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デット島 ラオス南部メコン川の島
ソンパミットの滝 コーンパペンの滝 内陸部メコンデルタ
パクセー,シーパンドンとラオス‐カンボジア国境
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ラオス南部 デット島はメコン川に囲まれた川中島
ウボンラチャタニー・パクセ―国際バス2016 デット島2016
内陸国で海のないラオスに島?デット島はラオス南部カンボジア国境近くにあるメコン川の「川中島」。パクセーから南に160kmにある周囲をメコン川に囲まれている島だ。結構大きな島で周囲7.5km、島の反対側まで最も広い所では2kmある。メコン川最大の滝群、ソンパミットの滝やコーンパペンの滝観光のゲートとなる宿泊施設の整った村でもある。しかし欧州組バックパッカーに開発された地域なので一般ホテルからは程遠い地元フレイバーの宿がメイン。
ラオス南部カンボジア国境近くにはタイ方向から続くラオス版大地溝帯がある。これはラオスからタイにまで広がっており、相互の国々の国境にも部分的に重なる。またこの断層の丘の上にタイカンボジア国境のプレアヴィヒア寺院があり、カンボジアの平原を見下ろす展望をも生み出している(写真下)。 |
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デット島対岸ナカサンのソンテウ乗場 パクセへ160km300円 |
一方、ラオスを縦断しカンボジアへ向かうメコン川の流れも当然この断層に出くわすことになり、ここを巨大な濁流となって流れ落ちる。その直前に内陸のデルタ地帯を作り上げていて、この近辺に川中島を複数生み出している。この界隈はシーパンドン(4000の島という意味)とも呼ばれ同様の川中島が多数ある。デット島はそんな内陸デルタが生み出したメコン川に囲まれた川中島のひとつなのだ。 |
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プレアヴィヒア タイ‐カンボジア国境 この断層がラオス方向へと続く
より大きな地図で カンボジア・ラオス国境 を表示
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コーンパペンの滝 デット島の宿でツアー手配ができる。半日ツアーで8万キップ(約800円)。
デット島旅の実録はこちらへ
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デット島1泊96円の宿 |
デット島は宿が安い。ここで画像を紹介している宿は1泊100円。「ママ&パパバンガロー」という。デット島船着場から南(船を下りて左)へ10分ほど歩いた川べりにある。デット島以下の住所や番地は多分ない。宿に電話もない。宿のご主人の携帯番号は聞き忘れた。なので日本から予約はできない。ただデット島に行けば簡単に見つかる。下のバンガローが1棟1泊10,000キップ(約96円)。この値段は2007年11月の値段なので2011年10月現在若干値上げしているかもしれない。いずれにしても個室のシングルバンガローが1泊100円という国は他にはなかなかない。
しかし付属のレストランでの食事が宿代につりあっておらず焼きそばやサンドイッチが宿代一泊と同じ料金。フライドチキンやビーフステーキ(厳密には水牛ステーキ)もあるが2万6000キップと宿代2泊分より高い。味は上にあげたメニューならそこそこうまい。
ただ「ラープ」というラオス料理が激まずなのでよく知らない状態ならオーダーは避けたほうが無難。支払いは宿につけることができてチェックアウトの時に数日分の宿代と食事代をまとめて支払う。私の請求額は3泊4日で宿代食事代込み1,300円だった。全室バルコニーとハンモック付き。メコンリバーフロントのバンガローに泊ればメコン川を見下ろせる。 |
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メコン川上のボートから見るママ&パパ 1泊100円
部屋には蚊帳もコンセントもあるが、電気は夕方6時から9時半まで発電機のモーターを回して通電する。パソコンの充電はその時間に合わせてしていた。そういう環境なので部屋にはエアコンどころかファンもない。ただ窓からメコン川からの風が吹き込んでくるので結構涼しい。この宿から徒歩10分のナカサンからの船着場近く、デット島のネット屋のあるメインストリートでは24時間通電していることもあるようだ。ただそのエリアは1泊3$と若干高め。 |
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このバンガローは船着場近くにあり1棟1泊3$ ベランダにハンモック付
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デット島メインストリート 衛星回線ネット屋あり。1分500キップ。
ネット屋もありデット島滞在時にはびー旅ドットコムの当日情報公開がその日のうちにできた。衛星回線を使っているので高く1時間3万キップ(300円)と1時間で宿代3日分。支払いは分単位。デット島には屋台もあり焼き鳥3本5,000kip、ちっちゃい肉まん1個1,000kip、りんご4個6,000kipといった具合。ソンパミット滝周辺にもレストランはたくさんあってチャーハン15,000kip(2007年11月の料金)。 |
