スリン Surin は県の名前でもあり県庁所在地の町の名前でもある。スリン県は南イサーンの中央に位置し、南にドンレック山脈がありカンボジアと国境を接している。またスリン県は11~12世紀のクメール王朝支配地域であり、スリン県とその周辺のイサーン南部にはクメール遺跡が多数残っている。そして現在もクメール系の住民が多く住む地域である。
スリンsurin の名前の「Sur」はサンスクリット語の神を意味する「Sura」に由来。「In」はサンスクリット語の「Indra」に由来する。つまりいずれもヒンズー教の「神」を意味するとても濃い名前が州と町の名前になっている。
タイでは一般的にその部分がぼかされ、白象をラーマ1世に寄与したチエンプム、後のルワン・スリンパックディーの名前からとって1786年に「ムアンプラターイサナン」から「スリン」になったとされている。
一部の調査ではスリン州住民にはクメール系の住民が多く47.2%はクメール語を話すとされているが、実際はほぼすべての住民(9割以上)が簡単なクメール語を話す。しゃべれるけど文字は書けないという感じ。イサーンにクメール遺跡だけが残ってクメール人が全くいなくなるわけでなく、ここで暮らす住民のかなりの割合がクメール人の血を引く子孫であることが容易に想像される。この辺にプレアヴィヒア問題で軍事行動にまで発展する背景が垣間見える。
外国人越境可能なスリン南部国境はチョンチョム・オスマック国境とサンガム・チョアム国境。シーサケット県のプレアヴィヒア国境は2008年7月の軍事衝突以降、まだ解放されていない。 2009年2月10日、タイはプレアヴィヒア寺院のタイ側の入り口であるシーサケット県カオプラウィハーン国立公園 Khao Phra Wihan National Park を非公式に再開した。しかし国境越えてのプレアヴィヒア寺院への立ち入りは2015年1月現在できない。なので2008年7月中旬以降、タイ側からカオプラウィハーンに行っても肝心の遺跡部分は現在見ることはできない。 2008年~2011年ころプレアヴィヒア問題でこの辺の国境地域で軍事衝突が散発していたが2012年7月には両軍撤退。現在2015年1月は表面上沈静化している。 |
2010年4月17日オスマック郊外で銃撃戦あった翌18日、緊張状態のプレアヴィヒア国境。その後散発的な衝突あるも収束。2012年7月に両軍は撤退して、2015年1月現在プレアヴィヒア国境はこの状態にはない。
2010年4月18日オスマック郊外で両軍の銃撃戦があった翌日緊張状態のプレアヴィヒア国境カンボジア側 2008年7月中旬以前はタイ側からもカンボジア側の遺跡に行けたが、軍事衝突以降はプレアヴィヒア国境での越境はできない。この画像はカンボジア側からプレアヴィヒアに行った時のもの。当然タイ側もこちらに向けて同じ状態になっている。2012年7月軍は撤退したが2015年1月現在、プレアヴィヒア国境はまだ解放されていない。
バンコクからスリンまではバスか列車で行くのが一般的。距離はモーチットからバスだと428km。ホアランポーンから鉄道だと419.75km。 バンコク発スリン行きバスはモーチットから各社7時~23時に頻発していて所要6~7時間。料金はクラスによって変わるがナコンチャイエアゴールドクラスで389バーツ。タイトランスポート社の2等だと248バーツ。 バンコクホアランポーン駅発の列車の場合は特急列車利用で6時間30分。スリンへの直通列車は2015年1月現在1日に9往復発着。Special Express 1便、Express 3便、Rapid 4便、Ordinary 1便。遅延日常で時刻表より1時間遅れは珍しくない。また急行や特急の1等2等や寝台車は値段が高い難点あり。特急1等はフライト代より高くなるのは有名な話。 |
最も安く行き方法は鉄道3等を利用していく方法。普通(Ordinary)の発車時刻に合わせればその列車はすべて3等の格安運賃になる。バンコク発の場合、列車番号233、Ordinary、バンコク11:40発、スリン(終点)20:00着。
バンコク~スリン73バーツ。2015年1月現在スリン行Ordinary は1日1便しかない。
外国人に利用しにくい仕組みになっており、ネット上に3等の激安料金が出回らず。出発間際に駅に行ってチケット購入時に列車番号「233」を指定しないと外国人には3等チケットをなかなか売ってくれない。「233番列車のスリン行きを1枚」というオーダーをするとその列車は3等しかないローカル列車なので確実に3等料金でスリンへ行ける。ちなみに普通列車Ordinaryには無料車両もあるが適用はタイ人のみ。赤バスと違って外国人は無料では乗れない。時刻表の所要はバンコク~スリン8時間20分となっているが1時間以上の遅延は最初から覚悟したほうがいい。
また普通列車Ordinaryはナコンラチャシーマー発ウボンラチャタニー行が2本あるのでナコンラチャシーマー宿泊でゆるゆる行くのもいいかも。
最後に空路だが、スリン空港 Surin Pakdi Royal Airport は今は亡きエアアンダマン撤退後しばらく閉鎖状態だったが、2013年11月14日ノックエアがドンムアン発フライトを再開。空港もリニューアルオープンした。カンボジア、ラオス、ベトナムをつなぐハブ空港を目指しているとのこと。 2015年1月現在バンコクドンムアンから1日1便14時20分発。プロモで1284バーツから。諸税込だと1600バーツくらいになるようだ。ノックのサイトからネット予約できる。機材はATR72型 ターボプロップ双発旅客機、つまりプロペラ機で400kmを所要3時間10分で飛ぶ味のあるフライト。 スリン空港 Surin Pakdi Royal Airport はスリン駅から3.5kmと自転車タクシーで行ける距離。 |
