ポカラとアンナプルナベースキャンプトレッキング

ポカラとアンナプルナベースキャンプトレッキング

16年7月11日公開投稿情報55 ネパール ポカラ ABC

マチャプチャレ ダウラギリ プーンヒル ちょろさん投稿

アンナプルナベースキャンプトレッキング

アンナプルナベースキャンプ(ABC)トレッキングAnnapurna Base Camp trek

びー旅編集部から 2016年7月11日(月)
いつも情報いただいているちょろさんから2016年5月のポカラとアンナプルナベースキャンプトレッキング情報。ポカラはカトマンズの西200kmにあり、カトマンズから陸路で5~6時間、空路30分。またアンナプルナルートは2015年4月25日のネパール地震に先立ち、2014年10月15日アンナプルナ周辺で吹雪と雪崩が発生して43人のトレッカーやガイドが死亡した遭難事故でも有名になったルートで、そこの2016年情報。ちょろさん最新情報ありがとうございました。

ポカラ レイクサイド中北部の格安食堂のサンウェルカムレストラン
ポカラ レイクサイド中北部の格安食堂のサンウェルカムレストラン Sun Wel-come Restaurant

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2016年5月 ポカラ情報 投稿ちょろさん

サンウェルカムレストランのピザ

2016年7月11日(月)公開

・ポカラは2015年震災の被害は全くない。

・カトマンズ同様に飲食費などは上昇しているが、宿は供給過剰なので、交渉すれば2年前と大差ない宿代になる。

・蘭花飯店(20年前にはポカラ唯一の中華料理屋だった)から入る通りは、リトルチャイナと化しており、簡体字が目立ち、中華早餐なども出している。

・表通りはもちろんツーリスト価格のレストランがたくさんあり、税やサービス料も加算される。ローカル+αぐらいの値段で、税サ無しの食堂は少し探すとみつかる。1軒お勧めできるのは、レイクサイド中北部のサンウェルカムレストラン Sun Wel-come Restaurant、ピザ(写真右上)はRs.170(170円)~と多分ポカラ1安い。職人気質の親父さんが、注文が入るとピザソースから手作りする。トッピングの量が多く、ジューシーになってしまう傾向があるが、それはそれで美味しい。ピザ以外も美味しく、またここの家族が皆個性的でよい。1 NPR = 0.97249 円 2016/07/13 12:55



Sun Wel-come Restaurant の向かいに、ビールの卸売店(Last Mini Food Stores 写真上)があり、価格明示の黒板には「ポカラ1安い」との自信。確かに他を圧する安さで、停電していなければよく冷えている。




2016年5月 ポカラからの眺望 Annapurna Himal 正面にうっすらマチャプチャレ Machapuchare

・5月だと、ポカラから山が見える日は少ないが皆無ではない。夕立はほぼ毎日。かなり暑くて蚊も多いので、宿は上層階のほうが快適。

・2年前に来た2月だと、寒いが山の眺望は連日感動ものだった。

・レイクサイド中心部に、ローカル価格のスーパー(セールウェイズ Saleways)ができた。ニューバザールにある地元スーパーの支店で、国産品はパッケージの定価通りか少し安い。インド産品は価格明示してある。


2014年2月、ポカラからの眺望 マッターホルン型の山がマチャプチャレ Machapuchare 6,993 m


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Standard-Chartered の ATM がある、Salewaysスーパー


このスーパーの建物の湖側に Standard - Chartered の ATMがあり、手数料なしでキャッシングができる。カトマンズの同ATM同様に回線が遅いので、夕刻や雨天時は避けたほうがよいかもしれない。

・バラヒ寺院渡し場前(レイクサイド)から、市バスが出ている。青白のツートンカラーの車体。ルートは、バラヒ→ツーリストバスパーク近く(ラスタバンク)→イミグレ・トレッキング許可オフィス前→ダムサイド→空港前→シティ・バスパーク近く→ニューバザール→バグルン・バスパーク裏を通る。朝早くから運行しており、レイクサイドからバグルン・バスパークまでRs.20。



