ターモアン遺跡 Ta Moan Temple, Oddar Meanchey
ターモアン遺跡とタイ国境軍事情報2017
21:29 2017/03/01
カンボジア時間
今日ターモアン遺跡とタークロバイ遺跡に行ってくる。バンテアイチュマール発の所要4時間のバイタクツアー。20US$。辺境にあるというロケーション的なことを除けば遺跡としてのテンションはかなり微妙。規模は小さく遺跡もこれといった特徴はなし。
遺跡までの山岳ロードの雰囲気が独特なのでツーリングとしてはそれなりテンションあった。また国境にカンボジア軍の兵士がたくさんいた。特にターモアン遺跡にはこれから戦闘実戦始まるのかというような感じでそういう緊張感はあった。
カンボジア国軍の案内でターモアン遺跡へ Oddar Meanchey
関連リンク
2010年銃撃戦があり緊張高まるプレアヴィヒア寺院遺跡のカンボジア軍
ターモアン遺跡に20ドルで行く
バンテアイチュマールの北東、タイ国境の山岳地帯にターモアン遺跡とタークロバイ遺跡という2つの遺跡がある。バンテアイチュマールから2つを回って往復すると130kmにもなるので訪れる観光客は少ない。シェムリアップからの往復だと290km。
2年前のバンテアイチュマール訪問の時には小さくてインパクト薄い遺跡と聞いて訪問を見送った。当時バイクタクシーでも往復50US$といわれたのも見送った原因。今回チェックでバイタク往復で20US$というので行ってみることにする。料金が半額以下になったのはこの2年でカンボジアの道の舗装が進み、でこぼこ煙幕ロードが劇的に減って訪問が容易になったため。
結果を先に要約すると、2年前にいわれた通り規模の小さい「しょぼい遺跡」だった。ターモアン遺跡も規模は小さいが、タークロバイ遺跡に関しては仏塔が1個だけというびっくりレイアウト。「え?これだけ?」とクバールスピアン以上に思った。この2つはたぶん「達人ならここへ行こう」の最終兵器、ラスボス的存在なのだろうが、シェムリアップから4万円のカネと丸1日の時間をかけて、10時間車内でひたすらじっとする苦行してまでいく価値はない。規模も小さいが遺跡の作りも雑。バンテアイチュマールにあるようなハッとするテンションは皆無だった。
ターモアン遺跡とツーショット タイ方向からの方が行きやすいがタイ方向からはこのページの画像から想像できるように当分の間訪問は難しい。カンボジア軍の自動小銃の的になってもいいならその限りではない。この界隈には未撤去地雷もたくさんあるので観光客の山岳トレッキングにも向いていない。
関連リンク
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●バンテアイチュマールのホームステイ予約
Srey Mom Homestay Tel: (+855) 97 516 5533
Mr. Sopheng Khlout(スレイモム 宿のご主人の携帯電話。英語可)
Mail: sophengcbt@gmail.com ・ info@visitbanteaychhmar.org
ウェブサイト : Banteay Chhmar Community Based Tourism
www.visitbanteaychhmar.org
Booking.com
ターモアン遺跡2017旅行記
ただ遺跡に行くまでの途中の風景や、山の中のジャングルという遺跡のロケーションが特異なのでそういう独特の味はある。
ここを素晴らしい遺跡という達人は4万円の料金と丸1日の手間と時間をかけて行ったので、素晴らしい遺跡にしておかないと状況的に悲しいのでたぶんそういっているだけだ。「こんなとこまで来た俺ってすごい」の自己陶酔も混じる。
私は往復20$で行ったのではっきりと「しょぼい遺跡」といえる。言い方を変えれば20$、往復4時間くらいなかろうじて行く価値はあるとも思う。
バンテアイチュマール出発してバイクタクシーは先に南にあるターモアン遺跡に行く。宿を出たのは7時40分。道は完全舗装で道幅広いのに交通量少なく125CCバイクは時速60~70kmで快適に飛ばす。悪路を予想して2時間は覚悟していたのに1時間10分でターモアン遺跡のふもとにたどり着く。検問のような感じだった。いるのも迷彩服を着た軍人。この遺跡周辺で2010年頃に銃撃戦があったことはネットで調べて知っていたが、最近の両軍の小競り合いは聞かない。
あの山の向こうがタイ 山道になってもほとんどが舗装道路になっていた。
撮ってもいいというので。最新国境軍事情報?2011年4月の死傷者が出た銃撃戦以降両軍の戦闘は発生していない。私は
2010年オスマックで銃撃戦のあったその日にオスマック国境を越境している。狙って行ったわけではない。ただの偶然。私はゆる旅志望者で、戦場カメラマンを志す気持ちは全くない。
2010年銃撃戦があり緊張高まるプレアヴィヒア寺院遺跡のカンボジア軍
その山のふもとからは軍人さんの一人のバイクの後ろに乗り換えて山を登る。山の中結構な距離を進む。連れて行かれたのは遺跡でなく陸軍設営地という雰囲気。まだ9時ちょっと前で9時まで待つように言われた。10分ほど待って軍人さんの案内でその先へ進むとターモアン遺跡が現れた。なんでこんなところに?というロケーション。遺跡には複数の迷彩服を着たカンボジア兵士。コーケー遺跡のように遺跡に寝転んで1時間お昼寝できる雰囲気ではない。
ターモアン遺跡 特に特徴もない小さな遺跡。特徴をあえて挙げれば人里離れた山の中のジャングルにあること。
大きさは少し大きい個人邸宅といった程度。訪問に必要な時間は写真しつこく撮っても30分ですむ。遺跡のまわりも自由に歩き回ろうとするが兵士の一人にここから先はダメと止められる。地雷未撤去エリアの可能性もあるので素直に従う。
帰って確認したが2010年の銃撃戦以降この近辺での戦闘はないのだが、遺跡の所有権をタイ側が完全に放棄していないらしく、そのために軍が常駐して管理しているとのこと。それにしてはあの装備大げさすぎないか。塹壕にマシンガンが設置してあったのでダメもとで「撮っていいか?」と聞いたら意外に「いいよ」とあっさりOK。クメール語対応が効いたのかも。当然だが国境警備の軍人さんには英語は全く通じない。でもカンボジア軍の装備なんて機密事項じゃないのかな。おいしいネタなのでこっちは大歓迎だけど。
ターモアン遺跡にいたのは30分くらいでそのまま軍人さんのバイクでふもとまで行ってそこで待っている私のチャーターしたバイクでタークロバイ遺跡へ向かった。
ターモアン遺跡 Ta Moan Temple Oddar Meanchey
ターモアン遺跡にサンスクリット語表記 Ta Moan Temple Oddar Meanchey
国境カンボジア軍の装備 ターモアン遺跡に行っての収穫はこういう予想外のエキセントリック画像が撮れたこと。よく撮らせてくれたよなと思う。