第20回 ベトナム1 基本情報 2016年版 格安海外旅 びー旅ドットコム
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ホーチミンで快適シクロ



フエ王宮お堀の鯉の餌8円


2万ドン手にご機嫌 ホイアン


軍事用ヘルメットが光る。フエ半日観光3$のバイタク


ハーティエンバイタク4人乗り、私はこの後ろに乗せられた。


なぜかついてきた2人


ベトナム格安旅行 バックパッカー旅基本情報

格安航空券だけでベトナムへ行く個人旅行に必要なもの

ベトナムの800円の地元宿に予約なしで宿泊する方法


   ホーチミン ベンタイン市場

◆ベトナム基本情報    次のページ ベトナム2へ
国名:ベトナム社会主義共和国
面積 32万9,241平方km
(日本の90%)
人口 約8,579万人(2009年統計)
時差 日本-2時間
電源 220~240V
プラグ日本と同じ
季節 地域による
大まかに5~10月が雨季
宗教 仏教(80%)
カトリック、カオダイ教他
電話 国番号84
ビザ 観光15日以内不要
パスポート有効期間3ヵ月以上要
為替レート 1円=275ドン
1$=2115.8ドン(2012年1月)
一人当たり
GDP
3,134US$
(2010年IMF、PPP126位)

今さら言うことでもないがびー旅ドットコム情報は万人に通じるガイドブック的情報ではない。そういう内容は上の基本情報のみ。以下の情報はびー旅スタイルを受け入れられる旅行者限定の情報。実行可能かどうかは自己責任で判断を。

ただ実際の自分の旅に受け入れる実用性はないとしても「珍しい生き物の生態」的なノンフィクション報告にはなっているかもしれない。日本人料金で旅行する場合でも知らないよりは知っていた方がいい小ネタは満載。

拡大縮小可能なグーグルマップはこちらへ .

2011年ベトナムから帰国して2ヶ月たってようやくベトナム情報を調べる。ページを作るためにやむなくといった感じ。つまりそれらのガイドブック的情報は実際の旅にはほとんど必要ないということにもなるか。旅に必要な情報は現地で現地の方に聞くのが最も正確で無駄がない。ただ「はじめての海外旅行です。英語もベトナム語も全く話せません」という場合は状況は変わるかもしれない。現地で聞くといっても現地のぼったくりマンに尋ねてしまっては格安旅行はできない。非英語圏のぼったくりマンの特徴は「英語が堪能」ということも覚えておいた方がいい。


   フーコック島 ロングビーチ ビーチから徒歩1分に1泊8$(640円・2011年)のバンガローがある


◆ベトナムの物価 観光客料金から離れるには     次のページ ベトナム2 ホーチミンへ

ハノイ 1日ツアー14$で行くハロン湾
2010年IMFの統計によるとベトナムの一人当たり国内総生産(PPP)は126位3,134US$。ラオス137位、カンボジア142位より高く、インドネシア119位やフィリピン122位より低い。なので現地物価はタイ85位9,187US$よりはずっと安く、数字を見る限り約3分の1。これらは現地物価には単純には結びつかないが、参考には十分なる。旅をしていてバンコクよりも物価が安く感じられないのは日本人料金や観光客料金の呪縛から開放されていないということだ。

またベトナムにも地域差がありハノイでは特に物価が高く1泊10$以下の宿が見つけにくい。逆にニャチャンなど観光地でも1泊5$の宿が容易に確保できたりする。特に観光客に縁のないベトナム農村部ではカンボジアの都市部よりも貧しい。プノンペンに出稼ぎベトナム人が多い事からも想像できる。

上のIMF統計は国内の格差は反映されていない。GDP2位の中国が一人当たり(PPP)になると93位7,519US$とタイより低い。ちなみに日本一人当たりGDP(PPP)は24位33,805US$。ベトナムの10倍以上。


IMFの数値上はフィリピンより物価の安いベトナム。しかし日本人が普通に旅行をするとその物価安の恩恵を受けることがあまりない。このページを作るために一通り調べてみて、ネットで検索して出てくる日本語サイトの現地ツアー料金に唖然とした。そういう料金で何の疑問も持たず旅行する日本人が彼の地でおいしいカモとして見られのは仕方ないかもしれない。



              世界遺産ホイアン バイタク観光40分1$(80円)


