びー旅ドットコム カンボジアブログ2007-2
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カンボジア旅ログ2 ラオス国境・プノンペン情報
2007年2月1日~2月6日の実録情報
カンボジア放浪 プノンペン、ストゥントゥレン、クラチェ格安情報
2007年2月1日(木)AM10:00         カンボジア旅ログ1へ      カンボジア旅ログ3へ

2007年の2月1日ストゥントゥレン。なんとなく懐かしいのはなぜ?

 2015年カンボジア情報
遺跡の鬼への道  プレアヴィヒア寺院行き方  サンボープレイクック行き方  バンテアイチュマール
シェムリアップ物価2015  プノンペン物価2015  カンボジア5大遺跡  バンコクカンボジア大使館


対岸へ渡る船着場。この川を渡す橋は建設中だった。
ストゥントゥレンのリバーサイドゲストハウスの屋上カフェにてそよ風に当たりながらキーボードをたたく。内陸部のせいか早朝は寒いくらい。夜や朝に水シャワー浴びる気にはならん。今雲ひとつない快晴ながら日本の秋の晴天って感じの気温。さらっとしていて川を見下ろしながらの甘々のアイスコーヒー2000R(60円)はかなりいい。この屋上カフェのテラス席も今僕一人で独占状態。観光客の数もプノンペンに比べれば5分の1といった感じか。

今朝いろいろ国境周辺情報を宿の人間から仕入れる。ここからラオス国境までは陸路、または船で行けるそうだ。陸路の場合5$所要1時間30分、ボートの場合40$所要1時間20分。国境の名前は陸路国境が「ドンゴロー」、ボート国境が「ヴァンカム」。笑う名前だぜ。アニメのキャラクターか?新しいロボットが登場するのか?陸路の場合は朝の7時半と1時の2回宿の前から出発らしい。国境に宿はないとのこと。この国境最近開いたのかと思っていたが、僕が知らなかっただけで「10年も前から開いてるよ」と宿の人間。だからこんなに観光地化されているのか。でも日本のガイドブックにこの国境情報のってた記憶ないよなあ。またラタナキリ方向の国境は外国人には閉鎖中だそうだ。


2007年12月11日追記
2007年1月1日から日本人のラオス15日以内の旅行にビザが不要になった。法律改正直後は空路と有名な陸路国境のみだとかはっきりしない情報が飛び交ったが、現在この国境でも15日以内ビザなし通過は問題なく出来るようになっているようだ。ただしラオス側からカンボジアへの入国の場合はウェブからプリントして取るビザが使えないので御注意を。ラオス側国境ではカンボジアビザ取得可。2007年11月最新国境情報はこちらへ

以下2月1日の日記に戻る。
プノンペン方向へのバスは朝の7時1日1便のみ。クラチェには午後便もあるみたい。プノンペンまで10$、コンポンチャムまで8$、クラチェまで5$。プノンペンのナリン手配ではストゥントゥレン~プノンペン間が12$だったので観光客料金としてはそんなもんだろう。35000R (9$弱)というとこもあったが3$の宿を提供してくれているここで頼む。1$はチップだよ。

地元系移動手段を宿周辺で探すもソンテウもどきはあるものの、クラチェにも国境にも行かないらしく、あるのはおんぼろタクシーだけ。クラチェまで25000R(6$ちょっと)。複数人数いれば安いかもしれない。地元民用のもっと安い移動手段はあると思われるが100円安いだけで、先日の9人乗りに24人詰めみたいな割に合わない移動の可能性は高い。


渡し舟の舟着き場の味のある少年                 マーケットの朝市。近くの農家から野菜売りのおばちゃんが押し寄せる。


渡し舟にはトラックも乗る。上流の橋は建設中だった。
宿の前の河岸から出ている向こう岸への渡しボート(写真左)は片道1000Rだそうだ。ここからさらに国境まで行こうとすると復路にぼったくり料金提示されるのでやめておくことにする。陸路で片道5$なのに往復すると15$になるそうだ。ボートで往復だと60$だと。地元民がこの国境利用していないはずないので安い地元系輸送手段はあるはずだが、もともとラオスに行く気ないので調べる気力もいまひとつ。

一通り周辺情報仕入れたのでいったんプノンペンに戻ることにする。クラチェ経由で直シェム入りしてもいいが、まだ微妙に残り時間あるのでプノンペンからカンポト方面にリゾートしに行こうかとも考えている。シアヌークビルといい勝負なのはわかっているのだが。

