プレアヴィヒア遺跡に30分、ツアー代960円で行くには、シェムリアップ発の定番日帰りツアーに参加せず、個人で遺跡の南22kmのスラエム村まで行く必要がある。スラエムに宿泊して、そこからバイクタクシーで往復する。この方法の実行の可否は2点。シェムリアップから1泊2日以上の日程が取れること。旅行者側にある程度の旅のフットワークが求められること。
2018年5月2日(水)
静かに人気が上昇しているカンボジア第2の世界遺産プレアヴィヒア寺院遺跡。タイ国境のダンレク山脈の標高525mの山の頂上にある天空遺跡。アンコール遺跡群にはない独特の雰囲気がある。遺跡の最奥部にある絶壁岩展望でも知られる。入場料10US$。日本から直接行くツアーはまだ少なく高額。
アンコールワット拠点の都市シェムリアップから片道220kmも離れているのでアンコールワットツアーのついでに気軽に回れる遺跡でもない。辺鄙な場所にあり行きにくい遺跡なのでどういう行き方をしてもそれぞれ難点がある。また2018年5月現在、外国人がもともとの表参道であるタイ側カオプラヴィハーン国立公園から国境を越えてプレアヴィヒア遺跡には行けない。2017年初め頃まで必要だった入場口でのパスポート提示は不要(現在はタイ人のみ要)になった。
上の地図で確認できるようにプレアヴィヒア遺跡からスラエム村までは22km。プレアヴィヒア市までは80km。シェムリアップはクレン経由で片道220km、アンロンベン経由で230km。
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このページは びー旅ロード210. プレアヴィヒア個人ツアー2019
天空遺跡プレアヴィヒア
シェムリアップ発プレアヴィヒア寺院行き方 2019年版
2018年5月現在、シェムリアップから220kmかなたのプレアヴィヒア寺院遺跡に行くには次の3つの方法がある。
①シェムリアップ発ツアー
②ゲストハウス催行ツアー
③スラエム拠点の個人ツアー
簡単で一般的なのは①②のシェムリアップ発日帰りツアー。現状ほとんどの日本人観光客はこの2つのいずれかの方法でプレアヴィヒア遺跡に行く。最大の難点は往復440kmを長時間かけて陸路日帰りすること。
日帰り強行するので車内監禁往復6時間、遺跡滞在1時間、絶壁展望岩滞在10分という効率の悪い修行ツアーになる。さらに加えて催行側にも負担がかかるので1人100US$~と高額になること。遺跡入場料10US$+遺跡登頂車代5US$別。
最安訪問方法は③。2018年2月の私の例のように往復9US$(960円)で訪問できる。スラエムというプレアヴィヒア遺跡の南22kmにある村に宿泊してそこからバイクタクシーで行く方法。村から遺跡入口までの所要は20~30分。拠点村宿泊なのでシェムリアップから1泊2日以上の自力ツアーになる。日帰りツアーと違い「遺跡滞在1時間、うち頂上絶景展望スポット滞在10分」の時間制限はない。なので旧参道から徒歩で遺跡に行く(片道1時間かかる)選択もできる。ただこの方法は万人向けでなく、ある程度の元気と旅のワザが必要。
関連リンク
プレアヴィヒア徒歩登頂実録2018 プレアヴィヒア行き方2015年版
プレアヴィヒア遺跡実録2015 プレアヴィヒア遺跡訪問実録2010
アンコールワットに歩いて行く コーケー遺跡に歩いて行く
カンボジア第3の世界遺産 サンボールプレイクックとサンボー3大寺院
プレアヴィヒア寺院遺跡 3つの行き方解説
①シェムリアップ発ツアー
日本からネット予約のできるシェムリアップ発の日帰りツアーがある。日本語可。コーケーとベンメリアもまわって1人15000円。片道220kmの距離を日帰りするので車に乗っている時間長く、遺跡滞在時間は各々30分~1時間となる難点あり。
またシェムリアップにある現地ツアー会社でも写真右上のような日帰りツアー「ベンメリアとコーケーもまわって1人100US$」を扱っている。こちらはネット予約はできず現地で申し込む。その場合、前日予約前払いの翌朝発ホテルピックアップが一般的。現地ツアー会社はシバタ通り周辺にたくさんある。申し込みは店頭で英語でできる。ツアー当日も英語で案内される。日本語は通じない。
②ゲストハウス主催ツアー
タケオゲストハウスなどの日本人宿に行って前日予約翌朝発。車1台当たりで料金が決まっているので人数がたくさん集まれば1人あたり安くなる。昨今はプレアヴィヒア遺跡のような遠方遺跡には人が集まらないので小人数参加でそこそこの料金となりがち。
上は2015年2月のタケオゲストハウスでの料金。現在は入場料は無料ではなく10US$。この方法はかつての日本人バックパッカー定番の方法。こちらも日帰りなので遺跡滞在時間1時間。