◆強烈設定 日本人専用ツアー
ハノイ発ハロン湾1日ツアーを例にとると、ハノイのツアー会社で予約すると14~18US$。日本人専用ツアーだと59US$。ハロン湾はハノイからでなくハロン湾のボート乗り場まで個人で行って地元船ツアー確保すれば2$ほどで定番コースを回れる。

ホイアンツアーにいたっては日本人用半日観光が70US$。ちなみに私はバスの待ち時間の間を利用して回った。時間がなかったので地元バイタク(写真左)で40分、1$で市内一通り回った。

フエ半日日本人ツアーは35$、現地のホテルのフロントで頼むと12$、ベトナム語オンリーの地元バイタク(写真左下)利用で回れば半日チャーターで3$で回れる。この具体的金額が「現地語料金<英語料金<日本語料金」を如実に示している。

極めつけはニャチャンのモッ島やタム島をめぐるアイランドツアー。ベトナム人観光客の利用するツアーだと食事付で6$なのに日本人ツアーだと160US$。

こういう金額を支払う観光客に対してホーチミンのシクロマンが日本人の市内観光に10$請求するのは自然な流れのような気もする。現地の方がやるとぼったくりになって、日本人専用ツアーだと日本人料金ですむのは現地のぼったくりマンがかわいそう。少しでも英語が話せれば日本人料金の呪縛からは開放される。現地語料金で旅がしたいなら旅に不自由しないだけの現地語習得は不可欠。


       ニャチャン沖ムン島 アイランド1日ツアーは食事付で5.5US$(440円)
       TIEN TIEN DAILY BOAT TRIP
  Chuyen To chuc Tour du ngoan 4 dao - Cho thie tau & Cano tham quan cac tuyen dao
  DC 100/15 Tran Phu - Nha Trang   TEL 058-3525890 / 3526538  FAX 058-3526539


◆ビザ 15日以内ビザなし入国について   次のページ ベトナム2 ホーチミンへ

   ハノイ郊外マイディンターミナルへの市バス
ベトナム入国の際、15日以内の観光ならビザは不要。これは空路のみならず陸路での入国にも適用される。ベトナムにビザなしでは入れるのは日本のほかスイスやリヒテンシュタインなどごく一部。欧米組は短期でもビザ必須。カンボジアから陸路入国の際、事情をよく知らないツアー会社が日本人にも無駄に高額のビザを取らせようとするが無視してかまわない。モクバイでもチャウドックでもハーティエンでも日本人は15日以内のビザなし入国ができる。陸路入国の場合は条件となる往復航空券または第3国行き航空券は原則必要、実質不要。ネットで公言すると修正はいるので深入りせず。また15日ビザなしで入国しても、入国後ハノイ等では30$、所要4日で30日の観光ビザが取れる。

15日以内ビザなし入国して日にちを超過した場合、1~2日の超過の場合は特にお咎めはないようだ。私はディエンビエンフー郊外のタイチャン国境で2日超過状態での出国だったが罰金の類は取られなかった。ただこの辺の裁量は担当の係官次第。国境や空港にもよる。1日あたり3~4$のペナルティーを取られる場合もあると聞いた。


●ベトナムATMで使える日本のカード
三井住友VISAカード
海外旅行にクレカ必須。ショッピング、LCCネット予約や海外ATM利用に。
エポスカード
年会費無料の丸井のクレカ。海外ATM利用可。海外旅行保険自動付帯。


日本の大使館か領事館で30日のビザを取る場合は当日30分で取れる。旅行代理店経由で取得すると1ヶ月シングルが1万5千円以上。こんなとこでも日本人料金とはほほえましい。ビザなしで入国できるのに無理に取る必要はなさそう。どうしても必要な場合は15日ビザなしで入国してから現地で30$で取った方がいい。15日切れる直前に取れば実質45日滞在できる。

空路入国の際に注意が必要なのは日本の雑誌。社会主義国家のベトナムでは、入国の際にポルノ関係の書籍に結構チェックが入るらしい。ストレートなエロ本でなくて、一般週刊誌のグラビア程度でも取り上げられて結構な罰金(2,000US$)を取られる。所有権放棄しても逃げられないそうだ。私はまだベトナムに空路入国したことも雑誌を持ち込んだこともないのでどの辺からアウトか詳細不明。

また麻薬関係に関しても厳しい。麻薬犯罪の最高刑は死刑。運び屋するにはむかない国。また他人から預かった荷物から麻薬が出てきても問答無用で連行される。「麻薬が入っているなんて知らなかった」では逃れられない。空港で知らない人から「荷物預かってくれ」の依頼は拒否した方がいい。
フエ王宮 半日市内観光3$.