あれ?アンコールワット情報どうなったの?いつもの通りの行き当たりばったりの放浪なんだが、今回は生放送だからごまかし聞かないぞ。最後の1週間当てればいいやと漠然と考えてはいる。


ストゥントゥレンの船着場 カンボジア放浪はタイムマシン不要で過去の風景を見ることができる。

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ストゥントゥレンの地元定食


マーケットにある地元食堂

バンコクホテル格安情報


   

2月2日(金)AM10:23


今日2月2日の軍事演習。ストゥントゥレン郊外で。カンボジア軍ってすげえヘリ持ってんだな。こいつのために4時間も待たされた。

またとんだ災難に見舞われている。今プノンペン行きのバスの中。ラタナキリ方向への分岐点で立ち往生。俺の乗るバスって何でいつもこうなんだ。バスに乗ってさあ今日はプノンペンだと意気揚々と出発して30分でバスが停まる。立ち往生してからもう既に2時間にはなるか。今日中にプノンペンにたどり着けるんだろうな。

警官が道路を封鎖していると思ったら、でっかいヘリコプターが500mくらい先の道の真ん中に停まっている。軍の演習か?警官だけじゃなく軍の車が行きかっている。とりあえずあのでっかいヘリコプターが飛び立たなければ先に進めそうにないのだが、今の感じでは当分飛び立ちそうにない。どうしようもないのでパソコンでもいじることにする。ストゥントゥレンからクラチェ方向へ行く道はこれ1本で、ほかの道はないようだ。最悪ストゥントゥレンに引き返しもあるかも。

加えて今の席、2人席なのに子供連れのお母さんが隣に来て、4人で座る羽目に。一人分料金で乗車のようで子供には席はないらしい。3歳と8ヶ月って感じの2人の子供。これじゃあ9人乗りに24人って言うのと変わんないギュウギュウ詰めじゃん。しかも俺の席だけ。ついてねえ。バスは地元民が9割って感じ。


ストゥントゥレンからプノンペン行きのバス、10$。警官の道路封鎖のために足止め中

今朝はかなりの冷え込み。深夜から明け方まであまりに寒いのでTシャツ1枚では寝れんかった。日本で空港まで用に来ていたウインドブレイカー着込んで寝る。

お、バスのエンジンがかかったぞ。出発のようだ。助かるぜ。3時間立ち往生ってとこか。その程度ならまあ許すぜ。隣の8ヶ月のガキがパソコン珍しそうに覗き込んでる。

3匹の子豚4コママンガ

足止め中暇なのでこいつらとを観察。鍋ひっくり返して中のおかゆむさぼり食う。いいのか?近くに店の人いるのに我関せずと放置状態。

おとがめないので遠慮なく。                          いっぱい食ったのでもう寝る。

PM1:38
今クラチェを出てプノンペンに向かっている。軍事演習通行止めでは4時間足止め食らう。結局軍事ヘリの横を通って行く。そんならもっと早く通せよ。クラチェについたのは午後1時5分、所要6時間。でも足止めの時間を除く実際の移動時間は2時間。やはりすっ飛ばしていけばストゥントゥレンからクラチェまでは2時間で着くんじゃん。道は今のとこすごくいい。来る時はクラチェにつく直前ずいぶん道が悪かったんだが、違う道を行っているのかな。来る時は6時間かかったので、この感じでは午後7時のプノンペン着になりそう。クラチェを過ぎて乗客は若干減った。何よりずっとわき腹のとこに3歳の少年の頭が押し付けられた状況ではなくなったのがありがたい。


びー旅ドットコムのアップが出来ないでいる。今日プノンペンについて元気があればアップできるかも。今日は根性なしにもつうちゃん食堂のカツカレー食ってしまいそうだ。日本食飢餓状態だ。

PM3:10
午後2時の遅い昼食休憩の後プノンペンに向かっている。まだコンポンチャムにも着いてない。道がめちゃいい。やっぱり来た時と道が違う。こんないい道があるならなんであのミニバスはこの道を通らなかったんだ?あんなきっついギュウギュウ詰めの車でなんであんなでこぼこ道通ったのか、そういや思い当たることが…。一番最後の列に黄色の袈裟着たお坊さんが4人ほど乗っていて、途中そのお坊さんを寺の前で降ろしていた。わざわざそのお坊さんグループのためにあのでこぼこ道を行ったものと思われる。地元系交通機関っぽい理由だ。ひょっとしたらこの道ならクラチェ~プノンペンは6時間はかからないかもしれない。ギュウギュウ詰めのでこぼこ道、ある意味期待通りのフルコースメニューなんだけどね。

さっき久々にランブータン食う。昼飯で立ち寄った飯屋の脇で1kg3000R(90円)。手はべたべたになるがうまかった。まだ大量に残っている。サヴマーウ、ンゴッ、チョムチョム…カンボジア語では確か…。ええい!タイ語、カンボジア語、ベトナム語がごっちゃだぜ。ところでランブータンって何語?

