バリ島空港からホテルへ 空港タクシー Bali Airport Taxi
2017年6月27日
個人旅行でエアアジアバリ島直行便航空券のみでバリ島へ行く場合、空港からホテルに行くのに最も手間がないのが空港の正規窓口の前払い制空港タクシーだ。ここで確保できるのは空港に認可されたタクシーのみで、前払い制なので交渉トラブルもない。しかしこの正規窓口のタクシーにも味のある仕掛けが待ち受ける。バリ島なので。
●バリ島火山噴火の影響について 21:33 2018/08/13追記
2018年8月現在バリ島ングラライ国際空港に17年末騒がれた火山噴火による影響はない。2017年11月にバリ島アグン山火山約半世紀ぶりに噴火、当時その影響でバリ島空港が2日半閉鎖された。また2018年6月28日アグン山から大量の火山灰が噴出(噴火は確認されていない)。6月29日未明から午後まで空港が閉鎖された。その後空港は通常運営。
さらに2018年8月5日にバリ島の隣の島ロンボク島で大規模な災害もたらしたロンボク島地震起きるも8月13日現在バリ島空港にその影響は出ていない。
前頁バリ島ぼったくり回避策 ロード2017 次頁バリ島空港バス
このページは びー旅ロード190. バリ島空港タクシー
さあ、ここから小銭を巡ってのバトルの始まりじゃ。正規窓口なのに…
バリ島空港からホテルまでの移動 4つの選択肢
バリ島の空港に着いてホテルまでの移動は現地物価から離れた空港料金が定着しており空港からホテルまで安く移動するのが難しい。空港からホテルまでの移動方法は大きく次の4つに分けられる。
移動方法 |
料金 |
特徴・概略 |
①タクシー |
250円~
正規830円~ |
空港タクシー、ブルーバードタクシー、ウーバー、グラブ、客引き白タクなどががある。 |
②バス |
30円 |
トランスサルバギタという市バスが2015年9月から正式に空港乗り入れ認可され実質空港バスとなる。 |
③徒歩 |
0円 |
トゥバン、クタ、レギャン限定。バリ島空港は人気のホテルエリアまで2~5kmと近い。 |
④その他 |
2,500円~ |
ホテルの空港送迎、現地ツアー会社の送迎 |
このページでは主にタクシーを解説。②③は次のページ以降で。④に解説は不要なので省略。ちなみに一番高いのは④の現地ツアー会社送迎でクタ2500円(30万Rp)~。JTBの空港送迎は片道65US$(7,221円)と強烈。「日本人から最もぼったくるのは日本人だ」とケアンズのグリーン島ツアーで一緒になったオージーのおじさんが言っていた言葉はバリ島にも当てはまりそうだ。
バリ島空港バス バリ島空港徒歩移動 バリ島空港からウブドへ
バリ島空港出口の正規タクシーカウンター
バリ島空港タクシー解説 3つの選択
バリ島空港からのタクシー脱出方法にはさらに3つの選択がある。
1. 空港タクシー
2. ウーバーとグラブ
3. ブルーバードタクシー
正規の合法的な空港タクシーは「1. 空港タクシー」のみ。2. 3. は空港出入り認可されていないタクシーを使うので利用には若干要領がいる。ただ正規窓口のクタまで5km、20万Rp(1,660円)を「かわいいぼったくりじゃないか。ぜんぜんOKだ」というのなら迷わず正規窓口での空港タクシーを利用するべきだ。この運賃は現地のメータータクシーや空港バスに比べれば高いが、日本から予約する現地旅行会社の空港送迎(JTBで7,200円)よりはずっと安い。
バリ島空港、デンパサール空港ともングラライ国際空港ともいう。写真上の道路は3階出発階。到着階は1階でこの下になる。
●1.空港タクシー
バリ島の正規カウンターの前払いタクシーは高い。2017年現在クタまで10万~20万Rpと正規窓口なのになぜか変動相場制。2014年頃までクタまで5万Rpの定額制だったのでネットにはその頃の情報がいまだ掲載されていてややこしい空港タクシー事情をより一層混乱させている。
