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チェントン陸路移動禁止の理由
17:56 2016/12/19
「そういうことだったのか」と、今朝チェントンの巨大マーケットを散策して気が付いた。チェントンから先の陸路移動が禁止である目から鱗の理由だ。
「聖域に土足で踏み込むようなことはしないでほしい」という一面があるのだ。シャン州含むミャンマー北部山岳地帯一帯は山岳少数民族の暮らす地域だ。彼らの生活があり彼ら独自の風習があり、言葉がある。それぞれ固有の部族語を持つ彼らの共通語がミャンマー語なのだ。
ちなみにチェントンのローカル言語はミャンマー語とは全く違う「シャン語」だ。それ以外にアカ族はアカ語、カレン族はカレン語といった部族固有の言語が存在する。「ミャンマー語さえろくにしゃべれない外国人旅行者が勝手に入り込んで彼らの生活を乱さないでほしい」ということなのだ。
チェントン 現在宿泊の宿からの風景
山岳民族交差点 チェントンマーケット
もちろん当初私が感じたようなぼったくりの罠的な他の理由も混在するのだろうが、まだ外国人が自由に出入りする準備が現地にできていないので待ってほしいということなんだろうと感じた。
エコツアーの名のもとに現地に入り込む外国人観光客自体に彼らを踏みにじる気持ちはなくとも、他地域の例でもわかるように間に入った現地の鋭い方々が結果的に地元民を虐げる構造に陥ってしまう。そうならないためには時間が必要なのだ。
チェントンのマーケットには朝からすごい人。山岳少数民族の方々が多い。ロングスカートのような民族衣装もそうだが普通の服着ていても独特の帽子やスカーフでそれとなくわかる。また少数民族のおばちゃんにはタイ語が通じたりする。この方々はタイもミャンマーも関係なく古くからこの山で生活してきたのだ。ミャンマー政府はこの人たちの生活を守ろうとしているのだと市場を回ってなんとく思った。
見方を少し変えると、現段階ではミャンマー政府による統治の面でもセンシティブな問題を抱えるこの地域に、外国人が勝手に入り込んでこれ以上問題を複雑にしないでほしいということなのだろう。
そうか、そういう背景があるなら多少高くなってもチェントン空路脱出は仕方ないなと思っていったん帰って航空券確保したら、ヘーホーまでの航空券1万2000円。うーん、敗北感。やっぱり官民挙げてのぼったくりの一面はあるかも。
チェントンマーケット
チェントン 2016年12月19日(月)曇りのち晴 放浪36日目
- 出費詳細
- タミンジョー1000 トマト1kg1000 みかん500g1000 菓子パン5個500 チェントン・ヘーホー航空券14万2000 酢豚の鳥版定食2300 水500
- 宿泊代
- Shwe Lin Star Hotel 6,000 kyats
- 合計
-
154,300 kyats
- 日本円合計
-
1kyat=0.086円で計算 13,269.8 円
1円 = 11.5253 MMK / 1 MMK = 0.08677円 2016/12/17 6:59
1USD = 1,359.21 MMK / 1 MMK = 0.0007357USD 2016/12/17 6:59
チェントンの坂 チェントンマーケット
チェントンの標高 1035m Kengtung Altitude
6:27 2016/12/20
ミャンマー時間
チェントンの宿の屋上で朝霧の町を見下ろしながらパソコンを開く。早寝早起きの日々。今の気温はたぶん15度くらい。日本でしか使わないと思っていたジャケットとメーサイで100バーツで買ったぴちぴちのジャージを着ると寒くはない。ただ一番寒かったのはメーサイの川沿いバンガローにいた時。ここの方がずっと北にあるし標高も高いのに。地形が気温を左右するのだと実感する。
チェントンは坂が多く、坂を上ってると息が切れるなと思って昨日ネットで標高調べた。1035mあった。食欲がなく気分すぐれなかったのは、食中毒に加えてこの標高のせいもあったのかも。今日の朝は下痢ではなかった。
私は5000m超のヒマラヤトレッキングはするが、その時にはそういうスイッチが入っているので元気に歩き回る。今のようにその準備なくゆるゆるモードのままだと1000mの標高でも十分気分悪くなる。標高1400mのカトマンズでは気分悪くて元気ないのに、3000m超えると変なスイッチが入って急に元気になる奇妙な体質。
日本語予約できるチェントンホテル
ゴールデンスターホテル (Golden Star Hotel) 直接行くと1泊50US$~
1泊1室 7,568円~
●プリンセス ホテル (Princess Hotel)
1泊1室 5,247円~
●ハリーズ トレッキング ハウス (Harry Trekking House)
1泊1室 2,523円~
ナウントン ホテル (Naung Tong Hotel) 写真上 直接行くと1泊25US$~
1泊1室 3,027円~
●ホテル ケマ ラッティア (Hotel Khema Rattha)