アンナプルナベースキャンプ Annapurna Base Camp 4130m から見るアンナプルナサウス 7,219m 
アンナプルナは東西約50 kmにわたって連なる山群の総称。サンスクリット語で「豊穣の女神」の意味。

2016年5月 アンナプルナ方面トレッキング Annapurna Himal

・アンナプルナ・ベースキャンプ(ABC)にガイド無しで行ってきました。現在、最短行程4泊5日でポカラに帰ってこられる。

・まずは許可証をとる。ダムサイド近くのオフィスはレイクサイドから20-30分歩いていくか、市バスで行ける。10:00-16:00、日曜もオープン、土曜休み。写真と料金を忘れずに。自分の時はACAP(アンナプルナ保全地区プロジェクト)がルピー払いTIMSがドル払いだった。空いていれば30分程度で終わる。

・申請書には予定ルートを書かないといけないので、主要ポイントだけでも考えていったほうがよいかも。簡単なルートマップはオフィスにあるので、係員が暇なら教えてくれる。

・ACAP Rp. 2000、TIMS USD 20(ガイドなし緑色。ガイド有だとUSD10で色が違う)。トレッキング中のTIMS事務所はビレタンティ(ナヤプルからしばらくのところで車掌が手続きした)タトパニ(ベニ―ジョムソン街道。温泉手前)の2か所。ACAPのオフィスは、ビレタンティ、チョムロン、プーンヒル→タトパニの途中。

・アンナプルナ方面は、年々バスのアクセスが増えてきている。ポカラ(バグルン・バスパーク)― ナヤプル ― ベニはほぼ15分ごとの発車。ベニ ― タトパニ ― ジョムソンへは四駆でも厳しい山道だが、バスが毎時のように出ている。従って、四駆の砂ぼこりがひど過ぎ、ベニ → ジョムソンをトレッキングする人は少なくなっている。ジョムソン → ムクティナートはまだ楽しいとのこと。

・ハイキング気分で行く人が多いのがプーンヒル Poon Hill 3193m 。マチャプチャレ Machapuchare 6,993 m からダウラギリ Dhaulagiri 8,167m へとずらり並んだ山々は壮観ではあるが、アンナプルナBC帰りに寄ると感動は少なかった。そして、はしゃぎまくる観光客に違和感感じまくり。行くなら、アンナプルナBCの前に行ったほうが精神的には良いかも。プーンヒルだけなら、トレッキング許可証代は高くもったいないように思う。



プーンヒル Poon Hill 3193m ではしゃぐ観光客。バックはダウラギリ Dhaulagiri 8,167m

・アンナプルナ1周は楽しそうだが、日数がかかり、山小屋ない区間があってテントがいるなど、少々大変そう。以下、アンナプルナベースキャンプトレッキングについて記載。

・アンナプルナBCへの入り口として、時間のある場合は、ダンプス→ランドルック、あるいはプーンヒルを見てから入ることもできる。いずれも山がパノラマ様に見渡せる眺望があって景色が良い。プーンヒル行くなら、復路でなく往路が良いと思う。

・ABCへいちばん近いのは、ナヤプルからのルート。谷間を進むのでチョムロンまで景色はほとんど楽しめない。

・ポカラ → ナヤプル → ベニのバスはポカラのバグルン・バスパークから頻発。バグルン・バスパークへは、早朝から運行している市バスで行けるので、タクシーを手配する必要はない。ナヤプルまで2時間、Rs.100 (地元民同額)です。ナヤプルから歩き始める場合、初日はニューブリッジ泊、少し頑張ればジヌー泊となるでしょう。


・現在、ナヤプルからさらに奥地までバスが行きます。ポカラからの直行便が多いのは、ガンドルック手前のキムチェ行き。自分は8AMポカラ発のバスを利用しました。キムチェまでRs.300、ツーリストプライスでしょう。ガンドルックはこの地域の中心地なので、地元民もたくさん乗る。

ナヤプルから少し入った場所でトレッキング許可証チェックがありますが、車掌が全て代行してくれる。割増運賃なので当然? キムチェからは、谷へ降りてニューブリッジ → ジヌー → チョムロンと行くか、登り切ってガンドルックへ出て、ダウン → アップ → チョムロン と進むことになる。