厳密にいうと2017年現在の定額料金はクタまで7万Rp(580円)~だが、2017年当初に発表されたその料金表は2017年6月現在はがされ、その料金じゃ行かねえよ態勢。正規の窓口でもほぼクタまで10万Rp(830円)~といわれる。正規の窓口で合法タクシーを使うとぼったくられる(250円だけど)というかの地らしい味のある状況になっているのだ。10万Rpになるか20万Rpになるかは、荷物の量、昼間か深夜か、お金持ちに見えるかどうか(カモオーラ指数ともいう)など、こちらの足元を見て複数の要因で変動する。ただ下の2017年版正規料金を参考に「クタの正規料金は8万Rpのはずだ」とごねれば2万Rp(166円)安くなる可能性もなくはない。正規窓口で前払い制なのでいったん決まって支払った料金以上に請求されることはない。
ちなみにブルーバードタクシーできちんとメーターで行けば空港からクタのディスカバリーモールまで片道Rp 13.500 ~ 16.000 (112~133円)。
●バリ島空港タクシー窓口料金 2018年版 |
KUTA1 (DISCOVERY MALL) |
3km / 9min |
Rp. 70.000 |
KUTA2 (JL. MELASTI) |
6km / 18min |
Rp. 80.000 |
LEGIAN (JL. PADMA S/D) |
7km / 20min |
Rp. 95.000 |
SANUR |
17km / 30min |
Rp.150.000 |
NUSA DUA (BTDC) |
14km / 25min |
Rp.150.000 |
UBUD CENTER |
37km / 65min |
Rp.300.000 |
2017年3月ごろまでこの料金での料金表が張り出されていたが現在はがされなくなっている。その後は正規窓口でもクタ10万~20万Rp(830~1,660円)が相場。窓口でない客引きタクシー相場はクタ20万Rpだが交渉で10万くらいになる。ただ荷物が多かったり、雨が降っていたり、深夜だったりすると向こうは強気になる。 |
2017年6月4日撮影、本来この料金表は2枚あり、クタやレギャンの料金表示されている方ははがされてなくなっていた。その料金では行かねえよということか。私にはクタまで10万Rpといわれた。20万Rpといわれる場合もあるらしい。結局その日私はサルバギタで3500Rpと50分の1以下の料金でクタまで行った。
バリ島空港からホテルへ タクシー編
●2. UberとGrab
両者ともバリ島で使える配車システム。明朗会計で空港タクシーよりずっと安い。利用前にスマホアプリをインストールしておく。呼ぶときにアプリを開き、行先と目的地を入力し、車種を選択。降車の際の現金払いも、利用後のクレジットカード払いもできる。ブルーバードなみに安く、料金交渉の必要ないので利用者には二重丸。
ただ呼んだ時の近くの車が来るので、空港登録していないタクシー(個人が自分の車でアルバイト的にタクシーをしている場合も多い)が多く、待ち合わせ場所は正規の空港登録ぼったくりタクシーであふれるメインのタクシー乗り場でなく、ぼったくりドライバーから「未登録車がわしらの客をとんじゃねえ」と文句を言われない場所の方がいいとのこと。
ウーバー公式サイト(日本語) グラブインドネシア公式サイト(英語)
ブルーバードや徘徊しているウーバー登録タクシーはクタ周辺には多いがウブドやヌサドゥア、サヌールにはほとんどいない。
Booking.com
配車アプリ「Uber ウーバー」と「Grab グラブ」
「Uber ウーバー」と「Grab グラブ」はともにバリ島で利用できるインターネットを使ったタクシー配車サービス。ざっくり言えばスマホアプリを使った明朗会計の白タク紹介(タクシー会社のタクシーも混ざるが)。「Uber
ウーバー」は2009年3月米国で設立。インドネシア以外でも世界各国でサービス展開。2014年8月より東京都内全域でもタクシーの配車サービスを開始している。日本は原則白タク禁止なので展開に苦慮している様子。日本や米国では割高になるがバリ島では使い方によってはブルーバードより安くなるらしい。
「grab グラブ」はマレーシアに本拠を置くアジア版ウーバーといえるタクシー配車サービス会社。2014年にクアラルンプール首都圏でサービスを開始。現在アジア各地にそのサービス網を拡大している。ウーバー、グラブ両社ともアプリはスマホ限定でパソコンでは使えない。
