アランヤプラテート駅のフランス製特急先頭車両。以前まで1日2便の運行は3等のみの普通(鈍行)でけん引車両は日本製中古車両だった。この特急車両がここにいるということはタイ側もプノンペン特急にやる気満々、準備万端状態。この車両による試験走行は近日中に行われる。当初は16年12月運行開始といわれていた。
タイ国鉄公式ホームページ タイ国鉄時刻表 2017
ホアランポーン駅に到着のアランヤプラテートからの普通列車280(左)。1日2本のうち1本は以前と同じ日本製車両で運行。
カンボジアロイヤル鉄道南線2018
プノンペンエクスプレス
11:02 2017/03/04
タイ時間
バンコク~プノンペン特急列車の運行がカウントダウン状態。車両は既に他ルートで現役運行しているタイ側特急車両ALS型ディーゼル車、フランス、アルストーム社製が使われるので、数カ月中には試験走行が行われると思われる。当初2015年竣工といわれ、いつものお約束で2016
年12月に延期。再延期状態で現在に至っている。
懸念のポイペトカジノ移転問題もカジノ敷地内を線路横断させるというかの地らしい突飛な解決策で解消した。写真右はカジノビルの横断橋下を通るバンコクプノンペン国際列車の線路。工事を請け負っているのは中国企業で運行車両はフランス製という日本にとっては痛々しい状況だ。
タイやマレーシアをはじめとするASEAN新興国は高速鉄道や都市部郊外コミューターに対する鉄道インフラ開発の意欲が旺盛。なのに日本が枠の外に置かれること頻繁。チェンマイ新幹線やバンコク郊外鉄道でようやく巻き返したが、インドネシアや台湾での例に見るように改善すべき反省点も多い。17年第四四半期に入札の決まるシンガポール新幹線が今後の日本の高速鉄道輸出の大きな分岐点になる予感が個人的にはしている。シンガポール新幹線は将来北に延伸し、バンコクまで伸びるマレー新幹線に発展することが容易に想像できるので。
クロンレウク側のプノンペンエクスプレスの線路。左がロンクルア市場
プノンペンバス2018 カンボジア鉄道2018 イオンモールプノンペン
Booking.com
ポイペト国境
8:02 2017/03/04
タイ時間
アランヤプラテートのアランガーデンホテルで療養回復中。喉が痛く鼻水が出て元気もない風邪の症状。普通は寒い日本で風邪ひいて、気温30℃超のこっちに来て1日で治るという体験がほとんどなのに、寒い日本に帰国直前に風邪かい。
カンボジア滞在が思いのほかハードだった。初日シェムリアップ空港から市内まで8km歩き、スラヤン村からコーケー遺跡まで往復21km歩き、バンテアイチュマール村からターモアン遺跡とタークロバイ遺跡を130kmバイタク後部座席しがみつきで回るなど無茶が効いた。完全ローカル村での地元生活も体力消耗した。
カンボジアの道は10年前に比べると見違えるようにきれいになって煙幕土煙ロードは半分以下になった。それでも郊外に行くと土煙もうもうは健全。車で移動するなら問題ないが、徒歩やバイタク後部座席だと否応なく大量に吸い込んでしまう。それが今の鼻水とのどの痛みの原因。体がだるく風邪の症状。バンテアイチュマールの宿での4方隣家の大音響クメールポップスで睡眠不足になったことがより症状悪化させた。
今のアランヤプラテートの宿は静かで昨夜はぐっすり眠れた。昨日の夜より症状はだいぶ改善。最後にタイの地方宿でゆるゆるできるのはまじ助かった。帰国は明後日。浦島太郎状態で帰国。
シソポンのキャピトルバス乗り場。バンテアイミアンチェイは州の名前だがバス乗り場としてはシソポンを指す。
ポイペトからアランヤプラテート
昨日の移動は朝8時にバンテアイチュマール出発。シソポンまでは所要1時間。乗り合いタクシーはキャピトルバスターミナルまで行ってくれた。シソポンでの待ち時間は20分ほど。ポイペトまで5000リエルということなのでバンコク行でチケット買わずポイペトまでで確保。所要1時間でポイペトのカンボジア側国境イミグレ前まで行く。
バンコクまででチケット買うとこの越境でとろとろ国境越える欧州組待ちせねばならず効率悪いが今回はトロトロ組とはポイペトで離脱。一人でさっさと越境。プノンペンへの列車の線路の工事の様子撮影していたのでさほどてきぱきとという感じではなかったが。
タイ側入国イミグレは大混雑。長蛇の列に1時間半待たされる。ただ日本人はほとんど見かけなかった。数え方によっては微妙に3回目のビザランになる私の今回の入国も問題なくできた。詳細は落ち着いてから後日解説。入国できないとバンコク発成田行きの帰国便に乗れないことにもなるので窮地に立たされる可能性もあったのだが無事帰国できる流れとなる。