・キムチェやガンドルックよりも谷(モディ・コーラ)寄りで、ニューブリッジ近くにシワイという場所があり、そこにトレッキング帰りの人を待つジープが溜まっている。バスも1台いたので、ポカラからの便があるかもしれない。




マチャプチャレ 6993 m ネパール語で「魚の尾」を意味する。ポカラ北25kmにあり、シヴァ神に関係する神聖な山として登山が禁止されている未踏峰。マチャプチャレベースキャンプはマチャプチャレ登山の拠点ではなく、アンナプルナ南面登山や周辺の山のキャンプ地になっている。

・キムチェから谷へ降りる場合も、シワイから行く場合も、谷をランドルック側へは渡らず、右岸をニューブリッジ方面へ進む。

・自分はポカラからキムチェ行き(Rs.300)を使ったが、ナヤプルまで定価(Rs.100)で行って、歩きながら、キムチェやシワイへ行くバスを拾うほうが安く行けるかもしれない。ナヤプルからキムチェやシワイは、歩いて3時間程度。

・スタート地点まで歩いたら、あとはひたすら歩くのみ。迷うところは少なく、困ったら少し待っているとトレッカーか地元民が通るので聞けばよい。チョムロン以降はほとんど一本道なのでガイドは不要だろう。ガイドを連れているトレッカーはほとんど見なかった。女性単独も何人か見た。欧米の中高年は、ポーターに荷物を持たせているようだが、荷物が最小限ならそれも不要だろう。



ダウンとアップを繰り返す Annapurna Conservation Area

・キムチェやシワイから歩き始めると、初日はチョムロンまで行けるかもしれない。ナヤプルから歩いた場合は、ニューブリッジかジヌー泊となるだろう。ジヌーには温泉があるが、谷底にあってダウンアップのプチ苦行です。

・最短行程の4泊5日で行く場合は、初日にジヌーかチョムロンまで行っておきたいところ。谷道なので、山の眺めはチョムロンまではほとんどない。

・チョムロンは町としては最後。ベーカリーやカフェがある。チョムロンから最初の谷底に下るところに、価格明示の店がある。ここまでポーターが商品をかつぎ上げる労苦を思えば、品揃え・価格ともにとても頑張っている。物によってはタメル価格より安いかも。浄水剤も売っている。

Annapurna Conservation Area map
Road to Annapurna Base Camp Annapurna Conservation Area

・杖があるとアップダウンが信じられないぐらい楽になる。途中で棒を拾うか、チョムロンで竹杖が売られている。

・チョムロンの宿は、太陽熱で無料のホットシャワーが出るところがあるので、チェックしてみてください。ここより上では、温水は有料になる。

・チョムロンから上も、だいたい2時間ごとに宿場がある。各自のペースにあわせて行程を決めればよい。ただし、10-12月ごろのピークシーズンは満室で次の宿場へ行かないといけないことがあるらしい。

・どの宿場も食事は明朗価格で、ピザからパスタからなんでもあった。聖域なので、肉は制限される。値段はポカラの倍以上するが、運送費を考えると高くはない。満腹までおかわりできるダルバート(Rs.300-500)が一番人気だろうか。朝はヌードルスープ(野菜入りのインスタントラーメン)も人気。宿代が安い(Rs.100-300)ので、食事を宿食堂でとるのがルール。


・宿食堂のテーブルがコタツになっていると、暖房チャージが付けらてしまう。チャージは1食分ぐらいの値段するが、コタツでないテーブルか、屋外のテーブルで食べれば掛からない。

・チョムロンから先は、うんざりする程のダウン・アップの繰り返しになる。

・チョムロンから先はペットボトル飲料水の販売禁止なので、持参ボトルに有料のフィルター水を詰めてもらう。これも上に行くほど高くなる。どの宿場にも簡易水道は通っているので、自分は簡易水道の水を詰めて浄水剤を垂らして飲んでいた。

・チョムロンより上手では、ガス温水シャワーかバケツ湯いずれも有料となる。節約したい自分は、温かい日中に気合で水シャワー。石鹸を塗りたくっておいて、一気に洗い落としました。



