アユタヤ遺跡に行くには大きく2通りの方法がある。バンコクから日帰りする方法と、アユタヤの町に宿泊して数日かけて遺跡を回る方法だ。あまり知られていないが、アユタヤ遺跡は1か所に集中しているのではなく広範囲(10km以内だが)に大規模な遺跡が散在する。メインとなるワットマハタートやワットプララーム以外にも周辺に味のある遺跡が複数点在しているのだ。
さらにアユタヤには遺跡徒歩圏内に1泊500円からの快適地元個室宿がある。また遺跡公園内も整備されていてタイ独特の空気を感じて徒歩でゆるゆる回るには最適。物価も安くバンコクのスクンビットエリアにはないタイの地方都市の味のある滞在が経験できる。アユタヤはバンコクから近い有名観光地なので欧州組観光客が多く町自体が外国人慣れしている。なので個人で行ってもさほどタイ語は必要なく、英語でほぼ何とかなる。
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アユタヤ遺跡、バンコク発日帰り格安ツアー解説2013年版
アユタヤ7大遺跡+1(プラスワン)とは
アユタヤで訪問すべき主要7大寺院+1は以下の通り。1~6にはそれぞれ入場料必要。5のみ20THB、ほか1~6は各々50THB。7と+1は無料。有料6寺院まとめて入れる割引パス220B(1日のみ有効)もある。5,6と+1は川中島の外にある。
1. ワットマハタート 木に埋もれた仏像のある中心遺跡
2. ワットラチャブラナ マハタートの隣 巨大円柱仏塔
3. ワットプララーム アユタヤ公園内部 円柱仏塔
4. ワットプラシーサンペット 円錐仏塔林立
5. ワットチャイヤイモンコン 観光客用完全修復寺院
6. ワットチャイワッタナーラーム 規模大きく必見
7. ワットローカヤスタラーム 寝釈迦
+1. ワットパナンチューン 遺跡ではない。黄金仏とナマズ川
ワットマハタート 日帰りでここと周辺だけ見て帰るのはもったいないと個人的には思う。私の宿泊した1泊150THBの宿からワットマハタートまでは1.7km。アンコールワットやコーケー遺跡に歩いて行くのに比べれば屁のような距離。
アユタヤ概論 Historic City of Ayutthaya
2018年5月19日(土)
バンコクから北へ76km。タイで人気のアユタヤ王朝遺跡群「アユタヤ歴史公園」。古都アユタヤ Historic City of Ayutthaya
として1991年世界遺産(文化遺産)として登録されている。
アユタヤ王朝(1351~1767年)は全盛ナーラーイ王時代にラオス、カンボジア、ミャンマーの一部を領有する勢力を持っていた。
当時アユタヤはその中心都市でチャオプラヤー川貿易で栄えた。上座部仏教を信仰の王は数々の寺院を建設。1767年のビルマのコンバウン王朝の侵攻を受けて滅びるまでアユタヤ王朝は約400年続いた。ビルマ軍の侵攻により寺院建造物や仏像の多くは破壊され、その後長らく廃墟となっていた。現在ワットチャイヤイモンコンでは破壊された仏像群は復元されているが、ワットチャイワッタナーラームでは下の写真のように破壊されたままの状態で残っている。
ワットチャイワッタナーラーム この状態をピッカピカに修復すべきではないと感じるのは私だけだろうか。
対照的なモンコン遺跡。ここは現役参拝寺院でもあるせいもある。
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アユタヤ遺跡マップ
アユタヤ遺跡はチャオプラヤー川とその支流であるパーサック川、ロップリー川に囲まれた川中島(中州)を中心に散在している。アユタヤのホテル街、安宿エリアは川中島の中のナレスアン通り周辺。アユタヤ鉄道駅は川中島の東の外側。
バンコクからの日帰りでアユタヤ7大寺院遺跡すべて訪問となると移動があわただしくなるほか、個々の遺跡滞在時間が30分以下になる傾向あり。
ワットプラシーサンペット 円錐仏塔林立 入場料50THB。アユタヤ遺跡、正式名称アユタヤ歴史公園 Ayutthaya Historical Park
アユタヤ訪問実録ブログ
歩いてアユタヤ遺跡2018 アユタヤ宿泊2018 ワッタナーラム遺跡 モンコン遺跡 ドンムアン空港からアユタヤ アユタヤ寝釈迦
バンコク行きオーディナリー3等列車は日本製 バンコク⇔アユタヤ片道料金15THB(48円)。ラピッドやエクスプレスに乗るともう若干かかる。
2010年4月13日 15B(45円)の列車でアユタヤ日帰り訪問実録
アユタヤ遺跡行き方2019年版
ここでは「個人で自力で行く方法」に焦点をあわせる。日本人観光客定番の日帰りツアーは触れず。解説必要ないので。バンコクから自力でアユタヤに行くには大きく2つの方法がある。
①ロットゥー 60THB(写真右)
②鉄道 15THB~(写真上)
