カモオーラ 海外旅行ぼったくり対策

 

海外旅行ぼったくり回避法

しかし一方、カモオーラ指数はそれが高い旅行者が払拭しようと「ぜってえぼられねーぞ、このやろう」と頑張れば頑張るほど増していく。相手にはその余裕のない必死さが稚拙さに見えるからだ。

カモオーラ指数の低減は頑張るのではなく、経験や考え方から自然に減っていくものなのだ。写真右はカンボジア、コンポントム郊外。こういう村にぼったくりマンはいないが物品購入にはクメール語がいる。英語は全く通じない。クメール語交渉ができない場合、地元店でも割高外国人料金になる傾向が強い。


一方つくられた見せかけの余裕はぼったくりマンは簡単に見破る。現地空港や国境にいる百戦錬磨のぼったくりマンの嗅覚にまやかしは通じない。彼らのそれは野犬の嗅覚に似る。

現地の原野を自由に闊歩する狂犬病汚染地域の野良犬諸君は、どんなに隠そうとしても「なよっとしたいじめられっ子オーラ」を瞬時に感じ取り臨戦態勢に入る。

カモオーラはぼったくりマンのみならず、スリや置き引き、強盗などのさらに深刻な犯罪をも呼び寄せる。彼らも面倒な相手から苦労して小銭巻き上げるより、簡単に大金手にできるターゲットを絞り込む方が効率がいいからだ。

パルミラ遺跡　シリア　パルミラの宿から徒歩10分なのでツアー代0円。2010年以降戦乱となったので現在こういうゆるい訪問はできなくなった。私の訪問時2004年もヌエバアで爆破テロあったり、アルカイダによる日本人旅行者の首切り動画が出回ったりで遺跡には上の写真のように誰もいなかった。

2004 ヨルダン ペトラ遺跡　　　 2004 シリア パルミラ遺跡

カモオーラの減らし方

経験や考え方から自然に減っていくものなので、こうすればカモオーラが減るという類の安易で簡単な減らす方法はない。そう前置きしたうえで以下に減らすために参考になりそうなポイントの解説。

自らのカモオーラを減らすことで渡航先のぼったくりや詐欺などの犯罪被害の回避がたぶん望める。

カモオーラの減らし方はイコールぼったくりマンの営業意欲をそぐということだ。どうすれば短いやり取りの中でぼったくりマンに「こいつを相手にしても時間の無駄だな」と思われるか。大きく以下の3点。

①荷物の量
②現地語
③笑顔で強気

カモオーラを減らす方法

海外旅行トラブル防止法

①荷物の量
旅の荷物が多いほどカモオーラ指数はあがり、ぼったくりマンのターゲットとなりやすい。荷物が多いと移動時トラブルにあうと身動きが取れなくなる。さらに高価な時計、バッグ、アクセは身につけない。持つとピッカピカのカモフラグがたつので。手持ちの現金も極力減らす。持ちなれない大金持っていると無意識にそわそわしだしてカモオーラ指数が上がる。今は現地ATMがクレカで簡単に使えるようになったので、長期旅行でも大金持ち歩く必要がない。

「なくすものがなければなくなるものはない」、これが旅の荷物を少なくする最大の理由だ。

②現地語（非英語圏の場合）
断りの言葉も英語でなく現地語の方が効果ある。丸暗記でいい。現地空港でどこからともなく湧いて出てつきまとってくる白タクドライバーも、現地語できっぱりと2～3回断ればたぶんそれ以上寄ってこない。

ゼーミャーデー、マロチンブー（ミャンマー語：高いです。いりません）。ナヒンチャイエ（ヒンディー語：いりません）。オッテーオークン（クメール語：いりません）。マハル、ンガッマウ（インドネシア語：高いよ、いらない）。丸暗記でかまわないので連呼すれば効果あり。これらはネットで簡単に調べられる。望めるなら簡単なやり取りを英語ではなく現地語でできるようにしておく。そうすることでカモオーラ指数は劇的に下がり、旅の内容は全く違ったものになる。現地語を話すことはぼったくりマンの営業意欲を見るも無残にずたずたにする。

