びー旅ロード 2012年 No.98 海外クレジットカードキャッシングの落とし穴
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ベンメリア遺跡


ミャンマー バガン


ピピドン島のトンサイからロングビーチへのナイトトレッキング。2008年頃まではこの街灯がなく月が出ていないと真っ暗だった。


ピピドン島。昼間のトンサイからロングビーチへの道。ビーチの岩をよじ登る必要がなくなった。ここはホテルの敷地内だがタイなのでマイペンライ。







仲良し

海外クレジットカードキャッシングの落とし穴

海外でATMを利用するのに知っておいたほうがいいこと

事前に要チェック クレジットカードの条件はカードによって激変する


クアラルンプール LCCTのATM

◆続 海外旅行とクレジットカード 2012年12月25日(火)   前へ   次へ
2008年頃から私は海外で日本円の現金両替をしなくなった。現地のATMを使ってクレジットカードのキャッシングで現地通貨を引き落とすようになった。現地通貨をカードで引き出せるので日本円両替の必要がなくなったからだ。

もうひとつ現地のATMを利用する理由がある。それは現金で両替するよりATMで現地通貨を引き落としたほうが得になるという点だ。同じ1万円がより多くの現地通貨になるので私はここ数年日本円現金両替はせずに現地ATMを使っている。

ところが今回2012年11月の旅で今まで使わなかったカードを使ってみてはじめてクレジットカードで現地ATMを使うと大損するという状況に遭遇する。海外でのカードキャッシングが現金より得になるかどうかは利用するカードによるのだ。国際キャッシュカードのATM換金効率が悪いことは知っていたが、同じクレジットカードでもこんなに各社のサービスに落差があるとは知らなかった。


カンボジアのローカル風景

今回使ったカードは年会費無料のオリコカード。かなり前に六本木のティップネス(スポーツクラブ)に入会する時に年会費が無料ならということで誘われるまま入ったティップネス提携カード。その時以来何年も使っていなかった。マスターカードとも提携していたので今回タイでのキャッシングに使ってみる。

ちなみに今までインドやアフリカで使っていたカードはニコスの一般プロパーでビザ提携。年会費1,312円。

財布盗難時などに予備でたまに使っていたのがセディナカード。マスター提携。オリコカードは今まで海外に持ち歩いていたものの実際にキャッシングをしたのは今回が初めてだった。

カンボジア ポイペト

Booking.com


ミャンマー ヤンゴン 2013年はミャンマーのATM元年


◆海外ATM利用 クレジットカードの罠 2012年12月25日(火)
これまで海外でのATMキャッシングで、ニコスやセディナでは「現金両替よりもATMキャッシングのほうが得」という状態で利用できた。しかし今回初めて使ったオリコカードでは全く違う結果に。請求を見てびっくり仰天となった理由は次の2点。

①利用の度タイで150Bと日本で210円と2重にATM手数料とられること
②海外キャッシング分が自動的に2万円のリボルビング払いになること



クラビのコンビニのサイアムコマーシャルバンクATM
①利用の度タイで150Bと日本で210円と2重にATM手数料とられる

今まで(2012年6月まで)のニコスやセディナでのタイでのキャッシングにはタイの150Bも日本側での210円もとられなかった。なので今回もとられないのだろうと勘違いして5000Bを複数回に分けてATMを利用した。結果その度に日本とタイで2重にATM手数料がかかるはめに。初めから利用毎に手数料が必要だとわかっていれば一度にもう少しまとまった金額をおろしたのに。というよりもそれ以前に極悪条件のカードだとわかっていれば他のカードを使った。

現金両替とクレカキャッシングがどちらが得になるかの分岐点は現地のATM手数料にかかっている。この手数料が取られるならニコス利用でも現金両替したほうが得という逆転した結果になる。

しかも今回はそれに加えて日本側でも210円の手数料をとられている。これならこの段階で完全に現金両替したほうが得になる。2010年10月1日からクレカキャッシングで国内ATM利用すると日割り金利以外に105~210円のATM手数料がかかるようなった。しかし他社では国内限定。海外キャッシング分では取られていない。しかし今回のオリコ利用では現地ATMとは別枠で日本側の手数料として210円が取られていた。



バンブー島 ピピ島ツアーで


②海外キャッシングが自動的にリボルビング払いになること

①はオリコがそういうシステムなのだということでまあ許容範囲。問題はその次。この②がかなり極悪な罠。リボでしかもデフォルト設定が2万円。この低い設定だと借りた側が払っても払っても元金が減らない蟻地獄への導入設定といっていい。事情をよく知らずに利用続けると知らぬ間にとんでもない金利を払わねばならない状況に追い込まれる可能性がある。

事前にこちらが確認しなかったというのはあるが、私はリボ払いを全く要求していない。今の実感としては「一括払いが当然」というこちらの意志に全く反して金利が跳ね上がるリボに引きづりこまれた感じ。「チェックをしないとろい奴からはそれに気づくまでどんどん金利を取ろう」という体制だ。

シェムリアップ アンツのATM


今まで使っていた2枚のカード(ニコスとセディナ)ではこういう罠はなく、①のATM手数料がないばかりか、デフォルトで翌月の一括請求だった。このキャッシングデフォルトリボの罠は年会費無料や審査の甘さを売りにするクレカに多い傾向あり(全部ではない)。

こういう極悪クレカを利用するくらいなら金利の罠のないデビットカードにしたほうがまだましだ。「年収3分の1規制」をクリアしていれば何でもありなのか?法には触れていなくともこれでは利用者からの信頼は得られない。


前はタイ語と英語でしか表示されなかった それだけこの150Bに固執していることの裏返しか
150Bは現地銀行の取り分 Siam Commercial Bank のATM画面 パタヤ


