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シリア日本人人質解放の裏

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シリア日本人人質 自己責任論の裏





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シリア日本人人質解放の裏 Syria ransom case

日本国民の税金が身代金としてテロリストにわたる仕組

2018年10月23日、シリアで拘束されていた日本人がトルコ政府に保護された。彼は25日朝にイスタンブールを発ち、同日夜に日本に帰国した。解放された背景では、シリア武装組織とのパイプのあるカタール政府が多額の身代金を支払ったとされている。このカタールの高額身代金支払いに対して日本はこの先援助開発等の形で埋め合わせをする。もちろん公には「身代金の見返り」という部分は伏せられるが。しかしそこに使われるのは結局我々の税金。わかりにくくはなっているが、分別のない一人の日本人のために日本の多額の税金がテロリストに支払われる好ましくない構図になってしまっている。ちまたで彼への批判が起こるのは「ジャーナリストだから仕方ない」論法だけでは納得できない周辺事情と、彼の矛盾する言動がネットで拡散してしまったためだ。

その人質になっていた彼が11月2日に記者会見を開いた。大手メディアは彼をさながらヒーローのように扱うが、今彼を祭り上げたり安易な擁護をすることはさらなる悲劇を生む。ここに書くのは個人へのバッシングではない。自己責任論を展開するつもりもない。悲劇を繰り返さないためのシンプルな提言だ。


解放人質氏は自己責任論で批判されているが、もともとこの言葉を持ち出したのは3年半前シリアで拘束される前の彼だった。彼が批判されるのは「行くのは自己責任」と自ら言いながら制止を振り切って行って捕まり、「助けてください」と紙もってネット上に出現する顛末に違和感があるためだ。

自称ジャーナリスト氏 11月2日解放後の記者会見に思う

9:36 2018/11/03
シリア日本人高額身代金事件で解放された人質の方が昨日会見。冒頭には感謝と謝罪もあったそうだ。しかし帰国後8日もたったこのタイミングだと、本心からではなく「批判されたので保身のため仕方なく、自慢会見のついでに」に見えてしまう。

中身のない自慢会見と判断し私は見ることはなかった。要約された記事によると盛んにひどい虐待をされた話をしていたようだが、解放時の映像は虐待を受けて衰弱しているようにはとても見えず。身体精神ともに元気いっぱいのバックパッカーの帰国にしか見えなかったのはなぜだろう。

普通プロの誘拐屋は交渉決裂まで、大事な金づるである人質を傷つけることはしない。人質という立場をわきまえず、先方にとって好ましくない行動をとれば、おとなしくさせるために殴る蹴るはあるだろうが。

彼への擁護論はいまだに少なくなくない。擁護したほうがいい人認定される空気も健在。しかし彼への安易な擁護はさらなる悲劇を生む。

昨日の記者会見は自己顕示欲の強い彼の望む通り、まさに待ってましたの展開。自称ジャーナリスト氏の「シリアに行ってよかった」と思わせる状況。これに味を占めた彼はほとぼり冷めて注目されなくなったらまた紛争地域に向かう。不屈のジャーナリストの崇高な使命に燃えて。その時彼を擁護する方々は6回捕まったけど7回目はないよと言って笑顔で送り出すのだろうか。

彼が6回捕まるのは、よく言われる「紛争地域の予期せぬ危険」のためではなく、本人に危機回避力が乏しいからと見るべきだ。例えるなら「無茶」を「勇気」とすり替えて自己陶酔するタイプだ。そんな彼が商業誘拐屋の待つ紛争地域に行けばまた同じ展開になることは目に見えている。その先に待つのは彼の死か、今回のように大金がテロ集団にわたり多くの人がテロに苦しめられるかの2択だ。今彼をヒーローとして祭り上げることは数年後に彼をそういう方向に追いやることにならないのだろうか。




シリア身代金人質氏の行動への疑問を「個人へのバッシング」と単純化する自称専門家(なぜかジャーナリストが多い)は批判するネット民を「素人は黙っとれ」とのスタンスをとる。しかし彼らの人質氏擁護の専門的な?説明を聞いても言い訳にしか聞こえず説得力がまるでない。根にある違和感は解消されるどころか逆に深まるのはなぜだろう。フェイクとされる拉致された回数や身代金の金額など枝葉は関係ない。過去に複数回の類似インシデントがあり、多額の現金がテロリストに渡ったことはまぎれもない事実なのだ。人質氏個人の性格がいいかどうかも関係ない。この件への批判は日本特有なのではなく、この件のみ特有なのだ。

