Candi Borobudur2ボロブドゥール遺跡2
2018年版ボロブドゥール遺跡 アクセス
第24回 インドネシア 3 仏教遺跡ボロブドゥール行き方
短期間に最も効率よく行く方法はなんと言ってもツアー参加。往復航空券、ホテル代込、空港送迎までついて上の表のような料金なので「盆暮れ正月などのピーク時にまとまった人数で」という場合には無理に個人で行くよりツアー参加のほうが面倒はない。
ただ旅に刺激と味を求めるならインドネシアは格好の渡航先。中東やアフリカなどびー旅で紹介している若干やばめの他地域に比べれば治安もいい。現地の方々の日本人に対する感情も極めて友好的。なのでインドネシアはタイと並んで海外に慣れていない旅行者でも個人旅行がしやすいおいしい放浪エリアだ。
地元目線のびー旅を実行すると遺跡観光という目玉以外にもツアー参加では味わえないエキセントリックな地元の風を体感できる。旅にかかる費用には非英語圏途上国の場合「現地語料金<英語料金<日本語料金」という鉄則があるので、なるべく言葉は習得したほうがいい。現地語を現地人と同じようにしゃべる必要はなくても、自分がどの位置で旅ができるかの事前の判断も必要。インドネシア語どころか英語すらろくに話さない状態で安くしてくれとごねても相手にされない。また「現地のぼったくりマンは英語が堪能」ということも知っておいたほうがいい。人のいい現地の方々は基本現地語しか話さない。
ジョグジャカルタは同じインドネシアのバリ島やジャカルタと違ってどういう行き方をしても経由乗継が必要。日本からの格安航空券の料金はこの上の表の通り↑だが実際にはこれに燃油追加税がかかりだいたい往復5万円前後から。安いフライトは乗り継ぎに難がある場合が多い。 乗継便の総所要時間は経由地でのそこから先の乗り継ぎ便の数による。たとえば経由地からジョグジャカルタまでの便数が少ない場合はその経由地での宿泊が必要になったりする。逆手にとって経由地の観光をするという手はあるのだが。 バリ島デンパサールにはクアラルンプール経由同日乗継で安くいける羽田発エアアジアも、クアラルンプールからジョグジャカルタが1日1本朝7時発しかなく同日乗継できない。 |
羽田線の早い便でもクアラルンプール到着は早朝6時10分。通常1時間をきる乗り継ぎ便の選択は一般的ではない。なのでジャカルタやデンパサールにある一括予約できる「フライスルー」のサービスも提示されていない。
同日に乗継げないのでクアラルンプールからジョグジャカルタのフライトは翌日になってしまう。つまりエアアジアで羽田からジョグジャカルタまで行く場合には安くはいけるがクアラルンプール宿泊は必須となってしまう。なので短期訪問の場合、このフライトの選択は現実的ではない。
しかしそういう私はエアアジアを使ってインドネシア入りばかりをしている。入り口をジョグジャカルタに限定しなければ状況は変わる。2012年5月の私の訪問の場合は、日本からジョグジャカルタには直行せずにフライスルーでバリ島入りしてのスラバヤ経由、長距離バスでのジョグジャカルタ入りだった。こういう私のような現地放浪型の旅にはエアアジアは最適。フライスルーでスラバヤを入り口とするのも手。スラバヤからジョグジャカルタ間の距離は350km。ローカルバスが頻発していて料金3万8千Rp(334円)~、所用8~9時間。
エアアジアを使ってのボロブドゥール訪問の選択分岐点はただ単純に旅行期間。日本から1週間から10日以上の日程を組んで現地を動き回れる融通がきくかどうか。言い方を変えれば1週間以上の個人旅行ならエアアジアがむく。旅とは本来到着した目的地で遊ぶことでなく、目的地までたどり着くその過程を指すものだ。
すべての荷物をこれだけにまとめられれば到着後預け荷物を待つ必要もない。持込可能な荷物サイズは各航空会社ごと決められている。基準は座席上の荷物棚に収納できる程度かどうか。
ジョグジャカルタからボロブドゥールまでは42km。ジョグジャカルタ市内からは中距離市バス(写真左)で行ける。ボロブドゥール行のバスは市南部のギワンガンバスターミナルから朝6時~夕方5時頃まで20~30分おきにでている。ボロブドゥールは終点で所要1時間30分、料金片道2万Rp(約170円、2012年6月)。ジョグジャ市内のホテルからだと遺跡公園入り口までの総所要は2時間と見れば十分。
市内の宿からギワンガンバスターミナルまではプラウィロタマンの安宿街からならシィシィガマガラジャ通りかパラントリティス通りの市内循環バスで約15分、2500Rp。バスは複数路線があるが市内循環ボロバスの番号はあったりなかったり。乗車時に「ギワンガン」を連呼すれば違っていれば拒否される。バス停はなく道端で激しく乗る意思表示をして停まってもらう。意思表示が薄いと次から次にやってくるバスに延々無視されるので注意。車内はインドネシア語オンリー。
マリオボロ通りのホテルからならトランスジョグジャのギワンガン行で15分、3000Rp。トランスジョグジャは新しいきれいめのエアコンバスでしっかり停留所もバスの番号もある。さらに停留所には係が常駐している。これらのバスは朝の6時から午後5時頃までしか動いていないので夕方遅くなると自転車タクシーかバイタクしか足がなくなる。帰路のボロブドゥール発は午後3時頃までには出たほうがよさそう。
ギワンガンバスターミナルからはジャカルタやデンパサール行の長距離バスも出ている。バスターミナルの2階が上の写真のように長距離バスのチケット売り場になっている。ボロブドゥール行バスは長距離バスの範疇にはなくチケットは乗車してから車掌から買う。バスターミナルの建物の中には食堂多数あるが値段は若干高め。地元定食はボロブドールの遺跡公園から離れた街中のほうが安い。