ブルーバードタクシー 初乗り1km58円。このタクシーだけがなぜか現地物価を反映させている。なので空港から出禁をくらっている。
ブルーバードタクシー バリ島格安メータータクシー
3.ブルーバード空港利用
ブルーバードとはジャカルタに本社を置くインドネシアの格安メータータクシー。初乗り1km 7,000Rp(58円)、その後1kmごとに 6,500~10,000Rp(54~83円)が加算。タクシーを待たせる場合は1時間40,000Rp(332円)。電話呼び出しでの最低料金は40,000Rp(332円)で実際のメーター料金がそれ以下の短い距離でもその金額が請求される。2017年7月時点での料金。1Rp=0.0083円で計算。
このブルーバードタクシーできちんとメーターで行けば空港からクタのディスカバリーモールまで片道Rp 13.500 ~ 16.000 (112~133円)。ただし2017年7月現在、空港ぼったくり協会から「長年かけて築き上げた俺たちの平和なぼったくり環境を乱すんじゃねえ」と空港出入り禁止をくらっている。なので空港メータータクシーとして空港脱出にブルーバードは使えない。
バリ島空港 上が出発階、下が到着階 エントランスに上に行く階段はある。
空港から利用する方法は大まかに3通り。まず一つ目は国際線ターミナルビル出発階3階に上がってホテルから空港に客を乗せてきたブルーバードを捕まえそれを利用する。10年前にこのサイトのバンコクページで紹介していた方法バリ島版。ブルーバードは空港で客を乗せることはできないが降ろすことは認められている。そのわずかなスキを突く。
もたもたしていると周りの正規認可ぼったくりタクシードライバーから「なにしとんねんおまいら」と突っ込み入るので手際よさが必要。この方法、客にペナルティはないがドライバーにはあるらしい。バリ島のタクシーは皆青いので見分け方も紛らわしい。ブルーバードに見間違わせるための罠カラー?見分け方は下を参考に。またブルーバードでもメーター使おうとしないドライバーもいるので乗り込んですぐメーター利用確認必須。
●ブルーバードの見分け方
フロントガラスの上にロゴがある。車体の色は空色。
ブルーバードの色は空色。しかし上のように見分け難しいタクシーもいる。上の2台はそれぞれ別会社。左がバリタクシー、中央がブルーバード。利用の際は空色の車を止めてフロントのロゴで確認するしかなさそう。
バリ島のタクシーはどれも偽ブルーバードひっかけカラー。写真中央のブルーバードにしか見えない空色の車はブルーバードではなくバリタクシー。ロゴマークも同じような鳥マーク。ただし鳥の飛ぶ方向が反対。ネタでやってんのか?
空港からブルーバードを利用する2つ目の方法は、空港の外まで歩いて行ってそこで流れてくるブルーバードを捕まえるという方法。空港敷地外であればルール違反にもならない。ただし空港の外まで全荷物を持って歩かねばならない。空港料金ゲート外側で待っていれば客をおろしたブルーバードがやってくる。
空港ターミナルビル出口から料金ゲート外まで歩いて行く方法はこちら
ングラライ国際空港ゲート この外に出ればブルーバード確保は問題ない。
そして最後に3つ目。ここまで書いていうのもなんだがブルーバードのバリ島空港送迎は日本から日本語予約できる、ただし本来の格安メータータクシー料金からかけ離れた日本人料金。片道2,980円。ただ単にブルーバードがやっている他と同じのぼったくり空港タクシーという感じだ。それなら空港タクシー正規窓口で1,660円でぼられたほうがいいじゃん。中間マージンがっぽりの構図が見えてちょっと痛い。JTBの7200円よりましだけど。現地のドライバーが請求すればぼったくりになって日本人がやれば適正料金ってなんか違和感。日本人が現地でぼられ続けるのはしょうがないのかもとこの状況を知ってなんとなく思う。
関連リンク
バリ島物価2017 トランスサルバギタ レンボンガン島行き方
海外旅行ダイエット エアアジアバリ島直行便 バリ島ATM
バリ島空港からホテル移動を安くするには下手に日本から予約を入れないこと。現地でたとえぼられても日本から空港送迎予約するよりずっと安い。
前頁バリ島ぼったくり回避策 ロード2017 次頁バリ島空港バス
このページは びー旅ロード190. バリ島空港タクシー