2015/05/28
コモディティ化とはかつて先進的で付加価値の高い特別だったものが、時代の変遷と主にその付加価値を失い、ありふれたごく当たり前の日常必需品になることをいう。その一番の特徴は価格が安くなること。例をあげれば、かつて先進的だった洗濯機、冷蔵庫などの白物家電が、技術的な付加価値を失い、販売価格の下落と共に幅広く一般家庭に普及し当たり前の商品になったような例を指す。安価になることで生産者にとってはデメリットが大きいが、消費者にとっては誰もが気軽に利用できるので利点のみだ。
そしてフライトにもこのコモディティ化が始まって久しい。現在フライトという移動手段は当たり前のことで特別なことではなくなった。2012年日本にLCCが飛ぶようになり30年前には一部のお金持ちのみの移動手段だった飛行機が、誰にでも安く気軽に利用できる流れが今なお世界的に急激に進んでいる。飛行機だけが先進的でありがたいものではなく、バスや列車と同列の移動手段の選択肢の一つになりつつある。そしてそれは戻ることのできない不可逆な流れなのだ。
一方日本の国内線ではその流れに必死に抗おうとする既存大手航空会社とそれを後押しする日本独自の風土の航空行政が今盛んに水面下でせめぎあっている。
日本国内線は日本航空と全日空という大手2大勢力が価格競争しているようにも見えるが実際は全日空による運賃値上げ工作がじわじわ進んでいる。羽田のエア・ドゥ、ソラシドエア(スカイネットアジア航空)、スターフライヤー。これらはすべてANAグループ。さらに今後破たんに追い込まれたスカイマークの枠もANAグループの傘下になろうとしている。 成田国内線のピーチもバニラもANAの傘下。エアアジアジャパンを追い出してからは、ジェットスター以外に日本の国内線には第3勢力はいないといっていい。 |
見えにくくしてはいるが、今ANAホールディングスがやっていることは、自らが出資し社長を送り込んで実質的な経営主導権を持つ仲間内会社での路線の独占体制の作り上げだ。そして「やっぱりLCCではだめだった」という自作自演の行きつく先は運賃値上げ。国内線航空運賃の高値維持へと着々と足固めが進んでいる。今日本の空では利用者でなく航空会社の利益を優先させる選択がされようとしている。
余計なサービスや特別待遇なんてどうでもいいのでとにかくそこに安く行きたい。昨今フライトに求められるニーズにその一面が増えたことはおそらく間違いがない。フライトを頻繁に利用すればするほどそういう傾向は強くなる。特に1時間程度の日本国内線フライトに豪華な機内食や機内エンターテイメントが必要かどうかは微妙。やはり少なくともその利用の選択は搭乗者側にあるべきだ。 もともとLCCフライトは成田~関空のような混雑路線の大量輸送に向く。そしてそういう近距離混雑路線には航空会社が自己満足でやるサービスはあまり必要とされいないのではないかとなんとなく思う。 |
エアアジアジャパン日本就航当時の2012年のように、2015年5月現在のエアアジアの日本国内線復活の展開は順風満帆という感じではなくなった。
2014年12月28日インドネシアエアアジアのQZ8501便墜落事故が起こる。そして乗客155人乗員7名全員が死亡したとみられる(現在まだ行方不明者がいる)。エアアジアにとっては1993年設立以来初めての大規模死亡事故だった。
インドネシア気象気候地球物理庁は「悪天候が事故の一因となった」とする報告書を公表している。フライトレコーダーの解析によると、積乱雲の乱気流で機体が急上昇して制御不能になり失速した可能性が高いとのこと。
この状況からみてQZ8501便墜落事故はエアアジアが安全基準に満たない運行をしていたから起こった事故ではないと見るべきだと私は思う。この積乱雲の乱気流もそうだが、悪天候着陸時の予想できないダウンバーストなど、LCCだろうがフラッグキャリアだろうが関係なく事故は不可避だ。フライトにはもともとそういう避けられない事故がごくわずかの確率で存在する。
米国のとある統計によると航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%。自動車に乗って死亡事故に遭遇する確率の33分の1以下らしい。そしてこの確率は大手航空会社もLCCもほぼ変わらない。
QZ8501便墜落事故が起こった時、日本の各メディアでは思ったより冷静にうけとめられていた。しかしさらに続いて2015年3月24日、ルフトハンザ航空傘下LCC、ジャーマンウイングス9525便がフランスアルプスに墜落、乗客乗員150人全員死亡という事故が起こる。
これらの事故により、私はてっきり「だからLCCは危険だ」の大合唱になるのかと思ったが実際はそういう展開にはならず。それはこれまで実際にエアアジアフライトを多くの方が利用していて、格安で快適であることを体験、実感していた背景があるのだろうなとも感じた。
