エアアジアXは2015年3月アメリカ運輸省にクアラルンプール~関西~ホノルル線の運航申請を行った。
当初15年11月関空~ホノルル線就航といわれ、その後16年4月下旬に延期されていた。しかし2016年5月現在まだチケットも販売されおらず、運航開始の発表もされていない。この就航については2015年4月6日ウォールストリートジャーナルにも取り上げられていたので、エアアジアの米国への進出が進行中であることには間違いはなさそう。
2016年5月13日(金) 2012年、日本のLCC元年から4年。LCC格安フライトブームは去り、定着してきたといっていい。安全運航を維持したまま価格を下げるフライトコモディティ化が日本の空にも自然に浸透した。大手の独占殿様商売状態の特殊な日本の航空業界に、今までなかった健全な競争が生まれつつある。そして現在なお各社LCCの就航が続いている。 そんな中、以遠権を使ったエアアジアX国際線のホノルル路線就航が水面下で進行中。3年ほど前まではほぼ個人的な希望で「エアアジア、早くハワイまで飛ばんかい」とこのサイトでつぶやいていたのが、1年前から本当にハワイへ飛ぶ話が出てきてしまった。 |
日本以外からホノルル空港にはすでにLCCは数社就航している。米国本土からバージンアメリカ、さらに豪州、シンガポール、バリ島からジェットスターが、といった具合。ただ各社サイトを見る限りさほど安い料金では飛んでいないようだ。バージンアメリカでLA~ホノルル往復最安でも500US$~といった具合。ジェットスター豪州便はもっと高い。
また2015年11月より韓国LCCのティーウェイ航空が以遠権を使って関空からグアムへ就航している(TW311/312 便、大邱発着 大阪関西~グアム)。
現状のホノルル路線はバンコク線ほか東南アジア方面のLCC競合路線で収益低下した分を取り返すように大手の高値安定状態が続く。私が個人的に値下げけん引を期待していたハワイアンエアも実質大手と変わりない料金。「そっちへ行ってしまったんかい」状態。
LCCの席巻で収益が激減したバンコク路線他アジア路線。大手はそのアジア線の減収分をLCCの飛んでいない高値安定路線で回収している状態だ。この現状を考えると高値安定しているドル箱路線の筆頭の太平洋路線にLCCを巻き込んだ価格競争が持ち込まれることは、既存大手にはあってはならない展開だ。ホノルル線の先には同然次の展開として米国本土路線進出がひかえている。
ただエアアジア他LCCの太平洋路線にも弱点はある。本家のエアアジアは過去にクアラルンプール拠点の欧州便を複数運行させていたが現在はすべて撤退している。 LCCフライトは長時間のフライトに向かないデメリットが複数存在するのだ。 大手よりシートピッチが狭く機内食や飲み物の無料提供もなく、デフォルトでの無料機内エンターテイメントもない。国内線の1~2時間以内のフライトなら特に支障はないが8時間を超えるようなフライトになると一般利用者には「罰ゲームか修行?」という感じになってしまう。 |
そうはいってもLCCのシートピッチは途上国のバスの非人道的スペースに比べれば天国スペース。短時間フライトなら何の問題もない。私の実感としては777エコノミー乗ったすぐ後にLCCのA330 通常席に乗ればその狭さを実感できるが、そういうことがなければ全く狭さを感じない「人道的なスペース」だ。
ただそういえるのはやはり近中距離線の6時間くらいまでのフライトのような気はしている。これは全くの私的感想なのだがハワイまでのフライトは大手のエコノミーでもストレスはかなりかかる。機内で眠れればいいのだが私の場合眠れないことが多い。
また羽田クアラルンプール片道7時間だと最後の1時間は若干もじもじし始める。成田ホノルル間はクアラルンプールより980kmほど遠く偏西風向かい風の往路には8時間かかる。これは結構きつい。ちなみに復路は順風なので6~7時間。こういう時間はLCCフライトとしては微妙な限界所要時間だ。
私の場合(大手エコノミー利用)と限定してだが、フライト時間でストレスのかかるフライト所要時間は6~8時間くらいがピーク。米国本土線、欧州線、南米線、アフリカ線などで12時間以上のフライトになると、「イライラしても無駄」と体があきらめるので逆にストレスはさほどかからない気がしている。ちなみに私にはLCCで7時間以上のフライト経験はまだない。エアアジアの場合は大手エコノミーに乗る値段でフラットシートに乗れるので長時間フライトでの格安らくちんメリットはありそう。
以遠権とは、国際線の運行で自国から相手国を経由し、相手国の先の区間の営業運航を行なう権利。当初の最終目的地を途中で寄った寄港地にして、そこからお客を乗せてその先の国へ運行してもいいという権利。 ティーウェイ航空グアム線のほか、ジェットスター福岡バンコク線やノックスクートバンコク線も以遠権でなかなか鋭いルートの国際線を運航させている。ただこの以遠権には航空交渉という当該自社間の二国間交渉で制限がかかる難点あり。航空行政を巻き込んでのおいしい所の取り合いともいえる。たとえば成田ホノルルはダメ。関空ホノルルならOKというよくわからない状況。 |
渡航時期 | 2003年11月 | 2008年9月 | 2012年2月 | 2015年11月 |
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往復航空券代 | 32,800円 | 34,800円 | 43,000円 | 34,000円 |
