日本と海外のインターネット環境

スマートジャパンICT戦略 日本と海外のインターネット環境

びー旅ロード177日本と海外のインターネット環境

スマートジャパンICT戦略 海外インターネット

日本と海外のインターネット環境 LTE & Public wireless LAN


西新宿 ICTとは情報通信サービス・技術の総称 Information and Communication Technology

176. 日本人と英語  びー旅.com  びー旅ロード2016  178. 西アフリカ諜報訓練
このページは びー旅ロード 177. スマートジャパンICT戦略

インバウンド客びっくり日本ネット環境

2016年7月17日(日)

東京五輪を4年後にひかえた2016年。訪日観光客は年間2000万人に達しようという勢い。2011年東日本大震災の一時的な逆風を除けば、2010年エアアジア羽田就航、2012年LCC元年での格安訪日が可能になったことの後押しもあり毎年増加、2015年には前年比47%増1973万人に達する。

その訪日外国人観光客(インバウンド客)に最も不評なのが日本のインターネット環境だ。海外旅行で旅行者がインターネットが使えない状況は他国ではありえない。LTEだろうがWi-Fiだろうがどうでもいい。旅行者が必要な時にネットが使えない状況が問題なのだ。「おもてなし」以前の問題だ。何がスマートジャパンICT戦略だ。その原因は日本独自の通信業界の「ひと月最低6000円違約金付2年縛りで払い続けないやつらにはぜってえ俺たちの回線は使わせねえ」という裏事情を含めた特殊性に由来する。

写真左上はネパールヒマラヤ山中ゴラクシェプという標高5000m以上の山小屋でネット接続中のパソコンとスマホ。ここでつながるネットが日本の町中でつながらないなんでやねんの恥ずかしい状態。日本って先進国じゃなかったのか?



MVNOとは Mobile Virtual Network Operator 、格安SIM利用の格安スマホ提供会社

スマートジャパンICT戦略 Smart Japan ICT strategy

結構大きなホテルチェーンが無料Wi-Fiを売りにしていて目を疑う。いやいやおかしいでしょ。今や宿泊客に無料Wi-Fi提供は常識だ。ASEAN諸国では1泊500円の宿でも無料Wi-Fi がある。日本では大手通信企業が自社回線を頑として譲らないために便利なものが便利に使えない。東京五輪前にこの途上国にも劣る恥ずかしい状況何とかすべきではないのか。

簡単にすれば済むことをわざわざ複雑にしてそこで小銭を稼ごうとする仕組みが日本には多すぎる。外国人観光客の不満で動き出すのも日本的といえば日本的。

機種代も維持費も高すぎる日本のスマホ。誰もが疑問に思っても根本的なところが独占なので結局その枠から逃げられない。MVNOもスマホ料金の低価格化にはさほど貢献しなかった。入り口部分は一見安くてもややこしいやり取りしいるうちに結局そんなに安くならないという感じか。既存大手には2年縛りや高額違約金の枠の外にいて儲けにならないインバウンド客に自社3G/ LTE回線を提供する意味がないのだ。裏を返せば必要以上に利用者がぼったくられている日本独自の通信業界の特殊事情が浮かび上がる。




エベレスト。ヒマラヤの山奥でも連日現地からびー旅情報は滞りなく当日情報を公開していた。

関連コラム
海外旅行と携帯電話  海外旅行とパソコン  海外旅行とスマホ  スマホのない生活

インドの400円のスマホ Ringing Bells の Freedom 251

2016年現在海外では、どんな途上国でも空港でSIMカードを購入してそれを入れ替えれば、自国で使っていたスマホでそのまま現地の携帯回線でネット接続と通話が可能になる。そしてその通信料金も安い。

日本では通信大手が「そう簡単には俺たちのLTEは使わせねえ」状態。なので安価にネット接続するためには公衆無線LANに頼らざる負えない。しかし外国人観光客がパスできる無線LANはそうあちこちには飛んでいないので、結果手持ちのスマホは全く使えず、旅の情報収集に必要なネット接続が全くできない状況に追いやられる。これではインバウンド客から文句が出て当然だ。

写真右上はミャンマー南部ダウェイの市場のスマホコーナー。フィンランドの Nokia のみならず、Coolpad、 Huawei など日本になじみのない中国製激安メーカーのスマホが並ぶ。ここには Galaxyも、Xperiaも、AQUOSも、Disney Mobile もない。途上国にはあるアンドロイドの最安機種も日本では発売されていない。これらは買ってからの維持にも費用は掛からないし、2年縛りも違約金もない。