私を含めて日本人にエアアジアファンはきっと思ったより多くいるのだ。エアアジアジャパンが国内線を短期間でも飛んで、多くの日本人が快適で良心的な格安フライトを実感できたということは大きい。「この事故を機に倍額払ってみんなでフルサービスキャリアに乗ろう」という流れにはならず。やはりフライトコモディティ化は不可逆なのだ。
エアアジアジャパンが楽天18%、ノエビアホールディングス9%、アルペン5%の出資で再生に向けて動いている。2015年6月の就航を目指していたが「ぜってえ飛ばせねえ」の国内運賃を意のままに操作したい抵抗勢力の妨害が強く先送りされている。個人的にはエアアジアジャパン復活を強く望む。
18:30 2015/05/24
びー旅本編の「第12回バンコク」情報が古くなったので最新版「第30回バンコク」に更新しようと思う。バンコクページは古いつくり方なので見てくれも寂しいし。急ぐ理由もないので暇見てゆるゆる作るつもり。
情報サイトを作る場合、誰も行かないタイの地方情報よりバンコク情報優先するのが常道。しかしなぜかこのサイトではそういう鉄板エリアが後回しになる。また一般的にコアな地域の情報を公開する個人サイトは、べたな定番観光地は触れない傾向あるのだが、びー旅.comは西アフリカとハワイが同居する若干変わった情報サイト。
コアなエリアのリサーチの視点で定番スポットを切り込むので存在価値があるのかもしれない。びー旅のここひと月の国別訪問数ランクは1. 日本 77.8%、2.
タイ 9.6%、3. インドネシア 2.2%、4. カンボジア 1.6%、5. マレーシア 1.4%、6. 米国 1.4%、7. ベトナム 1.0%。
10:12 2015/05/21
5月20日、イラクなどで遺跡の破壊行為を繰り返しているIS(イスラム国)がシリアのパルミラを制圧。イスラム国によるパルミラ遺跡破壊が懸念されている。
2:36 2015/05/21
バンコクのレートのいい両替屋スーパーリッチの新店舗が3店オープンした。BTSスカイトレインオンヌット駅(Exit1)、ナナ駅(駅階下)、ペッブリ駅(Exit1)で営業中。今のタイではもれなく現地ATM手数料150~180THBとられるようになったので、クレジットカードでATM使うより、このスーパーリッチで日本円を両替したほうが多くの現地通貨を手にできる。
145. ツアーと個人旅行
146. 東京シャトルネット予約
147. ひこうき雲エピローグ
148. 南国爽風エピローグ
149. ドンムアン空港格安食堂
150. カオサンからドンムアン
151. バンテアイチュマール
152. カンボジア5大遺跡
153. サンボープレイクック
154. プレアヴィヒア寺院遺跡
155. コーケー遺跡
156. 大プリアカン
157. ハジャイ空港
158. フライトコモディティ化
159. サムイ島雨季
160. 新宿格安ホテル
161. ジェットスター予約
162. インドネシア新幹線
びー旅ロード2013
びー旅ロード2015
成田空港第2ターミナルイミグレ後のレストランだとかつ丼1100円。
第2ターミナルビル地下1階のレオツーののり弁なら税込298円。
セキュリティゲートにお茶持って通過できないのでここで食べる。カラのペットボトルは持ち込めるのでセキュリティ通過後、ウォータークーラーで給水すれば無料の機内渇水対策になる。待合ゲート前の売店にお茶は売っているが割高。また機内でも水は買えるが4リンギ。
エアアジア成田第2のカウンターは4階Nカウンター
成田発エアアジアXの持ち込み荷物のチェックはさほど厳密ではない。本当なら制限は7kg。私は上の荷物を機内に持ち込めた。関空は厳しいらしい。文句言われたら中のものを取り出してポケットに入れればいいだけなんだけど。
EUに乗り入れの禁止航空会社はガルーダインドネシア航空、エアファスト、マンダラ航空、インドネシアエアアジア、プレミエアーを除く国内全社。なので事故を起こしたインドネシアエアアジアは乗り入れ禁止航空会社ではない。上はソロン空港のエクスプレスエア。
インドネシア上空 熱帯地方の強風豪雨は強烈。
コモド空港のスカイアビエーション
イオンカード(WAON一体型)
海外ATM利用にはVISA・Master提携カード必須。年会費無料。電子マネーWAON一体型カード
ホアランポーン駅の南方面行き長距離列車。奥はオリエンタルエクスプレス。
スワンナプーム空港
タイのコンビニに日本風カツカレー45B(162円)。しょぼいが価格を考えるとぎりぎり許容範囲。
2015年1月時点ですでにバンスー近郊で大規模都市整備。バンコクチェンマイ新幹線とは別の郊外高速鉄道SRTダークレッドライン Commuter rail Dark Red Lineも工事進行中。
2014年12月のピピ島。ピピ島情報も古くなったので更新したい。