③スラエム宿泊の個人ツアー
難易度は高いが最も安く行ける。遺跡滞在時間も日帰りツアーのような制限がない。シェムリアップからスラエム村に地元ミニバンバス(片道8US$)で行ってスラエム村のゲストハウス(1泊6.25US$~)に宿泊。そこからバイクタクシー(往復9US$~)でプレアヴィヒア遺跡に訪問する。
このページの情報があればたぶん英語で何とかなるが、できれば簡単なクメール語が話せた方が望ましい。
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③スラエム拠点の個人ツアー プレアヴィヒア遺跡
スラエムに行く方法
上にあげた①②に解説は必要ないので省略。ここでは「③スラエム拠点個人ツアー」の行き方解説。③の場合、拠点をスラエムにおくのでまずシェムリアップからスラエムに自力での移動が必要。地元乗り合いタクシー(写真右)か、ミニバンバスのラーンタクシー(ラーントーリス:写真下)を使う。料金はシェムリアップ~スラエム外国人料金8US$~。
写真右上は私が実際に2018年2月4日復路で利用した乗合いタクシーのレクサスRX300。現在カンボジアでは以前のような廃車改造車は減っている。値切交渉の末私が払った料金は往路4US$、復路7.5US$だった。道も良くスピード出せるので、アンロンベン経由だと230kmの距離あるが、休憩いれて所要2時間半。ドライバーに直接クメール語交渉すると安くなる傾向あり。シェムリアップ発スラエム行は地元民用長距離バス(RS
REAK SMEY 社バス、1日1本郊外のバスターミナル17時発で8US$)もあるが、英語の通じる外国人用のツーリストバスはない。またカンボジア人用乗合いタクシーやラーンタクシーは、普段ほとんど外国人を乗せることがない。完全地元民仕様なので英語は全く通じない。ただびー旅スタイルを受け入れられる旅行者なら、このページの情報と、簡単なクメール語丸暗記でたぶん乗り切れる。
参考までにシェムリアップ発スラエム行の乗り合いタクシー、ラーンタクシーはほぼアンロンベン経由(10kmほど遠くなるが地元民需要が高い)。クレン経由ではないのでベンメリアやコーケーで途中下車することはできない。
シェムリアップからスラエムまで4US$(430円)2018年実録
スラエムからシェムリアップ7.5US$(3万リエル)移動実録2018
シェムリアップ国道6号線プサールー向こう150mにある乗り場で客待ちのスラエム行ラーンタクシー。客が集まったら出発する。貨物(宅急便?)も兼ねる。奥の黄色い建物がBスタイルという目印になる雑貨屋さん。
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スラエム行乗り合いタクシー乗り場 プレアヴィヒア遺跡2019
シェムリアップでのスラエム行乗り合いタクシー乗り場は国道6号線沿い、プサールー向こう150mの道端。右のスマイリングアンコールホテルの100m手前。このホテルの仏塔のような建物が6号線の遠くから見えるのでこれを目指すとわかりやすい。Bスタイルというおしゃれな雑貨店の3軒となり。プノンペン方向むいて左車線路肩にラーンタクシー乗り場。反対車線側に乗り合いタクシー乗り場がある。
乗り場まではシェムリアップのホテルからバイタク1US$。トゥクトゥク3US$。プサールーで降りて徒歩2分。ただホテルエリアからはオールドマーケットからでも3kmほどなので歩ける距離。場所の詳細は以下の地図の通り。
朝9時頃までにここに行けばスラエム行のミニバンと乗り合いタクシーが客待ちしている。むこうも客を探しているので「スラエム」「バエイ・ムーン・リエル(3万リエル)OK?」連呼でたぶん何とかなる。
プレアヴィヒア遺跡に行くには「スラエム行」に乗る。決して「プレアヴィヒア市行」に乗ってはいけない。上のストゥントゥレン方面行乗り場に行くと「プレアヴィヒア市行」の表示あるも「プレアヴィヒア市(クロン・プレアヴィヒア)」と「プレアヴィヒア寺院(プラサット・プレアヴィヒア)」は80km
も離れているので拠点都市にはならない。ちなみにコーケー、ベンメリアに行くには上のプレアヴィヒア市経由ストゥントゥレン行乗り場で乗って途中下車する。
関連リンク
バンルン ラタナキリ オヤダヴ・レタイン国境 プーンコムヌー
プノンクーレン サンボールプレイクック バンテアイチュマール
カンボジア5大遺跡 大プリアカン行き方 ターモアン遺跡
モンドルキリ オスマック国境 サンガム国境 ドンクラウ国境