鉄道で普通3等利用の場合ホアランポーン→アユタヤ片道15THB(48円)。どの方法で行っても日帰りは可能。
2010年バンコク発アユタヤ鉄道日帰り往復実録はこちら。
ドンムアン空港から鉄道で直接アユタヤに行く方法もあり。その場合3等料金11THB。またその他の方法としてタクシーで行く方法やカオサン発の外国人ツーリスト用ミニバンバスなどもあるがややこしくなるので省略。
2017年ドンムアン空港からアユタヤに11Bで行く実録
アユタヤロットゥー乗り場 モーチット行もエカマイ行もサーイタイマイ行もあるが戦勝記念塔行はなくなった(すべてモーチット発着になる)。
アユタヤ鉄道駅からナレスアン通りの安宿エリアまでは、直線距離では700mだがパーサック川にさえぎられているので、プリーディタムロン橋を渡る迂回ルートで道のりは2.9kmほど。駅前から4番ソンテウで7バーツ。このソンテウはウートン通りのチャオプロム市場反対側のパブリックヘルスセンター前通過する市内巡回ソンテウ。駅は終点ではないので川中島から離れる反対方向のソンテウも来るので乗車時「ナレスアン」を連呼する。行き先あっていれば乗せてくれる。もちろん駅前ではトゥクトゥクもバイタクも列車到着にあわせてカモ待ちしている。私は3km歩いたのでただだった。
ちなみにバンコクからのロットゥーはチャオプロム市場脇の乗り場で降りるので安宿エリアには(宿の場所にもよるが)徒歩5分以内で行ける。ロットゥーのドライバーにホテル名を言っておけばホテル前で降ろしてくれる場合もあり。
アユタヤ、ナレスアン通りのバンコク行きロットゥー60THB。ここから1泊150THBのBJゲストハウスやアユタヤホテルまでは徒歩5分。
アユタヤ遺跡主要7寺院の回り方 2019年版
アユタヤに宿泊して個人で遺跡を回る方法が4通り。
①トゥクトゥク
②バイタク
③自転車
④徒歩
アユタヤの川中島部分は南北3km、東西5km程度なのでバイクや自転車でめぐるのにちょうどいい距離。現地のレンタルバイクは1日200~300B。自転車は1日20B~。それぞれの遺跡には入場料(50THB)があるが、遺跡内に入らなければ不要。
安宿エリアナレスアン通りからメインの遺跡ワットマハタート入口まで1.7km。アユタヤ川中島の外の最も遠いワッタナー遺跡で片道6km。自転車なら何の問題もないが、徒歩で行く場合往復12kmの炎天トレッキングとなる。
またアユタヤにはノーリードわんこがこれでもかというほどあちこちにいるが、安宿エリア周辺のわんこは外国人慣れしていて平和的。そこを離れると若干攻撃的わんこも散見する。徒歩移動の場合はそれも念頭においておく。
普通列車3等で15Bできて、150Bの宿に連泊して、トゥクトゥクもバイタクも自転車すら使わず徒歩で遺跡を回るのは偏屈旅行者のすることなので良い子は真似しないほうがいいかもしれない。ノーリードわんこにもからまれるし。
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関連リンク
ピマーイ遺跡 パノムルン遺跡 パノムワン遺跡
シーコーラプーム遺跡 プレアヴィヒア遺跡 ワットプー遺跡
ロッブリー遺跡 スコータイ遺跡 タイ物価2018
ワットチャイワッタナーラーム アユタヤ川中島の外で遠いが規模大きく必見
アユタヤのホテル、安宿、ゲストハウス
ナレスアン通りのチャオプロム市場周辺にコスパのいい安宿が集中する。アユタヤのホテルは1泊150THBから。150Bの宿は個室だがトイレシャワー共同。少し高くなるが予約サイトからも日本語予約できる。予約サイト利用の場合はドミで550円~、個室シングルで1100円~。
1泊3000円払えばかなりの豪華宿に泊まれる。安宿エリアはナレスアン通り周辺。アユタヤ駅前にも数軒ホテルあり個室1泊300THB~。タイのホテルにはどんな安宿にも無料Wi-Fiがある。
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ワットチャイヤイモンコン 観光客と参拝客用完全修復寺院 僧院兼ねる。
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アユタヤ推奨トレッキングルート
徒歩で遺跡をまわる場合の推奨ルートは3つ。
①ワットマハタートからローカヤスタラームまで
②ワッタナーラーム遺跡
③モンコン遺跡
①ワットマハタートからローカヤスタラームまで
散歩コースとして歩いて回れる。ワットマハタート→プララーム→シーサンペット→ローカヤスタラーム。すべて歩いた場合で往復所要3~4時間。
②ワッタナーラーム遺跡
安宿エリア(ナレスアン通りのチャオプロム市場周辺)からは片道6km。往復12kmなので歩くには若干距離がある。自転車で行くほかにボートとソンテウでも行ける。トゥクトゥクやバイタクでも可。
