バリ島空港バス サルバギタ 2017/06/04
2015年9月にバリ島ングラライ国際空港に空港バスが正式運行を始めた。正式名称「トランスサルバギタ TRANS SARBAGITA」という。もとは2012年8月18日から運行始めたバリ島の市民の足となる公共路線バスだ。そのバスが空港乗り入れする形で現在実質空港バスとなっている。路線バスなので運賃一律3500Rp(30円)と激安。観光客に縁の深い路線は実質空港バスになるヌサドゥア、空港、クタ、サヌール、バトゥブラン(デンパサール)を結ぶヌサドゥア・バトゥブラン線だ。写真右下は空港乗場のヌサドゥア行サルバギタバス。
現在このバトゥブラン線を使って空港から3500Rpでクタやサヌール、ヌサドゥアに行けるようになった。
ただこのバスを包囲するタクシー業界筆頭にする観光関連団体が「観光客にはぜってえ使わせねえ。タクシー使えこの野郎」態勢でいろいろ癖のある難解な仕様になっている。
サヌールまでタクシー15万Rp、サルバギタバス3500Rp なので空港タクシー業界にとってこのバスは自らが長年築き上げてきたぼったくり環境をぶち壊すあってはならない存在なのだ。格安メータータクシーのブルーバードさえ「おまいらは安すぎるので入れてやんねえ」と空港から締め出しを食っている状況だ。なのでその癖のある詳細を知らないと利用する側が「どうしよう。タクシー使えばよかった」と途方に暮れる展開になってしまう。
またこの空港バス運行開始の公のアナウンスはほぼ皆無。サルバギタの公式サイトもなく観光客向けの情報は少ない。空港での乗り場は国際線空港ビル出口から徒歩2分の距離。運行間隔も昼間(8~17時)なら20分おき。時刻表はない。このバスには自転車も持ち込めるので大きな荷物があっても乗車拒否はされない。あまり多いと30円のチケットをもう一枚追加で買わされる場合もあるが、バンコクやホノルルの市バスのように乗車拒否をされることはない。
2012年5月サルバギタバス実録 2014年6月サルバギタバス実録
バリ島格安空港バス利用の前に 2017/06/05
サルバギタバス
最初にサルバギタバスはバリ島一般市民向けなので普通の観光客は利用しないほうがいいと言っておく。特に空港から利用する場合、「ロスする時間、労力」と「金額」が日本人の感覚では割に合わないと思う。一般的な観光客は空港タクシー利用するべきだ。
…と言ったうえでのサルバギタバス乗り方解説。基本サルバギタバスには誰でも簡単に乗れる。乗って車掌に3500Rpを払って行き先言えばいいだけなので英語もインドネシア語も不要。ベモのような交渉もいらないし、高額吹っかけられることもない。乗ること自体の難易度はかなり低い。
トランスサルバギタ路線図
赤線が空港バスになるバトゥブランヌサドゥア線 2017年セントラルパルキルクタには停車しない。クタ免税店からレギャン方向のヘアピンルート通らずサヌール方向へ直行するバスもある。
ただ観光客に使わせまいとする工夫が各所にちりばめられていて特に空港発着の場合、いろいろと利用者に優しくない。2017年6月現在空港から行けるエリアは大まかにクタ、レギャン、サヌール、ヌサドゥア。
サルバギタバスの最も大きな難点はホテルエリアから乗り場が離れていること。荷物を持って乗り場まで(から)2km、30分は歩く覚悟が必要。なので大きな荷物が複数ある場合には向かない。クタの場合乗り場からホテルエリアへの道も行き止まりなどが多くわかりづらい。
びー旅ロード バリ島空港バス2017 バリ島空港タクシー2017
ングラライ国際空港のサルバギータバス乗り場の案内板
その一方、ングラライ国際空港でのサルバギタバス乗り場は国際線空港出口徒歩2分と近い。空港ビル出口出て大きな3つの出口門に出くわすがその左側の門をくぐるとすぐに左写真の標識がある。その矢印方向に10秒歩けばそこが空港のサルバギタバス乗り場(写真下)。バス停の看板は出ているがわかりにくく、誰もバス待ちしていないことが多いのでバス停と気づかれにくい。詳細場所は上の地図の空港部分拡大で確認を。
このバス停にはクタ方向とヌサドゥア方向と両方がやってくるので乗車時に車掌に行き先確認必須。外国人が「クタに行きたい」というとバトゥブラン行なのに乗せてもらえない(厳密にいえばクタのホテルエリアには行かないので)場合あるので「ギャレリア(クタの免税店のこと)」といって乗り込む。
ングラライ空港サルバギタ乗場 セントラルパルキルクタバス停
クタ最寄りの右上のバス停で何時間待とうともバスはやって来ない。観光客だましのバス停。この北300m先のラヤクタ通り沿いに正規のバス停はある。
乗り込んだら車掌に行き先言って3500Rpを払う。行き先を聞くのはそこで停車するため。降車、乗車客のいないバス停は素通りする。また停留所の間隔が結構あって目的地まで無駄に歩かされる原因にもなっている。