同業ジャーナリスト諸氏の人質氏への必要以上の擁護は、自ら同じ穴のムジナ、「私も彼同様に危機回避能力ありません」と世間にアナウンスしていることにならないか。さらに「ジャーナリストはお前ら平民と違って、理不尽なことしても許される特権階級なのだ」との驕りにも見えかねない。






人質帰国後の報道の在り方に違和感 -謝罪会見5日前のコラム

14:33 2018/10/28

件の自称ジャーナリスト氏がシリアから無事で帰ってきた。よかったねと報道されるのは何の問題ない。私もそこに異論はない。

しかしヒーローのような扱いは違うとも思う。彼はただ身代金目的の誘拐犯に捕まって多額の身代金を支払ってもらって帰ってきただけなのだ。ここではカタールの払った日本円で1億3000万円といわれるテロリストへの巨額の金は身代金と勝手に判断する。ジャーナリストだと言えば理不尽な振る舞いがすべて許容される根拠のない風土も問題だとも思う。

今回の顛末の背景を深く掘り下げることもなく、大手メディアの論調の流れそのまま「自己責任論のネット民批判」をすれば心の広いいい人イメージができあがる風潮と、それに臆面もなく乗っかる方々が多いのも閉口する。

彼への批判を自己責任論と単純化すべきではない。


件のジャーナリスト氏の解放後の「自分は誰からも救われたのでなく、相手の事情で勝手に解放されただけ」という態度に違和感があるのだ。日本政府の尽力で助けてもらっているのに「渡航自粛勧告する政府を臆病とこけ降ろす姿勢」が変わっていない。「6446 →無視しろ」のどうでもいいメッセージ作戦の自慢解説の前に、自粛勧告を否定した自分の判断が間違っていたことを認めて謝罪し、助けてもらったことに感謝の言葉があってしかるべきだ。この流れからは「身代金は払うなとメッセージ送ったろう。なんで払ったんだ。自分の知らないところでテロリストに大金渡ろうが知ったこっちゃない」と見えてしまう。そういう彼をヒーローとしてあがめる風潮に多くの人が疑問があるだけなのだ。ここは自己責任論とは何の関係もない。

彼の自分の置かれた状況を適格に読み切れない稚拙でカモオーラぷんぷんの体質が、現地の商業誘拐グループの格好の標的になると気づくべきだ。そこに気づかない限り同じことが繰り返される。第2、第3のヒーロー候補が「現地で苦しむ子供たちのために」とシリアに向かうことになりかねない。カモオーラの高い人間はジャーナリスト、旅行者関係なく危険な地域には行くべきではない。テロ根絶の第一歩は彼らに多額の現金を渡さないことなのだ。



シリアの一般の人々は親切でいい人ばかりだった。イスラム教徒の方は皆さんまじめ。アラビア語に苦労した。私が訪問したのは2004年で今のような戦乱になる前。ただその時期も日本人旅行者の首切り動画がネット上に出回った3カ月後、シナイ半島では爆破テロもありパルミラ遺跡は独占状態。




シリア日本人人質解放

9:40 2018/10/25

日本政府は身代金は払っていない。ただ多額の現金がカタール経由でテロリストに渡っただけ。シリアの日本人拘束解放事件のこと。誘拐目的でさらって3年も飯を食わして無料で開放など慈善団体でもやらない。先方の武装組織側にしてみれば「誘拐は成功だった。また日本人来ないかな」が正直なところではないか。件のジャーナリスト氏は今回の誘拐以前にもイラクやシリアで過去5回も拘束されているらしい。現地商業誘拐組織のいいカモ状態。

危機回避能力のない迷惑かけているだけの自称ジャーナリストをヒーローとして迎える大手メディアの姿勢にも力が抜ける。批判なく視聴率が上がるのでそうしているだけなのだろうけど。手のひら返し展開は計算の上?「行くのは自己責任だ」と制止する日本政府を散々こけ降ろして現地に行って捕まり、「助けてください」の紙持ってネットに現れるのは矛盾があると思う。

解放後のインタビューは英語じゃなくてアラビア語かトルコ語でするべきでは?できないんだったら無理にたどたどしい日本人英語で「あいむじゃーなりすと」とやらずに日本語で「助けてくれてありがとう。迷惑かけてすみません」の一言でいいのではないかと単純に思った。自分の置かれている状況の裏に隠れている部分を読み取る力が低すぎる。シリアで簡単に捕まった理由がよくわかるシーンだった。ほとぼり冷めて注目されなくなったら彼はまた「自分の責任で行き、それで伝えるんです」と中東に誘拐されに行くのだろうか。またカタールはこの件で正義の味方ポジション狙っているが、支払った身代金以上の日本からの見返りを期待しているのが見え見え。さらにシリア武装勢力に資金協力してきたこれまでの背景が表面化して諸刃の剣状態なのではないか。そこが読めないほど国際世論は甘くない。