スラエム宿泊とスラエム食堂 プレアヴィヒア遺跡2019年版
スラエムのホテル
プレアヴィヒア遺跡が世界遺産となり、脚光浴び始めてスラエムには右のような外国人宿泊可能なきれいなホテルが複数出現した。1泊10US$払えばかなり快適なカンボジアローカルライフが送れる。しかしネット予約できるホテルはまだ少ないようだ。ここからプレアヴィヒア遺跡に行く旅行者は少ないので予約なしで行ってもたぶん部屋の確保には不自由しない。周辺には地元食堂やマーケットもある。ただ物価は若干高い。
最安はスラエムロータリー徒歩30秒にあるスラエムスレイナットゲストハウス。個室シングルトイレシャワー付で1泊2万5000リエル(650円)。最安宿は若干どすがきいているが、ほかロータリー徒歩圏内に8軒ほどのホテルがある。
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スラエム発プレアヴィヒア遺跡ツアー
スラエムに到着するとロータリー付近を歩いているとバイクタクシーから頻繁に声がかかる。最近は片言英語を話すバイタクドライバーも増えた。彼らに「プレアヴィヒア遺跡に行きたい」といえば日中ならいつでもプレアヴィヒア遺跡に行ける。1泊2日の場合はスラエム到着後宿確保し、その日のうちにバイタクで遺跡直行となる。
晴れ待ち余白とった2泊3日以上の場合は到着して宿確保後、バイタク探し予約、翌朝ツアー決行の選択もできる。この方が早朝の誰もいない遺跡を独占できるメリットあり。ただ帰りのスラエム発シェムリップ行乗り合いタクシーが午前中しかないので遺跡訪問後同日のシェムリアップ帰還は難しい。
遺跡ふもとのチケット売り場(右上)まで片道22km。バイタク料金は往復遺跡での待ち時間含めて10US$(クメール語交渉で若干安くなる)。別途遺跡入場料10US$が必要。遺跡ふもと入口入場券売り場まで所要20~30分。
またふもとから遺跡までは認可されたバイタクか車しか行けないので通常チケット売り場で待機している頂上行バイタクに乗り換える。そのバイタク(車)代は往復5US$で別途必要。徒歩で登る場合この5US$は不要。2017年初めまで必要だった入場者のパスポート提示は不要になった。
プレアヴィヒア遺跡に歩いて行く
チケット売り場から遺跡のある山頂までは徒歩でも行ける。その場合登頂バイタク代5US$は不要。ただ登頂には片道1時間かかるので、遺跡滞在1時間としても、ふもとからの総所要は元気な人でも3時間以上必要。シェムリアップからの一般的な日帰りツアーの場合、遺跡滞在リミット1時間なので実質徒歩登頂はできない。
山頂までの徒歩ルートは舗装されたバイタクルートとは別に入口がある。その入口はバイタクルートとは山の反対側になりチケット売り場から4kmほどある。ただそこまでは連れてきてもらったバイタクに頼めば追加料金なしで送迎してくれる。徒歩ルートは旧裏参道ルートで写真右上のようにバイクではとても登れそうにない急坂の木製階段を登って行く。もちろんバイタクと同じ舗装ルートでも徒歩登頂はできる。標高500mの往復なのでそれなり疲れるが味はかなりある。
徒歩登頂ルート入口もチケットチェックはある。連れてきてもらったバイタクにはチケットチェック小屋で「何時にここに戻る」と時間指定して別れて旅行者のみで登る。指定時間が3時間後だと若干あわただしくなるので、4時間後くらいがちょうどいいと個人的には思う。遺跡までほとんど階段なので道に迷うことはない。徒歩ルート沿いには売店のたぐい皆無なので水の事前確保必須。車登頂ルート入口駐車場、展望岩脇や遺跡内には水、ドリンク類売る地元売店あり。
バイク・車ルートの頂上駐車場には売店あるも徒歩ルート側には皆無。
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スラエムからシェムリアップへ
スラエムから帰路はスラエムロータリー発シェムリアップ行の乗り合いタクシー、ミニバンバスを利用する。各方面行の乗り合いタクシーがロータリーで客待ちしている。シェムリアップ行は毎朝8時~9時発。午後発の格安地元乗り合いタクシーはほぼないので、遺跡帰還が午後になった場合はその日はスラエム泊で翌朝出発になる。
シェムリアップまで所要2時間半。地元料金3万リエル。外国人料金8~10US$。支払いは降車時。どうしても午後以降にシェムリアップに帰りたい場合は個人チャーターになるので1人で乗って30US$~となる。午後発は足元見られるので高額になりがち。ただ午後発のチャータータクシーで帰るならスラエム宿泊せずにシェムリアップから日帰りも可能。
