タイ南部の都市トラン。クラビの南東110km、ハジャイの北西154kmにある。トランは県の名前でもあるが町の名前でもある。さらにこの町はムック島やクラダン島(写真右)への拠点となる。
絶壁の岩山が点在するシュールな景観がこの辺一帯に広がっている。トラン県の3分の2はタイの国立公園。私は個人的にはハロン湾よりはトランのパクメン港周辺のほうがずっとテンションはあると思う。またこの辺の海域にはジュゴンが生息することでも有名。
トランはリゾート島への拠点にはなるが海からは40kmと結構はなれている。地方都市なので物価もそこそこ安い。ピピ島が年々俗化し浮遊ゴミが増えつつある現在、あまり観光地化していないタイのきれいなビーチを求める場合トランを拠点とする島々は有力候補だ。トラン県のアンダマン沖の島々を便宜上トラン諸島と呼ぶが実際に現地にそういう名前はない。
2013年時点で日本からお膳立てされたツアーが極めて少ないので個人で行って現地で宿を自力手配するのが一般的。とある旅行会社でクラダン島5日ツアーが燃油込で14万円と個人で行く場合の料金とはかけ離れた達人料金が適用されていた。トランまで行って手配するクラダン島行ジョイントチケットは往復900B(2,700円)、クラダン島のテントは1泊300B(900円)。4アイランドツアー750B(2,250円)。 またトラン拠点の島々「トラン諸島」はタイの南部なのでプーケット同様雨季は日本の梅雨のような延々雨が降り続く天気になりがち。雨季(5月~11月)は海の波も荒れるので避けたほうが無難。島によって雨季はボートが欠航し宿も閉鎖する。 |
2013年タイランドアイランド当日公開でトラン拠点の島々の実録を先行公開しているが、クアラルンプールから陸路で入るというかなり変則的な訪問の仕方をしているのでここでもっと一般的な行き方を紹介。
日本から行く場合もっとも一般的なのはバンコクから入ってエアでトランに入る方法。バンコクからはエアアジアが1日に3便トランに飛んでいる。通常席でも燃油込往復1万円ほどで所要は1時間半。トラン空港はトラン市内から6km。
バンコクからはホアランポーンから列車も出ており1日2本の夜行列車。夕方17時5分発翌8時5分着と18時半発10時31分着。所要は時刻表だと15~6時間だが遅延2時間は日常のことなので覚悟の上での利用が必要。なおトラン行は
Thung Song Junction で南部本線から分岐する支線なのでトラン(カンタン Kantang)は終着駅でハジャイ方向にはつながっていない。
バンコクからは南バスターミナルのサーイタイマイからローカルバスも出ている。またそれとは別にカオサン発のツーリストバスもある。いずれも移動で丸1日つぶれる。夜行列車やバスでの移動自体を楽しみたい希望がない場合や、時間がない場合は1時間で行けるエアで行ったほうが効率はいい。
既に実録で公開しているようにクアラルンプールを拠点にしてトランへ行く方法もある。この利点は日本からクアラルンプール行のエアアジア(写真右)の激安プロモフライトを利用できる点。
この場合はクアラルンプールからハジャイかクラビまでのフライト利用がもっとも効率的。下の例のようにクアラルンプールからエアアジア、ハジャイ1日1便往復7500円~。クアラルンプールからクラビ1日2便往復5500円~。2013年3月時点でフライスルー便として一括予約はできないので羽田~KLとKL~ハジャイは個別に予約する必要がある。
ハジャイからトランまではロットゥーという地元ミニバンバスで2時間100Bで行ける。100Bのロットゥーは市内から4kmはなれたハジャイバスターミナル発。駅前からはソンテウやトゥクトゥクで行ける。それとは別に駅前発やゲストハウスピックアップの外国人用ツーリストミニバンバスもあって200B~。双方の違いは同乗者がタイ人か欧州組バックパッカーかということ。
ハジャイには現地ツアー会社がたくさんあるので行き詰ったらそこを頼れば若干高くなるがクラダン島やハイ(ンガイ)島、ムック島へのボート込みのジョイントチケットで一括手配できる。現地のバンガローもツアー会社で予約できる。現地ツアー会社は外国人ツーリスト仕様なので英語で手配できるメリットもある。リペ島やタルタオ島にはトランではなくハジャイから行ったほうが近く料金も安い。
クアラルンプールからも鉄道やバスで行ける。トランはバンコクからよりもクアラルンプールからのほうが100kmほど距離は近いので陸路を考えるとクアラルンプールから入ったほうが効率はいい。タイの査証免除陸路入国期限は空路でも陸路入国でも60日。 トランに最安でいく方法はエアアジアのプロモでクアラルンプールに入り、バスでハジャイへ行き(48リンギ)そこからトランまでロットゥー(100B)を利用する方法。ハジャイまではマレー鉄道2等座席で行っても48リンギだがバス9時間、列車14時間の所要の差があるのでバスのほうが修行にならず若干楽。ハジャイ行バスはパサールスニ近くのプドゥバスターミナルから出ている。 |
物価が安く宿も安いのでバンコクやクアラルンプールに宿泊するくらいならトランで宿を取ったほうがいいかもしれない。トランの2013年2月現在宿は1泊200Bから。エアコン付の一般旅行者向けなら右のトランホテルが1泊560B~。
日本から予約の場合は1泊2,035円~ 詳細はこちら
トランに宿泊してその間に島方面の手配をする。この辺は日本やバンコクで手配せずとも現地に入ってからで何とかなる。どうしても予約したい場合は以下のような現地ツアー会社である程度対応はしてくれる。
Trang Happy Trip & Tour(トラン駅前)
TEL & FAX 075-212165 携帯 081-6072411 (Jip) / 087-4754684 (Sai)