また非英語圏定番観光地で話しかけてくる異様に愛想のいい英語ペラペラの現地の方と「お友達」にならないことも重要。彼らの口にする「マイフレンド」は「おれのカモ」に等しい。非英語圏新興国で本当に人のいい方はほぼ現地語しかしゃべらないし、向こうから話しかけてくることもない。


③笑顔で強気
空港や国境でわらわらと寄ってくるぼったくりマンをむやみやたらに毛嫌いしない。小銭を巡ってのバトルを笑顔で楽しむ姿勢だ。この状態が自然になじむと徐々にカモオーラは減っていく。カモオーラを減らすことに必要なのは排除ではなく同化することなのだ。ぼったくりマンのオファーは、言葉上矛盾するが必ずしも法外なぼったくりでない場合もある。現地物価から考えると高いが、日本人の感覚では十分安かったりもする。最初は強気の料金提示してくるが即決せずに迷っているとたいてい値段は下がる。日本から現地会社に予約したほうが現地でぼったくられるよりも高いことはよくあること。提示金額が許容範囲なら受け入れるのも選択肢の一つ。同じような料金で日本人がやると適正料金で現地の方がやるとぼったくりというのは理不尽なことだ。

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びー旅つぶやき

16:28 2018/09/15
東京から関空行の格安移動方法を探る。私は2015年10月にジェットスターで往復5,600円で成田～関空往復している。その時の成田～関空片道のネット表示は1,990円。しかし今は以前のような格安プロモフライトがない。

しかも競合ピーチの方が微妙に片道1,000円くらい安い。ピーチの表示は片道3,490円～。しかし最安日にち都合つかず、空港税やクレカ手数料含めると成田～関空ざっくりとピーチ往復11,000円。ジェットスター往復12,000円といったところ。預け荷物なし、座席指定なし、フライト変更不可の場合。3年前と違って今はもうLCCが得体のしれないものでなくなった。人気路線で高くても売れるんだから無駄にプロモなんかする必要ない事情はわかるけど。

それでもハワイに往復22,000円で行くのに、12分の1の距離の東京～大阪フライトに往復11,000円かかるって微妙な気分。

とはいえ東京～新大阪新幹線往復28,000円よりは十分安い。味があるのはバスタ新宿発の長距離バスの値段。所要9時間なのに日によって片道で7,800円とLCCフライト（所要1時間半）より高い。誰が乗るんだ？しかも新大阪や梅田着なので関空まで自力で行かねばならぬエキセントリックさ。なんか流れ的に今回はピーチ初体験になりそう。ピーチなら関空～ホノルルエアアジアフライト乗り継ぎには余白十分でドンピシャの乗り継ぎ時間。ジェットスター夜便だと余白なさすぎで遅延が怖い。バニラには乗りたくないがピーチならギリかな。ネタにもなるし。行きは西成泊まる必要なさそう。


10:15 2018/09/06

関空閉鎖で一時8000人が空港島から出られず空港難民に。台風21号の影響でA滑走路水没し、タンカー激突で連絡橋破壊。空港難民になるつらさ知っているだけにひと事でない。私自身近々関空利用する身でもあるし。とはいえ私の空港難民体験も多い訳でなく、シェレメチェボ（モスクワ）13時間、ナイロビ6時間程度。いずれも災害理由ではない。UAEのアブダビやインドネシアのパプア州ソロンで1日以上のフライト遅延経験するも、その時には航空会社持ちで無料で空港外現地ホテルに泊まれた。

関空はLCC対応空港なので空港内に無料宿泊スペースはあるにしても8000人分はたぶんない。格安旅行耐性のない方々の空港難民経験は大変だ。ホテルのベッドと空港のコンクリは雲泥の差。関空は明日7日にはB滑走路のみで再開らしい。

さらに加えて関空再開待たず本日6日未明北海道胆振地震発生。千歳空港も停電、全便欠航で閉鎖状態。台風一過で快晴なのに現在大荒れの日本の空。

関空閉鎖は空港島の脆弱性を露呈した。関空では今回の台風以前にも地盤沈下問題が懸念されていた。ミャンマーダウェイ沖の深海港を関空スタイルの人工島にする選択肢も考えられるが技術輸出の前に脆弱性克服が先か。




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