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海外個人旅行のススメ 温室ツアー卒業のタイミング

旅のコラム海外個人旅行のススメ

海外一人旅 ツアーと個人旅行選択分岐点


江ノ島なみの土色の海でもテンションバリバリの西アフリカ奴隷海岸 アクラ ジェームズタウンのビーチ

ゾンラパス 食べ物がまずくても一人旅でも楽しい海外一人旅の例

海外個人旅行のススメIndependent tours

●海外一人旅って楽しいの?

2013年3月27日(水)

行く価値のないつまらない観光地はあると思う。何がつまらないかは個人差があるのでその基準は人によって多分変わる。男女でも年齢差でもこれまでの旅の経験でも趣向は千差万別。

たとえば海に初めて行く人にとって「江ノ島」は多分感動的な場所になるが、「伊豆白浜」に行った経験がある人だと江ノ島鵠沼海岸のゴミの浮いた土色の海のテンションは微妙。初海外旅行でハワイとグアム両方行くつもりなら先に訪問するのはグアムがいい。そうすればグアムで感激してハワイでも感激できる。しかしその逆だとグアムであまり感激できない。行く価値があるかどうかの分岐はその観光地の「強烈なインパクト」だったり「日本では経験できないような味」だったりする。写真右上はモルディブパラダイスリゾート。海外を一人で旅することが多い私に「一人旅で楽しいのか?」と質問されることがある。答えに詰まる。

楽しいかどうか以前に、私のような海外個人旅行の場合、一人旅のメリットのほうがはるかに多い。自由に自分の都合で予定が組め、同行者へのいらぬ気遣いもいらない。


そういうこと以外にも、たとえば私はカラパタール頂上でエベレストを眺めている時には誰からも話しかけて欲しくはない。その貴重な時間を誰からも邪魔されずに一人でかみ締めたい。私にとってはそういう場所で一人で黙って過ごす1時間が至福の時間だ。ウユニ塩湖やエンジェルフォールでも同様。それは一度経験すれば多分わかる。

頭にガツンと食らったような衝撃。それを目の前にして固まって動けなくなるような強烈な一発は日本の日常ではまず体験できない。

年をとってほとんどのことに心を動かされることがなくなったひねたおっさんにはなおさらのこと。そういう旅には同行者がいなくても、食事がまずくてもいっこうに問題がない。それを凌駕して余りあるインパクトがあるのでそういうことに問題があることにさえ気づかない。現地語や英語がある程度話せれば、現地で現地の方や欧州組旅行者と接点ができるので寂しくなることもない。




ボリビア ウユニ塩湖

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●個人旅行のススメ

私は勝手でわがままな性格なので、同行者がいることで生じるわずらわしさもつらい。私の旅は曲芸のようなスケジュールで修行のような旅をする場合が多い。かなりのボロ宿にも宿泊する。もし連れがいたら相当文句言われそう。

本当に気のあった友人や連れと旅できるならいいが、そうでない場合、展開によっては旅が台無しになってしまう。気のあった連れだとしても旅の趣味まで完全一致を望むのは難しい。高い金払ってツアー参加で不愉快な思い出しか残らないのはつらい。

旅の楽しみの一つに食べ物があることには私にも異論はない。気の合う友人とバカ騒ぎするのは私も楽しい。しかしそれは旅先である必要なない。ゆるい観光地へ行って食べ物や仲間と騒ぐことしか楽しみがないような旅には私には若干うーん…、だ。

逆に同行者がいなくても食べ物がまずくても生涯忘れることのない強烈な体験となる旅にはその類の補完は不要。おいしい食べ物は必要ないし、同行者はいてもいなくても同じ。それらはどうでもいい問題なのだ。

極めた鋭い観光地で体感するインパクトは、好き放題やっていた手のつけられないわがままなやんちゃ坊主がガツンと一発食らって自分の考えを変えるきっかけになる状態に似る。そしてそういうものとの遭遇は最大公約数で薄められた旅先や、お膳立てされた温室ツアーの団体行動ではなかなか出会えない。


個人旅行とツアーの選択分岐

日本人であふれる海外定番観光地に行って「日本人ばかりでやあね」というのは矛盾がある。日本人のいないテンションの高い観光地は世界中にたくさんある。そこにいく第一歩はまず日本からの定番ツアーを卒業することだ。

個人で自由に旅ができるようになると行き先の幅も広がる。よく達人が使う「ガイドブックに載っていない」という定番フレーズはある意味自らの未熟さを暴露する滑稽な言い回しだ。ガイドブックに載っていないのは当たり前、それ以前に載っていようがいまいがどうでもいいことだ。面積比でいえば地球上のほとんどの場所、おそらく8割以上はガイドブックには載っていない。ガイドブックを見ながらそこを確認するだけのような旅をしている達人はガイドブックに載ってる場所にしか行けないのだ。


ガーナ ブルキナファソ国境のバオバブ


温室ツアー卒業のタイミング

ちなみに某旅行ガイドブック片手に現地をふらついている旅行者は「何もできない旅行者の証」として現地ぼったくりマンのターゲットの目印になっている。

「非英語圏途上国の場合、旅行者物価は、現地語料金<英語料金<日本語料金」市販のガイドブックが役に立つのはここでいう日本語料金で旅をする旅行者まで。

海外旅行をただ安くしたい。それなら個人旅行はむかない。格安旅行に必須な英語や現地語習得のために駅前留学で100万円使うくらいならそれをツアー代に回したほうがいい。現地でもちゅうた半端な安くしたい願望はかえってトラブルを招き高くつく場合が多かったりする。

びー旅スタイルは旅行にかかる費用より以前に旅の趣味による選択だ。ただこのスタイルの個人旅行の世界に足を踏み入れるとそこから広がる世界はツアーとは比較にならないほど広がる。一度踏み入れたら多分それから先はもうツアー参加で旅ができなくなってしまう。温室ツアー卒業のタイミングは決まったレールの上をなぞるだけの旅に飽きた時なのかもしれない。



ティカール遺跡 グァテマラ 私はベリーズ国境からバスで入った。

100. トランへ行こう   びー旅  ロード2013   102.成田空港門限緩和


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◇びー旅つぶやき

2:07 2013/03/24
航空機の機内でのインターネットサービスが少しづつ進んでいる。JALが米国やジャカルタ線で既に導入。4月以降には欧州便にもできる。ANAも夏までには機内ワイファイがお目見えする。いまさら?との思い。

個人的にびっくりなのが機内ワイファイは有料でJALで1時間11.95$、24時間21.95$。デルタで24時間14$ということ。空港でも現地の宿でも24時間つなぎっぱなしで無料なのに?成田や羽田で2時間500円のワイファイサービスが廃れたばかりなのにそこから学ぶものはないのか?途上国の1泊500円の安宿で無料で使えるインターネットに1時間11.95$はきっついぞ。使う人いるのか?あ、いるか。多分海外パケ放題1日1980円払う人たちだ。

そういや最近は途上国でも宿やレストランに無料ワイファイが普通にあるのでネット屋に金払ってインターネットをすることがなくなった。









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バオバブの実 ガーナ北部で


ラノーン船着場のミャンマー行ボート


ゆるゆる放浪では旅のメインではなくとも旅の脇役として現地のうまいものは結構重要。


安宿の天井ファンのスイッチ。メーカーの名前は「大都市」。


タイの地元の足 ソンテウ エアアジアの広告が光る。タイ、トランで。

サハラ砂漠上空から見るプラント


ペルー ピスコの海岸


ウユニ塩湖 イスラデペスカ


ライオンに食われたヌー
セレンゲティ タンザニア

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