2007年2月3日(土)PM10:54

プノンペンから車で1時間も行けばこういう風景になる。

過激な試練が続くぜ。この旅最大の危機じゃ。こんなページ公開してる場合じゃねえだろ。昨日のストゥントゥレン~プノンペン間のバス移動の間に財布をなくしちまったのだ。思いもかけないありえない展開にかなりびびる。財布の中には現金だけじゃなく、クレジットカードや免許証、銀行のカードなどが入っていて発覚当初は真剣にパニック状態。だがしばらくたって、「なくなったものはしょうがない」「無駄にあがいても疲れるだけなので、おいしいネタに遭遇できてある意味ラッキー」と前向きに切り替える。財布をなくすなんて自分の間抜けさの公開なんだが、せっかくの貴重な経験なので詳細実録を書くことにした。



今日2月3日のプノンペン
昨日ストゥントゥレンからのバスがプノンペンに着いたのは夜7時ちょっと前。もう日もとっぷりくれて暗くなっていた。4時間の足止めがあったせいで11時間半の移動となりかなりのお疲れモードでプサートメイ近くのバスターミナルに到着。さっさとバスを降りてバイタク拾いキャピトル方向へ。ラッキーにもホンパンのシングル4$部屋に空きがあり早速チェックイン。と、ここで財布を出そうとするも後ろのポケットに入れていたはずの財布がない。一瞬で青ざめる。落としたのか、すられたのかもわからない。

プーケットタウンで買ったその短パンの後ろポケットは浅く、マジックテープも既にくっつかなくなっていた。おそらくバスの座席で座っているときにずり落ちたんだと直感。4時間の足止めのときに何度も席を立ったり座ったり繰り返しているうちにポケットから出た気がする。急いでバイタク捕まえて今乗ったバスのところへ引き返す。バスターミナルに戻るもバスは既にガレージに行ったとのことで今度はバス会社の少年引き連れて彼を案内に3人乗りでガレージへ。これがまたずいぶんと市街地から離れているんだな。夜中のプノンペンをバイタク3人乗りで疾走することとなる。何とかさっき乗ったバスつかまえるも財布はなし。ガイドか運ちゃんが拾ってくれてるかもとのかすかな希望も無駄だった。疲れているのにさらに精神的に疲れる災難。昨日の夜はめちゃめちゃ落ち込む。


ただリュックに緊急用に別に50$分けて入れていたのでその日の宿代とかは何とかセーフ。パスポートも無事。パソコンやデジカメ類も被害はなし。「財布とパスポートを同時になくすとえらい面倒だ。パスポートが無事なあんたはラッキーだ」とは宿のあんちゃん。財布なくしてるのにラッキーって。でも良く考え直すと財布に入っていた現金は80US$と2000円。大体合計で12,000円。カンボジアでは大金だが、六本木のキャバクラで1回の支払い分にもならない程度。「大金を持ち歩かない」の原則を今回もきっちり実践していた。だがクレジットカードがなくなったのがでかい。小額の現金所持ですむのもいざという時はカードで金下ろせばいいやとの算段があってのこと。いつもの旅では予備のカードをリュックに入れていたのだが運悪いことに今回そいつを家に忘れてきてしまっている。こいつは大きな失敗。最近妙に旅慣れてきてぶったるんでたとこは確かにあるんだよね。

50$で残りの11日を過ごし帰りの便の出るバンコクまで帰る事はちょっと無理。日本大使館に助けをと思うも昨日は金曜の夜。土日は一般的に大使館は休みだ。昨日は11時間の移動のあとでもあったので、あがいても無駄とあきらめ、しっかりネット屋行って3日ほどたまっていたウェブの更新して飯食って寝る。どうにかなるさの心境。