  蛇足情報
  • ハロン湾ボートは安いとたまに沈没するので高い船に乗ろうとのこと。しかし2011年2月17日に沈没したのは宿泊可能なそこそこ料金高いクルーズ船。私の乗った2$の地元ツアー船はライフジャケットも完備で快適だった。
  • 端的にページの内容が伝わるので題名に「バックパッカー」と出てくるが私自身はバックパッカーの自覚はない。人から見ればそう見えるかもしれないが私は自分では自分のことを「旅人」だと勝手に思っている。関連コラムバックパッカー?はこちら



ベトナム国旗


フォー 3万ドン約120円




地元定食2万ドン約80円



ニャチャンのホテル1泊5US$


フエのホテル 1泊6US$


ホーチミンでシクロ 2万ドン80円


よい子はホーチミンでシクロに乗ってはいけないらしい


ファングラオからサイゴン駅までバイタク片道1$


ニャチャンの宿の女の子



   




◆ベトナムぼったくり基本構造            次のページ ベトナム2 ホーチミンへ
インドについでぼったくりが吹き荒れ、個人旅行がしにくいといわれるベトナム。本当にそうだろうか?多分しにくい旅行者にはしにくいのだと思う。個人差はかなりあるので「さあ、みんなでベトナムに格安旅行に行こう」とはならないことだけは確か。貨幣価値が全く違う国なのでどんな節約旅行者も日本人というだけでお金持ちと判断される。またそういう国ではお金持ちからはお金持ち料金を取るという自然な慣行もある。

そんな中で地元料金に入り込むには「おまえなら俺たちと同じ料金でいいよ」という地元の方々からの免罪符が必要になる。条件はいくつかあるが核となるのが現地語。そしてその現地発行の目に見えない免罪符を手に入れればあらゆる国で日本国内と同じように旅ができる。この状態が現地物価の恩恵を受けるスタート地点になる。

地元バイタクやシクロとの交渉でベトナム語どころか英語すら話さずに「安くしてくれ」とごねるだけでは相手にされない。もめている所によってくるのはそういうカモ専門のぼったくりマンだけ。


ホーチミン ベンタイン市場 フォーの値段は人によって変わる

そんな状態で結局ぼられまくっている達人の体験談は「類は友を呼ぶ」状態を招く。もともと札びらをばら撒くような旅をしていてのぼったくられました報告は最初の段階からボタンのかけ違いがある。その指南は「現地でカモになる方法」に等しい。被害報告満載のガイドブック片手の観光は現地で実際にカモの目印になっているとのこと。

とは言うものの1万円を250万ドンの札束に両替して戸惑う経験は私もした。両替後に金額が異様に大きくなる国では現地物価の実感のないまま言われたとおりに支払いをして、後でしまったということはしょっちゅうだ。

札びらばら撒く旅をしているつもりなくとも、自分の意思に反してそうなってしまっている状況もあったりする。お金持ち料金をかわすのも受け入れるのも自由。物価安を逆手にとって高級ホテルを泊り歩くお金持ちごっこも低料金で手軽に楽しめる。現地庶民物価からかけ離れた値段でも納得の上で払っているなら何の問題もない。

ホーチミン 2011年4月       .

現地の方々に混ざって食事をしても現地料金にならないのには訳がある。

ベンタイン市場のフォー 値段は2万5千~4万ドンと変動性      .