空港からクタへ行く場合、最寄りバス停はクタ免税店前バス停には停車せず右折してングラライバイパス通りを500mほど進んだ免税店脇のバス停でおろされる。そこからクタのポッピーズ2まで2kmほどあり徒歩20~30分かかる。バスによってはそのままレギャン方向へのヘアピンルートでラヤクタ通りバス停にまで行くがそこからでも徒歩25分。そう、バスを使っても結局2kmは歩かないとならないのだ。もちろん降りたバス停から歩かずオジェックやブルーバードタクシー利用してもいいのだが。個人的にはクタまでなら2km歩くのも5km歩くのも同じだと思うので空港から歩いた方が効率いいような気もする。
バリ島空港からクタへ歩く2012 バリ島空港からクタへ歩く2013
バリ島空港からクタへ歩く2014 バリ島空港からクタへ歩く2017
びー旅ロード バリ島空港からクタまで歩く方法解説2012年版
2012年、最初に「ングラライ空港から歩く情報」公開した時にはまさかマネする観光客はいないだろうと思っていたのに、5年たった今、ネット上あちこちに類似情報見かけるようになった。他サイトの受け売りのみで終始するサイトもあって、実際に実行している方はまだ少ないようだけど。ちなみに私の自宅から渋谷駅までは同じ5kmだが、そこはあまり歩こうとは思わない。歩くのは「節約のため」というより「楽しいから」なのだ。
クタのセントラルパルキルクタ200m先に移動した乗り場にやってきたサヌール経由バトゥブラン行のサルバギタバス。ヌサドゥア行もやってくるが、クタから空港行で確実に空港に行くにはここより免税店前の乗り場の方がいい。クタのヘアピンルートを省略するバスがたまにあるので。
クタのロスメンとベモ乗場、サルバギータバス乗場マップ
より大きな地図で クタ バリ島 を表示
パプアインパクト ペルニ ラジャアンパット
インドネシア鉄道 バリ島物価
トランスサルバギータ
クタから空港に行く場合、利用する乗り場はクタ免税店前。免税店の真ん前にあるのでわかりやすい。昼間なら20分おきにバスはやってくる。ただ免税店前の大通りが歩行者横断の配慮が全くされておらず時間帯によっては車が途切れることがない状態で横断するまで長時間待たされ、かなり危険な横断になる。
クタからサヌール、バトゥブラン方向へ行く場合、気を付けることはセントラルパルキルクタ前の観光客だましのダミー乗り場に引っかからないこと。運行当初の乗り場だったセントラルパルキルクタ前の乗り場は2014年から利用されておらず廃墟乗り場となっている。セントラルパルキルクタで何時間待ってもバスは現れないまさに「観光客だましのダミー乗り場」と化している。実際の乗り場は北へ300mほど進んだ道端(写真下)に変更されている。バトゥブラン行とヌサドゥア(空港)行の両方がやってくるので行き先確認必須。
クタ最寄りのラヤクタ通りのサルバギタバス乗り場。クタから徒歩25分。標識も何もなし。これがバス停とわかる観光客は少ない。奥方向300mにいつまで待ってもバスのやって来ない「観光客だましのダミー乗り場」がある。
一般観光客には勧められないが、サルバギタバスは格安旅行耐性のある旅行者には味のある移動方法だとは思う。このバスの利用は安くするというより旅の趣向による選択だ。
サルバギタバスは乗り換えれば空港からウブドにも行けるが、終点バトゥブランでベモ乗換となりぼったくりマンとのバトル必至なので難易度はぐっと上がる。バトゥブラン→ウブドのベモの地元料金は5000~1万Rp。観光客料金は2万~5万Rp。5万払えば確実に行けるが時間がかかる。ちなみに空港~ウブドの空港タクシー料金は40万Rp。
また空港では多くの壁が待ち受けるサルバギタだが、クタの免税店からヌサドゥアのバリコレクションのようなルートなら乗り場もわかりやすく、意地悪な罠もないので日本の市バスに乗る感覚で利用できる。
セントラルパルキルクタ この入口背に左20mにダミー乗り場あり
今日の日記
サルバギタバス
19:06 2017/06/04
今日サルバギタバスでサヌールへ行ってレンボンガン島行のボートのチェックをしてくる。帰りのバスにそのまま乗って空港内にサルバギタバス停留所ができたらしいのでその乗り場をチェックしてくる。クタ→サヌール→ングラライ国際空港→クタとサルバギータを乗り回す。予想より待ち時間は短く一番待った時で15分くらい。バトゥブラン・ヌサドゥア線の昼間の時間帯の運行間隔はは20分くらいのようだ。料金は一律3500Rp。今日はサルバギータバスで空港往復もしてしまう。
サルバギータバス、サヌール、レンボンガン島行のボート、ングラライ国際空港からバスで市内に行く方法。情報の洪水でページが追い付かない。
クタ 2017年6月4日(日)晴 放浪4日目
- 出費詳細
- サルバギータバス3,500 3,500 3,500 チキンカツ丼と冷えたお茶4万1000 スーパー買い物9万1000 ナシブンクス5,000 晩牛肉ナシチャンプル2万
- 宿泊代
- ベネヤサビーチイン2 10万1000Rp
- 合計
-
268,500 Rp
- 日本円合計
-
1000 Rp = 8.3円で計算 2,229 円
1円 = 120.56 IDR / 1 IDR = 0.008295円 2017/06/03 5:59
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