プノンペンの王宮前の公園

で今日起きて早速窮地脱出策に乗り出す。今のところ現地の警察は全く頼りにならず。たらいまわしにされるだけでらちあかない。で、だめもとで大使館に電話。こういう時の携帯は助かる。市内通話もすべて国際電話扱いなので、帰国後の請求怖いがそんなことも言ってられん。大使館の留守電メッセージに緊急の場合はこちらへと番号が告げられる。携帯番号のようだ。かけるとなんと大使館のスタッフにつながった。事情を話して「200$貸してくれ」と遠まわしに頼むと、確認を取ってこっちからかけなおすといったん切れる。しばらくして別のスタッフから電話があり、「貸すことは出来るんだが、その前に日本から送金してくれるツテはないのか?」と言う。大使館が日本からの送金の窓口になるという。最悪の場合は貸してくれるようだが、基本は日本から誰かに大使館の口座に送金してもらってそれを大使館まで取りに行って受け取るというシステムのようだ。どんな形でもバンコクまで帰れる分だけ金用意してもらえるんなら地獄に仏だ。早速日本にいる父に送金頼むことにする。

大使館の休日である土曜にここまで話が進むとは思わなかった。実際かかってきた大使館員の声は僕にとっては仏の声だった。

「こりゃ思ったよりとんとん拍子に運ぶな。財布の100$がなくなって、200$になって帰ってくるって考えりゃいいや」と前向きな発想。確かに200$あれば残りの日数で十分アンコールワット堪能してバンコクにたどり着ける。

それで父に電話する。父には普段からあまり連絡とっておらず今回の海外放浪の旅のことも告げてはいない。「今プノンペンにいて財布を落として困っている。大使館から電話が行くので指定先に金を振り込んでくれ」あれ?どっかで聞いたセリフだぞ?どこだっけ?ああそうだ。今はやりの振り込め詐欺のセリフじゃん。で帰ってきた父の言葉も「なんか声が違うな。本当にお前か?」ちょっと待て。こないだテレビでやってた「気をつけようキャンペーン」と同じやり取りじゃん。普段から疎遠にしてる自分も悪いんだけどさ。とりあえずは説得したが信じているかどうかは微妙。その後振込先が英語でつづりとかが面倒なので大使館側がファックスを父のとこに送ろうとするがどうもうまく送信できないらしい。半分疑心暗鬼の父は「ますます怪しい」みたいな心境になっているらしくて大使館の人にもそういう態度とっているらしく、彼が僕のとこに電話かけてきた。「とりあえず明日もう一度送信してみるがだめな場合、200$位なら貸してあげるよ」って感じになっている。オレオレ詐欺なんてはやらすんじゃねえよ。えらいとばっちり食っちまったい。


現在宿泊中の宿。1泊4$。この宿のスタッフにも今回の件で世話になっている。

今日昨日の宿代と昨日の夜の財布求めてバイタク疾走でぼったくり料金(10000R:300円)支払ったので手持ちの金は40$。あわてていたのでホテルのまん前でカモを待つボリタクを使ってしまった。財布なくしていることを知っててもぼられる。無用な値切りにも労力を取られ不快にもなる。はじめの請求は16000Rだった。それでもデジカメ、パソコン周りは健在なのでしっかり今日も画像とる。夕方のトンレサップ川にバイタク(こちらは正規料金片道1000R:30円)使ってお散歩。ポップコーンの砂糖シロップがけ500R(15円)うまかった。ここはカンボジアだ。その気になれば40$あれば5日は暮らせる。あれ?でも後11日暮らさなきゃなんないんでしょ?まあ、考えてもしかたない。どうにかなるさ。


2月4日(日)AM7:27

今日2月4日(日)のオルセーマーケット。日曜なので混んでます。

財布をなくして2日目。危機はまだ脱していない。予備の金を分けてリュックに50$入れておいたのでそれで何とかしのいでいる。今残金は40$ちょっと。今日宿代払って飯食うと30$代になってしまう。そのわりにはのんびり普通のプノンペン生活してるんだけど。今朝も熟睡、快適な朝を迎える。もし予備の金も全くないような緊急の場合は大使館へ行けばとりあえず50$位は貸してくれるらしい。

