エアアジア ハワイ線 LCC太平洋線

エアアジア ハワイ線 LCC太平洋路線

びー旅ロード175エアアジア ハワイ線

LCC日本発太平洋横断路線 近未来国際線予想図

エアアジア ハワイ線 LCC太平洋路線


LCC近未来国際線予想図 日本発太平洋線

エアアジアXは2015年3月アメリカ運輸省にクアラルンプール~関西~ホノルル線の運航申請を行った。

当初15年11月関空~ホノルル線就航といわれ、その後16年4月下旬に延期されていた。しかし2016年5月現在まだチケットも販売されおらず、運航開始の発表もされていない。この就航については2015年4月6日ウォールストリートジャーナルにも取り上げられていたので、エアアジアの米国への進出が進行中であることには間違いはなさそう。

ウォールストリートジャーナル エアアジアハワイ路線記事
AirAsia X Plans Hawaii Flights in November.

2017年2月10日追記:エアアジアX関空ホノルル線6月28日より運行開始。週4便、往路関空発23:25-ホノルル12:30着、月水金土発。復路ホノルル発16:00発、関空20:25着火木土日発。
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エアアジア ハワイ線 LCC日本発太平洋横断路線

2016年5月13日(金)

2012年、日本のLCC元年から4年。LCC格安フライトブームは去り、定着してきたといっていい。安全運航を維持したまま価格を下げるフライトコモディティ化が日本の空にも自然に浸透した。大手の独占殿様商売状態の特殊な日本の航空業界に、今までなかった健全な競争が生まれつつある。そして現在なお各社LCCの就航が続いている。

そんな中、以遠権を使ったエアアジアX国際線のホノルル路線就航が水面下で進行中。3年ほど前まではほぼ個人的な希望で「エアアジア、早くハワイまで飛ばんかい」とこのサイトでつぶやいていたのが、1年前から本当にハワイへ飛ぶ話が出てきてしまった。

日本以外からホノルル空港にはすでにLCCは数社就航している。米国本土からバージンアメリカ、さらに豪州、シンガポール、バリ島からジェットスターが、といった具合。ただ各社サイトを見る限りさほど安い料金では飛んでいないようだ。バージンアメリカでLA~ホノルル往復最安でも500US$~といった具合。ジェットスター豪州便はもっと高い。



オアフ島上空から見るワイキキとダイヤモンドヘッド

Booking.com


国際線エアアジアXのA330-300

LCC日本発太平洋路線

また2015年11月より韓国LCCのティーウェイ航空が以遠権を使って関空からグアムへ就航している(TW311/312 便、大邱発着 大阪関西~グアム)。

現状のホノルル路線はバンコク線ほか東南アジア方面のLCC競合路線で収益低下した分を取り返すように大手の高値安定状態が続く。私が個人的に値下げけん引を期待していたハワイアンエアも実質大手と変わりない料金。「そっちへ行ってしまったんかい」状態。

LCCの席巻で収益が激減したバンコク路線他アジア路線。大手はそのアジア線の減収分をLCCの飛んでいない高値安定路線で回収している状態だ。この現状を考えると高値安定しているドル箱路線の筆頭の太平洋路線にLCCを巻き込んだ価格競争が持ち込まれることは、既存大手にはあってはならない展開だ。ホノルル線の先には同然次の展開として米国本土路線進出がひかえている。



関西国際空港(上)はLCCで息を吹き返した。今セントレアも同じ効果を期待している。関空はなぜ息を吹き返したのか?それは多くの利用者が格安フライトを求めているからなのだ。

エアアジアジャパンとエアアジアXホノルル路線

エアアジアジャパンの2016年夏の再来襲、エアアジアXのホノルル路線。ともに当初の予定より就航が遅れている。既存大手はなんとしてもこの動きを阻止したいのだと想像する。現状は「日本特有の足の引っ張り合いのプロ」が必死になって飛ばせない裏工作中というところか。

エアアジアジャパンの就航やエアアジアXハワイ線就航の遅れがその成果だとはあえて言わないが、国交省天下りが既存大手に流れている現状ではそのルートを使って現役後輩へのハッピーな進言を模索している様子がどうしても浮かんでしまう。

規制で自由競争を妨げそのしわ寄せを利用者に持って行くのが日本のこれまでの航空業界。そういう流れで行きつくところが運賃高値安定。ただどんなに上手に足を引っ張っても太平洋路線のLCC就航は時間の問題だろう。エアアジアのみならずいずれかのLCCがハワイやLA路線を近い将来飛ぶことは間違いはない。利用者が求めている限りフライトコモディティ化は不可逆なのだ。


