日本橋と中国橋 プノンペン都市開発援助

日本橋と中国橋 プノンペン都市開発援助

Chroy Changvar Bridge

ODAで勝って都市開発で中国に負ける日本

Spean Chroy Changvar. Phnom Penh

プノンペン都市開発援助問題 Spean Chroy Changvar. Phnom Penh

日本は無償開発援助だけ。現地プノンペンの商業的に利益のからむ都市開発はほぼ中国企業にもっていかれている状態。日本の援助の象徴的な友好日本橋が、現在中国橋にとってかわられている。プノンペンの現状を集約したような状況だ。なぜ日本は一方的な施しではなく、中国のようにカンボジアと国家として対等のビジネスパートナーとして都市開発にかかわれないのか。


カンボジアは後発新興国として発展しつつある。いつまでも無償援助は必要か。対等なビジネスパートナーの視点が必要なのでないか。

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このページは052.日本橋と中国橋


左が大林組による工事中の日本橋、右が現在現役の中国橋。

日本橋と中国橋 プノンペン都市開発援助問題

7:13 2018/02/19
カンボジア時間

カンボジア日本友好橋(チョロイチャンバー橋)は全長710m。市街地と対岸の住宅地をつなぐプノンペンの主要インフラだ。この橋は2018年現在写真右のように老朽化工事のため閉鎖中。閉鎖期間は2017年10月1日に始まり、2019年6月に再竣工予定。代わりに活躍しているのが2014年12月に日本橋の真横に作られた中国橋だ。今のプノンペンの都市開発の状況を象徴している。

もともとチョロイチャンバー橋の建設事業は日本が1959年、国際入札で落札。63年に完成して通称「日本橋」と呼ばれるようになった。その後1973年~1975年の内戦中、1973年にクメールルージュに破壊されその後放置。91年にパリでのカンボジア和平調印をうけて、日本が無償支援で修復工事。94年に復旧して「カンボジア日本友好橋」となった。

その後人口増加と都市化で橋の拡張が必要となり、中国が2010年9月に並行して第2橋を建設することでカンボジア政府と合意、14年12月、約3000万ドル(約33億円)を投じて中国橋が日本橋と競うように真横に完成する。


左が現役活躍中の中国橋 Chroy Changvar BridgeⅡ.右が工事閉鎖中の日本橋。来年以降は日本橋が往路、中国橋が復路で一通利用になるとのこと。

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誰も見ない看板。現地の方英語読めないし。

ODAで勝って都市開発で中国に負ける日本


中国が道路建設などインフラ支援を加速させている。中国は2010年、カンボジアの経済援助額で日本を抜いて首位に立った。気になるのはこのこと以上に日本の援助の8割が無償。中国の無償部分はわずか1割程度だということだ。中国はカンボジアを援助するというよりはビジネスとして対等の立場で現地の都市開発にかかわっている。日本はなぜ一方的な施しでなく、対等のビジネスに持ち込めないのか。中国にできてなぜ日本にはできないのか。

理由は簡単だ、それは一方が相手を見下ろしているからだ。見下ろしている限り「対等」のパートナーにはなりえない。ODA(無償開発援助)にはそういう側面があることをもうそろそろ考えるべきではないのか。カンボジアは近い将来発展途上国でなくなる。プノンペンの現状を見ればそれは一目瞭然だ。そうなってもまだ日本は一方通行の無償援助の形でしか現地経済にかかわれないのだろうか。



プノンペントンレサップ川対岸チョロイチャンバーChroy Changvar 地区。シェムリアップに続く6号線はメコン川対岸でなく、トンレサップ川対岸のこの地区を北上する。現在チャンバー地区の中国資本による開発ラッシュが強烈。


トンレサップ川対岸チョロイチャンバー地区の中国資本によるビル群。


カンボジア政府はなぜ第2橋の追加発注を日本でなく中国にしたのか。私の邪推によるとその理由は専門ルート使って決定権者への袖の下。清廉潔白で通せない独自の現地商習慣。中国はそういったものに対応できる柔軟性を持ち合わせている。もっとはっきり言えば「相手のいい加減さを許容する懐の深さ」か。

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日本橋と中国橋 プノンペン都市開発援助

プノンペン2018

過去、カンボジアをはじめとする途上国は日本のODA に救われてきた。コンポンチャムの絆橋見て素直にそう思った。しかし、新興国として発展してきているのに今後いつまでも多額の税金がいる無償援助を続ける意味はあるのだろうかとも同時に感じた。一方的な無償援助のほうがある意味楽なのだ。現地の利害関係者との交渉も不要だし、その後の運営の採算に気をもむこともない。