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ナカサンの船着場へ向かう地元船 デット島は欧州組の定番観光地
デット島はラオスの中でもバックパッカー向けのコアなエリア。日本からツアーで手配するとルアンパバンも含めた8日間のツアーで燃油込1人22万円~(2011年10月)。パクセー発現地系日帰り1日ツアーでも約3万円もする。ちなみにソンテウでパクセからナカサン往復すれば600円。ナカサン‐デット島往復200円。宿代は既に紹介の通り。この界隈は個人で行く場合と手配で行く場合の価格差が大きい。
まずここでは一般観光客向けの手間のかからない個人での行き方を紹介。日本から直接行く場合、日本からラオス南部の都市パクセまでフライトで行く。成田や関空からの場合ベトナム航空がパクセまでの格安便を運行している。ベトナム航空がラオス航空と提携しているため、日本からホーチミン経由でパクセにもビエンチャンにもルアンパバンにも同料金で行ける。なのでベトナム航空利用の場合、下の表で表示されるビエンチャンとパクセの最安料金は同じ。
パクセまで行けばそこからデット島までの現地ツアーやジョイントチケットなど外国人向けの移動方法がある。 |
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メコン川とデット島の風景 . |
日本からパクセ発デット島ツアーをネット予約すると「日帰り3万円」のような日本人料金になるので、現地のゲストハウスでジョイントチケットで手配する方がいい。安宿ほどツアーやジョイントチケットは良心的。一番安く行く方法は「地元の方々に混じってのソンテウ」だが一般観光客向けではない。どうしてもソンテウという場合はこのページの下でおまけ情報として紹介している。 |
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ナカサンの船着場 デット島まで片道10分100円
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デット島は対岸までは2kmある結構大きな島
バンコク乗り継ぎでのフライトはビエンチャン方向なら安いがパクセだと安く行きづらい。ただルアンパバンもビエンチャンも観光する場合はバンコク経由の選択もありか。ただ地元便独占路線は格安便が少なくぼられやすい。バンコクから行く場合、ウボンラチャタニまで鉄道で行って陸路での国境越えも一般的なルート。バンコクからウボンラチャタニまではエアアジアも飛んでいる。 |
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ソンパミットの滝で1個5円のとうもろこし |
デット島からはメコン川最大の滝群への観光もできる。デット島からその中のひとつソンパミットの滝には歩いて行ける。ただ片道5km程あるのでレンタル自転車で行った方がいいかも。私は徒歩でも自転車でも行ったが、徒歩は往復だと10kmになるのでヘロヘロになる。ソンパミットの滝のあるコーン島までには橋があり、一本道なので初めてでもわかりやすい。
コーンパペンの滝はこの辺で最大の滝。デット島からはナカサンまでボートで行かねばならないので徒歩で行くことはできない。ナカサンまでボート、そこから車(またはバイタク)で滝まで行く。宿に頼めば半日日帰り8万キップ(800円)ほどで連れて行ってくれる。
この滝周辺では観光客が川に落ちて死亡する事故も起こっているとのことなので滝周辺での水遊びには注意。メコン川の水量にもよるが、下の写真のような濁流なのでラフティングやチュービングにはあまりむかない。 |
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ラオス国旗
はみだし情報 |
- デット島でもタイヤチューブを浮き輪代わりにしたチュービングという川下り遊びがあるようだが、デット島の場合、適当な所で岸に上がらないと下流にある滝の濁流にのまれる。
- 2010年7月陸路ラオス出入国税の引き上げ。2,500KIPから9,000KIPに。正規の手数料なので賄賂請求と勘違いしてイミグレでごねないように注意。領収書も発行される。
- ラオス観光庁によると2012年はラオス観光年とのこと。
- 2007年1月1日よりラオス15日以内観光にビザは不要に。パスポート有効期間が6ヶ月以上要。
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島間の移動はこんな感じ
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ウドムサイの宿 1泊5US$
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デット島からコーン島Don Khonへソンパミットの滝まではこの橋を渡って自転車で行ける
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たまに遊びに来る宿の子
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レンタル自転車でコーン島へ |