びー旅ドットコム 第29回 アンコールワット個人旅行6
カンボジア北部 クラチェ ストゥントゥレン
カンボジア・ラオス国境 ドンカラウ Dongkalaw 国境
クラチェ Kratie 、ストゥントゥレン Stung treng はカンボジア北東部の町。プノンペンからバスや地元系のワゴンバスが頻発している。クラチェは近辺のメコン川の川イルカツアーで有名。ストゥントゥレンはラオス国境越えやラタナキリ観光の拠点となる町。
2014年現在、国道7号線のトンレコン川 Tonle Kong River 横断橋が完成して、ソーヤバスがラオス南部パクセまで直行の国境越え国際バスを運行している。1日1便、プノンペン朝6:45発。国道7号線でコンポンチャム、クラチェ、ストゥントゥレン経由し、ドンカラウ国境を越えてラオス南部のパクセーまで乗り換えることなく同じバスで行ける。
国境越えの手続き時間入れて所要12時間。プノンペンでの乗り場はセントラルマーケット近くのソリアバス乗り場。ソリアバスは正式名称 Phnom Penh
Sorya Transportation。
このバスはさらにパクセでビエンチャン行の別のバスに乗り換えてそのままビエンチャンまで行ける。パクセ~ビエンチャン所要10時間。プノンペンからビエンチャンまで外国人用ぼったくり料金48US$でプノンペンで一括支払いで手配できる。乗り換え時間入れるとプノンペンからの総所要ほぼ24時間で翌朝ビエンチャン到着。ソーヤバスはそれ以外にもクラチェ1日3便、ストゥントゥレン1日3便いずれも午前中発のみ運航している。
写真右上はストゥントゥレン、トンレ・コン川(セコン川)の渡し舟。ストゥントゥレンからはトンレコン川からメコン川北上してボートのみでもラオスへ越境できる。ただし陸路より割高になる。日本人で15日以内の観光目的入国ならラオスビザは不要。反対方向の場合、カンボジアビザは必要だが国境で30日シングル観光ビザ30US$(2014年10月より20US$から30US$に値上げ)で取得可。
またラオス国境まではローカルバスやミニバンバスを乗り継いでも行ける。プノンペンからはセントラルマーケット脇シャルルドゴール通りにバスターミナルのあるプノンペンソリアトランスポート
Phnom Penh Sorya Transportation で、ストゥントゥレン距離400km、料金37,000R(962円)、所要10時間。クラチェ270km、24,000R(824円)、所要7時間。この料金は2009年2月のものなので今は若干値上げしている。 ストゥントゥレンから先は宿泊の宿や現地ツアー会社でラオス側のデット島やパクセまでのジョイントチケットが手配できる。 |
所要時間は途中のレストラン休憩時間にも左右されるが、地元民用バスなのでカオサンバス、シェムリアップ行のようないらだたしい時間稼ぎはない。ソリアバスのチケット窓口では英語は通じる。
同じくセントラルマーケット脇120ストリートに乗り場のある地元系のミニバンバス(ワゴンバス)のほうが若干安いが、こちらは英語は通じない。クラチェまで15,000R(390円:07年2月)。カンボジア語がしゃべれなければ「外国人なんだからこんなものに乗らずにバスで行け」と乗車拒否される。また11人乗りのワゴンに23人詰め込むようなこともあるので利用にはその覚悟が必要。 ストゥントゥレンまでの道はいいので車内でロデオ大会にはならない。まっすぐでカーブがあまりないアスファルトロードなのでぼろ車でも時速80kmくらいでとばす。途中のバックマージンレストランでの無駄な休憩が少なければ時間はさらに短縮される。ただトイレのない車なので休憩がなさ過ぎるのも辛い。 |
クラチェ方向の外国人用ツーリストバスはキャピトルでは扱ってない。これらのバスはいずれも朝7時半頃プノンペン発で1日に1本。ミニバンワゴンバス(トーリー)は朝数本出ている。時間で運行せず、満員になったら出発するという仕組み。
クラチェ近辺のメコン川では川イルカの群れが生息する。イラワジイルカ(カワゴンドウ)と呼ばれクラチェのゲストハウスでイルカ見学ツアーを頼める。川イルカの見られるエリアはクラチェ市内から15km北部カムピ村。町にたむろするバクタクシーに頼んでも連れて行ってくれる。07年1月と若干古い情報だがバイタク往復に3$、入場料2$、ボート代3$で計8$。行けばほぼイルカは見られるとのことだった。写真上の湖のような流れのメコン川を眺めてゆるい滞在をするには最適の町。クラチェからストゥントゥレンまで130km、バス所要3時間。
