2016年7月17日(日)
東京五輪を4年後にひかえた2016年。訪日観光客は年間2000万人に達しようという勢い。2011年東日本大震災の一時的な逆風を除けば、2010年エアアジア羽田就航、2012年LCC元年での格安訪日が可能になったことの後押しもあり毎年増加、2015年には前年比47%増1973万人に達する。
その訪日外国人観光客(インバウンド客)に最も不評なのが日本のインターネット環境だ。海外旅行で旅行者がインターネットが使えない状況は他国ではありえない。LTEだろうがWi-Fiだろうがどうでもいい。旅行者が必要な時にネットが使えない状況が問題なのだ。「おもてなし」以前の問題だ。何がスマートジャパンICT戦略だ。その原因は日本独自の通信業界の「ひと月最低6000円違約金付2年縛りで払い続けないやつらにはぜってえ俺たちの回線は使わせねえ」という裏事情を含めた特殊性に由来する。
写真左上はネパールヒマラヤ山中ゴラクシェプという標高5000m以上の山小屋でネット接続中のパソコンとスマホ。ここでつながるネットが日本の町中でつながらないなんでやねんの恥ずかしい状態。日本って先進国じゃなかったのか?
結構大きなホテルチェーンが無料Wi-Fiを売りにしていて目を疑う。いやいやおかしいでしょ。今や宿泊客に無料Wi-Fi提供は常識だ。ASEAN諸国では1泊500円の宿でも無料Wi-Fi
がある。日本では大手通信企業が自社回線を頑として譲らないために便利なものが便利に使えない。東京五輪前にこの途上国にも劣る恥ずかしい状況何とかすべきではないのか。 簡単にすれば済むことをわざわざ複雑にしてそこで小銭を稼ごうとする仕組みが日本には多すぎる。外国人観光客の不満で動き出すのも日本的といえば日本的。 |
機種代も維持費も高すぎる日本のスマホ。誰もが疑問に思っても根本的なところが独占なので結局その枠から逃げられない。MVNOもスマホ料金の低価格化にはさほど貢献しなかった。入り口部分は一見安くてもややこしいやり取りしいるうちに結局そんなに安くならないという感じか。既存大手には2年縛りや高額違約金の枠の外にいて儲けにならないインバウンド客に自社3G/ LTE回線を提供する意味がないのだ。裏を返せば必要以上に利用者がぼったくられている日本独自の通信業界の特殊事情が浮かび上がる。
2016年現在海外では、どんな途上国でも空港でSIMカードを購入してそれを入れ替えれば、自国で使っていたスマホでそのまま現地の携帯回線でネット接続と通話が可能になる。そしてその通信料金も安い。
日本では通信大手が「そう簡単には俺たちのLTEは使わせねえ」状態。なので安価にネット接続するためには公衆無線LANに頼らざる負えない。しかし外国人観光客がパスできる無線LANはそうあちこちには飛んでいないので、結果手持ちのスマホは全く使えず、旅の情報収集に必要なネット接続が全くできない状況に追いやられる。これではインバウンド客から文句が出て当然だ。
写真右上はミャンマー南部ダウェイの市場のスマホコーナー。フィンランドの Nokia のみならず、Coolpad、 Huawei など日本になじみのない中国製激安メーカーのスマホが並ぶ。ここには
Galaxyも、Xperiaも、AQUOSも、Disney Mobile もない。途上国にはあるアンドロイドの最安機種も日本では発売されていない。これらは買ってからの維持にも費用は掛からないし、2年縛りも違約金もない。
インドのスマートフォンメーカー Ringing Bells は、世界最安となる超低価格251ルピー(約400円)の Android スマートフォン「Freedom 251」を2016年6月30日より販売。本体は中国メーカーAdcom の格安スマートフォン Ikon 4。これは裏を返せばスマホの新品本体はやり方によっては400円で売っても利益が出るってことなのだ。一方日本では2016年6月24日発売、au版 Xperia X Performance 9万2880円、この価格はS7 edgeより5000円以上安いらしい?…ううむ…、対極だ。
日本でも2015年5月1日に「SIMロック解除の義務化」となり、日本以外の世界では常識のSIMフリーは進んでいる。しかし格安の先頭を走るはずのMVNO各社も自社の儲け最優先でまださほど日本で格安スマホ化は進んでいない。海外激安スマホには日本発売の格安SIMでは機能しない場合もある。これはたぶんシャオミ(Xiaomi:小米科技)などの激安スマホの国内流入阻止対策と思われる。 また日本にはキャリア側の自己満足的に発生した複雑な設定や料金の仕組みがあり、日本人が日本語で読んでもわかりづらい。なので日本語の読めないインバウンド外国人客にはおそらく使いこなすのは難しい。 |
そういう私は2016年7月現在スマホ、携帯のない生活を送ってもう4年ほどになる。なのでケータイ、スマホ料金毎月支払い0円。ネットはパソコン。電話は家電のみ。それで今のところさほど支障を感じていない。支障があるとすれば若いお姉さんとLINEできないくらいか。このびー旅サイトがモバイルフレンドリーでないのは私がスマホを持っていないせいもあり。 10年以上前には私も海外通話のできる携帯電話は持っていた。ただ海外通話料がモルディブから日本へゆるい世間話数分に数千円と異常に高かった。長期海外放浪の間使わないのにケータイ代基本料金払うのもばからしくなった。 |