現地を旅していて、国民幸福度ではアジアの新興国にもうすでに抜かれているのではないかといういう錯覚?に陥ることしばし。幸福度はIMFの1人当たりのGDPではたぶん計れない。日本の貧困層と新興国の中間所得層では幸福度は逆転しているのではないか。現地の子供の笑顔を見てなんとなく思った。

富裕層でもない普通の地方の家族が広い土地の立派な家を持ち、車やバイクも所有。子供もたくさんいる。途上国といわれる国々のスマホ、ケータイ普及率はたぶん日本とさほど変わりない。彼らの持つ中国製のスマホ、ケータイはそれだけ安いし維持コストがかからないのだ。そういう環境の彼らに日本の貧困層のように虐げられたイメージは全くわかない。多額の税金使って無償援助で相手を見下ろしている場合なのかと個人的に思う。「無償援助1億ドル」というのは外交の手柄にはなるのかもしれないが。





プノンペン路線バス1番の車内。2年前より利用者が多い。

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プノンペンゆるゆる中

16:50 2018/02/18
カンボジア時間
センモノロムからのバスがキョロちゃんビルが遠くに見えるプノンペン直前の6号線の橋を渡るときに違和感は感じていた。この橋こんなにぴかぴかだったっけ?と。ホテルにチェックインしてネットで確認すると現在日本橋が閉鎖され、中国橋になってるとの情報。

おととい私が渡ったのは日本橋でなく中国橋だったのだ。まじか。いつの間に。しかし橋を渡っている時には工事中の日本橋は見えなかったぞ。ということで、中国橋と工事中の日本橋を見に行ってくる。ついでに帰りにプノンペン駅で明日月曜のシアヌークビル行列車のチケット確保するつもりでいた。

今の宿から日本橋まで3.5kmあるので市バスを使う。中国製新車。1500R。15年当時はガラガラで誰も利用していない感じだったのに今日乗った車内は地元の方で乗車率80%という感じだった。効きすぎるくらいの冷房。乗車時に車掌に1500R払う。渋滞でノロノロ運転だが15分くらいで日本橋たもとに着く。



プノンペン鉄道駅 列車関係も中国独占主導。カンボジアは貨物輸送に期待。

プノンペン鉄道駅でチケットチェック

なるほど。確かに日本橋は工事閉鎖されてる。老朽化の修復工事だそうだ。隣の開通している中国橋は徒歩でも渡れるようなので歩いて往復して画像撮る。往復した後はそのまま徒歩で駅まで行って明日の列車チェック。すると明日月曜は運行していないという。いやいや昨日チェックした時刻表にはあったはず。

よく確認すると月曜の運行は反対方向のシアヌークビル→プノンペンのみ。次のプノンペン発は5日後の来週金曜午後になるとのこと。料金も7US$→8US$ に値上げしていた。これでプノンペンにもうしばらく滞在する流れになってしまった。正直いい感じにゆるゆるできているのでちょっとほっとする。そのまま帰りは歩いて帰る。帰ってお昼寝3時間。起きたら夕方だった。おかげで今日昼飯食い損ねた。炎天下トレッキングは体力消耗する。海外旅行ダイエットが進む。今日1日の出費はたぶん宿代入れて1000円切る。

プノンペン 2018年2月18日(日)快晴 旅81日目

出費詳細
朝地元定食4000 アイスコーヒー2000 市バス1500 タックオンプー2000 フライドチキン2ピース5000 ご飯500 コカコーラ380mlペット1500
宿泊代
ホンパンゲストハウス 5US$
合計

5US$ + 16500R

日本円合計

1USD=107円 1R = 0.027円で計算  980.5 円

1円 = 38.0480 KHR / 1 KHR = 0.02628円 2018/02/17 6:59
1円 = 0.009407 USD / 1 USD = 106.31円 2018/02/17 6:59


王宮のトンレサップ川対岸に大きなホテルがたつ。このホテルの詳細

格安贅沢 プノンペン2月に29℃の熱帯夜

18:28 2018/02/19 カンボジア時間
夕方6時半なのに気温30℃。ぬるい水シャワーは洗うというより体を冷やすために浴びてる感じ。浴びて天井ファンにあたっていると自然乾燥する。プノンペンの安宿でゆるゆる中。昼間はポテチ食いながらアイスコーヒーでページ制作。時々お昼寝、たまに散歩。