霧の中のABC

・5月だと、毎日午後に雨が降った。午後早く宿に着くようにするのは良い選択だろう。雨具として、自分はゴミ用の厚手大容量ポリ袋を持っていった。バッグをすっぽりくるむ。雨合羽の代わりにもなる。もちろんゴアテックスとかあればそのほうが良いだろう。

・とにかく、アップダウンを繰り返していると、1 g でも重く感じるので、物は少ないほどいいし、非常食以上の食料を持っていく必要もない。余分なものはポカラの宿に預けてくるのがいい。

・ただし、ABCの寒い早朝はカメラのバッテリーが不調になる人が多いので、モバイルバッテリーぐらいはあると、電池切れは避けられるかも。



マチャプチャレベースキャンプ(MBC)からアンナプルナベースキャンプ(ABC)への氷河道

・2日目はジヌー発ならヒマラヤ(2900 m)、チョムロン発ならデオラリ(3200 m)までは行けそう。高度順応の面からはデオラリまで行っておきたいところだが、体調・天候次第ですね。デオラリ以降は木が生えなくなり、荒涼とした道を進む。ヒマラヤを朝早めに出れば、MBCを経て昼頃にABC着となる。

・ABCの体験は天候次第。可能なら、予備日の日程を持たれるよう。ここまで来て、霧の中何も見ずに下山するのは痛すぎる。ABCの天気はころころ変わる、自分も到着日は濃い霧で視界ゼロ。翌朝は幸運な快晴だった。6000 - 8000 m の雪山のふところに囲まれたABCはやはり神々しさ抜群で神聖内院。アップ・ダウンの苦行もどうでもよくなり、行って良かったと思える瞬間。



アンナプルナ I  アンナプルナは東西約50 kmにわたって連なる山群の総称。サンスクリット語で「豊穣の女神」の意味。第1峰(8,091 m)、第2峰(7,937 m)、第3峰(7,555 m)、第4峰(7,525 m)


・下りは、ABCを朝出て早足で行けばチョムロンまで行ける。チョムロン手前のダウン・アップは無慈悲でしんどいが。チョムロン泊なら、翌日夜にはポカラまで戻れる。シワイでジープやバスをつかまえるか、ナヤプルまで歩いて下り、ベニ発ポカラ行きのバス(本数多し)をつかまえることになる。チョムロン手前のシヌワあたりで泊まると、翌日ポカラまで行くのはやや厳しいと思う。



アンナプルナベースキャンプ(ABC)のロッジ 1泊 Rs.150

アンナプルナトレッキング追記

・寝袋は重いので持っていかなかった。デオラリ以下はまず不要。谷間の宿は湿度が高くて暑いときもある。

・MBC, ABCは標高が高くて吹きさらしなので気温はかなり下がる。自分の行った5月で、ABCのロッジ室内は0度まで下がった。食堂を除いて暖房はない。どのロッジでも布団状の毛布を無料で借りられる。着込んで、毛布にくるまればなんとかなった。ペルーのクスコの冬の朝ほどは寒くなかったように思う。12-3月頃はたぶんもっと寒い。チップを払って毛布を追加でもらうか軽い寝袋を持っていくことになりそう。


アンナプルナトレッキング 最短行程4泊5日のまとめ


 1日目: 朝ポカラ発、直行かバス乗りつぎでキムチェかシワイへ。
      ニューブリッジ経由で、ジヌーまたはチョムロン泊。
 2日目: 朝チョムロン発。ダウンとアップを繰り返す。デオラリ泊。(ジヌー発の場合は、ヒマラヤ泊)
 3日目: MBC経由で昼頃ABC着
 4日目: ABCの夜明けを満喫したら、ひたすら下る。可能ならチョムロンへ。
 5日目: 朝チョムロン発。ジヌー、ニューブリッジ経由。
      シワイかキムチェでジープかバスをつかまえるか、ナヤプルまで歩いてバスでポカラへ戻る。



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ポカラ フェワ湖 
ポカラとアンナプルナベースキャンプトレッキング。ポカラから個人で行くアンナプルナBCルート。プーンヒル情報。マチャプチャレやダウラギリを望む。
1Rp(ネパールルピー) = 0.97249 円 2016/07/13 12:55



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