1泊1室 3,451円~
●チェントン リゾート (Kengtong Resort)
1泊1室 5,607円~
その他のチェントンのホテル(以下は予約サイト掲載なし)
センティップホテル 1泊600THB サミーウェットゲストハウス1泊15US$
プライベートホテル1泊36US$ ゴールデンワールドホテル1泊30US$
Booking.com
ヤンゴンエアウェイズ チェントン→ヘーホー98US$
昨日ヘーホーへの脱出チケットを確保する。3店舗回って安いところで確保。早めにしないと年末年始のぼったくり極悪環境になるのでその前に確保する。最初136$とか言われていたが、ヤンゴンエアウェイズを指定して安いフライトのある日にちにあわせて確保。それでも98US$だった。
クレジッドカード払い不可。航空券支払い時には1US$=1,450チャットの固定相場(12月17日の相場で1US$=1,359.21kyats)が決められている。ミャンマーのATMはドルで出てこないので成田で50$しか両替してない私はチャット払いするしかない。結果98US$=14万2100チャットの現金払い。昨日のレートx0,086で12220.6円。出国時より円安になっているのが痛さに拍車をかける。失敗した。今よりずっと円高だった出国時、100US$位余分に米ドルに両替しておくべきだった。
先日タチレクのATMでおろしたチャットがほとんどなくなった。今回の私の成田→バンコクのエアアジアプロモフライト代片道より高い。それでもこの98US$は相場(130US$くらい)よりは安めらしい。年末航空券高騰時期でもあるので妥協する。格安旅行台無し。ともあれこれで懸念だったチェントン脱出の出口は確保した。モンラ方向へルート変更や、最悪タチレクUターンは免れた。
フライトまではまだ数日あるので高原リゾート気分を満喫することにする。それができるのも1泊6000チャット(560円、約5US$)の今の宿のおかげ。周りの外国人向けホテルは皆1泊30ドル、最安25ドル。もし今の宿代がそういう値段だったらフライト代160ドルだったとしても1泊でチェントンを脱出せざるをえない。今のところ航空券代以外では高原リゾートゆるゆる滞在は快適。
チェントンシティマーケット ミャンマー語でミョーマーゼ
シャン語 ミャンマー語 その他の部族語
9:17 2016/12/20
ミャンマー時間
今Wi-Fi使えるレストランで1個600チャット(52円)の点心3個頼んでジャスミンティーで朝食。食後にはプリン500チャット(43円)。店前の空気で膨らますでかいクリスマスの人形の前を朝の托鉢の少年僧の行列が通り過ぎる。
レストランの英語通じるお兄さんに聞いた衝撃情報。何とチェントンの現地語はミャンマー語ではなかった。シャン語だった。山岳少数民族はそれ以外にアカ語、カレン語など独自の言葉を持ち、共通語としてミャンマー語を使っている。チェントンにいる方々はミャンマー語ネイティブではないのだ。頑張って話す私のミャンマー語が通じにくい訳だ。シャン語はミャンマー語よりタイ語に近いという。そういえば昨日市場ではタイ語が通じた。ちなみにシャン語でこんにちはは「マイソン
カー」、ありがとうは「イェンリー カー」。ミングラバーとチェーズーベーとはぜんぜん違う。この町の方は皆マルチリンガル。
タチレクへのバス会社は5~6社だがタウンジーへのバス会社は10社以上あるらしい。すべてミニバス。もちろん外国人不可。昨日ネットでここチェントンの標高が1035mと知る。坂登って息が切れるのはそのせいだった。脱出のヘーホーフライトまでまだ時間あるので高原リゾートライフでゆるゆる中。
チェントン 2016年12月20日(火)晴れ 放浪37日目
- 出費詳細
- 点心3つ1800 水500 プリン500 モヒンガー500 ミャンマーラーメン(ペットゥジョン)1500 コーラ505ml 500 水200
- 宿泊代
- Shwe Lin Star Hotel 6,000 kyats
- 合計
-
11500 kyats
- 日本円合計
-
1kyat=0.086円で計算 989 円
カンボーザ銀行ATMで20万チャットおろす
1円 = 11.6822 MMK /1 MMK = 0.08560円 2016/12/21 10:25
1円 = 0.008476 USD / 1 USD = 117.98円 2016/12/21 10:25
1 MMK = 0.0007255 USD /1 USD = 1,378.45 MMK 2016/12/21 10:30
11:19 2016/12/21
サムラオバスターミナルはロイムワエロードを西に道なりに行って最短距離で行けば1.3km。歩ける距離だった。バイタクが自分にコミッションの入る高いホテルを経由して大回りで行ったために遠くなったようだ。
シュエミュードーバスの隣の通りにはタニウバスという別のタチレク行のバス会社がある。
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