◆ベトナム格安旅行のヒント               次のページ ベトナム2 ホーチミンへ

地元のお菓子1万ドン パリッとしたホットケーキ? 焼きたてがうまい。
以下快適なベトナム格安旅行のヒント。「現地語料金で旅をしている私はこうしている」という程度のもので決してオススメというわけではない。実行するなり参考にするなりは自身で判断を。

①宿やツアーは現地で確保(予約しない)
②荷物を少なくする
③持ち歩く現金を少なくする
④閑散期に行く
⑤ベトナム語を覚えていく

①宿やツアーは現地で確保(予約しない)
現地ツアーを日本からネットで事前予約する限り日本人料金から逃れることはできない。シンカフェ(現地ツアー会社)の格安ツアーもネット上にその値段は載せていない。現地の格安ツアーに参加するには、現地に行って前日にツアー会社の窓口で自力確保が原則。ネット上に格安料金ツアーが現れないのは、「高く売れるなら高く売りたい」という催行者側の自然な意向の反映。物価10倍という国からあまり現地の事情知らずネットで調べて予約を入れようとする客に、現地物価適用のベトナム人料金教える意味がない。

         これが本当の海の家 フーコック島 2011年4月

ピーク時航空券だけでベトナムへ行って初日の宿がないと不安の場合は初日だけ確保して翌日以降は現地で自力確保するのも手。この予約をしないで現地確保するというスタイルが身に付けば、日本語料金という呪縛から開放され個人旅行の自由度は大きく広がる。初日のみ予約すら不安の場合は個人手配は向かないので日本からホテルも観光も手配されたツアーに参加した方が時間的にも料金的にも効率はいい。

私の経験上、ホーチミンやハノイのような観光客の多い都市の場合、正月だろうが盆だろうがどんなピーク時でも予約なしで現地入りしても宿がなくなるということはない。また現地ツアーに参加できないということもない。

②荷物を少なくする
またこのスタイルだと宿を探して荷物を持ったまま歩き回ることしばしばあるので荷物は少なくまとめた方がいい。7kg以内にまとめていればエアアジア利用の際に荷物代で余分な出費も必要ない。

③持ち歩く現金を少なくする
2010年40日インド放浪、2011年ベトナム40日放浪ともに実際に両替した日本円現金はそれぞれ1万円のみだった。後は既にこのサイトで紹介の通り現地ATMを使って現地通貨を引き落とした。私の場合銀行カードでなくクレジットカードを使ったVISA(PLUS)のキャッシング。

これまでの当日公開日記で紹介の通り、私は旅先で手持ちの現金が1,000円切ることは日常のこと。それで支障があったことは今のところない。そういう状態だとぼったくりマンからも相手にされないし、カモオーラ出したくても出ようがない。

格安旅行の旅の質は最初の1日で方向が決まる。「現地ツアー会社に空港送迎頼んで予約したホテルに直行」ならその先ずっとそういう日本人料金で旅が展開する。いったんそのレールに乗るとそこからの脱出は難しい。時間がないことをいいわけに日本人料金に逃げ込むのも好き好き。

④閑散期に行く
個々の事情によるのでできれば… という程度。閑散期の格安航空券の値段は周知の通り。ただピーク時に行っても割高にはなるが宿や現地ツアーの予約ができないということはまずない。私は日本のGWとベトナムの戦勝記念日とメーデーの重なる最も混雑する時期にハノイでハロン湾1日ツアー参加したが余裕の確保だった。ただしハノイ発ハロン湾ツアーのような朝発のツアーは閑散期でも前日予約が必要。

⑤ベトナム語を覚えていく
ベトナム語まで行かなくとも少しでも英語が話すことができれば日本人料金からは逃れられる。上の①~③を実行すればかなり気合の入った格安旅行はできるが極めるには⑤は必須。ベトナム語には声調があるのでカタカナ標記をそのまま読んでもまず伝わらない。南部と北部の発音に差もあるので若干厄介な言葉。

シンカフェバスのような外国人用ツーリストバスが発達しているのでそういうものを利用する場合は英語で何とかなる。観光客エリアを離れれば英語は思ったほど通じない。ホーチミンやハノイでも地元系の屋台、地元系のバイタクはほぼベトナム語のみ。

ハノイから定番観光地サパや中国国境には外国人用ツーリストバスは頻繁に出ていて英語で快適に旅ができるが、ディエンビエンフーやタイチャン国境にツーリストバスは出ていないのでベトナム語が話せないとぼられまくるし何かと不自由する。

ベトナム南部 フーコック島 ベトナムで夕陽が見られる数少ないビーチ

ハーティエンの河口にかかる橋 フーコック島行のボートから    .

ディエンビエンフーバスターミナルのタイチャン国境経由ムアンコア行バス



ホーチミン 奥がファングラオ方向 2011年4月


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