.02855円 (2015/02/05) 1 USD = 117.32円 (2015/02/05) 1 KHR = 0.029、1 USD = 117円で計算 |
8:19 2015/02/08 現地時間
コンポントムで快適な朝。乾燥していて涼しい。またページが追い付かなくなってきた。ゆる旅を希望しているのになんでやねん。
いつも情報いただいている老パッカーさんからタイのビザラン情報いただいた。チェンマイで冬の間長期滞在されている方なのだがビザとるのが面倒だそうでビザランで滞在延長をされいる。先日チェンコンーフェサイ(ボーケオ)国境で2回目のビザランされて無事滞在延長されたらしい。しかもできないとされているラオス側で1泊もしない同日入国ができたとのこと。ただパスポートの履歴チェックはかなり念入りにされたとのこと。私の先日のサダオ国境では「同日入国は絶対に不可」という雰囲気だったので国境によって違う様子。タイらしいといえばタイらしい。ビザラン再入国チェックのポイントは悪質なビザラン履歴があるかどうかということなのかもしれない。
加えて、タイ在住のいちたんさんから14年7月にストゥントレン西郊のメコン架橋が完成、供用開始との情報いただく。プレアヴィヒア市からメコン川迂回せずストゥントゥレンに行ける。シェムリアップにデット島のジョイントチケットポスターがあったのはそのせいかと納得。さらにバンコクのカンボジア大使館へ向かうバスの番号の間違いも指摘してもらう。伊勢丹前からホイクワンは45番でなく54番だと。いかんいかん、ガセ情報垂れ流し続けるところだった。老パッカーさん、いちたんさん、貴重な情報ありがとうございます。
15:02 2015/02/08 現地時間
いい感じのゆるゆるコンポントムの昼下がり。今日昼前遅い朝飯食ってプリアカンへの行き方を探る。プリアカンとはアンコール遺跡群大回りコースにあるプリアカンとは別のプリアカン・コンポンスヴァイ
Preah Khan of Kompong Svay のこと。大プリアカンともバカン寺院とも呼ばれる。シェムリアップから東に約120km、コンポントムからでも103kmの道のりがある。
拠点はコンポントムかプレアヴィヒア市か、さらに遺跡に近いプノンデック Phunom dek junction になる。距離はコンポントム~プノンデック73km、プレアヴィヒア市~プノンデック57km、プノンデック~プリアカン
36km なのでコンポントムやプレアビヒア市からバイタクやトゥクトゥクで向かうのは現実的ではない。
プノンデックに宿があるか確認したところ「トッピ」という地元宿があるらしい。ただ遺跡に行って引き返しプノンデックに宿泊せず、そのままプレアヴィヒア市に抜けるという手もある。その場合全荷物は背負って遺跡に行かねばならないが。いわれてみれば先日のプレアヴィヒア寺院訪問も、ふもと宿泊するつもりだったのですべての荷物を背負ったままの遺跡観光だった。遠足程度の荷物なので私の場合全荷物携行しての遺跡徘徊は特に問題ない。
プノンデックにはバスもミニバンバスも頻発している。今日のチェックだと明日朝8時ミニバン、8時半バス、10時にミニバンという感じ。ミニバンバスで1万リエル。バスだとプノンデックもプレアビヒア市も同じ料金で1万5千リエル。プノンデックからプリアカン片道36kmはおそらくバイタクチャーターになる。
日付 31日目 | 出費詳細 | 宿代 | 合計 |
---|---|---|---|
2015年 2月8日(日) 快晴 |
地元定食5000 菓子パン2500 パイナップル1000 ポテチ3000 アイスコーヒー2000 | Sakun Lalita Guesthouse 6US$ | R+6$ 日本円合計 円 |
1円 = 35.0070リエル / 1 KHR = 0.02855円 (2015/02/05) 1 USD = 117.32円 (2015/02/05) 1 KHR = 0.029、1 USD = 117円で計算 |
南国爽風2015トップ
1月31日 サンガム国境
2月1日 超天空遺跡プレアヴィヒア
2月4日 シェムリアップ物価
2月6日 コンポントム
2月7日 サンボープレイクック
2月10日 プリアカン
2月11日 プノンペン物価
2月14日 プレアビヒア市
2月15日 コーケー遺跡
コンポントムからサンボープレイクックへの道。前半はシェムリアップ方向からの道とは違うローカル道路を行くが、その風景がいい感じのインパクトあり。
遺跡の中の彫像
私が今日利用したバイタク。遺跡往復3時間ツアーで8US$。
遺跡に彫られたレリーフ
祠堂の中の彫像
コンポントムのホテル ARUNRAS HOTEL 6号線沿いスタムサエム橋のそば。無料Wi-Fiあり。ファン部屋7ドルから。TEL : 062-961-294 / 012-836-107
イオンカード(WAON一体型)
海外ATM利用にはVISA・Master提携カード必須。年会費無料。電子マネーWAON一体型カード
バーイサッチュルーク3000リエル
サンボープレイクックへの道
こやつは「コンバーイ」、「トクトク」という。カンボジアの地元の方の発音はトゥクトゥクでなくトクトク。シェムリアップでは外国人に合わせてトゥクトゥクだった。
コンポントムのトクトク
2月8日兵庫県の上田さんからSkypeで電話がありテレビ電話中。コンポントムのホテルの無料Wi-Fi使っているので国際電話なのに電話代は何時間話しても完全無料。実際話したのは18分。これが私が海外で携帯電話持たない理由のひとつ。
コンポントムの24時間稼働しているATM。ビザ、マスター対応。
コンポントムの地元定食屋。この定食が5000リエル。こんな風にいくらでもご飯をおかわりできるのでつい食べ過ぎてしまう。
カンボジア定食のおかず。うまい。
バーイサッチュルーク3000リエル。ご飯多すぎて全部食えん。
ココナッツミルク風味のカレーご飯とお茶入れて5000R(140円)。量が多い。まずければ残すんだがそこそこうまいので全部食べてしまう。
パイナップル1000リエル