それに加えて海外から手持ちのパソコン使って何時間話しても無料のスカイプ経験したことも原因のひとつ。日本で開設したスマホで現地の携帯回線をローミングで使うと帰国後10万円の請求される極悪被害もあるのに、手持ちのノートパソコン使ってスカイプ国際電話すると「無料」って落差ありすぎでしょ。というわけで4年前25か月目を待って違約金なしのタイミングでケータイ解約した。
最近海外用Wi-Fiルーター1日680円というのがあるが、あれってなんでみなさん使うのかな?宿のWi-Fi使えば無料なのに。10日で6800円って高くないか?私は海外からのびー旅の転送があるので普通の旅行者よりネット環境は必要としている方だが、ここ数年海外でのネット接続に金を払うことはほとんどなくなった。
海外では途上国といわれる国でさえ「ネットは無料で簡単接続」が常識。なのでそうでない日本の異常さにインバウンド客が騒ぐのだ。
日本航空が「国内線機内Wi-Fi始めた」と宣伝しているが15分無料?ええ?15分すぎると金とるのか?そういや大昔成田空港も2時間500円の空港Wi-Fiがあったな。空港Wi-Fiに金とるなんて今では笑い話だ。
日本と海外の旅行者ネット環境は「大人の事情」で全く違う状況になっている。スマートジャパンICT戦略はそこにどこまで切り込んでいけるのだろう。
15:45 2016/07/18
2016年5月21日から「電気通信事業法等の一部を改正する法律」が施行。海外の格安スマホで「技適マーク」がないものでも国内格安SIMで利用できるようになった。
もともとインバウンド客向けの法改正だが日本人所持のスマホにも適用される。てか年間2000万人にもなる外国人観光客の持ち込むスマホを改正前まで違法としてたってある意味すげえな。「おもてなさなくてもいいのでせめて罪人扱いするのはやめてあげて」と他人事ながら思う。でも確かに最近新宿に外国人増えた。バンコクと変わらないくらい外国人観光客を見かける。
一方、インドのスマートフォンメーカー Ringing Bells は、世界最安となる超低価格251ルピー(約400円)の Android スマートフォン「Freedom
251」を2016年6月30日より販売。ネット限定のプロモーション販売のようだけど400円はいっちゃってる。次回放浪の時に現地の格安スマホ買ってこようかな。ネタにもなるし。若いお姉さんとLINEできるようになるし。びー旅も少しはモバイルフレンドリーにしたほうがいいのかも。
15:21 2016/07/09
いつも情報いただいているとある方からの情報。→ インド観光地入場料外国人料金が2016年4月1日から値上げ。世界遺産登録の場所は Rs. 250→Rs.
500(約750円)。それ以外の場所は Rs. 100→Rs. 200(約300円)。タージマハールは Rs. 750→Rs. 1,000(約1500円)、(1ルピー=1.5円)
…とこと。タージマハルのインド人料金は激安で Rs.20(30円)。写真下はインド人チケットで去年の値上げ前の料金。その料金で入場する方法もあるとのことだが許可いただいていないので公開できず。まねする良い子が増えると今後ご本人がたぶん困る。貴重な情報ありがとうございました。
18:54 2016/07/06
エアアジアの直近投げ売りプロモ航空券が出現中。7~9月フライトの羽田・成田・関空~クアラルンプールやバンコクが片道9900円など。KL往復で預け荷物なし、機内食なしで空港税込往復最安利用で18,438円。クレカ手数料1,600円で支払い総額20,038円。KL経由バリ島往復最安だとクレカ手数料2,000円込支払総額33,170円。
タイのスマホ本体料金の例。1590THBは4770円。2016年1月の新聞折り込みチラシから。
シミラン諸島ミアン島のキャンプ場前ビーチでページ制作。びー旅情報は放浪中も連日現地のネット回線使って当日情報公開している。この時のネット接続にかかった費用は宿の無料Wi-Fi利用しているので0円。
プランドレギーユから見上げるエギーユデュミディ。シャモニー。
170. ベンメリア個人ツアー
171. プノンペン市バス
172. 海外ATM利用2016
173. アンコールワット雨季
174. 海外旅行ダイエット
175. エアアジア ハワイ線
176. 日本人と英語
177. 遅れる日本ICT戦略
178. 西アフリカ諜報訓練
179. タイに安く行く方法
180. びー旅スタイル5原則
181. 辺境情報局プロローグ
びー旅ロード2013
びー旅ロード2015
びー旅ロード2017
新宿西口 2016年5月の世界のスマホシェアは1位サムスン、2位アップル、3位Huawei、4位Oppo、5位Xiaomi。
ニューデリー駅前の市バス
技適マーク 「技術基準適合証明」「技術基準適合認定」のどちらか、または両方の認証マーク。電波法違反してないよというよいこのスマホの証明。つい先日まで「これがないと大変なことになる。だから海外格安スマホ買わずに国内大手にぼられよう」の言い訳に使われていた。
エアアジアのプロモ航空券
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