燃油追加税税 | 0円 | 33,600円 | 24,000円 | 12,480円 |
米国空港諸税 | 6,300円 | 6,610円 | 5,460円 | 9,820円 |
成田空港使用料 | 2,040円 | 2,040円 | 2,540円 | 2,610円 |
航空保険料 | 1,500円 | 750円 | 1,000円 | 米空港税に含む |
テロ対策税 | 350円 | 0円 | 250円 | 米空港税に含む |
取扱手数料 | 0円 | 0円 | 3,000円 | 6,480円 |
合計金額 | 42,990円 | 77,800円 | 79,250円 | 65,390円 |
東京からの距離はクアラルンプール 5320.54km。ハワイ 6296.30 km。約980kmの差。所要時間でいえば7時間と8時間で1時間の差。
最安にこだわる私の実際の利用例で2015年11月クアラルンプール往復エアアジアプロモ燃油空港税込 1万9,730円 、2015年11月アシアナでハワイ往復6万5390円。どうして距離は1.18倍なのに料金は3.31倍もの差になるのだろう。
私が見つけることのできた最安料金での比較だがこれがLCCの飛んでいない路線の実態なのだ。
しかもこの経由便アシアナは良心的な方で、米系はほぼ8万円台。日系10万円以上する。これは実質価格カルテルによるぼったくりとみることもできなくもないのではないか。
エアアジアが関空~ホノルル線のフライト就航したとして、フライト料金は最安プロモフライトでどのくらいになると予想されるだろうか。
現状、私が2015年11月最安だったので利用したアシアナフライトはソウル経由最安で、往復ネット表示34,000円、実際の支払い65,390円。この経由便はインチョン空港での待ち時間も入れるとホノルルまでの所要は片道14時間ほどだった。味があるのはソウル~ホノルル間の途中に東京があり、そこを素通りしてハワイに向かうこと。つまり成田~ソウル間はソウル観光とかをしない限り無駄な往復になってしまう。これまで利用していた直行便チャイナエアラインは2名利用でないと安くならず最終支払金額は8万円弱だった。
この最安経由便65,390円フライト、空席をなんとしても埋めたい先方の事情はあるにせよ、もしソウル往復がなければ成田~ホノルルは現状でも往復4万円台で飛べるのではないか。その辺から考えると、関空~ホノルルのLCCの数量限定のプロモ航空券なら往復2~3万円台というところか。LCCはそれを搭乗率で埋め合わせるという大手にない技を持つ。現状エアアジアプロモでクアラルンプール往復
1万9,730円なら妥当か。念のために繰り返し言っておくが以上の数字は利用者が最終的に払う成田、米国空港税、その他手数料などすべて込みの往復金額。世間での燃油0円情報は取り上げる価値ないのであえて触れず。
羽田空港国際線ターミナル構内イルミネーション。こんなことしなくていいから空港税安くしてくれと思うのは私だけ?
エアアジア機内誌日本特集。日本に行ってみたいというアセアン新興国の方は多い。訪日外国人激増がLCC元年2012年と重なっているのは偶然ではないと私は思う。
168. ハワイアンインパクト
169. 炎天放浪エピローグ
170. ベンメリア個人ツアー
171. プノンペン市バス
172. 海外ATM利用2016
173. アンコールワット雨季
174. 海外旅行ダイエット
175. エアアジア ハワイ線
176. 日本人と英語
177. スマートジャパンICT戦略
178. 西アフリカ諜報訓練
179. タイに安く行く方法
180. びー旅スタイル5原則
181. 辺境情報局プロローグ
びー旅ロード2013
びー旅ロード2015
びー旅ロード2017
空港で充電 関空
関空直結南海鉄道はPASMO使える
ハイアットリージェンシー
1泊1室最安21,837円~。
コストパフォーマンスのいい豪華ホテル。ビーチまではカラカウア通り隔てて50m。1室4名宿泊できるので、4人で行けば1人当たりの宿泊代は格安ホテルと変わらない。
◆モアナ サーフライダー
ワイキキビーチ中心部。ビーチまで徒歩30秒。ビーチフロントでは毎晩ハワイアン・エンターテイメントが繰り広げられる。 1泊1室 28,821円~
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クイーンカピオラニホテル
Queen Kapiolani Hotel
ワイキキビーチまで徒歩3分。ホノルル動物園やワイキキ水族館、カピオラニパーク徒歩圏内。
1泊1室 13,468円~
ワイキキサンドビラホテル
Waikiki Sand Villa Hotel
アラワイ運河沿い
1泊1室 13,856円~
関西国際空港搭乗ゲート
アシアナ経由便ホノルル線。ソウル経由便で待ち時間入れて総所要14時間。機内食は3回出る。
デルタ機内食。米系機内食いまいち
アシアナ機内食 これはうまかった
チャイナエアライン機内食 かつ丼にパンと機内食らしい組み合わせ。うまかったのでいいけど。
直行便ハワイ線の機内食は2回。経由便は3回。搭乗前空港レストランで食べるとたぶんメタボが進行する。
777機内
エアアジア機内食 有料 8時間フライトで断食は難しいかも。子供はきっと泣く。