到着した先のボロブドゥールバスターミナルから遺跡公園入り口までは徒歩10分。自転車タクシーや左の写真のような馬車もある。馬車は観光客用というより普通の地元の方の足用に動いていて私はバリ島以外で外国人がこれに乗っているのをあまり見た事がない。ジョグジャカルタのマリオボロ通りにもたくさんいる。馬車は1台あたりの料金になるので人数が多ければ1人当たりは安くなる。地元の方は5~6人ほど乗っていたりする。
日本人に定番観光地のバリ島のデンパサールからジョグジャカルタにはエアアジアフライト以外に長距離バスでも往復できる。
バリ島側デンパサールの長距離バス乗場はウブンバスターミナル。クタからはベモでトゥガル経由で所要40分。クタ~トゥガル5,000Rp、トゥガル~ウブン5,000Rp。ちなみにウブンからはフローレス島ラブアンバジョまで通しチケットがありゼナ社で44万Rp(3,696円、2012年5月)。所要30時間以上。スンバワ島のサペまではバスごとフェリーに乗って海を渡る。
一方デンパサール~ジョグジャカルタ間の所要はグーグルマップのルート検索では13時間36分と出るが、実際長距離バスで行くと20時間以上かかること頻繁。途中都市部での渋滞のせいもあるが、フェリーの港で延々無駄に待たされることも理由のひとつ。
インドネシアの陸路の旅は1,000円浮かすために20時間費やすようなスタイルの旅になるので、日本人の感覚では労力とそれで浮く費用が割に合っていないと感じる。なのでこの移動方法は私のような偏屈旅行者向き。
デンパサール~ジョグジャカルタの料金はデンパサールのウブンバスターミナル発のゼナ社のバスでジョグジャカルタまで21万5,000Rp(1,806円)。ジャカルタまで37万Rp(3,108円、2012年5月)。これは張り出してある正規料金でバスターミナルの客引きと交渉すれば若干安くなる。 またゼナ社は現地では上のクラスのバスなのでもっと安い地元系のバスもある。座席が狭く車内にトイレがなかったりするのだが長距離バスのほとんどはエアコンバス。 上の写真はバリ島からジャワ島へのフェリー船上から見るバリ島。ジャワ島側フェリー桟橋クタパン Ketapang、バリ島側ギリマヌ Gilimanuk。 |
フェリー乗船時にはバスに乗ったままでもいいが、バスはフェリーに乗るとエンジン切るのでエアコンが止まり車内は蒸し風呂になる。ちなみにジャカルタ発デンパサール行フライトはレギュラー料金で4030円、所要1時間30分。またクタのツアー会社ではボロブドゥールツアーも扱っている。
ジャカルタからはフライトのほかに長距離バスと列車でジョグジャカルタに行ける。ジャカルタの長距離バスは会社によって発着ターミナルが違うし料金も違う。地元系のバスで10万Rpくらいから。ジョグジャカルタ~ジャカルタ間バスルートの距離は562km。
ジョグジャカルタからジャカルタまでは鉄道路線ルートでは512km。その間に海はないのでフェリー利用の必要もない。インドネシアの鉄道には寝台車はなく座席車のみ、地元の方は左の写真のように床に新聞紙を引いて寝る。
また1等2等の等級クラス分け以外にも車両自体に一般旅行者用列車(1・2等)と地元民用庶民列車(3等)とがあり停車駅も違っている。インドネシアの陸路の旅で最も安く移動ができるのはこの3等庶民列車を利用すること。
ジャカルタの鉄道駅はガンビルとパサールスネンがあるがガンビル駅が一般旅行者用駅でパサールスネン駅が3等列車専用庶民駅。ジョグジャカルタではトゥーグ(Tugu)駅が一般旅行者用で、庶民駅はルンプヤンガン(Lempuyangan)駅。庶民用3等車の料金は、12年6月にRita
Riyantoさんより投稿情報でいただいた情報では、ジャカルタからジョグジャカルタを通り越し311km進んだスラバヤまででRp.33,500(282円)とのこと。なので多分ジャカルタ~ジョグジャカルタ間は200円程度。
ちなみに左上の写真は2等と3等の間に最近出現したエアコン3等車で、車内は3等仕様だがエアコンがついているのでジョグジャカルタ~ジャカルタ間の料金は2等なみ12万5,000~15万5,000Rp(曜日によって料金は違う)。鉄道は海を渡れないのでこの方法でバリ島まではいけないがジャワ島の南端のバニュワンギまでは行ける。バニュワンギからフェリー桟橋のクタパンまでは地元バスが出ている。
近距離線は車両も違う トゥーグ駅で |
ボロブドゥールの町には安宿も地元食堂もコンビニもATMもある。
バクソ7000Rp。
ジョグジャカルタのミネラルウォーターは現地のコンビニで600mlペットボトルが地元民価格1800ルピア(16円)。
ジュース屋さん
ギワンガンからのボロブドゥール行バスコクピット ボロブドゥールバスターミナルまで片道42km 所要1 時間30分、2万Rp(約170円)。長距離バスではないのでチケットはバスに乗って車掌から買う。
ゴマドーナツ1個500Rp
当日券売り場はマリオボロ側。入り口はいってすぐ。英語が通じる外国人用窓口もある。
トゥーグ駅鉄道予約センターはマリオボロ通り口の反対側。ホーム反対側にはチケットなくとも地下通路を通っていける
鉄道予約申請書の書き方例。日本の銀行のように最初に入り口で番号チケットもらって待合室で待つ。その番号が呼ばれたら指定された窓口に行く。呼び出しはインドネシア語なので数字くらいは覚えていったほうがいい。