19:11 2015/01/29 タイ時間
スリン駅前徒歩30秒にニューホテルという地元ホテルがあってトイレシャワー付ファン部屋1泊160バーツ~(写真右)。手持ちのノートパソコンがあれば無料Wi-Fiで部屋から出ずにネットができる。部屋数がかなりあるので象祭りの時でもなければ満室になることはたぶんない。私の滞在時はガラガラだった。
スリン駅からスリンバスターミナルは500mほどで徒歩5分。駅を背にして左方向へ歩いていけば突き当たった通りの向こうにバスターミナルの門が見えてくる。そのバスターミナルへ行く途中にホテルペッカセムグランド
Petchkasem Grand Hotel というホテル(写真下)がある。高そうな外観のわりにファン部屋1泊350バーツ~と手ごろな値段。無料Wi-Fi有。
スリンの駅前のホテル周辺には地元食堂もセブンイレブンも徒歩圏内。5分ほど歩けばテスコロータスやケンタッキーもある。町全体に何とも言えないゆるさが漂いいい感じ。町を徘徊するわんこもさほど攻撃的でない。
21:45 2015/01/29 タイ時間
スリン駅前の地元宿でゆるゆる滞在中。この時間若干蒸し暑く気温は28度。タンクトップ1枚で天井ファンの風が涼しい。今コンビニ行って夜食のタイ風カップラーメンとポテチと缶コーヒーを買って食べたところ。そして部屋でパソコン開いてページ制作中。ネットには24時間つながっている。
かなりいい感じ。やはり部屋から出ずに常時ネットにつながっていると快適度がだいぶ違う。明日の東京の最高気温3度、最低気温0度?ひええ、おそろしや。
スリン近辺のクメール遺跡ネットで調べる。確かにたくさんあるが結構しょぼめのものが多い。中には土台だけなんて遺跡も交じっている。行ってみたいと思わせる画像もネット上にない。苦労して時間かけてぼられながらそこへ行ってがっかりするだけという流れになりそう。これからカンボジア入国するのでさほどここでガツガツ遺跡巡りする気にならず。こうして安宿で生ぬるい天井ファンの風に吹かれるだけでなんか十分ハッピーな感じ。
日付 17日目 | 出費詳細 | 宿代 | 合計 |
---|---|---|---|
2015年 1月29日(木) 快晴 |
バーミーナーム20 ふかし芋10 カーウニャーウ10 串豚焼肉2本20 缶コーヒー13 ソフトクリーム10 串ソーセージ2本20 ビッグコーラ620ml 14 カップラーメン13 ポテチ20 缶コーヒー13 アンパン10 | ニューホテル 180(スリン) | 353B 日本円合計 1235.5円 |
1円 = 0.27712バーツ / 1 THB = 3.6084円(2015/01/29) 1THB=3.5円で計算 |
南国爽風2015トップ
1月10日 バンコク財布紛失
1月11日 クレカ紛失フリーコール
1月13日 カンボジア大使館
1月14日 ワットポー
1月15日 トラート
1月16日 クッド島
1月19日 バンコク物価
1月21日 ナコーンラチャシーマー
1月22日 パノムワン遺跡
1月23日 ピマーイ遺跡
1月26日 ブリラム
1月27日 パノムルン遺跡
1月28日 スリン
1月30日 シーコラプーム遺跡
1月31日 サンガム国境
2月1日 超天空遺跡プレアヴィヒア
2月4日 シェムリアップ物価
2月6日 コンポントム
2月7日 サンボープレイクック
2月10日 プリアカン
2月11日 プノンペン物価
2月14日 プレアビヒア市
2月15日 コーケー遺跡
2月18日 ダラゲストハウス
2月20日 バンテアイチュマール
2月21日 バンテアイトープ
2月23日 グリーンゲストハウス
イサーン・カンボジア地図
2014年12月マレー半島ひこうき雲
象祭りで有名な… などとガイドブックの一行目に出てくるぬるい耳たこ情報には一切触れず。独自の切り口のタイイサーン情報公開中。上のクイッティヤウは駅前の地元店で20バーツ。バーミーナームも同料金。スリンでも場所によっては40バーツする。
24時間受け付け救急病院にクメール語表記。
オスマック郊外はまだ未撤去地雷が多数残る。
ブリラム~スリン9バーツチケット
スリン駅前徒歩30秒のニューホテル、最安エコノミー部屋は160バーツ。私は現在180バーツの部屋に宿泊中。無料Wi-Fiあり部屋から出ずにネットが出きる。
現在宿泊中の1泊180バーツの部屋。部屋から出ずにWi-Fiつながる。
スリンのケンタッキーのソフトクリーム10バーツ。ここまで歩いて行ける。ちなみにカオサンのケンタで9バーツ、ホアランポーンのケンタで10バーツ。
スリンのテスコロータス。宿から徒歩圏内。
私の乗った421番普通列車はタイ人限定の無料車両があった。赤バス同様に鉄道にも運賃無料車両があるとは知らなかった。ただ赤バスと違ってタイ人限定なので外国人は無料で乗れない。私は9バーツ払った。
フルーツ屋台はここスリンでもカオサンと同じく20バーツだった。
アナンタラバンコク リバーサイドリゾート
バンコク高級ホテルに格安宿泊
1泊 8,922円~
アラヴィンダリビングホーム
バンコクスクンビット格安ホテル
エカマイ近く 1泊 1,605円~
クイッティヤウもバーミーもカウマンガイも20バーツ。ただこういう値段はこの店だけ。
今日も食ったぜソフトクリーム