ユーホンゲストハウス(クラチェ) You Hong Guest House 欧州組バックパッカーの定番ゲストハウス。川イルカツアーやラタナキリ、ラオス国境へのツアーを扱っている。シングル1泊3$から North side of the market, N°091, St:8 Email:youhong_kratie@yahoo.com (855)11 674 088 (855)12 957 033 |
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クラチェゲストハウス Kratie Guest House 1泊シングル14000R(3.5$) 電話住所不明。上のユーホンゲストハウス前の通りからからメコン川方向に200mほど行った所にある。階段狭いが部屋はきれい。トイレシャワーTV付。宿のおばちゃんはクメール語オンリー。会話に困った時は英語のしゃべれる近くのバイタクドライバーを呼ぶ。 |
ストゥントゥレンには外国人用のゲストハウスと地元系の宿が複数ある。ラオスへのジョイントチケットやラタナキリへのツーリストバスの手配をしてくるのが下のリバーサイドゲストハウス。
ラタナキリの州都バンルンやベトナム国境方向へはピックアップトラックも出ている。バンルンから70kmにはベトナム国境オヤダヴ国境 O Yadav
district border がある。この国境は外国人にも越えられる。ベトナム側の町はレタイン Lethanh。最寄りの大きな町はプレイク
Pleiku。プレイクまではオヤダヴ・レタイン国境からは75km。右の写真はストゥントゥレンの街並み。
リバーサイドゲストハウス(ストゥントゥレン) RIVER SIDE Guest Hous シングル1泊3$から トイレシャワー付 プノンペンやシェムリアップ、ラオス国境へのジョイントチケットを扱う。英語が通じる。ネット1時間3$。欧州組バックパッカーが多い。 Email:taingpow@yahoo.com TEL 012 439 454, 011 600 381, 012 257 207 |
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コンラタナ サンバス ゲストハウス KONG RATANA SAMBATH GUEST HOUSE シングル 1泊6$~ ここでバスを頼めばプノンペンまで35000R 値段は安宿だが部屋はシティーホテルのような感じ。英語可。 TEL:012 964 483, 012 755 469, 092 740 085 |
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ストゥントゥレン ゲストハウス STUNG TRENG GUEST HOUSE シングル 1泊6$~ トイレシャワー付。値段は安宿だが部屋はシティーホテルのような感じ。このコストパフォーマンスはカンボジアの地方ならでは。 TEL:016 888 177, 016 368 492, 074 973 628 |
カンボジア北部ストゥントゥレンのさらに北50kmにカンボジア・ラオス国境、ドンカラウ国境 Dongkalaw Border がある。
日本人でカンボジア方向からラオスへ向かう場合15日以内の観光目的ならラオスビザは不要。ソリアバスで行く場合は出入国イミグレ手続きはバスを降りて一人一人行う。
国境の越え方は大まかに3つ
①国際バス
②ツーリストバス
③ボート
①国際バス
プノンペンからパクセまで国境通過も含めて周りの旅行者に合わせて流れに沿っていればいいだけ。ただ途中にある味のあるエリアをすべて素通りせねばならない。「せっかくの陸路選択なのに効率求めてどーする」という感じはあるかも。カンボジア~ラオスのフライトは高いので移動をただ単に安くするためだけの選択か。
②ツーリストバス ストゥントゥレンのゲストハウスでナカサン、デット島やコーン島、チャンパーサック、パクセまでのボート、ミニバンバスセットになったジョイントチケットが売っている。ジョイントチケットで行けばローカルバス移動と違い、宿のある地点まで連れて行ってくれるメリットがある。 ③ボート ストゥントゥレンのゲストハウスで手配できる。ストゥントゥレン脇を流れるメコン川の支流のトンレコン川からメコン川に入りラオス国境へ遡上する。利用する旅行者が少なく②より値段は高くぼったくり料金提示されがち。ラオス側イミグレはコーンパペンの滝の手前。 |