 ●リボ払い設定2万円の具体的金利    前へ     次へ
10万円キャッシングして年率18%で1ヶ月後に一括払いすると利息は約1470円。この金額は利用日と締め日間の日割り金利によるので若干上下する。

この段階での海外ATM利用では利息分含めても、有利な電子決済レートで相殺されて現金両替よりカードキャッシングのほうが得という結果になる。

これがリボ2万円、年率18%で5ヶ月に分割されると同じ10万円でも6200円ほどの利息になる。銀行送金手数料4,000円より高い。

キャッシングは借金状態が長引けば長引くほど金利分の支払いは多くなる。借金状態をリボにすることで自動的に長引かせ、その金利をいただくという仕組み。これに別途2重のATM手数料がかかるのだから現金両替レートとの比較どころではない。

翌月以降にも2万円以上のキャッシングを利用し続けると、さらに利息分が膨らみ元金返済分が減っていく。いつまでたっても返済が終わらないアリ地獄へまっしぐら。この状況は「他人の金利のために働く現代の奴隷制度」という。冗談じゃない。これをなくすために貸金業法改正されたんとちがうんかい。

ピピ島現地発ロングテールボートツアー

私がこの罠に気づいたのはネットの請求チェックした深夜だった。しかしすぐにネット上でリボの設定金額を2万円から20万円に変更。今回の旅でのキャッシングは2ヶ月にわたって総額10万円くらいなので一月20万に設定すれば今後リボ払いになることはない。しかしこういうやり方をするところには1日分の金利も払いたくないので翌日の営業時間開始を待って電話で即日11月分の一括返済の申請をする。ちなみにオリコは海外キャッシング分はすべて自動的にリボ払いになるそうだ。おそろしや。


150B手数料加算していったん日本円に変換して150BのATM手数料徴収をわかりづらくしている
現地銀行も自分の取り分の150Bを取るのに必死だ。 Siam Commercial Bankの画面 クラビ


 ●リボルビング払いとは?    前へ     次へ
リボとは
毎月の支払い金額を決め毎月その金額を返済する。毎月10万円使う人が2万円のリボで返済すると永遠に返済が終わず金利だけが膨らんでいく状態に陥る。サラ金の返済は9割がこの方式。

リボと分割の違い
リボは毎月の支払い金額を決める。分割は支払い回数を決める。分割は一つの支払いについて金利が設定されるが、リボは利用した複数の利用をまとめた全体に対して金利が設定される。

バプーオン アンコールトム


何とかして自分の取り分を確保しようとここも必死  Krungsri (Bank of Ayudhya)ATM
今回の請求ではすべてこの150Bが取られ、日本側でも210円取られぼろぼろ。


Booking.com


 ●クレジットカード海外ATM利用の注意点
海外でATMを利用するに当たってそれでは具体的にどうすればいいのか。

海外でATM利用する前、できれば日本にいるうちにあらかじめキャッシングの支払いのデフォルト設定が「一括」なのか「リボ」なのかを確認する。もしリボになっていたらそれがわかった時点ですぐに月々の支払額を可能な限り高く設定変更する。たとえば今回の私のように2万円を20万円にするなど。変更はネットでできる。

その設定金額(20万円の場合は20万円)を超えなければリボ払いになることはなく実質一括払いと同じように利用できる。悪質なカード会社では金利がたくさんとれるように2万円くらいにデフォルト設定されていることが多い。そのままにしておかないことが重要。

もうひとつの難点である現地銀行のATM手数料は、PLUSやCirrusが加盟店請求原則で利用客転嫁を禁じているので、通常は手数料承諾画面で承諾しても跳ねられるのだが、最近現地銀行のやり方が巧妙化して取られやすくなってきている。ATM手数料がとられるかどうかは現地の銀行とPLUSやCirrusシステムとカード会社の力関係で決まる動的平衡状態にある。日本のカード会社に聞いても回答は得られない。実際に使って確認するのがもっとも確かな手段。何分クレカ情報なのでネット上には「私の場合はこうだった」の個別詳細が出回りにくいのが実態比較をしにくくしている。動的平衡状態が日単位でころころ変わるのもいっそう事情を複雑にしている。

もし使ってみて今回の私のオリコカードのようにあちこちで手数料取られるようなら、細かく複数回に小額づつでなくまとまった金額を1回にまとめてとすれば手数料は少なくてすむ。それ以上にそのあちこちで手数料取られるカードは使わず手数料を取られない信頼できるカードを自力で見つけて使うことが最善策。そういうカードが見つからない場合はカードは緊急時のみにして現金両替に切り替えるのも手。


バプーオン 最上階


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はみ出し情報
  • タイ側ATM手数料150Bは元金に含む形になってきている。先日(2012年11月)のキャッシングでは5000Bおろすのに5150Bおろしたことにして出てくるのは5000Bという手を使っていた。2012年に入って現地銀行が知恵をつけPLUSやCirrusの加盟店請求段階でATM手数料150Bが利用客転嫁としてはねられないように工夫している。
  • このやり方だとこれまで手数料取られなかったニコスやセディナでも手数料から逃れられないかもしれない。さらにこの方法だと手数料150Bにも金利がかかるのが実にハッピーな構造。
  • DCカード一般カード、NICOS一般カードはカード会社の統合合併により2009年12月18日に新規募集を終了。その後MUFGカードに引き継がれていた。
  • しかし12年5月30日にDCカード一般カード、NICOS一般カードともに募集再開した。現在ニコスカードは新規入会することができる。


ベンメリア遺跡の少年ガイド。30分1US$(85円)。


Krungsri ATM


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ピピ島へのボートで



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ミャンマー バガン ニャウンウー ミャンマー版ソンテウ 2012年11月


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