Email : jip_piyanust@hotmail.com / sai-joy111@hotmail.com
トラン拠点の島のめぐり方は大きく2通り。ツアー参加して各島の目玉を短時間で効率よく回るか。島に滞在して海に囲まれてゆるゆる過ごすか。いずれの場合もトラン駅前に複数あるツアー会社で手配できる。通常前日申込みの翌日朝発が一般的だが、朝の8時までなら当日でも受け付けてもらえる場合もある。
時間がない場合はトラン発の4アイランズツアーというものがあって1日でムック島、クラダン島、チュアック島、マー島を回ってくれる。港まで送迎とシュノーケルギア一式(フィン無し)と昼食がついて朝出て夕方帰ってくる1日ツアーが750B~。この島巡りツアーはムック島でもクラダン島でもあるが離島料金で850B~と高くトラン発のツアーが一番安い。
このツアー参加の場合トランのホテルに2泊する。まず到着した初日に駅前のツアー会社で翌日の4アイランズツアーを予約をしてツアーに出る。この場合、荷物はトランのホテルにおいていく。夕方トランに帰ってきてトラン泊してツアーの翌日帰ることができる。
島に宿泊してゆるゆる過ごしたい場合はツアー会社で希望の島までのジョイントチケットを手配する。ジョイントチケットとは港までの送迎とボートが合わさったチケット。ムック島、ランタ島、リボン島、スコーン島、それぞれ250B。クラダン島、ハイ(ンガイ)島450B。この料金は2013年2月の料金で申し込む場所によって若干上下する。
ボート申し込みの時に滞在ホテルも同時に予約できるが1泊800B位から。良心的なところは300Bのテントが予約できたりするが運がよければという感じ。安いバンガローは儲けにならないので現地会社もあまり扱いたがらない。各島の格安バンガローについては実録ページ掲載の連絡先を参考に。
ロック島へのジョイントはなく、ランタ島のサラダン発の1日ツアー1200Bで行くのが一般的。またラオリアン島、タキアン島、ぺトラ島へはスコーン島から不定期に800Bくらいでツアーが出ている。金額にこだわらない場合は各島からロングテール(写真上)やスピードボートをチャーターすればどの島にも自由にいける。クラダン島からロングテールチャーターでロック島へは3,600Bとのこと。
Emerald Creek Home Stay エメラルドクリークホームステイ
バンガロー1棟1泊 400B~
島の中央の地元民エリアにある。どのビーチへ行くにも海まで3km(30分)歩かねばならないのが難。宿の前にコンビニとレストランはある。
予約電話 089-271-8793 / 085-690-5597 Tidさん(宿のご主人)
Tin Tong Bar
バンガロー1棟1泊 300B テント300B
「Bar」と名前がついているが宿泊施設。チャーリービーチ手前300mの森の中にある。この宿はトランのツアー会社で予約ができる。テントは大型でスリン島やシミランのテントよりはずっと快適そうだった。
予約電話 089-014-1614 Suさん(宿のご主人)
Mayou Thai Kitchen
バンガロー1棟1泊 500B
チャーリービーチ手前100mの森の中にある。
予約電話 087-885-7582
E-mail Somboon_27@hotmai.com
拠点一覧 ラノーン チャン島 パヤム島 クラブリ スリン島 ターチャイ島 カオラック シミラン諸島 プーケット ピピ島 クラビ トップ島 ポーダ島 チキン島 ランタ島 ピピ島 トラン ムック島 ハイ(ンガイ)島 クラダン島 リボン島 スコーン島 ランタ島 ハジャイ タルタオ島 アダン島 リペ島 サトゥン ランカウイ島(マレーシア側ではアロースター) |
クラダン島やムック島、マー島の海はこのページに掲載されている写真で見る限りきれいに見えるが透明度はさほどない。また海底の珊瑚の状態もいいとはいえない。なのでシュノーケリングやダイビングにはあまりむかない。ただ潜らなければ十分きれいなのでビーチでゆるゆる過ごすにはむいている。シュノーケリングやダイビング目的ならピピ島やシミラン、スリン島のほうが向いている。
島にATMがないのでトランにいる間にまとまったタイバーツを用意していく必要がある。ここで紹介しているスタイルで旅する限り1万バーツ(約3万円)もあれば宿代食事代移動代込みで1週間は滞在できる。
また島の物価は基本高い。ムック島の地元民エリアはさほどでもないがクラダン島やリペ島はエアアジアの機内並みに高い。売店はあってもコンビニもない。滞在予定なら島に行く前にトランの駅前のスーパーマーケットでお菓子類は買いだめしていったほうがいい。
ハジャイの物価は高い。2013年3月現在クイッティヤウがどこで食べても50B。トランでも35B。クラダン島では80B。カオサンの10Bワッタナーラーメンはいつまで続くのだろう。
びー旅ロード2013トップ
97. インド往復2万6千円
98. クレジットカードの罠
99. ミャンマー両替とATM
100. トランへ行こう
101. 個人旅行のススメ
102. LCCと成田空港
103. 海外旅行とスマホ
104. エアアジアプロモ2014
105. BIG エアアジアマイレージ
106. マレーシアからタイへ
107. 成田空港格安バス
108. スカイライナー,アクセス特急
109. インドネシアエアアジア
110. 海外旅行と予約
日本語予約ができるトランのホテル
ルアラサダホテル1泊 8,800円~
電話予約もできるが英語が通じない場合もある。日本語予約ができるトランのホテルはこちら
ムック島バンガローの例。テントローシーズン250Bから。この宿には無料ワイファイあり。予約は上の電話番号に直接かけてする。英語可。