インドのスマートフォンメーカー Ringing Bells は、世界最安となる超低価格251ルピー(約400円)の Android スマートフォン「Freedom 251」を2016年6月30日より販売。本体は中国メーカーAdcom の格安スマートフォン Ikon 4。これは裏を返せばスマホの新品本体はやり方によっては400円で売っても利益が出るってことなのだ。一方日本では2016年6月24日発売、au版 Xperia X Performance 9万2880円、この価格はS7 edgeより5000円以上安いらしい?…ううむ…、対極だ。


 


日本でも2015年5月1日に「SIMロック解除の義務化」となり、日本以外の世界では常識のSIMフリーは進んでいる。しかし格安の先頭を走るはずのMVNO各社も自社の儲け最優先でまださほど日本で格安スマホ化は進んでいない。海外激安スマホには日本発売の格安SIMでは機能しない場合もある。これはたぶんシャオミ(Xiaomi:小米科技)などの激安スマホの国内流入阻止対策と思われる。

また日本にはキャリア側の自己満足的に発生した複雑な設定や料金の仕組みがあり、日本人が日本語で読んでもわかりづらい。なので日本語の読めないインバウンド外国人客にはおそらく使いこなすのは難しい。

インバウンド客は自分のスマホでネットが見たいだけで、キャリア側が自慢するおサイフケータイやワンセグテレビなどはどうでもいい無駄な機能でしかないのだ。日本人でさえわかりづらい煩雑な仕組みを押し付けられた結果、使えるつもりで持ち込んだ自分のスマホでネットも通話もできない状態に陥る外国人が多数あふれる状況になる。「おもてなし日本」として若干恥ずかしいと思うのは私だけか?

2016年5月21日から「電気通信事業法等の一部を改正する法律」が施行。海外から日本に持ち込まれた技適マークのないスマートフォンで無線LANや日本のSIMが利用できるようになる。

ただし無線LANやBluetooth の利用は端末が持ち込まれた日から90日以内、端末を持ち込んだ人が使うことが前提とされている。しかしそんなとこまで誰がチェックすんじゃい。些末な部分にまで持ち込んでおいてふわっとした着地、日本らしい。

これで年間2000万人のインバウンド客のスマホにすべて適合認定する必要はなくなり、技適認定なしの自分のスマホを日本で使っても彼らが電波法違反で罪に問われることもなくなった。つい2か月前まではそうじゃなかったというのが香ばしい。おもてなさなくていいので罪人扱いしないでよとはたぶん皆思う。

今回の改正規定は日本人にも適用される。日本人でも海外で買って開設した技適マークのないスマートフォンを日本のSIMで使うことができるとのこと。SIMでない無線LAN、Bluetooth 90日制限は、本人が自分からSNSなどで「俺は今技適なしで90日過ぎても使っているぜ」のように申告しない限りチェックは難しそう。基本は「強制ではないけど日本人の良い子は技適マークスマホを使ってね」ということ。裏を返せば「余計な事せず大手キャリアにそのままぼられとらんかい」と読めないこともない。

おもてなし日本の携帯電話ウラ事情

日本のスマホはCPUもストレージもスペックはパソコンよりずっと劣るのにパソコンより高い機種本体料金。購入後の維持費も1か月6000円程度と高額。さらに客の囲い込みが異様。2年縛りで25か月目以外での解約は高額違約金が発生する。向こうなりの言い分はあるにせよ利用者の利便性そっちのけの殿様商売状態であることには変わりない。

さらに大手キャリアに絡んで中小の関連会社が簡単にすむことを複雑にしてそこで金儲けしようとする。そしてそこでこちらにはどうでもいい自己満足的な煩雑な料金体系を作り上げてぼったくる。LINEもSkypeも無料。さらにたくさんの割引されているのに実質払っているのがひと月6000円、人によっては1万円以上って私にはかなりの違和感。提携関連会社の囲い込みついでのセット割引でなく大元の料金を何とかせんかい。通話用とネット用2台持ったら安くなるってその展開おかしいだろ。

一月1980円と盛んに宣伝しているワイモバイル Y!mobile も、実際に利用している知人の支払いは毎月実質6000円台とのこと。なんでそうなるのか気になったので確認してみたら、加入時はまだワンキュッパ割のない月額2980円の時で、開始時に8万円もするスマホ本体を購入し、それを通話料と合わせて割賦で払っているためとのこと。Y!mobile は高い機種を買わせて稼ぐスタイルなのかな。ただ本人は DoCoMo 時代は毎月1万円以上かかっていたらしく現状満足らしい。

Y!mobile はイーモバイルとウィルコムが合併しヤフーと業務提携して誕生した。自社回線を持っているのでMVNOではないがSIM(Subscriber Identity Module Card)単体も販売している。他MVNOは機種買わないでのSIM単体で見るならmineo(マイネオ)、DMMモバイル、フリーテルが若干ましの感じ受ける。それらも海外格安スマホは動作確認外で自分で買って確認するしかない味のある展開が待つ。そう簡単にそっちへ逃がすかい態勢。