今朝のプノンペン、快晴。ただTシャツ1枚だと若干寒い。明け方部屋のファンは必要ないくらい。プノンペンからバンコクまでエアエイジア以外を使うと大体片道100$かかる。エアエイジアの1ヶ月前くらいで予約した場合のO(オー)料金だと15$だが、燃油追加税その他諸税含めると倍以上になる。さらにカンボジア出国税が20$だかかかるのでエアエイジアの最安料金で行ったとしても60$くらいはかかったはず。手元に資料ないので大雑把な数字だが。また直前の予約の場合はエアエイジアでも他の航空会社と変わりない値段になってしまう。どの道クレジットカードは財布と一緒に消えちまっているので格安予約は出来ないんだけどね。


かぼちゃプリン。カキ氷をのせて1000R(30円)
ただプノンペンからバンコクまでは1日でバスで行ける。早朝のキャピトルバスに乗れば夕方4時頃ポイペト国境がしまる前にそこを通過でき、5時頃アランヤプラテート発のバスでバンコクへ向かう。5時間ちょっとで夜の11時前にモーチットバスターミナルへ着く。

またキャピトルには15$でバンコク行きのバスパック料金もある。その場合は到着先はたぶんカオサン。自力で行った方が若干安く上がるが、夜地下鉄もBTSも止まった状態でバンコクに着くとどうしてもタクシーという選択をしてしまいがち。しかしそこでモーチットのたちの悪いボリタクにつかまってしまうとそれまでの苦労は水の泡。かえって高くついてしまう。モーチットバスターミナルのタクシー乗り場にはそういうたちの悪いぼったくりタクシーが多い。モーチットから市バスでバンコク市内の目的地にたどり着けるなら自力で行ったほうが安くなるがキャピトルバスのパックと比べて差額は2~300円。



鍋のおかゆ食べたからって何もここまでしなくても…

トンレサップ川

話しは違うがプノンペン市街の東を流れるトンレサップ川は、季節によって川の流れる方向が違うらしい。乾季の今は北から南(橋から王宮方向)に流れるが、雨季には流れが逆になる。3年前だか聞いた話だが、ウェブに公開ということでガセじゃまずいので昨日宿に確認を取ったらやはり本当のようだ。思いもかけぬとこまで不思議ワールド展開しとる。

今日も大使館からの連絡待ち。アンコールワットよれるのか?というよりちゃんと日本に帰れんのか?先の読めない展開が続く。

2007年2月5日(月)PM2:58

今日2月5日の夕方宿の裏通りで事故があり野次馬が集まっている。

財布なくして3日目。何とか危機脱出。昨日ホットメールのほうに大使館の方から「今日朝大使館に来てくれ」と連絡があった。キャピトルの地図だと日本大使館は近くに感じたのだが結構遠く1500RでOKしてくれたバイタクに悪いので2000R払ってあげる。実はプノンペンの日本大使館は2年位前にもお世話になっていて今回は2度目。その時はパスポート紛失で、またファンキーなエピソード盛りだくさんで話が長くなるので書くのはまたの機会にする。

結局父は振り込め詐欺と思っているのか、普段連絡もしないでこんなときだけ都合よくと思っているのか、電話口にも出なくなり、これ以上高い国際通話料金払って振込み頼んでも無駄と僕も、おそらく大使館の人も思ってあきらめる。そういうことで振り込みなしで200US$貸してもらうこととなる。大使館の方も前もって準備してくれていたようで、あっさり簡単な借用書みたいなもの書くだけで貸してもらえた。だがカンボジアという土地柄、ニート海外脱出組や、世捨て人中高年等、大使館で金貸しても返ってこない人種が多いのかなというのも背景に感じられた。また父に振り込み詐欺の共犯扱いされた大使館の方にも申し訳ないと謝るも、やはりこういうケースで振り込み詐欺と間違われることは良くあることなのだとも言っていた。とにかく今回の窮地は大使館の方のおかげで脱出することが出来た。まじありがてえ。


ただ財布紛失の尻拭い的後始末はその後も続く。金銭的には問題はなくなったが、帰国後の事後処理など面倒なことはたくさんある。とりあえず現地の警察にも紛失届けだけでも出しておくかとツーリストポリスっぽいところを探す。なかなか見つからずしばし放浪の後ようやく見つけ出すも、登場した警察官に英語が全く通じない。僕のカンボジア語では「財布をなくした」くらいしか伝えることが出来ない。「紛失証明書書いてくれ」ってカンボジア語でなんていうんだ?