ポイペトイミグレ脇の線路 カジノの横断橋の下をくぐる線路
ポイペトクロンレウク国境 奥がアランヤプラテート方向 Ban Khlong Luek
クロンレウク側に入ってロンクルア市場脇で提起するソンテウに乗り込んで待つこと15分でアランヤプラテート鉄道駅へ。15THB。バンコク行きロットゥー乗り場(バスターミナルとは別)までは5THB。駅到着時にはなんと13時半発のバンコク行き列車が待機状態、出発待ちだった。ただバンコクまで行く元気なく時間だけチェックしてアランヤプラテートの宿へ歩く。バンコクの宿よりアランヤプラテートの宿の方がコスパはいいし静かだし。アランガーデンホテルに泊まるのは10年ぶりくらい。
アランヤプラテート 2017年3月3日(金)快晴 放浪110日目
- 出費詳細
- バンテアイチュマール→シソポン乗り合いタクシー5US$ キャピトルバスシソポン→ポイペト5000R バーイサッチュルーク定食7000 以下バーツ 国境ソンテウ15 ゼロコーラ500ml
17 カツ丼89 チョコアイス15 カウカームー45 ビッグコーラ10 アンパン2個20 ランチパックツナ12 ポテチ20
- 宿泊代
- アランガーデンホテル 230
- 合計
-
5 US$ +12,000 KHR +473 THB
- 日本円合計
-
1 THB = 3.3円で計算 2,466,9 円
1円 = 0.30621 THB/ 1 THB = 3.2657円 2017/03/03 20:45
1円 = 0.008738 USD / 1 USD = 114.45円 2017/03/03 21:35
1円 = 35.4788 KHR / 1 KHR = 0.02819円 2017/03/03 22:10
アランヤプラテート鉄道駅
タイ国鉄東線280番普通列車
6:58 2017/03/05
タイ時間
今アランヤプラテート6:40 発バンコク行きの普通列車に乗っている。窓全開で風を顔にビュンビュン受けてパソコン開く。バンコクまでの所要5時間35分、料金48THB。定刻ちょうどの出発。アランヤプラテートに2泊して風邪の症状回復。今サケオの一つ手前ワッタナーナコンに停車中。車内は乗車率60%という感じ。思ったより混雑している。
早寝したので今朝は5時半に自然に目が覚め、荷物まとめて6時3分宿をチェックアウト。まだ外は薄暗い。駅までは徒歩10分ほど。朝なのでお約束で2度ほどノーリードわんこにからまれる。チケット販売開始は6時から。めど口に列はなくすぐ買えた。駅で待つこと20分。今快適にバンコクへと列車はとばす。
なぜかおとといチェックした時にいた特急けん引車両でなく、日立製日本製車両(写真右)。たぶん中古。この日本製車両は新車導入されたこともあるそうだがたぶんすべてではない。確かメークロン線の車両は東急線を走っていた中古車両だったはず。この列車の先頭車両もかなり年季の買ったボロ車両。
ただ特急先頭車両使ってもダイヤは変えられない(勝手に変えると単線なので正面衝突する)ので所要5時間40分は変わらない。プノンペンエクスプレスのタイ側試験走行という感じか。この普通(聞こえはいいが鈍行ということ)日本製車両は電化型をディーゼル仕様に、動力分散仕様を無理やり動力集中にして先頭を客車型動力車にしてるってこと?いずれにせよ効率悪く低速走行しかできない。これじゃあ熾烈な陣取り合戦で他国に負けんじゃねえの?と思うのは私だけ?
日本以外では動力集中方式が主流。この車両はフランス製。
カンボジアロイヤル鉄道南線2018
明日帰国フライト。バンコクでこの旅最後の夜。アランヤプラテートで2泊したのは正解だった。体調回復もそうだが遅れまくっていたページも何とか追いついた。まだ若干荒れているけど。
最後までテンションバリバリの旅だった。まだ少し鼻水が出る。黄緑色の鳥が電線にとまっている。今日も朝から雲一つない快晴。この時間はまだ涼しい。車窓の風は気持ちいい。
アランヤプラテート 2017年3月4日(土)快晴 放浪111日目
- 出費詳細
- 肉野菜炒め定食40 チョコアイス15 ムーピン4本20 カーウニャーウ10 ビッグコーラ10 カウカームー45 缶コーヒー13
- 宿泊代
- アランガーデンホテル 230
- 合計
-
383 THB
- 日本円合計
-
1 THB = 3.3円で計算 1,263.9 円
1円 = 0.30621 THB/ 1 THB = 3.2657円 2017/03/03 20:45
前頁バンテアイチュマール 辺境情報局トップ 次頁バンコク最終日
このページは辺境情報局071, プノンペンエクスプレス