海外旅行ダイエット。海外旅行をしながら痩せるという夢のような組み合わせだ。本当に海外旅行で痩せられるのか。それが条件次第で痩せられるのだ。上の写真の通り私自身がその体験者。食事制限なし。きつい運動不要。痩せるために海外へ行っているわけではないのでダイエット費用は0円。怪しいやせ薬のたぐいの服用も全く不要。この時の訪問国はタイ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジア、マレーシアで99日間乾季の旅。実感としてはミャンマー南部の旅2週間で激ヤセした感じ。
2016年 5月6日(金) 2015年11月下旬から2016年3月上旬までの海外放浪で私の体重は85kgから74kgになった。写真上のように健康的に内臓脂肪を減らしたという感じ。なぜ旅をするだけでやせたのか。その詳細を考察。 今回の炎天放浪99日間の旅は特に何か激しい運動をするとか、連日スポーツ三昧だったとかいうことは全くなく、意識してのトレーニングや有酸素運動は全くせずに、また食べたいものを我慢するような食事制限なども一切なしだった。食べたいものを食べたい時に食べたいだけ食べ、普通に旅をしているだけで自然に体重が減っていった。 |
私の旅は時によって、連日ヘロヘロになるまで標高5000m超の低酸素ヒマラヤトレッキングをしたり、オーバーヘッドの波でのサーフィンといった特別過激な運動でショック療法的に痩せる場合もなくはない。しかし今回の旅にはそういう過激な運動は皆無だった。なのにそういう運動負荷の高いハードな旅よりも、より体重を減らすことができた。1か月に10kg以上減なので急激に痩せすぎの懸念もあるが、写真からなんとなく伝わると思うが、無理をして不健康にやつれてガリガリになるのではでなく、このまま腹が出て行けばメタボ系のやばい病気になりそうな状態からの危機脱出といった方が適格か。不摂生でなまった体の内臓脂肪を短期間に効率よく健康的に減らしたという感じだった。
私は日本にいる時に痩せることができない。これまではスポーツジムに行って半年してそれとなく体重は落ちる経験は何度かしている。しかし1年すると飽きて通わなくなるのでまた元に戻る。
何より私は日本にいる時に食事制限をすることができない。運動してもその分食えば台無し。スポーツジムは減量というより飯をおいしくたべるために行っている感じだった。
そんな私に断食や食事制限なんてもってのほか。日本にいる時には1食抜くことさえ不可能だ。理由は私の意志が弱いこと以外に、たぶん日本の飯がうますぎるということはあるかもしれない。私は酒もたばこも(やばいクスリも?)やらないのでストレス解消が食べることに集中する。仕事もデスクワークが多く、引きこもりで部屋にこもることが多いのでメタボの道まっしぐら。
さらに不規則な食生活で、肥満になるばかりか、投薬治療が必要な程の高脂血症になる。加えて私は若いころから血圧高めの本態性高血圧症。真綿でしめるように動脈硬化が進行し、心不全や脳血管疾患で死に至る恐ろし気な筋書が出来上がっている。そうならないための適度な運動と食事制限が必要なのだが、私はそれを持続できない。写真右上は西アフリカ、ガーナ、アクラ、ジェームズタウンの奴隷海岸。
日本で痩せることのできない私がなぜ海外で痩せることができるのか。当然海外旅行をすれば誰でも痩せるわけでなく、太る旅もある。2泊3日で香港や台湾に行っておいしい中華を腹いっぱい食べてきました。ホテルでは寝てるだけでした。…では太るのは自明。 では、痩せる旅とはどういうものなのか。私の例を参考にすれば、大まかに以下の3つが海外の旅で痩せることができる条件としてあげられる。 ①2週間以上の長期の旅 ②途上国、新興国の旅 ③びー旅スタイル激安個人旅行 |
私のように日本で惰性の食習慣がついてそこから抜け出せなくなっている場合、環境が激変する海外生活はその惰性を振り切るきっかけになる。海外での刺激のある未知の体験はストレス解消を食に依存しない環境を作る。
加えて南国での強烈な日差しでの日焼けと40度近くなる高い気温が自然な食欲減退をさせてくれる。「つらい思いをして食べたいものを我慢する」というありがちなダイエットの構図はそこには皆無なのだ。この炎天ダイエット効果は乾季限定。タイ周辺国の場合11月~4月。
しかしそのストレス解消を食に依存しない状態を維持して効果が出るまでには、短期の旅行では難しく効果も薄い。ちなみにこのページの上の私の2枚の写真の左側