びー旅つぶやき2018

9:53 2018/10/17

びー旅のハワイ解説ページが古くなったのでレスポンシブにしてリニューアル。現在工事中。エアアジアがホノルルに運行するようになってここ1年ほどでハワイ格安旅行環境が激変している。

しかし一方、フライトとは裏腹に現地物価は上昇が続く。15年前0.65US$ だったザバスが2.5US$に。1時間8US$だったワイキキビーチのロングボードレンタルが20US$に。1.69US$だったマカデミアナッツのチョコレート最安が今は3.99$に。日本人観光客用の高いマカチョコは昔からあったけど。宿も以前よりずっと高くなって格安生活がしにくくなっている。15年前はビッグサーフというキッチン付き個室コンドが1泊20US$だった。

かといってハワイで格安生活ができないかといえばそういうこともない。今のような状況の方がこのサイトの価値はあがるし。マカチョコ1箱450円は箱根の温泉まんじゅうの値段考えれば今でも十分安い。ハワイは高速代かからないし、ノースなどのビーチの駐車場ほぼ無料。VAT 4.712%なので日本の消費税より消費者に優しい。ちなみに私の今回のハワイ行も一人で行く。女子ではないのでハワイの一人旅にあまり抵抗がない。私にとってのハワイは近所の公園への散歩と変わりないし。ワイキキ生活は一人でも十分楽しいし。びー旅最新格安情報仕入ついでの側面もあり。同行者がいるほうが楽しい場合もなくはないが、それで奪われる自由も少なくはないとも思う。




アラモアナ公園

LCCリゾート路線 ーびー旅つぶやき2018

関空とセントレア


14:07 2018/10/12
香港エクスプレス2017年10月29日名古屋~グアム線就航が延期。18年夏に運航開始模索とのことだったが、10月現在いまだ運行されておらず。ティーウェイ航空とチェジュ航空はすでに関空からグアムに格安運行中。前者2015年10月、後者2018年7月21日就航。ティーウェイ航空は18年末より名古屋からもグアム便運行予定とか。チェジュ航空も名古屋~グアムサイパン線模索中。グアムならESTA不要、片道4時間で行けるのでお手軽。

関空からホノルルへは2017年6月28日就航のエアアジアの他、日本発着以遠権ハワイ便2社目となるスクートが2017年12月19日から週4便運行中。就航当初は片道9500円プロモあり、クレカ手数料入れると往復で2万円は越える。今は最安でも5万円ほど。ネット上に搭乗記もちらほら。皆さん格安自慢しているけど、格安海外旅行耐性のない一般旅行者のリゾート行で、飯なし、預け荷物なしでよく頑張るなと他人事ながら感心する。お前が言うなよと言われそうだけど。スクート機内食1800円。機内だと28US$。ひええ。往復2万円で行ってもでかい荷物持って Charley's Taxi に29$も払うんじゃ台無し。ちなみに空港→ワイキキ、ロバーツバス16US$、ザバス2.5US$。

2018年物価の上がったワイキキで格安生活なんて可能なのか。今回はわりに長く滞在するので宿泊費が不安。ネタになるので別にいいけど。フードパントリーとマッカリーSC、ステーキ肉安いのはどっちだとか。フライト時間が長いので現地滞在が短いともったいないと感じるのは私だけ?「格安だけじゃダメ、きらきらが最優先」がこのサイトの基本スタンス。

ハワイLCC格安旅行記はあれど、西アフリカやヒマラヤやアマゾンジャングルや中東紛争地域に行くモードでハワイに行くのはたぶん私くらい。そういうエリアを好む旅行者はなぜかハワイを見下す。なんでだ。楽しいのに。



フォートデルシービーチ


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210. プレアヴィヒア2019
211. アユタヤ遺跡行き方
212. 泰緬鉄道に乗ろう
213. マレーシア高速鉄道
214. マラッカジレンマ
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216. カモオーラ
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218. 新幹線クライシス
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シリア パルミラ遺跡



 紅海リゾート ハルガダ


  パルミラ遺跡


 先日津波のあったスラウェシ島
 パルの地震前の様子



 バオバブの実 ガーナ北部


  バガン ミャンマー


 ヒマラヤトレッキング中


  メークロン市場


  アブシンベル神殿


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  ユングフラウと2ショット


シリア パルミラ遺跡



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