スラウェシ島マナド スラウェシ島中部パルから日本への Skype 通話はネットカフェでびー旅のファイル転送のついでだった。Wi-Fi 1日5,000Rp(50円)で接続。スラウェシ島の田舎はネット環境遅れているので小銭いるが、マナドやマカッサルでは宿の無料Wi-Fi使うので Skype もFTP転送も0円。2016年現在海外で「旅行者がネット接続に小銭がいるのはその地域が遅れている証拠」とみられる傾向あり。

スマホのない快適インターネット生活

そういう私は2016年7月現在スマホ、携帯のない生活を送ってもう4年ほどになる。なのでケータイ、スマホ料金毎月支払い0円。ネットはパソコン。電話は家電のみ。それで今のところさほど支障を感じていない。支障があるとすれば若いお姉さんとLINEできないくらいか。このびー旅サイトがモバイルフレンドリーでないのは私がスマホを持っていないせいもあり。

10年以上前には私も海外通話のできる携帯電話は持っていた。ただ海外通話料がモルディブから日本へゆるい世間話数分に数千円と異常に高かった。長期海外放浪の間使わないのにケータイ代基本料金払うのもばからしくなった。

それに加えて海外から手持ちのパソコン使って何時間話しても無料のスカイプ経験したことも原因のひとつ。日本で開設したスマホで現地の携帯回線をローミングで使うと帰国後10万円の請求される極悪被害もあるのに、手持ちのノートパソコン使ってスカイプ国際電話すると「無料」って落差ありすぎでしょ。というわけで4年前25か月目を待って違約金なしのタイミングでケータイ解約した。


最近海外用Wi-Fiルーター1日680円というのがあるが、あれってなんでみなさん使うのかな?宿のWi-Fi使えば無料なのに。10日で6800円って高くないか?私は海外からのびー旅の転送があるので普通の旅行者よりネット環境は必要としている方だが、ここ数年海外でのネット接続に金を払うことはほとんどなくなった。

海外では途上国といわれる国でさえ「ネットは無料で簡単接続」が常識。なのでそうでない日本の異常さにインバウンド客が騒ぐのだ。

日本航空が「国内線機内Wi-Fi始めた」と宣伝しているが15分無料?ええ?15分すぎると金とるのか?そういや大昔成田空港も2時間500円の空港Wi-Fiがあったな。空港Wi-Fiに金とるなんて今では笑い話だ。

日本と海外の旅行者ネット環境は「大人の事情」で全く違う状況になっている。スマートジャパンICT戦略はそこにどこまで切り込んでいけるのだろう。




アブシンベル神殿 エジプト

Booking.com

●びー旅つぶやき

15:45 2016/07/18
2016年5月21日から「電気通信事業法等の一部を改正する法律」が施行。海外の格安スマホで「技適マーク」がないものでも国内格安SIMで利用できるようになった。

もともとインバウンド客向けの法改正だが日本人所持のスマホにも適用される。てか年間2000万人にもなる外国人観光客の持ち込むスマホを改正前まで違法としてたってある意味すげえな。「おもてなさなくてもいいのでせめて罪人扱いするのはやめてあげて」と他人事ながら思う。でも確かに最近新宿に外国人増えた。バンコクと変わらないくらい外国人観光客を見かける。

一方、インドのスマートフォンメーカー Ringing Bells は、世界最安となる超低価格251ルピー(約400円)の Android スマートフォン「Freedom 251」を2016年6月30日より販売。ネット限定のプロモーション販売のようだけど400円はいっちゃってる。次回放浪の時に現地の格安スマホ買ってこようかな。ネタにもなるし。若いお姉さんとLINEできるようになるし。びー旅も少しはモバイルフレンドリーにしたほうがいいのかも。

15:21 2016/07/09
いつも情報いただいているとある方からの情報。→ インド観光地入場料外国人料金が2016年4月1日から値上げ。世界遺産登録の場所は Rs. 250→Rs. 500(約750円)。それ以外の場所は Rs. 100→Rs. 200(約300円)。タージマハールは Rs. 750→Rs. 1,000(約1500円)、(1ルピー=1.5円)

…とこと。タージマハルのインド人料金は激安で Rs.20(30円)。写真下はインド人チケットで去年の値上げ前の料金。その料金で入場する方法もあるとのことだが許可いただいていないので公開できず。まねする良い子が増えると今後ご本人がたぶん困る。貴重な情報ありがとうございました。




18:54 2016/07/06
エアアジアの直近投げ売りプロモ航空券が出現中。7~9月フライトの羽田・成田・関空~クアラルンプールやバンコクが片道9900円など。KL往復で預け荷物なし、機内食なしで空港税込往復最安利用で18,438円。クレカ手数料1,600円で支払い総額20,038円。KL経由バリ島往復最安だとクレカ手数料2,000円込支払総額33,170円。


●びー旅つぶやき

15:36 2016/07/02

私は酒もたばこもやばい薬もやらない。最近知人に指摘されて気づいたが競馬や競艇、パチンコもやったことがない。競馬の出馬表が読めないことに「意外」といわれる。わしそんなにギャンブル好きに見えるかな?