で、その警察官の携帯電話で登場したのは英語をしゃべる警察関係者。彼が電話口で言うには「紛失証明書がほしければ60$だ」と言う。「またこのパターンか」と思わせる展開。財布なくして駆け込んでくる人間に対してさらに金払え?先に日本大使館に連絡とって正解だった。2年前のシアヌークビルでのパスポートの紛失証明はもっと簡単に取れた記憶があるのだが。

「冗談じゃない。こっちは財布なくしてるんだ。何で警察発行の証明書にそんな大金がいるんだ」というと、「他の日本人はみなそれくらい払っているぞ」「警察官の給料は安いんだ」と先の読めない理論展開。取り合っても無駄だなとあきらめ、おいしいネタとして取り上げさせてもらうことにする。カンボジアではいったん落としたものは拾った人のものになることをここで再認識する。被害を警察に届けると、それを餌にまた金まきあげらると言う笑ってしまう展開になってしまうようだ。ポイペト国境の5$のビザ賄賂がかわいく見える。

また財布に入っていたカードを止めようと日本のカード会社に電話。ニコスは止められたが、オリコは止められず。日本までの携帯代は1分確か280円。2分の無駄話でこっちの宿代1泊分以上になってしまう。「心配することは何もないですよ」等のセリフ言ってる間に止めるための必要手続き進めろよと言うのが率直な感想。向こうにも言い分はあるだろうけどこういう時同じような条件で、片方は止められて片方が止められないということは利用者にとっては結構大きな違いだ。

これが格安地元料金のバイタクの例。
キャピトル~日本大使館を1500Rで行く。


2007年2月6日(火)PM5:28

今日2月6日のプノンペンウォーターパーク。できて3年くらいしか経ってないと思うのだがかなり貫禄のある雰囲気。

水着なくても売店で3$(360円)で売ってます。平日はガラガラだが土日は結構混む。

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日本の基準で水質検査をしたらきっとひっくり返る。
今日久々にプノンペンウォーターパークへ行く。去年平日1$だったのに2$に値上げしとった。かなりドスのきいたプノンペン郊外のプールだ。現在の料金平日2$で土日は3$になる。水も微妙に茶色で、平日は客が少ないので流れるプールは流れない。波立つプールも波立たない。それでも2月の上旬に真夏の日差しはただそれだけで十分。トンレサップ川沿いで悪臭我慢しながら日焼けするよりはずっといい。3週間前にピピ島いたなんて思えないぜ。

だが財布紛失ショックからはようやく回復した感じだ。明日シェムリアップへ行くバスを予約した。4$。あれ?こないだ5$だったよね?値段も所要時間も毎年どんどん変わって少し前の情報を口にするとうそつきになってしまう。驚いたのは所要時間。6時間だそうだ。3年くらい前にはこのルート10時間以上かかってなかったっけ?しかもキャピトルだけで1日に5便も出ている。カンボジアらしさがどんどん消えていく。Tシャツまっ黄色にしてピックアップの荷台にしがみつく旅はもう味わえなくなってしまったようだ。バスで行ったほうが安くて簡単なのだから高い金払ってわざわざ苦労する物好きはたぶんいない。僕以外は。

ホンパンの4$シングル部屋がTV付になっている。前回泊まった時にはなかったぞ。しかも衛星放送受信してるらしくオンタイムでNHKの海外版が見れる。日本時間7時のニュースを同時刻(こっちの5時)に見れてしまう。今日は日本暖かかったんだってね。

そういやボリビアのサンタクルスでもホテルのTVにNHK海外放送が映って驚いたことがある。なぜか世界最大の日本人街のあるサンパウロでは映らなかった。ホテルのTVボロかっただけかな。

1日3$だったレンタルバイクで市内走り回ってた頃には、ガソリン代もビン売りのガソリン確か2000R前後だったのに今は3200R。つうちゃん食堂のカツカレーも2.5$(10000R)に値上げしとった。そういや今日この旅初めてつうちゃん食堂(日本料理屋)でカツカレー食う。10000Rは地元定食の4倍の値段だが日本円にすれば300円。久々の日本式カレーの味、しみたぜ。つうちゃん食堂の味は作る人の関係か、まずくなったり、うまくなったり繰り返すが、2007年2月現在のカツカレーはうまかった。福神漬けの代わりに腐ったマンゴーの漬物出さなくなっただけ進化している。

明日シェムへ発つ。日本大使館で借りた200$でプノンペン発10日間のアンコールワットの旅。ネタ的には悪くないんじゃない。


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