成田空港第1ターミナル

LCC長距離線のデメリット

ただエアアジア他LCCの太平洋路線にも弱点はある。本家のエアアジアは過去にクアラルンプール拠点の欧州便を複数運行させていたが現在はすべて撤退している。

LCCフライトは長時間のフライトに向かないデメリットが複数存在するのだ。

大手よりシートピッチが狭く機内食や飲み物の無料提供もなく、デフォルトでの無料機内エンターテイメントもない。国内線の1~2時間以内のフライトなら特に支障はないが8時間を超えるようなフライトになると一般利用者には「罰ゲームか修行?」という感じになってしまう。

そうはいってもLCCのシートピッチは途上国のバスの非人道的スペースに比べれば天国スペース。短時間フライトなら何の問題もない。私の実感としては777エコノミー乗ったすぐ後にLCCのA330 通常席に乗ればその狭さを実感できるが、そういうことがなければ全く狭さを感じない「人道的なスペース」だ。



羽田空港国際線ターミナルのエアアジアXチェックインカウンター 極悪オープンスカイ協定改定で成田、羽田の以遠権を認めればエアアジアで羽田からハワイに行ける。

ただそういえるのはやはり近中距離線の6時間くらいまでのフライトのような気はしている。これは全くの私的感想なのだがハワイまでのフライトは大手のエコノミーでもストレスはかなりかかる。機内で眠れればいいのだが私の場合眠れないことが多い。

また羽田クアラルンプール片道7時間だと最後の1時間は若干もじもじし始める。成田ホノルル間はクアラルンプールより980kmほど遠く偏西風向かい風の往路には8時間かかる。これは結構きつい。ちなみに復路は順風なので6~7時間。こういう時間はLCCフライトとしては微妙な限界所要時間だ。

私の場合(大手エコノミー利用)と限定してだが、フライト時間でストレスのかかるフライト所要時間は6~8時間くらいがピーク。米国本土線、欧州線、南米線、アフリカ線などで12時間以上のフライトになると、「イライラしても無駄」と体があきらめるので逆にストレスはさほどかからない気がしている。ちなみに私にはLCCで7時間以上のフライト経験はまだない。エアアジアの場合は大手エコノミーに乗る値段でフラットシートに乗れるので長時間フライトでの格安らくちんメリットはありそう。



ホノルル国際空港2階のワイキキ行市バス2.5US$。ワイキキ行オアフ島鉄道も計画中。

以遠権とは エアアジア ハワイ線

以遠権とは、国際線の運行で自国から相手国を経由し、相手国の先の区間の営業運航を行なう権利。当初の最終目的地を途中で寄った寄港地にして、そこからお客を乗せてその先の国へ運行してもいいという権利。

ティーウェイ航空グアム線のほか、ジェットスター福岡バンコク線やノックスクートバンコク線も以遠権でなかなか鋭いルートの国際線を運航させている。ただこの以遠権には航空交渉という当該自社間の二国間交渉で制限がかかる難点あり。航空行政を巻き込んでのおいしい所の取り合いともいえる。たとえば成田ホノルルはダメ。関空ホノルルならOKというよくわからない状況。

このよくわからない状況は2011年2月25日マレーシアとの二国間交渉のオープンスカイ協定で「首都圏空港の以遠権は認めない」としたため。オープンスカイと名前ついているが、本来自由なはずの以遠権に制限をかけるぜんぜんオープンでない協定だ。だがこれは見方を変えると、エアアジアXは成田発ホノルル路線持てないが、今年2016年夏再出発のエアアジアジャパンなら将来成田発着運行可能ということでもある。釜山なんかピントのずれたとこに飛ばさずに、機材は本家にあるのだからA330でセントレア発成田経由でホノルル行かんかい。

それより先にこの不自然なオープンスカイ協定を改定して、成田、羽田の以遠権を認めるようにする方が先決か。自国航空会社の保護というが、結果健全な競争が阻害され利用者の利益になっていない。「高いので利用しない。安ければ利用する」という潜在需要を独占高値安定がつぶしていることに気づけよ。最低限既存大手に図に乗った殿様商売させない環境作らんかい。