スラエムロータリーでの朝の客待ち風景。奥がアンロンベン方向。
プノンペン方向からはスラエムにリアンUSエクスプレスが運行している。
2018年2月現在、シェムリアップからは RS REAK SMEY Siem Reap Transportation Co.,Ltd が毎日17時にスラエム行バス運行。所要3時間。8US$。市内窓口(オールドマーケット近くのナーガロータリー脇)でチケット買って自力で郊外の長距離バスターミナルまで行かねばならない。郊外バスターミナルまでトゥクトゥク3$。歩けばただだが4kmと若干遠い。
びー旅つぶやき
13:00 2018/05/04
帰国して2か月過ぎようやく日本で落ち着いた。今回は帰国後の調整手間取った。世間では大型連休。私にはまるでひと事。日本の高速代高い。サービスエリア飯も高い。大金払って渋滞ストレスって痛くないか。
「東播磨ちゃん」のネットCM味あるね。何の興味もない私も若干興味わく。「明石焼きって何?たこ焼きじゃないの?」という感じで。あの動画がなければ私はたぶん一生あの地域に興味持たない。明石市長は炎上加勢のためにわざとクレームつけて動画削除させたのかも。現在は復活済み。炎上観光アピールの新しい手法にも見える。正攻法でやっても誰も振り向かないと思うので成功例と言えるのではないか。
プレアヴィヒア遺跡
9:09 2018/04/21
北朝鮮外交姿勢軟化。環境激変の兆し。金正恩の核の脅威がなくなれば「横田官民一体化」の可能性はぐっと上がる。小池さん歴史に自分の名を残すチャンスなのに。それ以前に公約にもしていたし。今横田に必要なのはオスプレイではなくLCCフライトだ。
9:32 2018/04/20
このサイトで1か月前に予告した「安倍政権終焉カウントダウン」が昨日あたりから大手メディアでも囁かれるようになってきた。森友、加計、防衛省日報、財務省セクハラなど現在騒がれている個々の案件は小さなことだが、それら背景の庶民が虐げられる現状の仕組みに大きな闇があることに根の深さを感じる。選挙に大勝しながら政権終焉の意味はたぶんかまびすしい数々のスキャンダルだけのことではないと思う。このまま大きな政府の庶民感覚からかけ離れた公僕楽園環境の無駄を削ることもなしで、消費税10パーセントは予定通り遂行なのだろうか。
少子化、デフレスパイラル、国民幸福度の低下、過去の失策で生じたマイナス分を庶民にうめ合わせさせる財政再建という短期的な帳尻合わせが、長期的に日本を衰退させていくように見えるのは私だけか。
コロンビアの首都ボゴタ拠点LCCビバコロンビア、機内立ち席の導入を検討中とか。そこまで行く?と正直ちょっと笑う。とはいえ30分程度のフライト(関空や横田からセントレアとか)ならそれもありかも。
カンボジア プレアヴィヒア遺跡
19:28 2018/04/14
2012年版のままになっていたエアアジアジャパンの予約解説ページをやっとレスポンシブにして2018年最新画面対応で更新する。現在エアアジアジャパン国内線名古屋~新千歳春休み、GW限定で1日3往復6便に増便中。1000円プロモも出現中。名古屋から北海道に1000円で行けるってかなりいっちゃっている。
海外ATM利用。現金両替より得になるか損になるかは「いつ」「どこで」で変わる。2012年頃まで海外クレカATM利用黎明期では現地銀行ATM手数料が、クレカの手数料顧客転嫁禁止ポリシー(デビットにはない)で請求段階ではねられ、レートも良心的で世界中どこで利用してもクレカの方が得だったが、2018年現在は国によって現金両替より損になる状況が増えた。
2018年現在現地ATM利用の方が損になる典型例がタイ。現地銀行ATM手数料150THBから段階的に220THBに値上げし、その現地ATM手数料も以前のように請求段階ではねられなくなった。
タイ銀行協会が国レベルの法律でATM手数料顧客転嫁を合法化したためだ。さらに加えてレートにまでぼったくりの細工をするようになった。
ただカンボジアやベトナムやミャンマーではまだレートもまともで、ATM手数料も請求段階ではねられているようだ(銀行や利用カードにもよる)。少なくとも今回私のカンボジアで利用した2回の現地ATM利用では現地銀行ATM手数料は請求段階ではねられていた。なのでその辺の国ではATM利用の方が得になる傾向あり。ただこれも一部極悪クレカなどの例外が微妙にあって、一概に「クレカが得」と言えないのがややこしい。
プレアヴィヒア寺院最奥部の絶壁展望岩
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