海外のカジノは全くの他人ごとでことごとく素通り。そういえばマージャンもやらない。ネット中毒ではあるが使うのはパソコンのみで携帯もスマホも持っていない。なのでオンラインゲームで散財することもない。電話は家電のみ。

そういう状況なので日常生活に金がかからない。そんな私の最近唯一の散財はサプリ。おっさんなので美容には興味ないが健康には興味がある。ビタミン剤一通りプラスで、CoQ10にアスタキサンチン、フォースコリーにオルニチンにオメガ3脂肪酸。DHEA、カルニチンにフコイダン。今月のサプリ代はみなさんの携帯料金1か月分くらいの出費になってしまった。ただこれらすべて爆飲みするわけでなく、3~4日に1回など気が向いた時に適当なローテーションで飲むなまけ摂取。一応肝臓への負担は考えている。通常1か月分を3か月くらいかけて飲む。DHEA(ドコサヘキサエン酸でなくデヒドロエピアンドロステロンの方)などサプリ範疇外の強烈なものは1週間に1度程度のペース。ゼロよりましじゃスタイル。DHEAって飲んでるとドーピング検査に引っかかるほど強烈らしい。

上海ディズニー入場料8500円のニュースにびっくりするも日本のディズニーも7400円することにさらにびっくり。実は私はディズニーランドにも行ったことがない。成田空港行く途中に横目で見るくらい。でもディズニーランドよりハワイの方がよくない?ハワイなら20回以上行っているぞ。ハワイは7400円じゃ行けないけど高く感じないのはなぜだろう。


ハワイの画像はたくさんあるがイウラニの画像はない。あんな何もないはずれに行く意味ないし。

19:31 2016/06/29

井の中にカワズだらけのとある旅行掲示板。たまにのぞくとえらい変わりよう。回答ゼロのトピが並んで廃れたのかと思えば互いのけなしあいでだけ盛り上がっているようだ。

一人の初心者のふりする釣り師に20人の自称達人が必死に群れるのが最先端のようでほほえましい。冗長な自慢から得られる情報はたぶん皆無。読む暇ないので読んでないけど。実は愛想つかして久しい。あそこに書けば書くほどできない旅行者の証明になってないか。

恥ずかしながら私も今よりましだったころ、ちょこちょこと参加していたが、さすがに今あそこにまともな情報書き込む気にはならない。びー旅で双方向性無視しててよかったと感じる今日このころ。


176. 日本人と英語  びー旅.com  びー旅ロード2016  178. 西アフリカ諜報訓練
このページは びー旅ロード 177. スマートジャパンICT戦略


ヒマラヤインパクト
パプアインパクト






タイのスマホ本体料金の例。1590THBは4770円。2016年1月の新聞折り込みチラシから。


シミラン諸島ミアン島のキャンプ場前ビーチでページ制作。びー旅情報は放浪中も連日現地のネット回線使って当日情報公開している。この時のネット接続にかかった費用は宿の無料Wi-Fi利用しているので0円。



プランドレギーユから見上げるエギーユデュミディ。シャモニー。


びー旅ロード目次


170. ベンメリア個人ツアー
171. プノンペン市バス
172. 海外ATM利用2016
173. アンコールワット雨季
174. 海外旅行ダイエット
175. エアアジア ハワイ線
176. 日本人と英語
177. 遅れる日本ICT戦略
178. 西アフリカ諜報訓練
179. タイに安く行く方法
180. びー旅スタイル5原則
181. 辺境情報局プロローグ

びー旅ロード2013
びー旅ロード2015
びー旅ロード2017



新宿西口 2016年5月の世界のスマホシェアは1位サムスン、2位アップル、3位Huawei、4位Oppo、5位Xiaomi。



ニューデリー駅前の市バス



技適マーク 「技術基準適合証明」「技術基準適合認定」のどちらか、または両方の認証マーク。電波法違反してないよというよいこのスマホの証明。つい先日まで「これがないと大変なことになる。だから海外格安スマホ買わずに国内大手にぼられよう」の言い訳に使われていた。



アンナプルナBCトレッキング




エアアジアのプロモ航空券

.




びー旅ロード2015トップへ