トリブバン国際空港のエアアジアX ヒマラヤトレッキングの強い味方

ハワイ往復 私が実際に利用した閑散期格安航空券代金と追加料金の変遷
渡航時期 2003年11月 2008年9月 2012年2月 2015年11月
往復航空券代 32,800円 34,800円 43,000円 34,000円
燃油追加税税 0円 33,600円 24,000円 12,480円
米国空港諸税 6,300円 6,610円 5,460円 9,820円
成田空港使用料 2,040円 2,040円 2,540円 2,610円
航空保険料 1,500円 750円 1,000円 米空港税に含む
テロ対策税 350円 0円 250円 米空港税に含む
取扱手数料 0円 0円 3,000円 6,480円
合計金額 42,990円 77,800円 79,250円 65,390円
合計金額は私が実際に支払った料金。03、08.12年はチャイナ直行便、15年はアシアナ経由便。2016年4月から燃油税はなくなった。原油価格が下がったためとしているが、大手が燃油なしのLCCに追い込まれているように見えなくもない。

 


エアアジア ハワイ線 LCC日本発太平洋横断路線


東京からの距離はクアラルンプール 5320.54km。ハワイ 6296.30 km。約980kmの差。所要時間でいえば7時間と8時間で1時間の差。

最安にこだわる私の実際の利用例で2015年11月クアラルンプール往復エアアジアプロモ燃油空港税込 1万9,730円 、2015年11月アシアナでハワイ往復6万5390円。どうして距離は1.18倍なのに料金は3.31倍もの差になるのだろう。 私が見つけることのできた最安料金での比較だがこれがLCCの飛んでいない路線の実態なのだ。

しかもこの経由便アシアナは良心的な方で、米系はほぼ8万円台。日系10万円以上する。これは実質価格カルテルによるぼったくりとみることもできなくもないのではないか。



成田空港第2ターミナル



日本上空を通過してソウルに向かうアシアナ帰国便フライト ソウルまでフライト所要10時間30分 成田までは待ち時間入れて14時間。この経由便のホノルルから成田までのトータルの飛行距離は8,738kmになる。直行だと6,332km。2400kmも余分に飛ぶこのフライトが最安なのはなんでだろう。

LCCフライトでハワイ往復諸税込3万円

エアアジアが関空~ホノルル線のフライト就航したとして、フライト料金は最安プロモフライトでどのくらいになると予想されるだろうか。

現状、私が2015年11月最安だったので利用したアシアナフライトはソウル経由最安で、往復ネット表示34,000円、実際の支払い65,390円。この経由便はインチョン空港での待ち時間も入れるとホノルルまでの所要は片道14時間ほどだった。味があるのはソウル~ホノルル間の途中に東京があり、そこを素通りしてハワイに向かうこと。つまり成田~ソウル間はソウル観光とかをしない限り無駄な往復になってしまう。これまで利用していた直行便チャイナエアラインは2名利用でないと安くならず最終支払金額は8万円弱だった。

この最安経由便65,390円フライト、空席をなんとしても埋めたい先方の事情はあるにせよ、もしソウル往復がなければ成田~ホノルルは現状でも往復4万円台で飛べるのではないか。その辺から考えると、関空~ホノルルのLCCの数量限定のプロモ航空券なら往復2~3万円台というところか。LCCはそれを搭乗率で埋め合わせるという大手にない技を持つ。現状エアアジアプロモでクアラルンプール往復 1万9,730円なら妥当か。念のために繰り返し言っておくが以上の数字は利用者が最終的に払う成田、米国空港税、その他手数料などすべて込みの往復金額。世間での燃油0円情報は取り上げる価値ないのであえて触れず。


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●びー旅つぶやき

2:27 2016/05/16

2016年4月から燃油税がなくなった。だから何?というのが正直な実感。利用者をバカにしていた状態がバカにしなくなっただけなのではないか。これではしゃいでいるのが不思議。原油価格値下げのためとしているが、実態は燃油税なしで飛んでいるLCCに追い込まれているように見えなくもない。

燃料代が上がったら客に転嫁するのでなく、営業努力で航空会社が自身の無駄を削るのが本来あるべき姿だろ。「国際的なきまりで」とどんなに完璧な説明されても、一通り説明聞いた後に「だからなんで?」と全く疑問が消えない極悪な仕組みだ。燃料が上がったなら上がったで、少なくとも不当表示にならないように「込み表示」にする良識はなかったのか。