③モンコン遺跡
安宿エリアから片道3.5km。4番ソンテウでも近くまで行ける。
象さん乗場 ワットプラシーサンペット脇 30分700THBらしい。たった30分に5日分の宿代払う気しないので私はスルー。遺跡公園内を徒歩で徘徊。
アユタヤ格安生活 安宿エリアのナレスアン通り
アユタヤは物価が安く、快適なタイのローカルライフが満喫できる。地元マーケットや屋台、コンビニなどもたくさんあり本場タイ料理や南国フルーツが激安で食べられる。
びー旅つぶやき
タイカンボジア鉄道
9:32 2018/05/19
クロンルーク(アランヤプラテート)・ポイペト国境のタイ・カンボジア国際列車がいよいよ運行始めるらしい。7月にも開通とのことだがお約束であてにならない。国境越えのレール自体は完成して2年もたっているので。
1:22 2018/05/19
落下物3秒ルールというものがある。「食べ物が床に落ちても3秒以内なら拾って食べても平気だよ」というもの。小学生の都市伝説のようなものかと思っていたらそうでもないらしい。ちなみに海外では5秒らしい。
英国バーミンガムにあるアストン大学のアントニー・ヒルトン教授の検証によると1000万個のバクテリアの中にトーストを落とし床から3秒で拾い上げた時は25~30個のバクテリアが付いたが、30秒で拾い上げても、それ以上のバクテリアが付くことはなかったそうだ。さらに調理済みのパスタを落とした場合、トーストと比べ10倍のバクテリアが付いた。さらに30秒後に拾った場合はバクテリアの数はさらに10倍になった。そりゃそうだろの結果。
教授の結論は「5秒以内に拾うべき食べ物」は、ベタベタしたアメ、調理済みパスタ、フライドポテト、ドーナツなど。「30分放置しても大丈夫な食べ物」は、サンドイッチ、ポテトチップス、トースト、ビスケット、チョコレートなのだそうだ。
この実験は他でも大真面目にされていて「1秒未満でも菌は付いた。3秒ルールはウソだった」と結論付ける論調もある。んー、ちょっとずれてない?そりゃ落ちれば菌がつくのは実験などせずとも誰にでもわかるし。問題は菌がつくかどうかでなく、拾って食べて深刻な健康被害があるかどうかだ。
健康な人には抵抗力というものがある。強力な毒性を持つサルモネラ属菌で食中毒になる細菌の数は10万~100万個。黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌で10万個。仮に落下で30個ついても食中毒にはならない。ましてや実際落下で付着するのは毒性の少ない常在細菌がほとんど。
参照:食中毒を起こす主な微生物一覧 .pdf
攻撃するものが適度にあったほうが攻撃力は健全に保たれる。攻撃するものがものがなくなったら、攻撃しなくていいものを攻撃し始める。日本に花粉症やアトピー性皮膚炎、自己免疫疾患が多いのは「3秒ルールはウソだった」と騒ぎ立てる行き過ぎた滅菌消毒環境にあるのではないか。
私はカンボジアの土の地面に落ちた激安地元スナックは拾ってそのまま食べる。捨てるのもったいないので。料金的なことより食べ物を捨てるのにも抵抗がある。でもソフトクリームべっちゃり落ちたらあきらめるけど。左上はカンボジアのバンテアイチュマールの地元お菓子1袋15円。菓子パン1個15円。
私は子供のころおなかは弱い方だった。しかし渡航経験が増え現地で強烈な食中毒を経験するようになって日本国内で食中毒になる頻度は極端に減った。現地で鍛えられたせいかも。集団食中毒が起こった時、給食で同じものを食っているのにクラス30人中、5人だけ平気な連中がいたりする。今の私はその抵抗力が強い雑草軍団5人の仲間入り状態なのかもしれない。
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びー旅つぶやき
5:17 2018/05/13
私のようなおっさんには無縁のツイッター炎上。「女の価値を決めるバッグ」。炎上発信元はおっさんのようだけど。興味あったのでブランド品扱うサイトの高級ブランドバッグランキング見る。1位からエルメス、ヴィトン、グッチ、クロエ、プラダ。意外なことにシャネルが結構ランク低い。サイトによるが6~8位。大阪おばちゃん効果?20代のランキングはしらないブランド名ばかり。
海外を8ドルのバックパックで移動する私だが、実は20年ほど前カラカウア通りで一目ぼれの衝動買いでダミエのチェルシーを買ったことがある。もちろん自分用で今も大事に持っている。チェルシー出たての頃でまだ誰も持っていなかった。その当時は日本で買うよりハワイで買ったほうがだいぶ安く買えた。意外な発見もう一つ。ダミエってモノグラムより古いらしい。念のために言っておくが私はおねえではない。
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