カンボジア国境情報 | |
●カンボジア・タイ国境 1.Poipet - Ban Klong Leuk ポイペト - クロンレウク(アランヤプラテート) 2.Cham Yeam - Hat Lek チャムヤム(ココン) - ハートレック 3.O'smach - Chong Chorm オスマック - チョンチョム 4.Choam - Sangam(Chong Sa Ngam) チョアム(アンロンベン) - サンガム 5.Prom - Ban Pakard プロム(パイリン) - バンパッカード 6.Dong - Ban Lem ドン - バンレム ●カンボジア・ラオス国境 1.Dongkalaw(Dom Kralor) - Voeung Kam ドンカラウ(ドンクラロー) - ブンカム |
●カンボジア・ベトナム国境 1.Bavet - Mok Bai バベット - モクバイ 2.Kaam Samnor - Yin Soeung(Chau Doc) カームサムノア - インセウン(チャウドック) 3.Phnom Den - Tin Bienh プノンデン - ティンビエン 4.Trapaing Phlong - Xamat チャパインプロン - サーマット 5.Trapaing Sre - Bonue チャパインスレ - ボヌエ 6.Oyadav - Lethanh オヤダヴ - レタイン 7.Banteay Chakrei - Dinh Ba バンテアイチャクレイ - ディンバー 8.Preak Chak - Ha Tieng プレアチャック - ハーティエン 9.Samrong - Mi Quy Tei サムロン - ミークイテイ |
ラタナキリはベトナム国境の州。主に少数民族がすみ、カンボジア人は1~2割しかおらず。ベトナムとの国境貿易が盛ん。山岳地帯で欧州組がエコツアーでよく訪れる彼らの定番観光地。
ラタナキリは州の名前で町ではない。州都はパンルン。バンルンにはホテルもゲストハウスも複数ある。バンルン郊外にある空港はラタナキリ空港。採算路線ではないのでここへの定期便はなかなか飛ばないようだ。
ヤクローム湖 lake yeak loam やいくつかの滝、カティエン滝 Katieng Waterfall, チャオン滝 Cha Ong Waterfall
など複数ある。象トレッキングはシェムリアップよりずっと安く利用できる。
ストゥントゥレンからバンルンは136Km。外国人用のツーリストバスもあるが、地元民用ピックアップトラックも出ている。バンルンから東70kmにはベトナム国境オヤダヴ国境
O Yadav district border がある。この国境は外国人も越えられる。ベトナム側国境の町はレタイン Lethanh。最寄りの大きな町はプレイク
Pleiku。プレイクまではオヤダヴ・レタイン国境からは75km。
カンボジア側からドンカラウ国境を越えてラオス南部に入るとラオスのチャンパーサック県に入る。そこにはメコン川の中州にあるシーパンドン(ラオス語で4000の島の意味)と呼ばれる巨大なデルタ地帯が形成されている。名前の通りにそのデルタ地帯に4000を超える島がある。
島といっても川の中州なのですべて川中島。コーン島 Don Khong が人口5,5000人で最大。デット島、コン島、コーン島には外国人用のバンガローがたくさんある。1泊100円くらいからと安い。13号線のナカサン側からデット島への橋はなくボートのみ。
ややこしいのがこのデルタエリアにはコーン島 Don Khong とコン島 Don Khonがあるということ。13号線から橋で行けるシーパンドン最大の島はコーン島
Don Khong。デット島の隣にあるソンパミットの滝のある島がコン島 Don Khon。コーン島はコン島の北18kmにある。
ラオス側の国境を超えるとシーパンドン南端のメコン川に、ソンパミットの滝、コーンパペンの滝がある。ソンパミットの滝、コーンパペンの滝は滝というよりこの下の写真のように濁流という感じ。コン島にあるソンパミットの滝はデット島から橋を渡って自転車で行ける。独特の味があり滞在にお金もかからない。ゆるゆる過ごすには最適。ネット環境もある。衛星回線なので若干高い。
デット島へはストゥントゥレンのゲストハウスでジョイントチケットが売っている。個人で行く場合やバスの途中下車の場合はナカサンで降ろしてもらう。ナカサンからはデット島へは500mほどで渡し舟がある。