ハワイ路線は燃油税が0になってもその分元の料金が上がって最終的な支払金額はさほど安くなっていない。利用者には航空会社や旅行会社が決めた見かけの金額はどうでもいい。最終的に払う金額が問題なのだ。本当の値下げに最も有効なのはたぶんLCC就航。エアアジア、早くハワイに飛ばんかい



13:50 2016/05/11

知人が関空からバンコクまでマカオエア Macao Air で予約。往復で航空運賃21,000円、実際の支払い28,450円。関空~マカオ~スワンナプームの経由便。途中マカオで3時間待ちの総所要は10時間。直行便の6時間と比べるとやや微妙。乗り継ぎタイミングによっては総所要30時間になることも。

それでも機内食無料、預け荷物30kg 1個無料でカード手数料も28,450円に含まれているとのこと。

2014年6月27日就航のジェットスター福岡発スワンナプーム往復プロモは燃油込3万円ほど。機内食、預け荷物別料金。ただこちらは直行便で所要5時間40分。ノックスクートもドンムアン往復4万代からだが直行便でなくシンガポール経由所要33時間。機内食2000円には思わず笑った。

また春秋航空の中国各地からのセントレアほか日本の地方空港への浸透が著しい。いつのまにか静かにLCCの日本への就航が進んでいる。エアアジアジャパンのセントレア就航は諸々準備の遅れから夏頃になりそう。既存大手は必死に包囲網作ってエアアジアジャパンを「その他大勢の弱小勢力の一つ」にしたい構え。しかしエアアジアはこれまでの背景から「簡単に転がせるその他大勢の一つ」になりきれないのではないか。ANAホールディングスは表面上「エアアジアは眼中にない」という対応だが、かかわると過去の提携解消の裏のブラックな部分が蒸し返されるので、今かかわって得することは皆無。極力触れずにおこうというのが本当のところかもしれない。


羽田空港


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ヒマラヤインパクト
パプアインパクト







羽田空港国際線ターミナル構内イルミネーション。こんなことしなくていいから空港税安くしてくれと思うのは私だけ?


エアアジア機内誌日本特集。日本に行ってみたいというアセアン新興国の方は多い。訪日外国人激増がLCC元年2012年と重なっているのは偶然ではないと私は思う。


びー旅ロード目次


168. ハワイアンインパクト
169. 炎天放浪エピローグ
170. ベンメリア個人ツアー
171. プノンペン市バス
172. 海外ATM利用2016
173. アンコールワット雨季
174. 海外旅行ダイエット
175. エアアジア ハワイ線
176. 日本人と英語
177. スマートジャパンICT戦略
178. 西アフリカ諜報訓練
179. タイに安く行く方法
180. びー旅スタイル5原則
181. 辺境情報局プロローグ

びー旅ロード2013
びー旅ロード2015
びー旅ロード2017



空港で充電 関空


関空直結南海鉄道はPASMO使える


ハワイホテル予約

ハイアットリージェンシー
1泊1室最安21,837円~。
コストパフォーマンスのいい豪華ホテル。ビーチまではカラカウア通り隔てて50m。1室4名宿泊できるので、4人で行けば1人当たりの宿泊代は格安ホテルと変わらない。



◆モアナ サーフライダー
ワイキキビーチ中心部。ビーチまで徒歩30秒。ビーチフロントでは毎晩ハワイアン・エンターテイメントが繰り広げられる。 1泊1室 28,821円~
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クイーンカピオラニホテル
Queen Kapiolani Hotel
ワイキキビーチまで徒歩3分。ホノルル動物園やワイキキ水族館、カピオラニパーク徒歩圏内。
1泊1室 13,468円~



ワイキキサンドビラホテル
Waikiki Sand Villa Hotel
アラワイ運河沿い
1泊1室 13,856円~



関西国際空港搭乗ゲート


アシアナ経由便ホノルル線。ソウル経由便で待ち時間入れて総所要14時間。機内食は3回出る。


デルタ機内食。米系機内食いまいち


アシアナ機内食 これはうまかった




アシアナ機内食のコチュジャン


チャイナエアライン機内食 かつ丼にパンと機内食らしい組み合わせ。うまかったのでいいけど。


直行便ハワイ線の機内食は2回。経由便は3回。搭乗前空港レストランで食べるとたぶんメタボが進行する。


777機内



エアアジア機内食 有料 8時間フライトで断食は難しいかも。子供はきっと泣く。




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