Before の写真は旅行開始15日目。右の After の写真はその1か月後。11kg痩せるまでのトータルは45日かかっており、この写真からも2週間以下では痩せる効果がないことがわかる。写真右上は2012年11月30日、タイ南部ピピ島近くのバンブー島。旅を始めて3週間目くらい。ロシア人のお姉さんに撮ってもらう。
まずいといっても食えないほどまずくはない微妙なライン。初めのうちや元気な時はそこそこおいしくいただける。 だが長期滞在して体が弱っている時など連日ベトナムの冷えたコム定食はきつい。ミャンマーの油カレーも悲しい。「日本のコンビニの唐揚げならくえるのになあ」「かつ丼とかカツカレーならなあ」と思いながら1日1食しか食べられなかったりすること頻繁。なので痩せるのだ。日本でできない食事制限が自然な成り行きで無理なくできてしまう。インドの地元店の本格カレーも最初の2週間までならおいしいが、それ以上になると3食カレーはきつくなり食欲減退していく。 |
さらに加えて下痢の洗礼。途上国での衛生状態は基本日本よりは悪い。現地の常在細菌も日本人には優しくない。暑い国で気温が高く、朝作った惣菜を夕方に屋台で腐った状態で平気で売っていたりする。なので気を緩めると定期的に下痢になる。腹いっぱい食っても栄養吸収する前に全部出てしまうので体重はおのずと減るという単純な仕組み。長期の旅になるほどこの下痢の洗礼確率は高くなる。
かの地の食中毒は日本で体験したことのないような強烈なもの。ひどいときには気持ち悪くて立ち上がれなくなり、食欲も全くなくなるので、簡単に食事制限通り越して「断食」ができる。食べたくても食べられない状態。これで痩せないわけがない。
10年以上前のことだがコレラの症状といわれる「米のとぎ汁水様便」になったこともあった。ひどい下痢の場合、正露丸などの下痢止めで止めると毒が排出されず、顔がはれるなど悪化するので、こういう時にはとめずに素直に出した方がいい。私の場合はひたすらトイレ往復し、脱水症状にならないようにして寝て治す。ちなみに私は海外で病院のお世話になったことはまだない。10年くらい前まではよく食中毒になったが、数々の洗礼を受けているうちに最近はあまりしなくなった。ただ軽い腸内洗浄的な下痢は最近の旅でもしょっちゅうある。
私は現地で生ガキや刺身、タイの地方小学校前炎天下の5バーツ寿司などを頻繁に食べるが、それらで食中毒になったことはほとんどない。タランチュラやサソリ、コオロギやバッタのフライも何度も食べたがそれらで翌日下痢をすることは全くなかった。現地での強烈な下痢は、何げない普通のレストランや屋台料理での普通の食事でなることが多かった。
途上国を訪問しても、お膳立てされたツアーで定番ルートを決められた通りに回る海外旅行で、ガイドブック片手にそこに出ているレストランで外国人料金の料理を食べている限り痩せることはたぶんない。
海外旅行ダイエットには自力フライトで現地まで行く個人旅行で、しかも地元の方と同じ食事をして同じ移動をする「びー旅スタイル」が推奨される。
びー旅スタイルでは通常宿の予約はしないので、初日から全荷物を持って宿を探し回って歩き回るし、観光も徒歩を基本とするので10kmくらいまでなら徒歩移動は当たり前というスタンスの旅になる。海に行ってもダイビングでなく素潜り。流されないように潮の流れを読みながらの数キロ遠泳。雨季にはそれらのアクティブな運動は期待できないのでダイエット目的なら乾季に行ったほうが効果はより期待できそう。
さらに現地では連日未知のことばである現地語との格闘。加えて小銭を巡ってのぼったくりマンとのバトルや、ハイテンションビーチや衝撃遺跡で揺さぶられる日々。連日怒涛のエキセントリック体験。刺激にあふれた毎日を送ると食欲を満たすことで気を紛らわせる隙間が自然となくなる。気がつけば食事制限も、有酸素運動もすることなく1か月で11kg体重が減っていた。そこには痩せるための何の努力もなかった。ダイエットにかかった費用も0円。まさに海外旅行をしながら痩せるびー旅流海外旅行ダイエット。若干ワイルドで良い子はまねしないでね要素を含んでいる気はするけど。
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ニューデリー駅前ラッシーに強烈にあたる。ラッシーは地元店より外国人用レストランで飲む方がいい。
デリーのチキンマサラは初日うまさに感激するが2週間たつとカレー以外のものが食いたくなる。ベジ仕様豆カレーとかいまいちうまくないし。
Before 2014年1月30日
After 2014年3月3日
タイの肉野菜炒め定食 タイは飯がうまいので痩せにくい。
奥の生野菜は無料食べ放題。でも調子にのって食べすぎると翌日下痢する。中にはパクチーより強烈な雑草系味もまぎれている。ミャンマー、ダウェイの地元食堂で。