王宮方向のトンレサップ川対岸にでかいホテルがたっていた。対岸のチャンバー地区に林立するビル群もここ2年ほどで急に増えた。昨日バイタクが乗らねえかとうるさいので冷やかしで料金交渉。駅までいくらか聞いたら4US$といわれた。トゥクトゥクではない。バイタクでだ。いやいや、わしゃ先日シェムリアップからスラエムまで220kmを4US$で行ったばかりじゃ。宿から駅までは2kmほど。100分の1の距離。で昨日は往路はへたれにもバスで行って1500R(0.4US$)だった。帰りは歩いたけど。春節中シンバルは2回ほど遠くに聞こえたけど爆竹は1回も聞こえず。交通量も減り若干静かなプノンペン。




19:59 2018/02/19 カンボジア時間
でかいローストチキン6000Rをキュウリとトマトとコカコーラで食う。でかいのでご飯がいらず肉だけで腹いっぱいになる。蒸し暑い熱帯夜。何で2月の夜8時の気温が29℃なんじゃ。と文句いいながら顔は笑っている。アースノーマットの瓶が空になり蚊取り線香2500Rで買う。部屋から出ずにネットにつながる快適環境。ここで1泊5US$は秀逸。個室でトイレシャワー付ファン部屋。

格安贅沢環境。何がありがたいかって、気温もそうだけど、ポテチもアイスコーヒーもマンゴーもチョコアイスもコーラもでかいローストチキンも好きなだけ飲んで食っているのに知らぬうちに腹がへこんでやせること。


2007年2月3日の対岸には何もない。


11年後の2018年2月19日の対岸。トンレサップ川対岸にいつの間にかビル群。中国資本による開発が進む。

プノンペン 2018年2月19日(月)晴時々くもり 旅82日目

出費詳細
バーイサッチュルーク3000 アイスコーヒー2000 ポテチ2000 カットパイナッポー1000 地元定食5000 水500 チョコアイス2300  蚊取り線香2500 ペット600mlコーラ2000 でかいローストチキン6000
宿泊代
ホンパンゲストハウス 5US$
合計

5US$ +28600R

日本円合計

1USD=107円 1R = 0.027円で計算  1307.2 円

1円 = 0.009373 USD/ 1 USD = 106.69円 2018/02/19 23:55
1円 = 38.0911 KHR/ 1 KHR = 0.02625円 2018/02/19 23:55



現地から当日情報公開中
トラジェクトリトップ
2/2 スラエム
2/4 プレアヴィヒア遺跡
2/6 カンボジアホテル生活
2/8 コンポントム
2/10 サンボールプレイクック
2/11 コンポンチャムと絆橋
2/12 モンドルキリ
2/14 センモノロム格安滞在
2/15 テトインパクト
2/17 プノンペン
2/19 日本橋と中国橋
2/21 プノンペン公共バス
2/22 イオンモールプノンペン
2/23 カンボジアでお刺身
2/25 カンボジア鉄道
2/27 ココン国境
3/1 トラート
3/3 チャン島ツアー
3/4 チャン島からバンコク
3/5 ドンムアン国際空港



プノンペン市バスが中国製に


ノムバンチョック大盛り3000R。普通盛りは2000R。


中国製市バス。ジャイカ支援韓国製中古バスで始まった路線バスも中国製新車バスにとってかわられ躍進中。2018年現在8路線。


豚角煮定食4000R


冷たくて甘くてうまいカットパイナッポー1000リエル。約7.7バーツなのでバンコクフルーツ屋台が20バーツになったことを思えばプノンペンの物価は安い。


プノンペン


夜のバーベキュー屋


でかいローストチキン6000R、キュウリ付。ご飯500R。


春節音楽隊。爆竹は1回も聞かず。


市バスチケット1500リエル


ソリヤデパート。春節に鳥居?ソーヤバスの関連会社運営?以前は違う名前だったような。


カンボジアロイヤル鉄道時刻表2018。高そうな名前だがプノンペン~シアヌークビル8US$。ん?やっぱ高いか。


バーイサッチュルーク3000R


チョコアイス2300R


焼きたてのでかいローストチキン6000R(162円)。これが結構うまい。またでかいのでご飯がいらない。ノートパソコンってちょどいい食器トレイになるよね。


地元定食4000R。お茶と氷無料。カットパイン1000R。


ポテチ2000R


蚊取り線香2500R


プノンペンにたくさんあるこのスマイルというコンビニがまとも。商品の値段良心的。セブンイレブンなどのコンビニスタイル踏襲している。2年前にはなかったような。これも中国資本?

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